業界研究

印刷業界に採用される志望動機の書き方とは|採用担当者も納得の例文と合わせて解説

印刷業界とは

印刷業界での就活を成功させるためには、志望動機をしっかりと練り上げて書くことが大切です。印刷業界を攻略する志望動機を作成するためには、まずは印刷業界についての基本的な知識を身に付ける必要があります。

志望動機を作成するためには、業界研究を欠かすことはできません。業界研究を行うことで、より印象的な志望動機を作成することができます。業界研究を念入りに進め、印刷業界の志望動機の作成に役立てていきましょう。

印刷業界

印刷業界は業界規模、業績ともに縮小傾向にあり、伸び悩みを見せている業界です。印刷業界が不況に見舞われている理由としては、インターネット広告や電子書籍の登場が考えられます。これらの普及に伴い、紙媒体での印刷需要は縮小し、業績は伸び悩んでいます。

印刷業界では大きく出版印刷と商業印刷の事業に分けられますが、どちらの事業ともに業績は不調です。現在では電子書籍の分野に乗り出す企業も増え、業界内で再編の動きが活発になっています。

紙媒体の需要は縮小する一方であり、インターネット広告や電子書籍の需要は拡大を続けています。紙媒体からデジタルの分野へいかにシフトしていけるかが、今後の印刷業界を決定するポイントになるでしょう。

印刷業界の業績推移について

  • 業界規模:3兆8,318億円
  • 平均年収:515万円
  • 平均継続年数:15年

印刷業界の業界規模は3兆8,318億円であり、国内ではやや規模の大きい業界だと言えます。印刷業界単体ではそれほど大きくはありませんが、広告や出版など関連する業界を考えれば、事業規模は大きいです。

平均年収は515万円であり、他業界と比べるとやや低い水準です。業績が不振である企業は多く、年収はそれほど高くありません。企業ごとの違いもそれほど大きな差ではなく、全体的に年収はそれほど高くないと言えます。

平均継続年数は15年であり、他業界と比べるとやや長い傾向です。継続年数も企業ごとに若干のばらつきはあるものの、それほど大きな差ではありません。比較的長く続けている人が多く、働きやすい環境にあると言えます。

印刷業界の細かい職種分類について

  • 研究開発
  • 事務
  • 営業

印刷業界の職種としては研究開発、事務、営業が挙げられます。研究開発は新たな印刷技術の研究や開発を行う職種です。新技術の開発だけなく、既存の技術の改良が行われる場合もありますし、近年では電子技術の開発に乗り出す企業も多くなっています。

事務は印刷物の企画開発や品質管理などを行う職種です。印刷物を徹底的にチェックし、間違ったところはないかを確認し、クオリティを高めていきます。また顧客のニーズをもとに新たな印刷物の企画や開発を行うこともあります。

営業は自社の商品や技術などを売り込む職種です。自社の商品を売り込みながらも、顧客に合わせた企画の提案も行います。デザインや納期、価格の設定など印刷に関わるスケジュールを管理するのも営業の仕事です。

印刷業界の志望動機を書くポイント


採用担当者の印象に残る志望動機を書き上げるためには、上手な書き方のポイントを知っておくことが大切です。志望動機はたとえ同じ内容であっても、書き方によって印象が大きく異なります。

せっかく良い内容が書かれていても、書き方次第では台無しになってしまう可能性もありますので、正しい書き方をマスターすることが大切です。上手な志望動機の書き方のポイントを知り、それを踏まえて印刷業界を攻略できる志望動機を作成していきましょう。

①なぜ印刷業界なのかを明記

上手な志望動機を作成するためにはなぜその業界を志望したのか、その理由を明記する必要があります。なぜ印刷業界を志望したのか、印刷業界でなければならない理由は何かを伝えていきましょう。

その業界でなければならない理由をアピールするためには、業界の特徴を踏まえてアピールすることが大切です。印刷業界は当然印刷に関わる仕事ですので、印刷を通じて感動を届けたい、印刷の立場から書籍や広告を支援したいなど印刷業界ならではの理由を伝える必要があります。

他の業界でもできることを伝えてしまうと、一気に評価は悪くなってしまいます。印刷業界でしかできないことを語り、業界を志望する気持ちが強いことをアピールしていきましょう。

②その中でもなぜ該当企業なのかを明記

なぜ印刷業界を志望するのか、その理由を伝えれば次にその中でもなぜ該当企業なのかを明記していきましょう。印刷業界と一口に言ってもさまざまな企業があり、企業によってできる仕事も変わってきます。

印刷業界であればどの企業でもいいと思われてしまうと、印象が悪くなってしまいます。印刷業界の中でもその企業だからこそ志望したという気持ちを伝えることが大切です。企業への志望度の高さをアピールするためには、企業独自の強みについて触れ、それを志望動機へとつなげていく必要があります。

大企業だから、有名な企業だからなどではなく、その企業にしかない強み、その企業だからこそ実現できることを伝え、志望度の高さをアピールしていきましょう。

③自分に何が貢献できるのかも明記

印刷業界を志望する理由と、その中でも該当企業を志望する理由を伝えたら、そこで自分に何が貢献できるのかも伝えていきましょう。志望動機では企業や仕事に対してのやる気などを伝えていくことが大切ですが、やる気だけでは仕事を進めていくことはできません。

仕事で活躍するためには、能力が必要ですので自身の能力を提示し、それがどのように企業に役立つのかを伝えていきましょう。自分が企業でどれだけ貢献できるのかを伝えることで、採用メリットの高さをアピールすることができます。

あくまで志望動機ですので、能力を過剰にアピールする必要はありませんが、どのように貢献できるのかを具体的に伝え、企業で活躍する姿を相手にイメージさせましょう。

印刷業界の志望動機例文3選


志望動機の書き方のポイントを知れば、実際に就活で使う志望動機を作成していきましょう。志望動機は作成が難しいものですので、何度も見直し、改善を重ねることが大切です。

志望動機は一朝一夕で完成するものではありませんので、じっくりと向き合って時間をかける必要があります。志望動機はなかなか書けない場合も多いので、例文を参考にすることも大切です。志望動機の例文から書き方を学び、上手な書き方への理解を深めていきましょう。

例文①

私は印刷技術を活かしてお客様の求めるものを実現したいと考え、御社を志望しました。御社では多彩な色味を表現出来る印刷技術が強みであり、業界内でも抜群の表現力を誇っています。高い表現力を活かしてお客様を感動させる印刷を実現したいと考えています。私は大学時代にカフェでアルバイトをしており、傾聴力には自信があります。大学時代に培った傾聴力を活かして、お客様が求めるものを引き出し、御社の技術によって再現したいと考えています。お客様のニーズを完璧に落とし込むことで、お客様からの信頼を獲得し、活躍したいと考えています。

例文の①では印刷技術を活かしてお客様の求めるものを実現したいことが志望動機として語られています。最初に結論から述べることで、アピール内容を明確にすることができていますし、印象深いアピールができており、好印象です。

また志望する企業の強みを挙げることで、その企業だからこそ志望した理由を伝えることができています。企業で貢献できることについても具体的に説明されており、企業で働く姿もイメージしやすくなっています。

例文②

私はゼロからのモノづくりに携わり、印刷技術で様々なものを表現したいと考え、御社を志望しました。御社は幅広い印刷技術によって多くの事業領域で活躍しています。私は御社の印刷技術を駆使して高い表現力を発揮し、多くの分野での印刷を手がけていきたいと考えています。私は大学時代にバックパッカーとして世界中を旅行し、多様な価値観とコミュニケーション能力を身に付けました。多様な価値観から幅広い印刷の提案を行い、コミュニケーション能力を活かしてクライアントの要望を引き出し、活躍したいと考えています。

例文の②ではゼロからモノづくりに携わり、印刷技術でさまざまなものを表現したいことが志望動機として語られています。幅広い印刷技術があること、多くの事業領域で活躍しているなど企業の特徴を上げることで、企業を志望する理由を根拠付けることができています。

また自身の能力が企業でどのように役に立つのかも、具体的にアピールされており好印象です。印刷業界で必要な感性と営業で必要なコミュニケーション能力の両方が伝えられており、アピール力の高い志望動機になっています。

例文③

私は印刷の立場から広告や出版業界を支え、多くの人たちを感動させたいと考えています。御社は高い印刷技術によって幅広い業界を支えています。高い表現力を活かした美しい印刷が強みでもあり、クライアントの要望をしっかりと落とし込むことで、より多くの人を感動させることが出来ると考えています。私は大学時代に居酒屋でアルバイトをし、コミュニケーション能力を身に付けました。御社ではコミュニケーション能力を活かして営業として働き、クライアントが求めるものを細部まで引き出して活躍したいと考えています。

例文の③では印刷の立場から広告や出版業界を支え、多くの人を感動させたいことが志望動機として挙げられています。印刷業界は広告や出版業界とも関係の深い業界であり、業界についての理解を示すことで志望意欲の高さをアピールできています。

また志望する企業の強みを挙げることで、その企業だから志望した理由も伝えることができており好印象です。自身の能力についても仕事への再現性が具体的に語られており、企業で活躍している姿がイメージでき、これも好印象です。

印刷業界の志望動機NG例文選


志望動機の作成に行き詰った場合は、視点を変えてあえてNGな志望動機の例文を見ることも大切です。上手に書けている例文を参考にすることでも志望動機の作成に役立てることはできますが、NGな例文からも学べることはたくさんあります。

NGな例文と自身の志望動機を照らし合わせることで、どこが間違っているのか、どこを改善すべきなのかを知ることができます。例文を参考にしながら、作成した志望動機を見直し、当てはまる部分は改善していきましょう。

NG例文①

私はゼロからのモノづくりに携わりたいと考え、御社を志望しました。御社は印刷業界の中でも幅広い分野で活躍している企業であり、独自の印刷技術にも強みがあります。他の企業にはない印刷技術を駆使して、クライアントの求めるものを生み出していきたいと考えています。私は大学時代に色彩検定を受験し、資格を取得しました。大学時代に培った豊かな色彩感覚を活かして、高い表現力と印刷技術のある御社で幅広い印刷物を手がけていきたいと考えています。

NG例文の①ではゼロからモノづくりに携わりたいことが志望動機として挙げられています。ゼロからのモノづくりを携わりたいだけでは、志望動機としては弱くNGです。ゼロからのモノづくりは他のメーカーであってもできることであり、印刷業界でなければならないわけではありません。

印刷業界でなければならない理由がアピールできておらず、NGです。また色彩感覚を活かして活躍するとされているものの内容が曖昧であり、充分なアピールにはなっていません。

NG例文②

私は印刷技術を活かしてクライアントの求めるものを作り上げ、感動させたいと考えています。御社では幅広い事業展開によって高い実績を上げており、業界でも高い売上を誇っています。レベルの高い企業で働き、厳しい環境に身を置くことで自身を成長させたいと考え、御社を志望しました。私は大学時代にボランティア活動を行い、海外にも足を運ぶなど行動力を身に付けました。大学時代に培った行動力を活かして、新たな分野への事業展開を進めることで、企業に貢献したいと考えています。

NG例文の②では印刷技術を活かしてクライアントの求めるものを作り上げ、感動させたいと志望動機が語られています。企業を志望する理由もアピールされていますが、挙げられているのは全て企業の実績に限られています。

実績のある企業であれば、他の企業でもいいのではないかと思われてしまいますので、NGです。その企業でなければならない理由をアピールするためには、企業独自の強みなどを伝える必要があります。実績だけではその企業を志望する理由としては弱いのでNGです。

NG例文③

私は大学時代に文化祭実行委員会に所属していました。私は文化祭で使うポスターの制作などを担当し、その時にモノづくりの楽しさを知りました。私はもともと絵を描くことが好きで、絵に関わったモノづくりがしたいと考え、御社を志望しました。御社の作品をいくつか拝見しましたが、絵画のタッチで印刷されている作品があり、それがとても気に入っています。御社の印刷技術を活かして、様々な印刷物を手がけ、多くの人に感動を届けたいと考えています。

NG例文の③では志望理由が結論から書かれておらずNGです。志望動機を印象深くアピールするためには、結論から語ることが大切です。最後まで読まなければなぜ志望したのかが分からず、印象の薄い志望動機になっています。

また企業で自分に何が貢献できるのかがアピールされておらず、これもNGです。印刷業界や企業を志望する理由は語られているものの、採用メリットが示されておらず、アピール力の弱い志望動機になっています。

印刷業界の志望動機をマスターして選考を有利に


印刷業界は紙媒体からデジタルの分野への移行など、再編の動きが活発になっている業界です。出版印刷、商業印刷ともに業績は伸び悩んでいますが、再編の動きによって改革が進められている業界であり、注目が集まっています。

印刷業界は注目が集まっている業界なだけに、選考で勝ち抜くためには志望動機を工夫して書き上げることが大切です。志望動機は書類選考だけではなく、面接でも必要になるものです。就活を通して必要になる大切なものですので、上手な書き方をマスターする必要があります。

志望動機は書き方次第で印象が大きく変わるものです。上手な書き方をしっかりとマスターして、採用担当者の印象の残る志望動機を作成し、印刷業界での就活を攻略していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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