業界研究

業界研究ノートの作り方|盛り込むべき要素や押さえておきたい情報

業界研究ノートを作成しよう

就活を攻略するためには業界研究が必須ですが、これをスムーズにおこなうためには、業界研究ノートの作成がおすすめです。業界研究ノートは、絶対に作成しなければならないわけではありませんが、作っておくことで就活に役立てやすいのは確かです。

業界への理解を深めることは非常に重要であり、就活を攻略するために欠かせない要素のひとつと言えるでしょう。業界研究ノートは就活を有利に進めるための武器になるため、積極的に作成するのがおすすめです。

しかし、いざ作成するとしても、どのような内容を書けばいいのか分からず困ってしまう人は多いです。業界研究のノートの作り方にはポイントがありますので、それらを理解して上手に作成しましょう。

業界研究ノートが必要な理由

就活をより有利に進めたいのであれば業界研究ノートの作成がおすすめですが、これは絶対に必要なわけではありません。業界研究ノートを作らずに選考を攻略している人もおり、方法次第では内定を獲得することもできます。しかし、有利に進めるという点で考えれば、業界研究ノートの作成は必須と言えます。業界研究ノートを作成することで得られるメリットは多くあるため、必要性を知っておきましょう。

①業界を知るため

業界研究ノートの目的としてもっとも大きいのは、業界を知るためです。業界研究ノートとは、簡単に言えば業界についての情報をまとめたものであるため、作成することで特定の業界について理解を深めることができます。業界への理解は、就活を進める上での第一歩となり、就活の軸の作成や志望動機、自己PRの作成などにも影響します。

業界について正しい情報を身に付けることは非常に重要であり、選考の対策としても大切だと言えるでしょう。業界研究の方法は他にもたくさんありますが、ノートにまとめたほうが分析の結果も見直しやすく、より細部まで理解を深められます。また、業界についての情報をいつでも確認できるようになり便利です。

②企業を知るため

業界研究ノートでは、業界について漠然とした情報を集めるわけではなく、細部まで徹底して深堀りしていきます。業界内の企業の情報もまとめるため、特定の企業について知ることもできます。就活では業界研究と並んで企業研究も重要であり、選考を突破するためには、これら両方を徹底しておこなわなければなりません。

業界研究はいわば就活を進めるための土台となる部分であり、企業研究はその上に乗る選考を攻略するための武器と言えます。企業研究も重要ではありますが、効率的におこなうためには業界への理解を深めておくことが大切です。企業研究と業界研究を同時におこなえるのが業界研究ノートの魅力でもあり、より効率的に就活を進められます。

③志望先を見つけるため

業界研究ノートは単に業界の情報を集めただけではなく、それらを把握することで自身の志望先を決めるものでもあります。世の中にはさまざまな業界があるため、まずは気になった業界を選んで研究ノートを作成します。しかし、業界について深く知ったからといって、必ずしもその業界を志望するとは限りません。

深く理解したからこそ、その業界を志望するのをやめることもあります。仕事には向き不向きがあり、業界ごとの相性や適性もあります。業界研究ノートはそれらを見つけ出すためのものでもあり、自分と対象となる業界の相性をチェックするものです。業界への理解を深めることで、志望先を絞り込むことができ、選択肢を限定して就活に取り組めます。

業界研究ノートの作り方

業界研究ノートを実際に作るには、作成方法を理解しておかなければなりません。業界研究ノートの作り方にはさまざまなポイントがあり、それらを踏まえて作成することで、より分かりやすいノートが完成します。情報はただまとめるだけではなく、後で読み返しても分かりやすいことが大切です。作り方次第で使い勝手なども異なるため、上手な作成方法を知っておきましょう。

ノートは何でもいい

業界研究ノートを作成するにはノートが必要ですが、どんなものでも構いません。ノートとして書き込めるものであれば何でもよく、ノートでなくてもルーズリーフなどでもOKです。とにかく書き込みやすく、見やすければいいため、余っているノートがあればそれを活用しましょう。

どんなノートを使用するかによって使い勝手は変わるため、基本的は線の入っていない無地のノートがおすすめです。もちろん、線が入っているものを使用しても構いません。最終的に自分が使いやすいと感じることが大切です。仮に線が入っていたとしても、それを上手に使えば情報もまとめやすくなる可能性があるため、ノートは特にこだわらず、たっぷり書き込めるものを用意しましょう。

記載する情報を決める

業界研究ノートに決まった形式はないため、何を書くのも個人の自由です。しかし、あまりにも内容を決めずに書き進めてしまうと、ぐちゃぐちゃになって読みづらくなりますので、あらかじめ何を書くかは決めておきましょう。

何を書くにしても、項目は統一させることが大切であり、業界ごとに書いている内容がバラバラだと情報を把握しづらくなります。業界研究ノートは1つの業界で作成すればそれで終わりではなく、複数の業界について情報をまとめることが大切です。

別の業界であっても関連する場合もあり、それぞれの違いや接点なども見つけながら情報をまとめることで、より就活に活かしやすくなります。複数の業界の研究を目的とするため、項目は揃えて統一感を持たせましょう。

後で書き足せるよう余裕を持たせる

業界研究ノートは一度作成すれば終わりではなく、後から追記で情報を書き足すこともあります。何度も書き足してようやく完成するものであるため、初めから書き足すことを考えて、余白は多めに取っておきましょう。初めからびっしりと書いてしまうと、後から情報を書き足そうと思った際に困ってしまい、関係のない場所に書いて見づらくなってしまうことも多いです。

業界研究ノートは見やすさも意識しなければならないため、全体的にすっきりとさせておくことが大切です。仮に後で書き足す情報がない、あるいは少ないとしても、余白が多ければそれだけ見やすく、情報も確認しやすくなります。余裕を持たせて作成し、自由に書き足せるようにしておきましょう。

就活生に人気の21業界を押さえておこう

就職先を決めるには、自分自身に合った業界を知ることも大切です。業界研究ノートを作る前に、どんな業界があるのかを把握しておきましょう。そこでおすすめなのが「人気21業界丸わかりマップ」です。こちらでは、就活生に人気の21業界をピックアップしています。

21の業界ごとに主要企業の売上高や年収も掲載しているため、この1冊でたくさんの情報を無料で収集することができます。就活は、時間との戦いでもあります。就活を効率よく進めるためにも、GETしておきましょう。

業界研究ノートに含めるべき要素

業界研究ノートに含めるべき要素

業界研究ノートは自分が分かるように自由に書けばいいですが、就活に役立てるためには、最低限記入しておいたほうがいい要素があります。どんな情報を書くかによって、出来栄えは大きく違ってくるため、必要な要素は把握して、含めておかなければなりません。どんな要素が必要なのかを知り、それぞれのポイントを把握しておきましょう。

①業界の特徴

業界研究ノートは業界について知るためのものなので、対象となる業界の特徴は必須です。業界ではどのような仕事があるのか、他業界とはどのような点が異なるのかなどを記入しましょう。業界の特徴を知ることは、基本的な情報を知ることでもあるため、業界研究としては初歩の部分にあたります。

業界研究は基本から応用的な内容まで深堀りすることが大切ですが、理解を深めるためには、まずは土台となる基本の知識を身に付けておかなければなりません。基本を理解できていないと応用的な情報も理解できないため、業界の特徴は優先してまとめておくことが大切です。業界研究ノートを作成する最初の一歩になるため、情報を丁寧にまとめておきましょう。

②業界の魅力

業界の魅力も、研究ノートに含めるべき要素のひとつです。業界の魅力とは、その業界にしかない特徴や就職するメリットなどが該当します。業界ごとに違った特徴があるため、その中でも特に何らかのメリットになるものが、魅力だと考えましょう。魅力についてまとめる場合は、一般的に言われている魅力と自分が考える魅力を分けて記入するのがポイントです。

たとえば金融業界であれば、安定している、給料が高いなどが、一般的に言われる魅力です。人によっては経済に強く関わった仕事ができるなどと思うこともあり、これは個人が感じている魅力と言えます。すべての人に該当する魅力でない場合でも、自分が魅力と感じているならノートに書き、志望動機などに役立てましょう。

③リーディングカンパニーの存在

業界には必ず業界の利益や成長をけん引している、リーディングカンパニーが存在します。リーディングカンパニーは、その業界を体現した企業でもありますので、これについても詳しくまとめておきましょう。リーディングカンパニーは業界に多大な影響力を持っていますので、この企業がどのように動くかによって、業界内でも大きな変化が起こります。

いわば業界内の変化のトレンドを発信する企業でもあるため、志望するかどうかに関係なく、情報をまとめておくことが大切です。リーディングカンパニーについての理解を深めることは、業界を知ることに繋がり、業界の流れや変化を知ることに繋がります。複数ある場合は、それぞれチェックしておきましょう。

④気になる企業

リーディングカンパニーだけではなく、気になる企業があれば、それも業界研究ノートの中に記入しておきましょう。これは事業規模などに関係なく、自分が興味を持った企業であれば何でも書き込んでおくことが大切です。企業についての情報を書き込む際は、企業の規模や事業内容などはもちろん、業界における位置づけも調べて書き込んでおきましょう。

気になる企業が業界内でどのような位置づけにあるのかを知っておくことで、より事業内容や今後の経営戦略についての理解を深めることができます。気になる企業が複数ある場合は、それぞれの業界内の位置づけを比較し、どのような違いがあるのかを考えることも大切です。同じ業界でも企業ごとにさまざまな違いがあるため、それらを把握しておきましょう。

⑤関連業界

業界研究ノートは、ひとつの業界だけの情報をまとめるのではなく、複数の業界にまたがってまとめることが大切です。特定の業界について調べたら、その関連業界についてもある程度理解を深めておきましょう。業界は単独で存在しているわけではなく、それぞれ複数の業界と関連しながら事業を展開しています。

たとえば商社業界であれば、素材メーカーや商社から供給される素材をもとに商品を作るメーカー、輸出入の際の海運、空輸などの企業など、さまざまな関係があります。より細部まで見れば、ほとんどの業界は繋がっていることになるため、もっとも繋がりが深い部分に焦点をあてることが大切です。関連業界についても理解を深めることで、さらに業界についての理解も深まります。

一歩先の業界研究ノートを作るポイント

基本的な要素を含めていれば、業界研究ノートは完成します。それだけでも十分就活に役立てることはできますが、さらに有利に進めたいのであれば、もう一段階工夫することが大切です。さらなる工夫を加えることで、一歩先の業界研究ノートへと進化し、就活もより有利にスムーズに進めやすくなります。プラスアルファでどのような要素を含めればいいのかを知って、より完成度の高い業界研究ノートを作成しましょう。

社会情勢を書き込む

業界は企業の動きによって変化するだけでなく、社会という外部からの影響によっても大きく変動します。そのため、業界に関係する社会情勢についても書き込んでおくことが大切です。外部からの変化の要因も含めて業界を見ることで、より細部まで理解を深めることができます。

業界はさまざまな要因によって影響を受けるため、日頃からニュースなどはこまめにチェックし、アンテナを広げておくことが大切です。社会情勢といっても、大げさなものではなく、細かいニュースにも気を配りましょう。たとえば冷害などで野菜の価格が上がるとなれば、スーパーなど小売業界はもちろん、食品業界なども打撃を受けます。些細なニュースでも何らかの影響を受ける業界はありますので、小さなニュースも見逃さないようにしましょう。

業界の将来性を考察する

業界研究ノートをさらに就活に役立てるためには、情報をまとめるだけではなく、まとめた情報を使って、さらに一歩踏み込んで考えることが大切です。業界について考えるべきなのは将来性であり、ノートに記入された情報を使いながら、自分なりに将来を考察してみましょう。

業界の将来性を知ることは、理解を深めるためにはもちろん、志望先を決めるため、選考でのアピールのためなど、さまざまな点で役立ちます。今は順調に見えていても、実は将来性が危ぶまれているものもたくさんあるため、事前にそれらを把握して業界の課題についても知っておくことが大切です。現状と将来性、そして課題まで含めて考えることが、業界を深くまで理解するポイントです。

業界研究ノートには就活に必要な情報を盛り込もう

業界研究ノートは、単に業界研究をするためのものではなく、企業研究や就活の軸の決定、選考の対策など、さまざまな面で役に立ちます。就活を攻略するための、総合的なアイテムとも言えますので、積極的に作成するのがおすすめです。

業界研究ノートは自由に作成して構いませんが、記入しておくべき要素もさまざまあります。どんな要素を含めるかによって、得られる情報やメリットも異なるため、最低限必要なものは必ず含めるようにしましょう。

就活を攻略するには事前の準備や対策が必要であり、業界研究ノートもそのひとつです。作成のポイントを把握して上手に作り、志望業界や企業への理解を深めて、就活の攻略を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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