志望動機

【商社の志望動機例文あり】内定を掴むための書き方ポイント5つ

商社は多くの就活生に人気の就職先

総合商社への就職は、多くの就活生が目指すところです。国内だけでなく海外で仕事ができるチャンスも多いことから、就活生に圧倒的な人気を誇っています。また、他の企業に比べて給与も高く、福利厚生が充実しているところも、「安定」を求める就活生には魅力となっているといえます。

しかし、実際に働いたことのない就活生にとっては、志望動機にあげるものが「やりがいがありそう」「海外でも活躍したい」「安定した給与に魅力を感じた」など、薄い内容になってしまいかねない現実もあります。

しかし、商社を狙う就活生は多いですので、その中で生き残っていくためには、印象に残る志望動機が必要になってくるのです。

商社とは

商社への就職を目指すなら、そもそも「商社」とはどのようなものなのか、基本的な理解を深めておかなければなりません。商社は就活生人気が高いため、周りの人も受けているからという理由で挑戦を目指す人もいるでしょう。

挑戦する動機自体はどのようなものでも構いませんが、選考を勝ち抜くには基礎部分からしっかり理解を深める必要があります。大きく捉えた商社とは業界のことであり、細部まで掘り下げると「総合商社」と「専門商社」に分けられます

総合商社

総合商社は幅広い商材を扱う商社で、事業規模や活躍するフィールドが広いとイメージしましょう。大前提として、卸売の仕事という点は他の商社とも共通していますが、活躍するフィールドの広さが異なります。企業によってどの分野で活躍しているかは異なりますが、総合商社は複数分野にまたがっていることが基本であり、国内外で広く活躍している企業が多いです。

また、事業規模が大きいことから商社以外の側面を持つ場合もあり、企業によっては自社生産をおこないメーカーとしての役割を担うこともあります。総合商社は日本を代表する事業規模の大きい企業であり、大企業ばかりと考えても問題ないでしょう。商社業界の中でも特に就職難易度が高いのが、総合商社といえます。

専門商社

幅広い分野で活躍しているのが総合商社であるのに対し、専門商社は特定の分野で活躍する商社です。総合商社のように複数分野にまたがって事業を展開するわけではなく、特定の分野に大きな強みを持っていることが専門商社の特徴でしょう。

事業規模全体で見ると、総合商社のほうが大きいですが、分野における強みは専門商社も引けを取りません。分野によっては専門商社がリーディングカンパニーとなっていることも多く、一概に総合商社のほうが専門商社より優れているというわけではありません。

また、専門といっても必ずしもひとつの分野で活躍しているわけではなく、数は少ないものの2~3程度の分野で活躍している企業は多いです。

商社が求める志望動機は、作成ツールを使えばすぐに完成します。

志望動機を書こうと思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。

そんな時は無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、過去の内定者の志望動機を参考にしながらあなただけの志望動機が完成します。

内定者の志望動機文を参考にしながら、選考を突破しましょう。

作成スタート【無料】

あわせて活用したい!

AIを活用して自己PRを完成させよう!

商社の職種

商社への理解を深めるには、職種についても知っておくことが大切です。企業によっては職種別で応募することもあるため、どのような職種があり、何が自分に合っているかは事前に見極めておかなければなりません。

同じ商社で働く場合でも、職種が違うと仕事内容は違い、当然適性も異なります。商社自体が合うかどうかはもちろん大切ですが、さらに職種別で見て何が自身に合うか考えることが、就職で失敗しないコツといえるでしょう。

営業

営業職はどのような業界にも存在する職種で、商社業界にも存在します。商社業界における営業職は、企業と企業の橋渡しの存在として活躍する仕事と考えましょう。商社の基本は卸売業であり、営業はそれを担う重要な仕事です。取引先企業からの素材の輸入はもちろん、他社への輸出・販売も担当します。

つまり、売る取引と買う取引の両方をおこなう必要があり、どちらも人と深く関わらなければならない仕事です。人と人、企業と企業の橋渡しとして多くの関係性を持つからこそ、商社の営業職は他の業界以上に高いコミュニケーション能力を必要とします。コミュニケーション能力が高く、人と接するのが好きな人に商社の営業職は向いているでしょう。

事務

事務職も商社に限らず全ての業界で存在する職種です。企業によって詳細な業務内容は異なりますが、基本的には書類の整理や事務処理、電話応対などが業務になるでしょう。事務職でも一般事務なのか営業事務なのかによる違いもあり、営業事務の場合は営業のサポートも仕事の範囲に含まれます。

契約書の作成やチェックといった仕事も業務範囲に含まれることがあり、仕事内容は幅広いと考えましょう。事務職は数字に強い人、速い処理速度で正確に作業ができる人が向いています。また、事務職は社内外多くの人と関わる職種であり、コミュニケーション能力も求められます。事務職=パソコンと向き合っているだけとイメージする人もいますが、実際には人との関わりが大きい仕事であることは理解しておきましょう。

内定を掴むために必要な志望動機の書き方ポイント5つ

実際に働いた経験のない就活生にとって、総合商社の志望動機を書くことは少し難易度が高いものといえます。総合商社は、扱う商材の幅が広いために「なぜその企業なのか」を説明しにくいからです。

また「物流の仕事で、世界で活躍できる仕組みを作りたい」などのように、業界全体への志望動機はあったとしても、個別の企業への志望動機を述べるとなると難しくなってくるという点もあります。

しかし、「総合商社で仕事をしたい!」という強い意志があり、志望動機の書き方のポイントを抑えることができれば、意外と簡単に説得力のある志望動機が書けるようになるのです。ここではまず、総合商社への説得力のある志望動機の書き方ポイントを5つお伝えします。

①なぜ商社を志望したのか・何がしたいのかを書く

総合商社への志望動機を書くうえで大切になってくることは、「なぜ商社を志望したのか」ということです。なぜ、他の企業ではなく商社を選んだのか、その理由をしっかりと考えて、言葉にできるようにしてみてください。

そして次に必要なのは「商社で何がしたいのか」ということです。商社は、ビジネスの単なる仲介役ではないことを理解しておくことも重要になってきます。商社での面接では、単純な志望理由は聞かれずに「この会社を通して、何を成し遂げたいのか」という質問をされることが多いからです。

志望商社でやり遂げたい事の、明確なビジョンを伝えられるようにしておきましょう。

②商社の中でもなぜその企業を選んだのかを述べる

商社業界を目指す理由を示した後は、その中でもなぜその企業なのか、さらに具体的な理由を述べましょう。単に商社に就職したい理由を述べるだけだと、商社ならどこでもよく志望度が低い印象を持たれてしまいます。

他社でもよいのではないかと思われると評価は大幅に下げられてしまうため、他の企業と差別化できる明確な志望動機を用意しましょう。他社を志望する理由との差別化を図るためには、その企業でしかできないこと、その企業にしかない魅力や独自の特徴を踏まえて考えることが大切です。

なぜその企業なのか、他の企業ではダメな理由は何なのか、他の企業ではなくその企業を選ぶメリットは何かをよく考えて志望動機に反映させましょう。

③商社と自身の経験との共通点を見つける

説得力があり、かつ印象に残る志望動機の特徴として「自分自身の経験を語る」というものがあります。就活生自身が、学生時代にボランティアやインターンを通して得た経験と商社で扱っている仕事との共通点があれば、それを書くことでより説得力のある志望動機となるのです。

自分が実際に経験したことなので、そこからの根拠や具体例は強い説得力と信憑性を持ちます。また、「自分はこんな事を考え、こんな事をしてきた」という就活生自身のアピールポイントが、商社の求める人物像にあてはまるのならば、そこを強く訴えていく方法も得策といえます。

就活生自身が経験から学んだことを志望動機で書くと、印象に残りやすくなるといえるのでしょう。

④企業にどう貢献するのか述べる

志望動機は就職意欲の高さを示すことが大切ですが、単に意欲が高いだけでは高評価の獲得は難しいです。企業はただ意欲ある就活生を求めているわけではなく、意欲が高く自社で活躍できる人材を求めています。そのため、就職後どのように活躍するか、企業に貢献できるかを提示することが大切です。

自身の能力や特徴をアピールしても、それが仕事に繋がらないと高評価の対象にならないことは覚えておきましょう。つまり、能力や性格的特徴は仕事で活かせるからこそ評価され、仕事での再現性が全くないものをアピールすると相性が悪いと判断される可能性も高いです。企業は自社の利益に貢献できる人材を求めているため、企業が望んでいるものを念頭に置き、志望動機でも自身の売り込みをおこないましょう。

⑤特定の事業への関心をアピールすることは避ける

就活生の中には、「絶対にこの事業に携わりたい!」という強い意志を持った人もいると思います。しかし、商社が扱う特定の事業へ向けてのアピールは避けた方が無難といえるでしょう。

なぜならば、特定の事業への熱い気持ちを述べたときには必ず「もし違う部署に配属されたらどうするの?」という質問がかえってくるからです。そのときに口ごもるようでは「合格させても希望部署でなければ、すぐに辞めるな」と思われてしまいます。

さらに、「別事業でも頑張れます!」などと答えてしまったら「その程度の気持ちなのか」と逆にマイナスイメージを持たれてしまう可能性まで出てきてしまうのです。このような事態を避けるためにも、特定の事業への関心をアピールすることは避けましょう。

商社が求める志望動機は、作成ツールを使えばすぐに完成します。

志望動機作成ツールはもう試しましたでしょうか?ツールで実際に文章を作成してみてからブラッシュアップする方が効率的に受かりやすい志望動機を作成することができます。

志望動機作成ツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、あなただけの志望動機が完成します。

作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

作成スタート(無料)

あわせて活用したい!

AIを活用して自己PRを完成させよう!

参考になる商社の志望動機例文6つ

商社への志望動機は、ここまでにご紹介してきた3つのポイントを押さえた上で書いていくことが大切になってきます。「日本と海外の架け橋になりたいです」という曖昧な志望動機では、面接官の印象に残ることは難しいといえるでしょう。

ここでは、就活生が商社の志望動機を書くのに参考になる例文を、6つ紹介しておきます。その6つを参考にしながら、自分のアピールできるポイントを考え、就活生らしい魅力あふれる志望動機を考えてみてください。

例文①

私は、学生時代に発展途上国で井戸づくりをするというボランティアに参加しました。考え方や、習慣の違う現地の人々との交流は、大変なものでしたが、とても素晴らしい経験になっています。スタッフで力を合わせ、井戸は完成したのですが、「実際に使い続けてもらうには」という保守や運用についてのスキームがなかったため、結果的に井戸は「作っただけ」で終わってしまいました。継続して使用することを第一と考えたとき、顧客にも作り手側にも「利益」があることが大切なのだと気が付きました。そのためのインフラを、ビジネスとしてパッケージ売りができる総合商社の仕事に携わりたいと考えるようになりました。

まず、自分自身の経験を語ることで面接官の興味をひけています。そして次に普段の環境と異なる場所に立っても、問題のない柔軟性を持てていることがさりげなくアピールできています。

さらに、井戸づくりの運用に失敗したという苦い経験から、「井戸を使い続けてもらうにはどうしたら良かったか」を考え、そこから商社の仕事に行き着いたのだと分かりやすく書かれています。非常に説得力のある文章になっているといえるでしょう。

例文②

私は、仕事を通じて「人」と関わっていきたいという思いが強くあります。その思いの根幹は海外留学の経験にあります。留学時には、さまざまな国籍や文化、全く異なる背景を持つ人々と深く関わる事で、語学だけではなく自分自身が成長することができました。また、ある授業を通してのディスカッションでは「人」に対して真直ぐに向き合うことにより、自分の成長はクラスメイトの成長でもあることを知りました。人と関わる事で、自分と他人が成長でき、世界が広がっていくという経験が活かせるのは商社だと思い、志望しました。

これは「人と関わりたい」から商社を希望した場合の例文です。なぜ、人と関わり合いたいのか、なぜ商社なのかが明確に書かれてる良い例になっています。留学時に様々な国籍の人と関わり、互いに成長する事が出来た経験を書くことで、コミュニケーション能力の高さもアピールすることが出来ています。

また、特定の事業を希望せずに「人」をメインにおいていることで、マルチに活躍できる人材であることもアピールできる文となっています。

例文③

御社の扱う高品質な商品を世界中に広め、人々の生活向上に貢献したいと思ったので、志望しました。以前海外旅行時に、携帯の充電器を購入したことがありました。しかし、その充電器はたった数日で故障してしまい、ガッカリしたことがあります。こういった品質の低さは、その製造元の評判も落としますが、購入者の信頼を損ねる行為に値すると思います。その経験から、私は高品質な商品を世界中に広め、人々の生活向上に貢献したいと思っいました。そのためには、自社製品だけを扱うのではなく、広くリソースを使える商社で活躍したいと思いました。

これは、「商品を世界中に広めたい」志望動機を書いた文です。冒頭で、ハッキリとした志望動機を述べることで、面接官の興味を引くことができています。さらに、自分の経験したことからの志望動機であるとアピールすることにより、より強い説得力を持つ文となっています。

ただ高品質な物を扱いたいだけならば、「メーカーでも良いではないか」と質問されてしまいそうなところを、「広くリソースを使える」という商社の利点を述べる事で解決させています。商社でなければならない理由をしっかりと伝えられている文といえるでしょう。

例文④

御社を志望した理由は、ビジネスの現場で働き続けたいと考えたからです。私は机に向かって戦略を立てるタイプではなく、フットワーク軽く現場を回り、実際の現状を把握して結果を出すタイプだと思っています。学生時代には居酒屋でアルバイトをしていましたが、系列店舗が軒並み苦戦する原因を、各店舗との橋渡し役となって話し合い戦略を立てて、売り上げを3%以上伸ばした経験があります。柔軟に物事を考え、現場から発信していくことができる私の強みは、商社でこそ活かせると思い志望しました。

これは、「現場で活躍したい」という志望動機を書いた例文です。商社には華やかなイメージがありますが、実際は様々な現場を回り、繋がりを作っていくという泥臭い一面も持っています。

この志望動機は、まさにその泥臭い部分へフォーカスしたものとなっており好印象です。さらに、学生時代のアルバイトで実績を残していることをアピールすることにより、曖昧な動機ではないことが説得力を持って説明されています。

例文⑤

御社を希望したのは、貿易業務に携わりグローバルに活躍したいと思ったからです。私の父は商社マンでしたので、子供の頃から父の背中をみてきました。父の海外勤務に伴い移り住んだ先で、自らの動きで周囲の環境を変えていく姿を目の当たりにすることができ、感動しました。同じようにグローバルに活躍し、人の役に立てる仕事がしたいと強く思ったのです。そこで、大学では様々なボランティアを通してコミュニケーション能力や、忍耐力を身に付けました。グローバルな環境で身に付けた自由な発想と独自性を武器に、世界で活躍できる商社マンになりたいと思っています。

これは、誰かの影響を受けて商社を志した人の例文です。商社の仕事のどの部分に強く感動したのかもしっかりと書かれており、説得力のある志望動機となっています。また、商社マンに憧れた時点で、商社マンになるための努力を始めているのも好印象です。

就職する事がゴールではなく、その先を見据えた文章になっていることも、地に足のついた考えを後押しする形になっています。全体的に現実を見据えた人物像がアピールされており面接官の興味をひく例文となっています。

例文⑥

貿易事務のエキスパートになりたいと思い、御社を志望しました。学生時代のサークル活動やアルバイトの経験の中で、自分は先頭に立って旗を振るよりも、周囲の人々をサポートする方が向いていると感じたからです。現場を切り開く人の後ろに立って、様々な準備を整えることが得意です。また、海外留学経験もありますので、英語での電話対応なども自信があります。貿易事務が目標でしたので、インターンでもその職種を選び経験をさせてもらいました。一般的なPCスキルは当然持っていますが、実務での素早く正確に処理をするための勉強や努力も惜しみません。どうぞ宜しくお願い致します。

これは、貿易事務を志望している志望動機の例文です。商社は花形である営業だけでなく、当然事務方も存在します。この例文では、自分は先頭に立つタイプではないが、先頭に立つ人が安心して活躍できるように場を整えることができる能力がアピールされています。

さらに、英語での電話対応に自信を見せていることから、コミュニケーション能力の高さもアピールできています。一般的なスキルを持った上でなお努力を惜しまない点が、向上心の高さを物語り、好印象だといえるでしょう。

ポイントを押さえた動機で商社の内定を獲得

企業が採用時に見ているのは、学歴やスキルも勿論ですが、一番は「動機」です。どんなにスキルが高くても、志望動機が憧れだけでは、すぐに辞めてしまうのではないかという懸念に繋がるからです。

そのため、商社への志望動機は、ポイントを押さえた明確なものであることが大切になってきます。商社は幅広いリソースがあるからこそ、志望動機も曖昧になってしまいがちですが、それでは面接官の印象に残ることができません。

「なぜ商社なのか」「商社でどんな仕事がしたいのか」を、就活生自身の経験や実績を絡めて書くことで、面接官の心に強くアピールすることができるのです。ここでご紹介をしたポイントをしっかり押さえ、内定を獲得してください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ