業界研究

【水産業界研究ガイド】就活に役立つ職種や主要企業の情報を公開

水産業界とは


水産業界は、生活にとても密着した業界です。たとえば漁業も水産業界にあたりますし、水産食品加工業も、水産業界の一部になります。いずれにしても水産物と日本人の生活は昔から切っても切れないところがあり、水産業界での仕事はその成果を実感しやすい仕事と言えるでしょう。

そんな水産業界ですが、現状についてしっかりと理解している方はあまりいないものです。水産業界に興味があるならば、改めしてしっかりと水産業界への理解を深めていかなければなりません。

水産業界

水産食品の消費は、日本国内という視点で見ていくと縮小傾向にあります。水産物を食べるという昔からの日本の習慣も、最近では食の欧米化によってすたれつつあるのです。

他方、海外では水産物の消費傾向が上がってきています。なので現在水産業界では、日本食という高いブランド力を武器に海外進出を進めていきつつあります。今後はますますその流れが加速していくことが予想されます。これから水産業界を目指す人は、グローバルに活躍できるだけの力を身につけていく必要があるということです。

水産業界の業績推移について

  • 業界規模 1兆9,737億円
  • 平均年収 530万円
  • 平均勤続年数 11年

水産業界の業界規模は、1兆9,737億円です。これは水産業界だけの数字ではなく、農林業と合わせた数字になります。水産物の消費が減少傾向にあるので、水産業界としての業界規模も縮小していきそうですが、水産業界の業界規模は増加傾向にあります。

平均年収は530万円と、特別高いわけではありません。業界によっては、トップクラスの給料をもらえているところと、給料が少ないところの差が、同じ業界とは思えないくらいに開いていることがあります。しかし水産業界においては、トップクラスのところも、そうではないところもそこまで大きな差があるわけではありません。

勤続年数は平均11年程度とやや短めです。大手であるほど長くなる傾向があります。

水産業界の細かい職種分類について

  • 漁業
  • 営業
  • 企画
  • 開発
  • マーケティング

水産業界での職種は、特別変わったものがあるわけではありません。強いて挙げるのであれば、やはり漁業は変わった職種になりますが、それ以外の水産加工系の企業の場合は、職種もオーソドックスに営業や企画、開発、そしてマーケティングなどが主な職種になります。営業は、スーパーなどの小売りへの営業もありますし、同じ水産業への食材調達の為の営業もあります。企画は、食品の企画を提案し、詰めていくものです。

水産業界における開発とは、たとえば人工的な養殖のためのシステム開発だったり、技術開発をする職種です。そしてマーケティングは、実際に加工して出荷された食品商品が、どのような層にどのくらい売れているのかということを把握して、どうすればもっとよくなるのかを考えるポジションになります。

水産業界の主要企業5選紹介


水産業界というのは、水産食品加工物を扱う企業でもありますから、生活に密着しています。しかし、いざどういう企業が水産業界にあるのかということを考えた時、すっと名前が出る方は多くはないでしょう。だからこそ、しっかりどういう企業があるのかを知っておかなければなりません。

主要な水産業界の企業にはどういう企業があるのかということを見ていけば、水産業界とはどういうものなのかということも、改めて見えてくるでしょう。

マルハニチロ株式会社

  • 企業名 マルハニチロ株式会社
  • 代表者名 伊藤滋
  • 従業員数 11,237名
  • 設立年月日 1943年(昭和18年)3月11日

マルハニチロ株式会社は、水産業界の中でもトップの売り上げ・シェアを誇る企業です。「世界においしいしあわせを」をスローガンに、水産加工食品だけではなく、ピザなどの冷凍食品から、ゼリーなどに至るまで幅広くいろいろな食品を世の中に向けて発信しています。

またオーストラリアやニュージーランドで漁業会社を経営したり、北米はベーリング海からサケやタラなどの調達、加工を行ったりと、日本のみならず世界中で仕事をしている企業です。水産業界には携わりたいけど、日本でなく海外を中心に水産業に関わっていきたいと考える方には、すごく合っている企業です。

日本水産株式会社

  • 企業名 日本水産株式会社
  • 代表者名 大木伸介
  • 従業員数 1,142名(個別) 8,722名(連結)
  • 設立年月日 1943年(昭和18年)

日本水産株式会社は、「ニッスイ」の名前で親しまれている企業になります。売上高・シェアはマルハニチロに次ぐに二番手になり、水産業界の大手企業です。

ニッスイの特徴は、ただ水産加工をするだけではなく、海の資源をもっと別の形にも利用できるように活動しているところにあります。たとえば医薬品の原料になったり、化粧品の原料になったり、海でとることができるさまざまな資源をもっと別の形で有効利用しようとしています。

水産加工物などの製造や企画にかかわるだけではなく、もっと幅広い視野で水産業、ひいては海や自然とかかわっていきたいと思っている方には、ニッスイの社風はあっていると言えるでしょう。

株式会社極洋

  • 企業名 株式会社極洋
  • 代表者名 今井賢司
  • 従業員数 610名
  • 設立年月日 1937年(昭和12年)9月3日

株式会社極洋は、マルハニチロ、ニッスイに続く売上高・シェアを誇る水産業界第3位の会社です。極洋では、水産物の輸入輸出や、水産加工物の製造販売、さらには冷蔵庫事業までも行っています。冷蔵庫事業とはいわゆる物流事業で、冷蔵の大きな倉庫を用いて物流事業を行っています。

また、トピックにもあるように、マグロなどの養殖事業にも積極的に取り組んでいて、完全養殖のクロマグロを出荷しているのも注目すべきポイントです。

若手から中堅以降まで細かく研修が行われるという特徴もあり、積極的に学ぶ姿勢があればどんどん成長していけるような企業です。

東洋水産株式会社

  • 企業名 東洋水産株式会社
  • 代表者名 今村将也
  • 従業員数 4,650名
  • 設立年月日 1953年(昭和28年)3月25日

マルちゃんで同じみの東洋水産株式会社です。元々は水産業を中心としていて、冷凍マグロやそのほかの水産加工物を取り扱っていました。現在はラーメンなどの加工食品事業がすごく強くなっていますが、今でも水産業を事業内容としています。

水産事業では、日本のみならず世界中の海から食材を買い付けたり加工したりして日本に届けています。なので、東洋水産での水産事業でも、世界中を回りながら仕事をしていくことになるでしょう。

また東洋水産の場合は、水産事業だけではなく、加工食品事業においても海外向けに商品を作ったりしているので、より海外で活躍できる可能性は高いと言えます。

株式会社ニチレイフレッシュ

  • 企業名 株式会社ニチレイフレッシュ
  • 代表者名 金子義史
  • 従業員数 11,015名
  • 設立年月日 2005年(平成17年)1月5日

株式会社ニチレイフレッシュは、ニチレイから派生したばかりの比較的新しい会社です。エビ・貝・ホタテ等の水産品を国内外から集め、最適な状態に加工してお届けするという業態で事業に取り組んでいます。たとえばエビをとってみても、ほぼ未加工の殻つきの状態で出荷することもあれば、てんぷらにしてから出荷することもあります。このように度合いを見ながら最適な状態に加工していくというのは、ニチレイフレッシュの武器です。食材の調達も世界中40か国から行っているので、選りすぐりの食材を調達していっています。

また環境への取り組みも積極的に行っているのが、ニチレイフレッシュです。その活動は海だけではなく森や動物に対しても行われています。

水産業界研究のおすすめ書籍紹介

水産業界をより詳しく知っていくためには、書籍を活用することをおすすめします。書籍での情報は、その書籍でしか得られないことが多いです。またインターネットなどの情報よりも体系化されており、重要な情報が効率よく得られます。

そのため、書籍で理解度を深めていけば、その分だけ就活において有利になります。おすすめの書籍は以下の2冊です。

漁師と水産業 漁業・養殖・流通の秘密

『漁師と水産業』という本は、主に漁師にターゲットを絞り、水産業の流れを紹介してくれています。漁師として働く上での基本となるようなことが特に重点的に解説されているのが特徴です。どこで漁をするのか、どうやって漁師になるのかという内容から、実際に漁業や養殖業をしていく上での課題ややり方まで幅広く解説してくれています。

水産業界を目指す上では、こうした漁業や流通における基本的な知識は有していた方が良いです。ただし、これらを細かく学べる本は意外とありません。だからこそ、この本の価値は非常に高いと言えるでしょう。

就活に役立つ!! 水産業界 西日本の注目企業2016

『就活に役立つ!!水産業界西日本の注目企業2016』という本は、そのタイトル通り2016年における西日本の水産業界で注目されている企業を27社・団体ほど紹介している本にです。もちろんただこういう会社があると紹介しているだけではなく、その企業が求める人材像や、あるいは職場での雰囲気など、就活生が気になる情報もしっかりと盛り込んでくれています。またこれからの水産業界の未来についても予想しているので、今後の自分のキャリアプランを立てていくのにも使えるでしょう。

2016年のデータでやや古いところはありますが、それでも求める人材像や職場の雰囲気等も含めて、1年2年ではそうそう会社は変わりません。ですから、これを見て広くいろいろな企業を比べていくのは非常に役立ちます。

36の質問に答えて自分のタイプを把握しよう

自分がどのようなタイプなのかを知るためにおすすめなのが「自己分析マニュアル」です。このマニュアルを使えば、質問に答えるだけで自分のパーソナリティタイプを診断できます。

技術者タイプやクリエータータイプ、実務家タイプなどがありますが、あなたはどのタイプでしょうか?無料でダウンロードできるため、すでに自己分析が終わっているけどさらに深めたいという就活生にもおすすめです。

水産業界を深く知って就活を有利に進めよう!

知っているようで意外と知らないことも多いのが水産業界です。主要な企業には水産だけではなく、いろいろな事業を手広く手掛けている企業も多いです。そのような点を学んでから就活していけば、差別化もしやすくなり、より有利に就活を進められるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ