業界研究

企業が顔採用をする理由5つ|重視する業界や対策をご紹介

顔採用を気にする就活生は多い

就活というものは、一度に多くの学生が、各企業の採用試験にチャレンジすることになります。どの学生も入念に就活対策に力を入れているため、企業の採用担当者は、ときには細かな点までくまなく確認し、学生をふるいにかける必要が出てきます。日常の中では取り返しがつかないほどの間違いではなくても、ふるいにかける上では明暗を大きく分けることにもなり得ます。

そのため、どんなことが採用基準になるのか、というのは、学生にとってとても関心のあるポイントです。中でも「顔採用」といって、企業が学生の顔によって採用を判断しているかどうかというのは、就活の中で度々論じられる点です。実際に顔採用によって判断される理由や、顔採用が大きく影響する業種、その対策などを詳しくご説明します。

企業が顔採用をする理由5つ

人気の企業や業種の採用結果を見てみると、どうにも美人な女性や整った顔の男性が多いと感じたことはありませんか?「顔採用」という言葉そのものが存在していることでもわかるように、実際に「顔採用」をしていると考えられる企業は少なからずあるようです。まずは、企業がどうして顔採用を取り入れているのか、その理由を確認しておきましょう。

①顔にはその人の人生が表れる

顔採用といっても、ただ持って生まれた顔の作りが良いことばかりが影響するわけではありません。なぜなら、顔にはその人の人生そのものが表れるものだからです。人生、というと大きなものなので、なかなかイメージが湧きずらいかもしれません。

では、性格、と考えてみたらどうでしょうか?もちろん、性格も持って生まれたものでもあり、人それぞれ異なります。しかし、毎日の生活の中で、人に感謝をすることや、前向きな考え方をする姿勢など、多くのことを身につけて年齢とともに変化するのが性格というものです。

緊張していれば顔がこわばってしまうことがあるように、前向きな気分のときには明るい顔つきになり、ネガティブな気持ちのときには暗い表情になることがありますよね?つまり同じ困難に直面したときに、前向きな気持ちで取り組む人と、ネガティブな気持ちで取り組む人とでは、顔の印象が変わります。

物事の考え方は人それぞれの性格によって異なり、それには少なからず人生が影響を与えているということになります。それ故に、顔にはその人の人生が表れるといっても過言ではありません。

②仕草や表情にも人間性が表れる

人生や性格で顔つきが異なるということは、この場合の「顔」というのは、顔の作りだけでなく、あくまでも「顔が与える印象」が異なるということです。顔の動き=表情のことを表しています。目は口ほどにものを言う、という表現があるように、表情や仕草には人間性が現れます。

たとえば、相手の話を真剣に聞いているとき、自然と相手の目をまっすぐに見ていたり、前のめりな姿勢になることがあります。このような姿勢から、相手も無意識に「真剣に聞いてくれている」という印象を持ちます。いくらしっかり聞いているとはいえ、手元の書類を見ていたり、だらしない姿勢で聞いていては、「きちんと聞いていないんじゃなか」と不安な気持ちを与えることになるかもしれません。

明るい気持ちなときには笑顔が増えたりするように、仕草や表情には気持ちが現れやすいものです。気持ちや考え方というのは人間性が大きな影響を与える部分なので、仕草や表情には人間性が現れやすい傾向があります。

③社員のモチベーションが上がる

社員を顔で採用する理由として、社員のモチベーション向上も理由のひとつです。職場に素敵な女性やイケメンがいれば、出勤が楽しみになりますよね。そういった社員のモチベーションの向上が図れるため、採用担当者や人事は顔のいい、容姿の優れた人を採用しようという思惑があるのです。

また、このモチベーションが採用理由の場合は男性が多い職場なら女性を、女性が多い職場なら男性を採用する可能性が高いといえます。というのも、仕事の中心メンバーのモチベーションを上げる目的なら、異性の容姿が優れた人がいた方が効果的なためです。

④社内で結婚相手を見つけられる

容姿の優れた人を採用する理由として、社内恋愛と社内結婚の可能性が高くなるというのもあります。特に社員の少ない企業では、出会いがなく恋愛・結婚が難しい場面も多いです。そんな状況ですから、新入社員はできるだけ容姿の優れた人を採用したくなるのもうなずけます。

採用担当や人事がそんな動機で決めるのか?と思うかもしれませんが、採用担当も人間です。同じレベルのスキルや能力を持った就活生なら、見た目のいい学生を採用した方がいいと思うのでしょう。

⑤営業や接客系で結果が出やすい

顔採用をする理由として多くあげられるのは、やはり営業や接客での結果が出やすいということでしょう。特に営業に関しては、見た目のいい人とそうでない人では成果が変わってきます。というのも、人は容姿の優れた人に対して好感を得やすいというのは心理学的に知られている事柄で、営業などでは如実に結果として現れます。

実際同じ内容の営業をかけたとき、容姿が優れた人の方の成績がよかったなんて話もあります。営業や販売などの接客業では、ルックスが非常に重要な役割を占めているのが事実なのです。容姿がすぐれているなら、営業や接客業での採用確率はよくなると思って間違いないでしょう。ただ、笑顔が多いなどの親しみやすさも大切です。

あなたの面接力は何点?

見た目は第一印象に大きな影響を与えますが、身だしなみやマナーも例外ではありません。また、自己分析や業界・企業理解がどの程度できているかも、高評価を受けるために大切な要素です。今の時点で、あなたの面接力はどのくらいでしょうか?

それを知るために活用したいのが「面接力診断」です。質問に答えることで、どのスキルが足りていないのかが一目でわかります。結果を参考にすることで、時間のない就活生も効率的に対策を進められます。無料でダウンロードできるので、気軽に試してみてくださいね。

顔採用されやすい業界4選

顔採用をしている企業があるのは事実ですが、すべての企業が顔採用をしているわけではありません。顔採用を重視している企業の多くは、職業柄第一印象や外見が重視される業務内容であるという特徴があります。特に顔採用されやすい業界の4つを以下にまとめました。希望する業界が挙げられているか、自身の希望職種と照らし合わせて確認してみてください。

①マスコミ

マスコミ業界は、比較的顔採用が目立つ業界のひとつです。マスコミといっても、業務内容は多岐に渡るため、すべての業種において顔が重要視されるというわけではありません。マスコミの中でも、特に顔採用が顕著に見られるのがアナウンサーです。

以前は企業によって外見を重視している企業、それ以外にたとえば学歴などが重要視されていると思われる企業など、それぞれに採用される人材の特徴が見られました。しかし、最近ではアナウンサーという肩書きの人でも様々な番組に起用される背景などもあり、どの企業でも男女ともにますます顔採用の傾向が強くなってきています。

②航空業界

昔から顔採用を取り入れていると思われるのは、航空業界です。キャビンアテンダントという職業は、常に乗客と向き合い、安心感と信頼感を与えなければならない職業です。いわゆる花形といわれる華やかな職業であり、外見や表情などが重要視されています。毎日複数のフライトをこなしている中では、時に悪天候や条件の悪いフライトに見舞われることもあります。

しかし、その度に乗組員が不安な顔をしてしまっては、乗客が安心して乗っていることができません。また、長いフライトは飛行時間そのものが乗客にストレスを与えてしまいます。ただ顔がいいというのではなく、接していて安心できる雰囲気を醸し出しているということは、キャビンアテンダントの条件とも言えるのではないでしょうか。

③広告業界

広告業界も顔採用が多い業界に挙げられます。ここでは、広告業界を代表する広告代理店を例にあげてご説明します。広告代理店というのは、クライアントがいて初めて成立する仕事です。そのため、いかに大口のクライアントを獲得するか、ということが売り上げそのものを左右します。

従って、大手の広告代理店というのは、営業力が非常に強いという特徴があります。営業の際にはもちろんプレゼンテーションなども重要ですが、やはりコミュニケーション能力や第一印象というのは大きく影響します。そのため、広告業界の中でも、営業職や営業事務、受付担当など、外部の顧客と接する機会が多い職種においては顔採用が多い傾向が見られます。

④美容・アパレル業界

美容業界、アパレル業界というのも、顔採用の要素が強い業界だといわれています。化粧品業界の美容部員や、アパレル業界の接客業のスタッフなどは、基本的にそのブランドの商品を身にまとって接客にあたります。つまり、自分自身が看板そのものであるといっても過言ではありません。

そのため、顔採用といっても、ブランドのイメージやコンセプトに合っているかどうかが重要視されるのも特徴のひとつです。美容部員などでは肌が綺麗であることや、アパレル業ではスタイルが良く洋服を綺麗に着こなせているか、というのも重要なポイントです。顔だけではなく、外見そのものが大きく影響する業種です。

顔採用が少ない業界2選

ここからは、顔採用が少ない業界についてご紹介します。顔や容姿に自信がない方でも安心して受けられる業界です。ルックスよりも実力が求められる業界ばかりですので、それなりに高い技術や知識を要求されることが多いですが、それでも容姿を気にしなくてもいいというのは大きいのではないでしょうか。もし容姿に自信がないなら、これから紹介する業界を志望してみるのもひとつの手でしょう。もちろん、採用されるには多くの知識や努力が必要になります。

①公社・団体・官公庁

まずルックスが重要視されないのは公社や団体、官公庁です。公務員など試験が必要な業界は、全体的にルックスが必要とされないことが多いです。というのも、ルックスよりも実力やキャリアが重要とされる業界だからです。もちろん簡単な業界ではありません。

その他の業界に比べてむしろ採用されるのが難しいジャンルです。難易度の高い試験をいくつも突破しないとなれない職業だといえます。だからこそ、ルックス関係なくフラットに実力主義でふるいがかけられて採用されます。難しくも努力が報われる業界ですので、実力が正当に評価されます。

②メーカー

もうひとつのルックスが重要視されない業界はメーカーです。特に、メーカーの商品開発や研究の分野です。営業や広報のように人前に出る仕事ではなく、社内でコツコツ仕事をおこなう分野ですから、必然的に顔採用の可能性は低くなります。顔はいいけど研究能力が低い人は採用されません。逆に、能力がずば抜けて入れば積極的に採用されるでしょう。

実力さえあれば、メーカー研究職での就職は容姿がほぼ関係ないです。ただし、研究職は学生に人気の職業である以上、かなり高いレベルの実力を求められます。学生の頃からしっかりと自己鍛錬に励んでいないと採用は厳しいでしょう。もし大学でゼミや研究室に参加する機会があれば、しっかりと成果を残せるよう努めることをおすすめします。

顔採用をしている企業への対策

顔というのは生まれながらのものであり、当然簡単に変えることはできません。では、人より顔に自信が持てない場合、顔採用の傾向が強い企業で内定を獲得するのは無理なことなのでしょうか?

顔採用といっても印象というものは努力によってある程度カバーすることが可能です。ここでは、顔採用をしている企業への具体的な対策を男女別にお伝えします。

【男性】髪型・ひげ・眉毛に注意

顔以前に、就活では身だしなみに気を配ることが重要であることは、すでに多くの就活生の常識です。顔採用の企業に対する対策も、身だしなみの注意点を思い出しながら考えてみてください。身だしなみや外見の印象で大切なのは、清潔感と誠実さが現れているか否かです。男性の場合は、髪型やひげ、眉の印象が清潔感を左右するポイントです。

清潔感を出して明るい印象を与えるためには、髪は短く切りそろえ、もみあげが長過ぎたり、襟足が襟元にかかっていないように注意してください。前髪は長過ぎなければ問題はありませんが、おでこを出した方が爽やかな印象を与えることができます。基本的にひげは剃り、眉毛も整える程度に切りそろえておくと、自然でありながら清潔感が出て、好印象です。

【女性】髪型・メイク

女性の場合は、髪が長い人は後ろでひとつにまとめたり、顔まわりの髪の毛をすっきりとさせることで清潔感がUPします。メイクは濃すぎず、かといって薄すぎないナチュラルメイクが好まれる傾向があります。

肌の色に合ったファンデーションを使用して、チークなどでほんのり血色のよさを出してください。また、ピーチ系やピンクベージュ系のピンクを塗ることも大切です。派手な口紅はマイナスの印象になりますが、色づく程度の血色がないと元気のない印象になります。

女性の場合は、メイクだけではなく肌の状態によっても印象が大きく変わります。就活シーズンは忙しくストレスもたまりやすい時期ですが、普段のスキンケアや食事内容に気をつけて、肌そのものがなるべく美しい状態になるようにお手入れを欠かさないことがポイントです。

顔採用は顔の印象や表情などにも気を付けることが大切

顔採用を実施している企業は確かにあるようですが、顔採用というのは、必ずしも美男美女が採用されやすい、というわけではありません。顔採用というのは、言い換えれば顔の雰囲気や表情が重要視されているということです。

顔にはその人の人柄や考え方が現れやすく、その印象が選考に影響しやすい企業がある、と考えてください。顔採用に向けて、徹底した身だしなみやメイクの研究をして内定を勝ち取った、という例は少なくありません。顔に自信がないからといって諦めてしまわずに、自分にできる努力で相手に少しでも良い印象を与えられるよう心がけることが大切です。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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