志望動機

【地方公務員の志望動機に書くべき内容と注意点】書き方の秘訣と例文

地方公務員を志望するなら説得力のある志望動機を用意

地方公務員は、リストラがなく将来が安定している仕事であり、人気が高いです。地方公務員として就職するには、就活生は希望する自治体の面接試験を突破しなければいけません。試験をパスした学生たちの知識レベルがほぼ同じであれば、面接の出来の良さが採用を決める分かれ道になります。

国家公務員ではなくて、なぜ地方公務員を志望するのか、さらに民間企業ではなくて、なぜ地方公務員を志望するのか、面接官の心に届く志望動機を準備することが必要です。地方公務員になりたいと思う気持ちを、選考に向けて整理してください。

地方公務員の仕事内容とは

地方公務員の仕事に就きたいと思うのであれば当然、その仕事内容について詳しく知っておく必要があります。先述の通り、地方公務員は将来が安定しているため、人気の職業です。しかし、「将来が安定している」といった漠然としたイメージだけで就職しようとしても、選考をクリアしていくことはできないでしょう。

公務員を志望する場合にも、一般企業を志望する場合と同様、志望する仕事について知っておかなくてはなりません。選考に合格するためにももちろんですが、就職後に自分が充実した社会人生活を送っていくためにもとても大切です。そこでここからは、地方公務員の仕事内容について見ていきたいと思います。

市役所職員は異動が多い

地方公務員と一口に言っても、実はさまざまな職種があります。ここでは、その中でも特に代表的な市役所職員について見ていきましょう。実はあまり知られていないことですが、市役所職員には「異動が多い」という特徴があります。後で詳しく紹介しますが、市役所職員の仕事は幅広く、数年ごとに部署を異動することがほとんどです。

市役所職員の仕事について具体的に調べる前に、そのことを踏まえておくことが大切といえます。なぜなら、自分の興味のある部署に絞って研究したところで、希望通りの部署に配属されるかわかりませんし、数年で別の部署に異動する可能性があるからです。もし特定の部署についてしか詳しく知らなければ、「配属が希望部署じゃなかった場合はどうしますか」「違う部署に異動したらどうしますか」と面接で追求されるでしょう。部署間の異動ありきで話ができなければ、採用する側も不安を抱いてしまうのです。

仕事の種類は多岐にわたる

地方公務員の仕事は多岐にわたります。それらについてきちんと研究しておきましょう。市役所職員だけでも、上下水道関係、福祉、教育、納税、医療、生活支援、ゴミ処理、会計、選挙、文化振興、観光振興など、非常に幅が広いです。もちろん自治体によって仕事の内訳は異なりますが、どのような自治体であってもこれら幅広い業務を抱えているでしょう。

地方公務員の仕事は多岐にわたる上、先述の通り異動が多いのも特徴です。そのため、自分の志望する自治体の仕事について、幅広く知っておかなくてはなりません。上下水道を担当していた職員が、異動で福祉の仕事をすることになるということもあり得るのです。あらゆる仕事についてきちんと研究されていなければ、「特定の部署でしか活躍できそうにない」といったマイナスのイメージが付いてしまい、選考を勝ち抜くことが難しくなってしまうのです。

地方公務員の志望動機のポイント

「地方公務員は安定して働くことができる」と志望する多くの就活生は考えますので、安定した仕事であることを志望動機にしても面接官の印象には残りません。地域に住む人たちの役に立つために、地方自治体にはやりがいのある仕事がたくさんあります。

就活生は地方公務員となってやってみたい仕事を、自分の体験談を交えてアピールすると好印象につながります。やってみたいことがまだ明確になっていない就活生は、地域の人たちに地方自治体がどんな仕事を通して貢献しているのか確認するのが良いでしょう。

興味を持ったきっかけ

志望動機を考えるにあたり、興味を持ったきかっけを振り返ることは大切です。引越しのときに実家から住民票を移行させた就活生は、自治体に所属している地方公務員と接点があり、役場の雰囲気をイメージすることができるかも知れません。地方公務員として働いている職員の身だしなみがしっかりしており、清潔感に溢れるスーツで快活に働く姿が印象的だったかも知れません。職場環境が整っていて、過度なストレスがかからない印象を持ったことが、興味を抱くきっかけになったかもしれません。

さらに、地方公務員の担当する役場の仕事は、健康保険、年金、福祉など幅が広く、専門性も高いために、仕事をやり切ると、自分のレベルが上がり、成長を実感できます。社会への貢献性が高い地方公務員の仕事から学ぶことは多く、本人の努力次第とはなりますが、資格試験を突破することは珍しくありません。社会貢献につながる専門性が高い仕事を経験できることを、地方公務員を目指すきっかけとする就活生もいます。

体験談や問題解決の意欲

自治体の取り組みに参加した体験談を志望動機に盛り込むと、具体的な内容となり、面接官の印象に残ります。地域の清掃活動は参加が簡単な取り組みですので、地方公務員に興味がある就活生とは体験することをお勧めします。海や山のゴミを集める取り組みは学生たちも多く参加するイベントであり、体を長時間使う作業ですが、終了した爽快感はとても気持ちが良いものです。

「地域社会が抱えている問題を解決するために地方公務員になりたい」という志望動機を準備すると、地方自治に対して問題意識が明確である良い印象を面接官に与えます。若者が都市部で働くために地元を離れてしまう高齢化が進む地域では、インターネットを使った在宅ワークの推進に取り組んでいます。また、地域の特色を全国にPRして知名度を高める工夫に力が入れられているのも特徴でしょう。地域を元気にさせるために、どのような工夫ができるのか、自分がやってみたいアイディアを確認してください。

自己分析をしておく

志望動機を準備する大前提として、自己分析は必ずしておく必要があります。志望動機には、自分自身への理解度と、志望先への理解度の双方が色濃く表れます。そのため、自分自身と公務員の仕事の双方を深く理解し、それが反映されていなければ、採用する側は安心して採用することができません。自己分析や仕事への理解が浅かったり間違っていればミスマッチが起き、自分にも自治体にも大きなマイナスとなってしまうでしょう。

自己分析でまずすべきは、自分の経験の洗い出しです。「自分はこういう人間だ」という強い思い込みがあると、本来の自分の特性を見落としてしまうリスクがあります。なるべくたくさんの経験を洗い出し、そこから長所や短所、考え方や行動のパターン、公務員の仕事で活かせそうなことなどを整理していくのが良いでしょう。また、自分以外の人の意見を聞く他己分析も有効です。

携わりたい仕事内容を明確にする

地方公務員の志望動機では、携わりたい仕事内容を明確にすることも大切です。仕事が幅広く異動も多いため、全ての仕事について理解を深めておくことは必要です。しかし、「どの業務でも大丈夫です」と言ってしまうと、自分の特性のアピールとしては弱くなってしまいますし、想いの強さが伝わらないことにもなりかねません。幅広い業務について知った上で、「自分は特に〜〜の業務で活躍したい」という意志を伝えることが大切なのです。

もちろん、「その部署に配属されなかったら?」「異動になったら?」などの質問は面接でなされるでしょう。そうなった際にも詰まることのないように、別の部署でも活躍する意志を示せるように準備しておかなくてはなりません。特定の業務への強い関心とともに、その自治体の事業全体について理解を深め、意欲・関心をアピールしていくことが大切です。

志望動機が安定性や待遇の良さなのはNG

地方公務員が人気な理由として、安定や待遇の良さは大きいでしょう。どちらも、自分が社会人として安心して生活していくためには大切なことであり、これらを希望するのは自然なことです。しかし、だからといってこれらを前面に出してしまうことは避けなくてはなりません。

安定性や待遇の良さは、自分にとっての大きなメリットです。しかし、地方公務員は、その地方自治体の住民のために貢献することが求められる職種です。自分にしかメリットにならない理由を志望動機として伝えれば、「自分本位だ」「住民のことを本気で考えられるのか」「自分の利益を優先するのではないか」など、マイナスなイメージが付いてしまうでしょう。

自分だけのメリットになることを動機として挙げるのではなく、自分にとっても地域住民にとっても、そして一緒に働く仲間にとってもメリットとなる内容にしなくてはなりません。そのためには自治体の事業を詳しく知っておき、共感できるポイントを見つけたり、自分の能力で貢献できることを把握しておくことが大切です。

志望動機が書けない時は、志望動機作成ツールを活用しよう

志望動機の内容が薄いと、人事に採用されません。選考を突破するには、志望動機を作り込む必要があります。

そこで活用したいのが志望動機作成ツールの「志望動機ジェネレーター」です。
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地元の人も地元以外の人も地域愛をアピールする

希望する自治体の地区に愛着を持っていることを面接官に上手にアピールすると、合格の可能性が高まります。民間企業を志望する際の企業の社風と同じくらい地元愛は重要です。

特に地方公務員は地域に密着した仕事を行いますので、地区の好きな点を幾つか準備しておくと面接官の共感を得られます。希望する地区の出身ではない就活生も、旅行やインターンなどで体験した地区の良さを、地元出身の就活生に負けないようアピールしなければ合格にはつながりません。

地元の場合は愛着をもっていることをアピール

希望する自治体が管轄する地区に住んでいた地元出身の就活生は、長い間暮らしていた体験を志望動機に盛り込んでください。家のそばに役場の広場があって親と一緒に小さい頃は遊びに来ていたことや、親と一緒に役場に書類を提出した経験があり、地方自治を身近に感じて興味を持ったことなどは、誰でも体験したことのあるありがちな志望動機となります。

ほかの就活生と異なった経験を活かして志望動機を準備しましょう。地方公務員を志望するある就活生は、学生のころ図書館に受験勉強のため通っていたところ、古い図書を寄付する取り組みを地方自治体の職員が行っており、読み終わった本を寄付した体験談を志望動機に盛り込みました。このように、その地区に長い間住んでいると地方自治に関わる経験をしたケースもあるでしょう。地元の取り組みに愛着を持っていることをアピールしてください。

地元でない場合はその市町村のHPをチェック

希望する自治体に住んだことが無い就活生は、地元出身の就活生の志望動機に負けないように、自治体の情報を集めないといけません。自治体の活動はホームページで公開されており、自治体が独自で起こった活動を広報しています。住んだことがない自治体の就職を希望することは可能ですが、面接官の印象に残る志望動機を準備しましょう。

自治体に住んだことがない就活生へは、面接官はなぜ希望をしているか細かくチェックすることがあるでしょう。仕事を獲得するだけが目的の就活生は、地方公務員になって活躍する意欲がないと判断され、選考で不合格とされます。

ただし面接官も、その自治体で生活したことがない就活生であることは承知しています。情報を集め、希望する地方自治体が取り組んでいる活動を盛り込んだ志望動機を発表すると好印象に繋がり易いといえます。事前の準備は不可欠ですので、しっかりと情報収集をおこないましょう。

参考にしたい地方公務員の志望動機例文

地方公務員になるための志望動機は、自治体の取り組みを理解したうえでまとめる必要があります。具体的な職種について、体験談を盛り込んだ内容で構成すると、面接官の印象に残り易いでしょう。地方公務員の職務はさまざまですので、漠然と興味があることをアピールするのではなく、自分の強みを活かすことができる職種であることをアピールしましょう。希望する地方公務員の職種をよく分析して志望動機をまとめることが大切です。

市区町村職員の志望動機

私が○○市役所の職員を志望しますのは、○○市が「若者と高齢者の生きがい」を重視した政策をおこなっていることに共感したためです。○○市は、地域の伝統を高齢者から若者に伝える機会を設け、地域おこしで大きな成果を出しています。学生時代には文化情報論のゼミで○○市の政策について取り上げて研究し、理解を深めました。
若者や高齢者など、住民みんなのことを考えているからこそ、地域おこしが成功しているのだと思います。私も住民想いの○○市で、大学で学んだ視点などを活かしつつ、貢献したいと思います。

志望動機で大切なことは、最初に結論を明示することです。結論を明示することで、相手は「何が言いたいのか」を把握した上で話を聞くことができます。逆に結論が明示されないと、「結局何が言いたいのか」と相手が路頭に迷ってしまうでしょう。

この例文は最初に結論が明示されており、具体的な市の政策や大学で学んだことが盛り込まれており、説得力があります。市への思い入れや大学で地域おこしに役立つことを学んでいることがアピールできており、好印象です。

都道府県庁職員の志望動機

私が○○県庁の職員を志望しますのは、自分が生まれ育った○○県の美しい自然を保護することに貢献したいと考えたからです。幼い頃、家族と○○山や○○川、○○公園で遊んだことは私にとって大切な記憶となっています。しかし、都市化が進むにつれて美しい環境が失われつつあることも感じています。
私は高校時代に「都市と自然の共存」について考えるようになり、環境学部に進みました。大学で学んだ成果の一部は、○○市主催の環境フォーラムで発表させていただいた次第です。○○県の自然を守るという使命感、学生時代に学んだ知識を活かし、○○市の自然と住民の暮らしに精一杯貢献したいと考えます。

この例文も最初に結論が述べられているため、話の道筋がわかりやすくなっています。結論を優先することで相手が理解しやすくなるのはもちろんですが、自分自身も話を整理しやすくなるでしょう。

この例文は「都市(住民)と自然の共存」というテーマで一環されており、大学で学んだことにもきちんとリンクしています。また、そもそも学部を選ぶ時点で都市と自然の共存に高い関心を持っていたこと、地域への愛着があることがわかります。強い想いや深い知識を持っており、それを活かしたいという姿勢が伝わるでしょう。

土木の志望動機

私はこの地域に住んでいる人が笑顔になるように、施設を管理して、人の役に立ちたいと考えています。インターンシップに参加した際に、住民の多くが利用する○○(具体的施設名)を、誰もが安全に使うために問題が無いか確認している職員の人の話を伺いました。
当り前のように使用している公共施設も、さまざまなステップを踏んできちんと管理をしていないと使用することができないことを知りました。そこで大学時代に学んだ〇〇を活かし、住民が安心して安全に利用できる施設運営に貢献したいと考えております。

土木職は就活生に向けたインターンシップをおこなっていることが多いので、希望する就活生は積極的に参加しましょう。実際に現場で仕事をしている先輩の公務員の話を聴くと、自分が将来に本当にやってみたい仕事であるか、ミスマッチを防ぐことにつながります。公共工事に関する発注をする事業について、インターンシップで学ぶことができます。

土木職を希望する就活生の志望動機の例文としては、上記のように皆が使用する施設を大切に管理したい想いを志望動機としてまとめるのが良いとされています。

観光の志望動機

私は住民の○○(地域名)への想いをカタチにする企画で○○に貢献したいと考えて降ります。私は生まれたときから○○に住んでおり、みらい公園には馴染みがあります。1964年の東京オリンピックに開催によって住民の運動意識が高まり、大型公園として建築がされたと聞いています。
私はこのように、過去に○○を作ってきた住民の想いを大切にしつつ、自分が生まれ育った○○の未来に貢献して参りたいと考えて降ります。私は2020年の東京オリンピックに向け、公園が建設された日に、市民マラソン大会を企画して、自治体のアピールに貢献したいと考えます。

観光分野の職種で働きたいと考えている就活生は、希望する地域が推進している観光資源の良さをよく知ることが大事です。地方自治を活性化させるために、各自治体が地元の優れている点を、マスメディアで宣伝をしています。歴史的な背景について、ほかの就活生とは異なったアイディアを入れて志望動機を構成すると、面接官の印象に残ります。

観光分野を希望する就活生の志望動機としては例文のように、自治体の観光資源について歴史的価値を理解しながら、独自の発想も織り交ぜて志望動機を構成すると、面接官の関心を集めます。

環境の志望動機

私は大好きな○○(地域名)の自然を残していくことに貢献したいと考えております。小さいときに、両親と一緒にみらい公園で遊んでいた思い出があります。多くの鳥や魚がいて、芝生を走って楽しんだことを鮮明に覚えています。その思い出から、私は同じ地区に住む住民の子供たちの世代にも、自然が多く残っているみらい公園を残したいと考えています。現実的な課題は大きいかも知れませんが、地域企業や学校などとも協力し、みらい公園の美化活動を実践したいと考えています。

地方自治体がおこなう環境の仕事は規模が大きく、担当する職員が多くありませんので、入所した早い時期からビックプロジェクトに参加できる可能性が高いです。環境が悪化すると地域住民からの不満が上がります。地域の自然を守る仕事は、子供達の世代まで影響がある仕事で、大変やりがいがあるものです。

環境分野を希望する就活生の志望動機としては、例文のように自分の体験談を織り込んで、具体的な志望動機を構成するのが大事です。

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地方公務員の志望動機NG例文

地方公務員の志望動機の例を見てきましたが、ここからはNG例文も見ていきましょう。
NGなポイントを知り、それを避けて志望動機を作成することと同時に、完成した志望動機を第三者に見てもらうことも大切なことです。書いている自分はどうしても良い点ばかりに注目してしまい、NGな点を見落とすこともあるからです。

良い例を参考に志望動機を書くことは有効ですが、気がつかないうちにNGなポイントを含んでしまう可能性もあるでしょう。あらかじめNGなポイントを知っておけば、それらを避けて志望動機を作成することが可能です。

NG例文①

私が○○市の市役所で働きたいと思ったのは、私の伯父が○○市の職員であり、公務員を薦めてくれたからです。今、多くの企業が先行き不透明な状況となっており、将来どうなるかわかりません。しかし、公務員であれば、これからも住民から必要とされ、将来も安定しているでしょう。
社会人として仕事をし、高いパフォーマンスを発揮するためには、精神面での安定が必要です。そして精神面の安定は、将来や収入への安心感からくると思います。安定性のある公務員として働くことで、高いパフォーマンスで貢献していきたいと思います。

この例文の問題点は、視点が自分にしか向いていないことです。安定性があることで高いパフォーマンスが発揮されるというのは確かに頷ける内容ではあります。しかし、「安定性さえあればうちの市でなくても良いのでは」「高いパフォーマンスと言っても、具体的にどんなことで活躍できるのか」「そもそもうちの市についてどの程度知っているのか」などの疑問が残ります。

市のおこなっていることや自分にできることなどに一切触れられていないため、自己分析も市の研究も十分になされていない、やる気がないと見なされる可能性もあるでしょう。

NG例文②

私は学生時代、地域政策学部で学びました。それぞれの地域には現在、多くの課題があります。少子高齢化、環境の問題、過疎化、財政問題、地域コミュニティの問題、グローバル化や地域おこしなどです。それらについて私は幅広く学びました。
そして、これらについて学んだことは、○○市の市役所の職員として働く上で役立たせることができると考えています。また私は、粘り強く物事に取り組む性格です。市の仕事は、すぐに成果が出ないものもあるかも知れません。しかし、この性格を活かし、成果が出るまで粘り強く貢献していきたいと考えています。何卒よろしくお願いします。

なぜ志望したのかという結論が最初に明示されておらず、何が言いたいのかわかりにくい志望動機になっています。最初に結論が明示されていないというだけでなく、最後まではっきりした結論らしきものは見つかりません。

大学で学んだことも書かれていますが、大雑把で幅広く、具体性がないためわかりにくいです。粘り強い性格についても、実際の経験や実績が全く書かれておりませんので、信ぴょう性の薄い志望動機といえるでしょう。

NG例文③

私は、○○県の県庁で、自然を守る仕事に携わりたいと思っています。学生時代はアメリカンフットボール部で主将を務めました。部員をまとめていくことは時に大変なこともありましたが、何とか目標にしていた○○ブロック大会で入賞を果たすことができました。
また、私は文武両立も大事と考え、大学の授業でも高い成績を納めて参りました。県庁の仕事でも、たくさんの人をまとめたり、いろいろな勉強をするのは大事なことだと思います。県庁に入っても、学生時代の経験を活かし、他の人たちと協力し、勉強し、貢献してきたいと思いますのでよろしくお願いします。

この例文では最初に結論が明示されていますが、本文がその結論を裏切る内容になってしまっています。結論では「自然を守る仕事に携わりたい」と言っているにも関わらず、自然に関することや、県の自然に関する政策などについては何も語られていません。語られているのは自分の大学での実績についてだけです。

確かに人をまとめることや勉強することは大切なことですが、それらは自己PRで詳しく述べれば良いことでしょう。また、人をまとめる・勉強することはどんな自治体や企業であっても重要なことです。「なぜうちの県の県庁を志望したのか」の答えになっていませんので、その点もマイナスの印象となるでしょう。

その地方でなければならない理由を志望動機にしよう

同じ出版社でも業種によってはインターンが可能な場合も!

地方公務員を希望する就活生は多く、人気の仕事と考えられています。自治体の面接官へ印象を残す為に、希望する自治体で働きたい理由をまとめましょう。なぜその地方で仕事をしたいのかが重要です。住んでいた経験がある地元の就活生は体験談を織り込んだ志望動機を、生活をした経験が無い就活生は自治体の情報を集め志望動機を構成してください。

地方公務員の職種は多いので、自分の経験や強みに合った職種を選ぶと、採用される可能性が高くなります。インターンを実施していることがありますので、実体験をするために積極的に参加してください。地域に住んでいる人達の役に立ちたいことが、地方公務員の喜びです。希望する地方の良い点を再確認して、その地域で無ければいけない理由を志望動機にするのが大事です。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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