業界研究

食品業界に採用される志望動機の書き方|例文5選やNG例をご紹介

食品業界とは

食品業界は就活生人気の高い業界であり、そこでの就活を勝ち抜くためには志望動機を工夫しなければなりません。就活では志望動機は重要なものであり、より高い評価を得るためには内容をしっかりと練り上げる必要があります。

評価される志望動機を作成するためには、まずは業界研究をしっかりと行い、業界についての知識を深めることが大切です。食品業界について、基礎的な知識や動向などを知って、志望動機の作成に役立てていきましょう。

食品業界

食品業界は業界規模や業績も堅調であり、ほぼ横ばい、あるいは若干の成長傾向で推移している業界です。業績は常に安定している業界ですが、近年では円安が固定化してしまい、原材料を輸入に頼っているメーカーは少なからず打撃を受けています。

企業によっては値上げや商品の内容量の減少などによって対策が立てられており、国内市場はやや縮小傾向にあります。円安だけではなく、少子高齢化などの人口減少問題もあり、国内市場は縮小していくことが予想されています。そのため、海外進出を進める企業も多いです。海外に事業を展開し拠点を持つ企業も増え、今後も国内よりも海外での市場拡大が予想されています。

食品業界の業績推移

  • 業界規模:19兆2,940億円
  • 平均年収:585万円
  • 平均継続年数:18年

食品業界の業界規模は19兆2,940億円であり、国内では大規模な業界です。円安や人口減少などに伴い、国内市場は縮小傾向にあります。現在でこそ堅調に推移しているものの、業界規模などは今後は縮小が予想されています。

平均年収は585万円であり、他業界と比べても平均程度です。業界内での年収の差はあるものの、低い年収の企業はなく、全体的に年収は安定していると言えます。平均継続年数は18年であり、これは他業界と比べると高い水準です。食品業界は業界としても安定していますし、給料や雇用が安定している企業も多いです。働きやすい環境であり、平均継続年数は長いと言えます。

食品業界の細かい職種分類

  • 研究
  • 商品開発
  • 商品生産
  • 営業・販売促進

食品業界の職種として研究、商品開発、商品生産、営業・販売促進が挙げられます。研究は商品の原材料の研究や開発などを行う職種です。新しい原材料の開発だけではなく、既存の商品の改良などを行うこともあります。商品開発は新商品の開発などを行う職種です。商品を作り出すだけではなく、マーケティングなどを行う場合もあります。

商品生産は商品の生産や品質管理、在庫管理などを行う職種です。営業・販売促進はスーパーや小売店などに自社の商品を売り込んていく仕事です。食品業界の営業では直接消費者に売り込むのではなく、各種販売店などへの営業を行います。営業だけではなく、販売促進として広告宣伝などを行うこともあり、売って終わりではなく、売ってからも商品がより売れるようにさまざまな戦略を実行する職種です。

食品業界の志望動機に書く内容5つ

食品業界は就活生に人気の業界であり、志望者が多いため就職難易度が高い業界でもあります。食品業界の就活を勝ち抜くためには志望動機をしっかりと練り上げ、他の就活生との差別化を図らなければなりません。

志望動機は書き方次第で印象が大きく変わりますので、正しい書き方を知って、企業に対して好印象を与えることが大切です。上手な志望動機を書くためには、いくつかポイントがありますので、それらを踏まえて食品業界の志望動機を作成していきましょう。

①なぜ食品業界なのかを明記

効果的な志望動機を作成するためには、なぜ食品業界なのかを明記することが大切です。志望動機は働きたい気持ち、仕事に対しての気持ちを伝えることが大切ですが、どこでもいいから働きたいでは志望動機としてはよくありません。働ければどこでもいいではなく、食品業界だからこそ働きたいという気持ちを伝えることが大切です。数ある業界の中からなぜ食品業界を志望するのか、その理由を明記しましょう。

食品業界は食品に関わって仕事をする業界です。単に食品に関わった仕事がしたいではなく、食品を通して人々を笑顔にしたい、人々の生活を支えるために食品業界で働きたいなどの理由がおすすめです。食品業界ならではの特徴を踏まえて、志望理由を伝えていきましょう。

②その中でもなぜ該当企業なのかを明記

なぜ食品業界で働きたいのかを明記すれば、次にその中でもなぜ該当企業なのか、その理由を明記することが大切です。一口に食品業界といってもさまざまな企業があり、企業ごとに特徴や強みなどは違っています。単に食品業界で働きたい気持ちを伝えるだけでは、食品業界であればどの企業でもいいのではないかと思われてしまいます。

食品業界であればどの企業でもいいのではなく、その企業だからこそ働きたい気持ちを伝えることが大切です。食品業界は企業によって商品展開が違っていますので、志望する企業の商品に触れながら志望理由を語るといいでしょう。企業の商品に関する自身の思い出、原体験などを伝え、その企業でなければならない理由を説明していきましょう。

③志望する職種

食品業界の中でも特に志望する職種がある方は、積極的にアピールしていきましょう。大学で学んだことを直接活かせる場合、即戦力となることもあります。大学で学んだことと直結する職種がない場合でも、悲観せずに自分にふさわしい職種を探す姿勢が重要です。

食品業界には、開発、生産、営業など、多くの職種があります。志望する企業の中で、自分がどんな風に活躍できるか、成長できるかをイメージしてみましょう。そのためには企業研究が必須です。企業研究を進めていくうちに、企業が求める人材や、今後の方向性などが見えてくるでしょう。自分にできることを見つけるヒントとなるはずです。

④自分に何が貢献できるのかも明記

志望動機はその業界・企業で働くことに対する強い気持ち、やる気を伝えることが大切ですが、やる気だけでは働くことはできません。どれだけやる気があっても能力が伴わなければ活躍できないため、自身の能力をアピールすることも大切です。

能力を活かして何が貢献できるのかをアピールしていきましょう。仕事で活躍できること、貢献できることを伝えるのは、いわば採用メリットのアピールです。仕事に対する意欲を見せるだけではなく、採用メリットを伝えることで、よりアピール力の高い志望動機になります。企業に貢献できることを詳細に語り、採用するに値する人物であることを伝えていきましょう。

⑤入社後の展望

食品業界を志望する方の中には、「新しい商品を企画したい」「ロングセラー商品に携わりたい」など、夢を持っている方も多いです。しかし、最初から希望する職種に就けるとは限りません。日本国内の食品業界は就活生に大変人気が高く、採用人数も少ないです。自分の夢と、企業が求める分野がかみ合わないこともよくあります。

食品業界は今後、人口減少にともなって市場縮小や、海外進出が活発化すると言われています。そういった業界全体の展望を踏まえ、各企業の特色を研究することで、将来的にどのような人材が必要か、見えてくるでしょう。自分の夢を語るのも大切なことですが、企業に必要な人材と思われるためには、入社後の展望も考慮した志望動機を考えましょう。

質問に答えるだけで志望動機を完成させよう

食品業界の志望動機を作成する際、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。

志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に食品業界に採用される志望動機を完成させましょう。

食品業界の志望動機例文5選

志望動機の書き方のポイントを知れば、いよいよ実際に志望動機を作成していきましょう。志望動機を作成するのは難しく、ポイントを知ったからといって、すぐにできるものではありません。

一度完成すればそれで終わりにするのではなく、何度も見直して、改善を重ねることが大切です。志望動機は一朝一夕でできるものではありませんので、焦らずじっくりと取り組むことが大切です。例文も参考にしながら、じっくりと志望動機を練り上げていきましょう。

例文①

私は食品を通じて多くの人の笑顔を作り、幸せを作るお手伝いをしたいと考えています。大学時代居酒屋でアルバイトをしていました。アルバイト先には毎日大勢のお客様がいらっしゃいましたが、全員が笑い、幸せな様子でした。
食事をしているときに嫌な顔をしている人はいませんし、家族や友人、恋人などと食事を共にすることで、さらに笑顔は溢れると考えています。御社ではファミリー層に向けた商品も多く開発しており、より多くの人の笑顔を獲得することが出来ると考えています。
私はアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、より多くの販路に商品を流通させることで、一人でも多くの人を笑顔にしたいと考えています。

食品を通じて、多くの人の笑顔と幸せを作りたいことが志望動機として挙げられています。最初に志望理由を語ることでアピールしたい内容が明確になっており、理由を印象付けることができています。

また企業の商品の特徴を絡めてアピールすることで、その企業で働きたい気持ちが強く伝わり好印象です。コミュニケーション能力を活かして、営業として働き活躍したいと貢献できることについても触れられており、採用メリットも伝えることができています。

例文②

私は食べることを通じて人々を幸せにしたいと考え、御社を志望しました。小学校のときに初めてもらったお小遣いで、御社のお菓子を買いに行きました。
そのお菓子は今までも食べたことがあったのですが、初めて自分のお小遣いで買ったこと、また一人で買い物に出かけたドキドキなどから、いつもより美味しく感じられました。
一人で買い物に行けたことから行動力が身に付きましたし、その時の記憶は今でも幸せな思い出として心に刻まれています。私は行動力を活かして新しい販路の開拓にも挑戦し、一人でも多くの人にお菓子を届けることで幸せな思い出を作るお手伝いをしたいと考えています。

志望動機として、食べることを通じて人々を幸せにすると挙げられています。自身の体験を絡めて語ることで、志望度の高さをアピールできていますし、志望理由を根拠づけることができています。

志望する商品についての思い出を語ることで企業への思い入れの深さがアピールできており、好印象です。他の企業ではなく、その企業だからこそ志望したことが良く分かり、他の企業との差別化が図れていますので、志望動機としてのアピール力も高いです。

例文③

私は食品を通じて経済を活性化させ、人々の生活を支えたいと考えています。大学時代にレストランでアルバイトをしていました。アルバイト先では野菜の仕入れ先が決まっており、いつも決まった農家から野菜を仕入れていました。
農家は収入が少ないと聞きますが、レストランなどと契約をすることで安定した収入を得られていると聞き、食品を通じて経済が回っていることを知りました。御社は国内で様々な生産者と協力して商品を開発し、それが強みです。
私はアルバイトを通して培った食品の知識などを活かした販売促進を行い、より多くの人に、多くの食品を提供することで生産者と消費者両方の生活を支えたいと考えています。

食品を通じて経済を活性化させたいと語られています。アルバイトの経験から生産者の実情についてを知り、それを企業の強みと絡めて伝えることで、その企業でなければならない理由が明確になっています。

例文④

私は大学で流通を学びました。多くの業界の流通を研究しましたが、中でも食品業界の仕組みが一番興味深く、卒業後は食品業界の流通に携わりたいと思うようになりました。
今では各社それぞれが独特の流通経路を持っていますが、御社はいち早く◯◯システムを導入し食品流通に革命を起こした企業です。
今後は世界中にそのネットワークを広げていかれると思いますが、ぜひその流れに貢献したいと思い、このたび御社を志望しました。大学で学んだ流通の知識を活かし、新しい食品流通を作っていきたいと思います。

なぜ食品業界なのか、なぜこの企業なのか、明確に伝えることができています。食品業界の流通の特徴などを伝えることができれば、もっいいでしょう。また、大学で学んだ分野を生かして志望する職種に触れている点もポイントとなっています。入社後の展望を伝える際は、自分の夢と企業の成長戦略が合致するような形が理想です。

例文⑤

私は中学生のころから料理をするようになり、家族にも料理を振る舞うことがありましたが、いちばん喜ばれるのが和食です。2013年に和食が世界遺産に登録されましたが、日本には古くから受け継がれてきた食文化がたくさんあると思います。
和食は安全性が高く世界的にヘルシーだと脚光を浴びていますが、このような日本の食文化を未来につなぎ、より多くの方に触れてもらいたい、というのが志望の理由です。
御社は日本の食文化を大切にしており、和食を作るために欠かせない調味料を数多く生み出しています。入社できましたら、世界中の人に安全な日本製品を届けるために商品開発部で活躍したいと考えております。

食品業界では安全性が重視されるようになっており、将来的にもその傾向は高まると言われています。こちらの例文では、将来的な見通しと自分の志望動機がマッチしているのがポイントです。

またアルバイトを通じて得た食品の知識を活かした販売促進を行うなど、貢献できることが詳細に記されており、好印象です。貢献できると語っていることも、レストランでのアルバイトの経験による裏付けがきちんとされており、印象は良いでしょう。

食品業界の志望動機NG例文3選

志望動機を作成するためには、より多くの例文に触れておくことが大切です。自分一人で考えるのには限界がありますし、行き詰まりを感じた場合は他人の志望動機を参考にすることも大切です。

また良く書けている志望動機だけではなく、ダメな志望動機を見ることでも自身の志望動機を改善していくことはできます。志望動機のNG例文を参考にして、自身の志望動機と照らし合わせて当てはまる部分はないかを確認し、あれば改善していきましょう。

NG例文①

私は大学時代に野球部に所属しており、キャプテンを務めていました。野球部ではチーム一丸となって努力することが代々大切にされており、私は伝統を守るために努力しました。チームメイト一人ひとりと向き合い、会話を大切にすることでチームワークを高めることが出来ました。
私はチームを引っ張り、チームの力を高めながら目標を実現することが出来ます。大学時代に培ったこれらの能力を活かし、御社でもリーダーとなって働き、企業に貢献したいと考えています。

野球部でキャプテンを務めていたことがアピールされていますが、これでは志望動機ではなく自己PRです。食品業界、企業を志望する理由が全く触れられていませんのでNGです。

志望動機である以上、まずはなぜ食品業界を志したのか、その中でもなぜその企業を志望したのかをアピールする必要があります。食品業界を志望した理由も企業を志望した理由も全く分からず、企業に貢献できることも曖昧であり、何のアピールにもなっていません。

NG例文②

私は食品を通して多くの人の笑顔を作り、幸せを作る仕事がしたいと考えています。食品はただ生きるため、エネルギー源として必要なものではなく、より豊かな生活をするために欠かせないものだと考えます。
美味しいものを食べることで笑顔が生まれますし、多くの人で食卓を囲むことで全ての人が笑顔になり、幸せになれると考えています。より豊かで人間らしい生活を送るためには食品の存在を欠かすことは出来ません。一人でも多くの人を幸せにしたいと考え、御社を志望しました。

多くの人の笑顔と幸せを作りたいと考え、食品業界を志望したとあります。志望理由が最初に語られてしますし、内容も明確ですので、ここは問題ありません。しかし業界を志した理由は記されているものの、その企業だからこその志望理由が記されていません。

これでは食品業界を志望していることは分かるものの、その企業を志望した理由が分からずNGです。また企業でどのように貢献するのか、どのように活躍するのかも書かれておらず、採用メリットが示されてしません。

NG例文③

私は食品業界で活躍し、ゆくゆくは企業をけん引する存在へと成長したいと考えています。大学では経営学部に所属しており、経営について様々なことを学びました。現在御社では国内市場での商品展開が全体の9割を超えており、海外市場への展開は1割に留まっています。
日本は少子高齢化などによって人口減少が進んでいますし、食品メーカーが活躍するためには国内ではなく、海外に目を向けなければなりません。私は御社で海外市場への事業展開を進め、世界でも活躍するグローバルな企業へと成長させたいと考えています。

NG例文の③では業界で活躍し、企業をけん引する存在に成長したいとあります。全体を通して企業に対するアドバイスになっており、企業を志望する理由や企業で活躍したい気持ちがアピールされていません。

また何の実績もなく、企業に対してアドバイスをするのは失礼ですし、アドバイスも漠然としており、具体的に何をするのかが語られていません。仕事への意欲もそれほど伝わらず、企業で貢献できることも伝わっていませんので、NGです。

食品業界の志望動機をマスターし選考を有利にしよう


食料は人が生きていくためには絶対に必要なものであり、食品業界は安定性も高いことから就活生人気の高い業界です。しかし人気が高く、多くの人が志望している業界だからこそ、志望動機はしっかりと考え、練り上げなければなりません。印象に残らない普通の志望動機では食品業界での就活を成功させることはできませんので、印象深く、アピール力の高い志望動機を作成することが大切です。

企業の印象に残り、高い評価を獲得できる志望動機を書くためには、書き方を工夫する必要があります。書き方のコツさえ分かれば誰でも印象的な志望動機を作成することができます。志望動機の書き方をしっかりとマスターし、人気の高い食品業界での就活を成功させていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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