筆記試験

【WEBテストのCABとは】試験内容と対策におすすめの書籍

WEBテストには「CAB」というものがある

企業は採用活動の中で、就活生のテストの成績を参考にすることがあります。「CAB」はそのようなテストのうちの一つです。採用時に企業が参考にするテストは「CAB」のほかにも、有名なものだと「SPI」や「GAB」などもあります。

「CAB」と「GAB」は「SPI」についでシェアが高く、目指す企業によっては重要なテストになるでしょう。企業によって参考にするテストは異なっており、その企業が専門とする分野によって変わります。また、受験方法もペーパ式かweb式で受けるかを選択でき、筆記とwebで制限時間などの違いもあります。

この記事では、webで受験できる「CAB」について紹介します。WEB受験のCABは、どのような企業を受ける場合に必要で、どのような対策をしていけばいいのでしょうか。

WEBテスト「CAB」の概要

webでの「CAB」のテストは一体どんなものか見ていきましょう。ペーパー式の試験とはどのような違いがあるのか理解することも大事です。

また、「CAB」の問題はどのような傾向の問題がでて、他の種類のテストとはどういう点で対策の仕方がかわるのかも見ていきましょう。しっかりと確実な準備と分析をし、良いスコアが取れるように勉強することが大事です。web受験の特徴をまずは理解し、その上で対策方法を知っていくようにしましょう。

ペーパー式とweb式がある

「CAB」はペーパー式とweb式の2つの試験方法があります。2つの違いとしてまず、受験する場所の違いがあります。ペーパー式だと筆記のため、試験会場に出向かないといけません。これは、人によっては試験会場まで時間が掛かり、手間となってしまう場合があるでしょう。

一方、web式だと場所にかかわらずに受験ができます。わざわざ試験会場に行かずに受験できるので便利です。また、近年は企業側のコストカットの点でも便利なので、web式が増加しています。

そのほか、2つの方式の違いとして、出題数と制限時間の違いがあります。web式のほうがペーパー式よりも出題数が多く、制限時間が短いです。ですので書籍などの練習問題を活用し、スピードを上げて解答する練習をしましょう。

暗算・法則性・命令表・暗号の4科目と性格検査

「CAB」は4科目の試験と性格検査で構成されています。

暗算は基本的な四則演算の問題を行います。ペーパー式は10分間で行い、web式は1分少ない9分間でおこないます。どちらとも問題数は50問です。内容は基本的な計算なので、練習を重ねてスピードを上げてすらすらと答えていけるようにしましょう。

法則性は主に図形を絡めた選択問題です。複数の図形が連続で並べられ、間に一つだけ抜けている図形があります。法則性を見つけ、選択肢から最も適した図形を選びましょう。ペーパー式は40問を15分、web式は30問を12分で解答します。

命令表は、図に対する操作の書かれた命令表があるのでそれに従い、最も適した図を選択肢から選びましょう。ペーパー式は50問を20分、web式は36問を15分で解答します。

暗号は、2つの異なった図形が示され、最初の図形Aがどのように変換されて最終的な図形Bになったのかを推測する問題です。ペーパー式は39問を20分、web式は30問を16分で解答します。

性格検査は主に二択の問題です。面接の受け答えのように企業がどのような人材を求めているかを意識しながら解答すると良いでしょう。

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頻出問題に特化したCAB対策方法

書類選考を突破した後、多くの企業で実施されるのがWEBテストです。実はここで落とされる就活生も多いことをご存じですか?せっかくの志望企業をWEBテストで落ちるのを防ぐために、今すぐ対策をしましょう。

そこでおすすめなのが「WEBテスト対策問題集」です。WEBテストに落ちないためのポイントと、学生が苦手とする非言語分野の問題が多数掲載されています。本番と同じ形式で解くことができるので、これ一つで効率的に対策することができます。

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WEB-CABはどんな業界で実施されている?

企業の分野によって、「CAB」や「GAB」、「SPI」などどれを採用に用いるのかが違ってきます。そのため、事前に志望する企業がどのテストを採用しているかを調べて準備をしていきましょう。

「CAB」を採用している企業は、主にIT系の企業です。SEやプログラマー向けのテストとされており、その分野に進みたい方は受ける可能性が高いです。理系の大学生の方は将来的に受ける可能性が高いといえるでしょう。

テストの内容的にも、他のテストは読解問題などの文章を絡めた問題があるのに対し、「CAB」はそのような問題はありません。図形を絡めた問題や法則を導き出すような問題など、理系よりの問題と言えます。

CABの対策方法

CABの概要がわかってきたところで、ここからは実際の対策方法について見ていくことにしましょう。CABがどんな試験であるかわかっても、対策をしなければもちろん意味はありません。就活中や就活前は忙しく、対策に時間をかけられないという方も多いでしょう。だからこそ、的確にポイントを押さえて対策することが必要なのです。

ポイントを見誤った対策では、時間を有効に使えず、結果にもなかなか反映されません。対策したのに結果に反映されなければ、採用側からは「対策をしていない」と受け取られる可能性もあり「損」をしてしまいます。自分に合った、ポイントを押さえた対策をしていきましょう。

苦手な問題のタイプを知る

CABの対策をおこなう上でまず大切になってくるのが、「自分が苦手な問題のタイプを知る」ということです。CABの問題は複数のタイプに分けることができ、人によって得意・苦手が生まれやすいという特徴があります。

もちろん、中には「全て平均的に苦手」「全て平均的にそこそこできる」という人もいるかも知れません。そういう人たちは、全タイプの問題を均一に対策していくことで、結果を改善していける可能性があるでしょう。しかし、そうでない人にとっては、全タイプの問題に均一に時間を割くよりも、苦手分野の対策を重点的におこなった方が結果に結びつきやすいでしょう。

CABは問題のパターンが決まっているので、解法をきちんと押さえ、解くことに慣れていけば、得点アップを狙うことが可能です。苦手なタイプの問題こそ、解法パターンに慣れることで飛躍的に得点が上がる可能性がありますので、時間を有効に使って対策をしていくのがおすすめです。

暗算が苦手な場合

CABでは暗算の問題も用意されており、たった9分で50問の問題を解かなければなりません。暗算力は一朝一夕に養えるものではありませんので、毎日少しずつでも練習する習慣を持っておくのが良いでしょう。注意点は「計算の精度」と「解くスピード」です。

実際に9分間で何問解け、その内何問正解しているのかをテストし、より正しく・速く解けるようにトレーニングするのも1つの方法です。ただし、そうは言っても計算の精度やスピードが無限に上がっていくということはなく、「これ以上は厳しい」ということもあるかも知れません。また、試験までに時間が足りないということもあるでしょう。そこで、本番の解き方も工夫する必要が生じてきます。

「計算の精度」については、解答前に簡単な確認をおこなう方法があります。それは、暗算で解答の下一桁だけを計算するというものです。下一桁だけでもチェックしておけば、つまづきに気がつきやすくなるでしょう。

「スピード」については、解く目安時間を決め、時間がかかる問題は諦めるということです。9分で50問を解くには、1問にかけられる時間は約10秒です。これ以上時間がかかってしまうと、他の解ける問題が時間切れで解けなくなる可能性が増えます。10秒を大きく超えて解けそうもない問題があれば、諦めて次へいくことも大事です。

法則性が苦手な場合

・移動の仕方
・数の増減の仕方
・図形の変化の仕方
・色の変化の仕方
・図形の回転の仕方
・大きさの変化の仕方

CABには、法則性を捉えて解答しなくてはならない問題もあります。しかし、中には「法則性を掴むのが苦手」という人もいるでしょう。むしろ、問題を一目見て法則性を掴み、的確に解答できる自信のある人の方が珍しいかもしれません。では、どのように対策をすれば良いのでしょうか?

「どんな法則性があるのだろう?」と漠然と眺めていても、法則性に気がつくのは難しいものです。そこで有効なのが、「法則性のパターンを押さえる」ことです。実は法則性のパターンは限られており、上に紹介した6パターンか、それらを組み合わせたものに分類できます。

上の6パターンを押さえ、「どのパターンに該当するか?」という視点で見ていくことで、法則性に気がつきやすくなるでしょう。もちろん、パターンを覚えるだけでは不十分で、実践が必要です。パターンを押さえた上で、試験本番までに十分問題を解いて練習してください。

命令表が苦手な場合

CABには、命令表に従って図形や式などを変化させなければならない問題も出題されます。命令に従って最終的にどのような図形・式などにすれば良いのかイメージできず、延々と考え込んでしまうという人も多いでしょう。

ここで大切なのは、「自分の思考過程を見えるようにする」ということです。人間が頭の中だけで考えられることには限りがあり、全てを最初から最後までイメージするのは難しいですし、途中で間違ってしまう可能性も高いでしょう。

そこで、「自分の頭の外に出して考える」ということが有効になるのです。スタートからゴールまでを一気にイメージするのではなく、少しずつ書いていくことで、思考が整理されてミスが減ることがあるでしょう。また、頭の中だけでは漠然としていたイメージも、紙に書くことで視覚で見ることができ、よりはっきりと捉えることができるようになります。頭で考えてわからないことは書き出すという習慣を、問題演習をしながらつけていくと良いでしょう。

暗号が苦手な場合

CABには暗号の問題も出題されます。実はこの暗号の問題は、先に紹介した「法則性の問題」と似ています。暗号の問題にも基本的に何らかの法則性があり、それらを導き出すことによって解けるものがほとんどなのです。しかも、その法則性のパターンは、先の「法則性の問題」と全く同じ6パターンとほとんど変わりません。

そのため、暗号問題に対するアプローチも、「法則性の問題」と同様、6つのパターンで法則性を捉えるという方法が有効です。暗号問題の中には複数の指示を含むものもあり、前後の他の指示を無効にするといったものもあります。

このような場合でも、全く新種の問題と捉えて脅威に感じる必要はありません。基本は6パターンに分解して法則性を捉えること、「命令表」と同じように、考えてわからなければ紙に書き出してみることなどが有効です。これらを問題演習の中で意識して実行していけば、さまざまな問題のパターンに慣れることができ、得点にも反映されていくでしょう。

CABの出題例と解答

【問1】暗算

15729÷321=
A 49 B 36 C 63 D 88 E 97

CABの問題がどういったものなのかわからないという人も多いでしょう。では、CABの出題例についてみていきます。CABのなかでも簡単な問題として、暗算があります。問1のこたえはAの49です。こうした暗算の問題は、直感で答えることが大切だといえるでしょう。たとえば、「157÷3」でとらえると、約52となります。つまり、50に近い答えが正解である可能性が高いでしょう。

このように、問題をより短時間で解くための工夫をすることが大切です。下の桁を省略して考えたり、おおよその答えから消去法で選んだりすると、短時間で回答できるでしょう。また、過去問に慣れておくことも大切です。

WEB-CABの対策としておすすめの書籍

上記のような特徴のある「CAB」ですが、一体どのような対策をしていけばいいのでしょうか。それぞれの問題に対しての対策や時間配分の練習など、良い成績を取るために書籍を活用するのも良いでしょう。

書籍には細かい解説やテクニックも載っており、とても参考になります。また、書籍の対策本には本番そっくりの類似問題が付いていることも多いです。この問題を利用して何回も演習し、良い成績を取りましょう。この記事では3つの書籍をご紹介します。

CAB・GAB完全突破法! 【2019年度版】

この書籍は「CAB」以外に、「GAB」、「IMAGES」というテストの対策も載っています。これらの試験を受ける方はこの書籍1冊で対応できるのでおすすめです。また、CABに関して、ペーパー式とweb式両方の再現問題が載っています。

web式の「CAB」では暗号の難問を複数掲載しており、1問ずつ丁寧な解説も載っています。これでしっかり対策して解き方を練習すれば、本番でもスムーズに解けるようになるでしょう。

また、「GAB」に関してもこの書籍では普通のテストよりも難しい、高難易度版の「GAB Compact」が載っています。このテストに慣れてしまえば普通の「GAB」を余裕を持って解くことができるでしょう。

「IMAGES」というテストでは「CAB」や「GAB」にない英語の科目があり、この書籍では英語の再現問題も載っているので十分対策できるでしょう。

必勝・就職試験! 【Web-CAB・GAB Compact・IMAGES対応】CAB・GAB完全突破法! 【2019年度版】 SPIノートの会

CAB・GAB完全対策 2019年度

この書籍は「CAB」と「GAB」についての対策が載っています。この書籍は本番の試験と同レベルの問題が載っているので、しっかりと対策をしていけば本番でも落ち着いて取り組めるでしょう。ペーパー式とweb式の両方に対応しています。

また、ページのデザインや色使いもとてもわかりやすく気持ちよく対策が可能です。難易度が本番と同レベルで、問題数も豊富なのですらすらと解き進めていくことができるでしょう。

問題の終わりには高得点を獲得するための必勝テク「カンタン必勝法」が載っています。簡潔で分かりやすいので、これを利用して何回も繰り返し解いていくことで高得点を狙いましょう。

CAB・GAB完全対策 2019年度 (就活ネットワークの就職試験完全対策4) 就活ネットワーク

やさしいGAB・CAB<2019年度版>

こちらの書籍はタイトルのとおり、わかりやすくやさしい解説がされています。ごちゃごちゃとした内容よりもシンプルな方が好きな方におすすめです。この書籍は「CAB」と「GAB」に対応しています。

多くの類似問題が載っており、素早く解くためのテクニックなどが初心者向けにやさしい解説で載っています。なので大学1年生や2年生の方で早めに対策したいという方にもおすすめです。対策までいかなくとも少しだけ知りたいという方にも良いのではないでしょうか。

また、この書籍にも素早く解くためのテクニックが載っているので、本格的な対策をしたい方にも十分対応できる書籍でしょう。他の書籍があまりわからなかった方や、最初はわかりやすいほうが良いという方にもおすすめできます。

やさしいGAB・CAB<2019年度版> (大学生の就職) 就職試験情報研究会

CABの対策ができるサイト

CABの対策は書籍だけでなく、インターネットのサイトを利用するのも手です。インターネットにはたくさんのCABに関する情報があります。また、サイトに寄っては練習問題も載っています。インターネットも活用し、対策を行っていきましょう。

練習問題が豊富にあり、内容が分かりやすいサイトとして、「SPI無料学習サイト」がおすすめです。このサイトでは暗算・法則性・命令表・暗号のそれぞれに複数のパターンの問題が載っています。

また、それぞれの科目ごとに最速解法という、わかりやすく実用的な解き方が例題と一緒に載っています。科目ごとに練習問題で演習をし、最速解法も身につけて実力を挙げていきましょう。

SPI問題集&模試を無料で手に入れよう

SPIをクリアしなければ、面接を受けることさえできません。対策には、多くの問題集を解くことが効果的です。

そこで活用したいのが「SPIパーフェクト問題集&模試」です。

問題集と模試で、計200問の例題を解くことが可能です。詳しい解説付きなので、ぜひ活用して志望企業の選考を突破しましょう。

書籍で対策をしてWEBテスト「CAB」に挑もう!

「CAB」などのテストを採用している企業はたくさんあります。それぞれのテストにどんな対策が必要かを確かめて、対策をしていくことが重要なポイントです。

WEB-CABを受ける場合は事前にどのような科目が出るのかを調べ、勉強していきましょう。そして上記で紹介した書籍などを活用し、類似問題でひたすら演習してテクニックを身に付けましょう。問題形式に慣れ、時間配分を気にかけながら素早く問題を解けるようになることが、良い成績を取るための近道です。

しっかりと対策をして良い点数を取れば、内定を取れる可能性も高まります。面接以外のテストに関しても情報収集をし、万全の体制で内定を勝ち取るために頑張りましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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