筆記試験

【就活の時事問題対策】押さえておくべきポイントとおすすめの本

時事問題とは

就職活動において、「時事問題の対策をしないといけないな」と考えている就活生は多いです。時事問題とは、昨今起きた社会的な出来事です。就職活動において筆記試験や面接で時事問題について問われることがあります。幅広い知識が必要になる上、企業によって出題形式は大きく異なるため、対策の難しいものになります。

しかし筆記試験、面接で問われる可能性がある以上、内定獲得のためには対策をおこなっておかなければなりません。そこでこの記事では、就活における時事問題について、押さえておくべきポイントとおすすめの対策方法を解説していきます。時事問題が就職活動における足かせになるようなことのないよう、しっかりと対策をしておくようにしましょう。

企業が時事問題を出題する意図

企業が就活の選考試験において時事問題を出すのには、いくつかの理由があります。まずは、「社会問題に関心があるかどうかを確かめるため」が挙げられます。世の中では、毎日さまざまなことが起こっています。企業で働く際にも、自分の身の回りだけでなく社会全体の流れを把握しておくのは、非常に大切なことといえるでしょう。時事問題に対してスムーズに回答ができない就活生は、社会に興味がないと捉えられてしまいます。

また、時事問題に対して自分の意見を持っているかもみられています。時事問題について質問された際、世の中で話題になっていることを述べるだけでは、知っている情報を述べているだけになってしまいます。ニュースや社会情勢について、どのように感じているかもアピールすることで、自分の意見をはっきりといえる人だと感じられるでしょう。

就活のテスト・面接で問われる時事問題のポイント2つ

「時事問題って範囲が広くてどこから手を付ければいいかわからない」と悩む就活生は多くいます。就活の筆記試験、面接で問われる時事問題には2つのポイントが存在します。これらのポイントを押さえ、勉強を進めることで効率よく対策をおこなうことが可能になるのです。

以下、2つのポイントについてそれぞれ解説していきます。時事問題の対策ばかりに時間を割くわけにはいきません。ここで要点を学び、効率的な対策をおこなうようにしましょう。

①時事問題の説明・名称を正確に覚える

就活における時事問題の対策をおこなう上で、ポイントの1つ目は時事問題の説明・名称を正確に覚えることです。時事問題の問題形式は企業により異なります。時事問題自体を説明するパターンや、関連する人物・モノの名称を聞くパターン、時事問題に対する意見を述べるパターンなど、その形式は多岐にわたります。その中で的確な回答をおこなっていくには、まず起きた出来事自体を正確に把握しておくことが必要になります。

その上で、そこから関連する人物・モノへ視野を広げ、また出来事に対する自分の考えをまとめておくようにしましょう。時事問題において重箱の隅をつつくような質問はほとんどありません。まずは「何が起き、それが社会にどのような影響を与えたのか」という根本的な部分を理解しておくことが重要なのです。

②時事問題について持論を持つ

就活における時事問題の対策をおこなうポイントの2つ目は、時事問題について持論を持つことです。時事問題において、採用担当者は「何が起きたのか」を聞きたいのではなく、「その出来事に対しどう考えるか」を就活生に聞きたいのです。社会で働く上で、常に問題意識を持ち、自身の意見を持ち、それを周りに主張していくことは非常に重要なことでしょう。

意見に正解も不正解もありません。現状を改善するために意見を述べていくことが重要なのです。そのため、時事問題の対策をおこなう上では必ず、「その出来事について自分はどう思うのか」まで踏み込んで考えておくようにしましょう。特に面接を受ける企業に関連した業界での時事問題については、徹底的に落とし込んで回答を準備しておくようにしましょう。

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時事問題の情報収集におすすめの方法

時事問題の対策は、日頃から情報を集めることが重要です。普段から、ニュースや新聞など世の中で起こっていることをチェックしておきましょう。最近では、インターネットでも簡単にニュースをみることができますので、通学時間やちょっとしたスキマ時間でも情報収集が可能です。

注意したいのは、ひとつのメディアだけに頼らないことです。特にインターネットでは虚偽のニュースが拡散することも多いため、新聞やテレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアを活用してみましょう。

新聞を読む

新聞は、毎日のニュースを知るには最適なメディアのひとつです。社会情勢だけでなく、経済、スポーツ、芸能、など幅広い情報を網羅しています。新聞の全てのページに目を通すことで、自分が関心を持つ話題だけでなく、直接関係のないニュースも知ることができます。また、事実に基づいて発信される情報がほとんどで、裏付けされた信頼性のある記事に触れられます。

エッセイや、記者のコラムなども掲載されているため、情報だけでなく、時事問題に対する考え方も同時に学ぶことができるでしょう。できれば、1社の新聞だけでなく、複数紙を読み比べるのがおすすめです。いくつかの新聞を読むことで、ひとつの問題をさまざまな視点からみることができます。最近では、インターネットで電子版の新聞が読めるようになっています。電子版なら、かさばらず、気になるニュースを簡単にスクラップできます。

SNSやニュースサイトをチェックする

SNSやニュースサイトなど、インターネット上にも幅広いニュースが掲載されています。ネットで時事問題をチェックする一番のメリットは、気軽にいつでもニュースを読めることでしょう。スマホさえあれば、時間も場所も選びませんので、ちょっと手が空いた時にすぐにニュースに触れられます。また、インターネットはリアルタイムな情報を得られるという利点もあります。世界中で起こったことが、すぐに報道されます。

また、情報は基本的に無料です。分かりやすくニュースをまとめたサイトも多数あり、学生でも気軽に利用できます。ただ注意したいのは、簡単に情報を得られるからこそ、必要なものと、そうでないものを選択する力が大切になります。全ての記事を鵜呑みにするのではなく、「どの情報を信じるべきか」「事実に基づいた記事なのか」の判断が求められるでしょう。

就活の時事問題対策【おすすめ対策本3冊】

ここまで就活における時事問題を攻略するためのポイントを2点挙げ、解説してきました。「具体的に時事問題の対策はどのようにおこなえばいいの?」と疑問に思う就活生もいることでしょう。

時事問題の対策として、日々ニュースに触れ情報を仕入れることと、対策本を利用することを併せておこなうようにしましょう。以下、対策本としておすすめできるものを3冊紹介しています。一つひとつ見比べ、自分に合う対策本を活用するようにしましょう。

①文藝春秋オピニオン

時事問題におけるおすすめ対策本の1冊目は『文藝春秋オピニオン 2018年の論点100 (文春MOOK)』です。この本の特徴はテーマごとに区切られ、制作されている点です。ひと口に時事問題と言っても、その問題のテーマはさまざまです。国際情勢から国内政治、食に関する問題から科学・技術についてまで、そのテーマは多岐にわたります。それらのテーマについてそれぞれ独立して書かれているので、関心のある分野から対策をおこなうことが可能です。

「国際情勢については割と知っているけれど、国内の政治については自信がない」などテーマごとに学習を進めたい人にはおすすめできる1冊だといえるでしょう。また各テーマについて、それぞれ異なる著名人が執筆しており、1人の視点だけでなく多角的な視点で時事問題を学べるのもよい点です。

②時事&一般常識の完璧対策

時事問題におけるおすすめ対策本の2冊目は『時事&一般常識の完璧対策 2019年度版 (日経就職シリーズ)』です。この本の特徴は学習スケジュールが事前に組まれている点です。「1日目 政治について」、「2日目 文化について」のように学習スケジュールが組まれており、1週間で時事問題の勉強がひと通りおこなえるようになっています。

「ついつい後回しにしてしまい、なかなか勉強が進まない」という方にとって、記載通りに勉強を進めればいいため、おすすめできる1冊です。また記載されている問題は全て1問1答形式になっており、問題数も1200問以上と非常に豊富になっています。気軽に多くの知識を吸収することができる点もこの本の大きな特徴といえるでしょう。

③朝日キーワード就職

時事問題におけるおすすめ対策本の3冊目は『朝日キーワード就職2019 最新時事用語&一般常識』です。この本の特徴として、時事問題における必修用語の暗記に適している点が挙げられます。幅広いジャンルの時事問題がこの1冊の中で網羅されており、各テーマにおける重要用語については赤字で記載されています。付属の赤チェックシートを用いることで重要用語の暗記を手軽に進めることができるのです。

時事問題においては出来事を正確に把握しておくことがまず重要なポイントであり、各テーマにおける重要用語を理解し、暗記しておくことは優先して取り組むべきことです。「何が起きたのか何となくしかわからない」という就活生にとって、正確に出来事を把握するためにこの本を活用するのは効果的な対策だといえるでしょう。

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就活の時事問題対策【おすすめ対策アプリ2つ】

今日、時事問題の対策は対策本だけでなく、アプリを用いることでもできるようになっています。アプリを用いるメリットとして、どこででも手軽に利用できることが挙げられます。通学中の隙間時間の活用など、効率的に時事問題対策をおこなうことができるよう、アプリについてもおすすめできるものを2つ挙げ、紹介していきます。自身の状況に応じ、対策本との使い分けをおこなうようにしてください。

①時事問題

就活における時事問題対策としておすすめできるアプリの1つ目は「時事問題」です。このアプリの特徴は最新の時事ニュースが随時更新され、タイムリーにそのニュースに触れることができる点です。時事問題の対策本はその本が発行された時点で、それ以後に起きた出来事についての記載ができなくなります。アプリであれば随時情報の更新をおこなってくれるので、その点がこのアプリを用いる大きなメリットなります。

またひとつの時事問題に関連付けて地理や歴史などの学習もおこなうことができるよう、「関連学習」という項目が設けられている点もポイントです。この機能を活用することで、ひとつの時事問題に絡めて効率よく多くの知識を吸収することができ、時事問題の学習をスピーディーに進めていくことが可能です。

②【一般常識】時事問題

就活における時事問題対策としておすすめできるアプリの2つ目は「【一般常識】時事問題」です。このアプリの総問題数は100問以上となっています。時事問題を解くにはインプットだけでなくアウトプットがおこなえることが重要です。

対策本の勉強でインプットは十分おこなったが、アウトプット対策をおこなわなかったために、本番で時事問題が解けなかったと後悔する就活生もいます。このアプリを用いることで、アウトプットの対策を進めることができるのです。

アプリであることから手軽に取り組むことができるため、電車での移動中などの時間を有意義に活用することが可能になります。時事問題の対策本でインプットをしっかりおこないながら、アウトプットの対策もしっかりとおこなっておきたいと考える就活生におすすめのアプリといえるでしょう。

就活の時事問題は日頃からアンテナを張って自分の意見を持っておこう

時事問題は付け焼刃の知識で太刀打ちできるようなものではありません。重要なのは常日頃からニュースに関心を持っていることです。世の中では毎日さまざまな出来事が起こっています。「自分には関係ないし」と自ら視野を狭めてしまうことは非常にもったいないことです。

ニュースにアンテナを張ってさまざまなことに関心を持つことは、自身の知見を広げることにもつながります。就活における時事問題は社会に関心を向ける良い機会です。日々身の回りで起きている出来事に関心を示し、それらについて自分の意見を考えるクセを付けておくようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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