職種研究

調理師の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

調理師とは

調理師は、調理師学校で勉強するか、飲食店で実務経験を積むなどして、調理師免許を取得した人のことを指します。調理師は、飲食店だけでなく、ホテルや福祉施設、学校の食堂など、様々な現場で活躍しています。

私たちの生活にとってとても身近な存在である調理師ですが、その平均平均やボーナス事情などについて見ていきましょう。

調理師の種類について

  • 板前
  • コック
  • パティシエ

調理師を細かく分類すると、日本料理を作る板前と、西洋料理を作るコック、洋菓子を作るパティシエなどに分けられます。

調理師の業務内容

板前は、料亭や旅館、日本料理店などで、懐石料理などの日本料理を作る料理人です。だしの取り方や包丁の使い方など、基本的な調理知識だけでなく、素材に対する知識や器の選び方など、幅広い知識が必要です。一般的には、焼き物や天ぷらなど、各調理法ごとに担当が決められており、その持ち場で調理を行います。

コックは、ホテルの調理場やレストランなどで西洋料理を作る仕事をします。下積み時代は、皿洗いや掃除、食材の下ごしらえなどの雑用から始まり、経験を積むにつれて、料理の盛り付けや調理を任されるようになります。

パティシエは、洋菓子を作る職人のことを指します。専門店やホテル、レストランなどで働いています。仕事内容や作るスイーツは店舗によって異なり、小さい専門店では一人で生地作りからデコレーションまでを行う場合もあれば、大手の店では担当に分かれて仕事を行うケースもあります。

調理師に求められる能力について

  • 確かな味覚と正確さ
  • 体力
  • 忍耐力

調理師には、人に料理を提供するという立場上、確かな味覚と、料理の基本を守って調理をする正確さが欠かせません。そのほかにも、料理の腕を上げたいという向上心や、どうしたらもっと自分の料理で人を喜ばせられるかを考えられる創造性も重要です。

調理師には体力も必要です。重い食材や調理器具を運んだり、朝から晩まで休みなく働かなければならない店もあります。

さらに、調理師には忍耐力も求められます。調理の現場に就職したのち、長い下積み経験を積んで、一人前の料理人を目指します。調理方法を先輩が詳しく教えてくれるとも限らず、先輩の仕事ぶりを見て学ぶ姿勢も重要です。

何よりも大切なのは、料理が好きで、自分の料理を食べてもらいたいという気持ちです。この気持ちがあれば、辛い業務も乗り越えていけるでしょう。

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調理師の平均年収と他職種との比較

調理師の平均年収について

厚生労働省によると、調理師の平均年収は336万円です。平均年齢は43.1歳です。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • パティシエ:321万円

日本の平均年収422万円と比較すると、調理師の年収は低い水準です。また、他の職種と比較すると、厚生労働省によればパティシエの年収は321万で、調理師のほうがやや高い年収となっています。

調理師のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

厚生労働省によると、調理師の平均ボーナス額は34万円です。

昇給について

調理師の昇給に関する詳細な情報はありません。ただし、企業によって事情が異なりますので、昇給の有無は断言できません。

調理師の年齢別平均年収推移シミュレーション

調理師の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 209.8万円 14.4万円 37.1万円
25~29歳 273.3万円 18.8万円 48.3万円
30~34歳 314.9万円 21.6万円 55.6万円
35~39歳 345.1万円 23.7万円 61.0万円
40~44歳 371.9万円 25.5万円 65.7万円
45~49歳 393.2万円 27.0万円 69.5万円
50~54歳 409.6万円 28.1万円 72.4万円
55~59歳 403.7万円 27.7万円 71.3万円
60~64歳 302.6万円 20.8万円 53.5万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30代前半での平均年収は314万円、うちボーナスは55万円になると予測されます。40代前半では平均年収が371万円、うちボーナス65万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

調理師と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 調理師の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 209.8万円 263.5万円
25~29歳 273.3万円 343.3万円
30~34歳 314.9万円 395.5万円
35~39歳 345.1万円 433.4万円
40~44歳 371.9万円 467.1万円
45~49歳 393.2万円 493.8万円
50~54歳 409.6万円 514.4万円
55~59歳 403.7万円 507.0万円
60~64歳 302.6万円 380.1万円

調理師の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。最も差が大きいのは50代前半で、日本の平均と比較すると105万円ほど低くなると推測されます。また、40代前半は371万円となる予測です。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

調理師の生涯賃金シミュレーション

調理師の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 1.51億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金と調理師の生涯賃金を比較してみましょう。調理師の平均年収は336万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

調理師の生涯賃金は、1.51億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると3,000万円ほど低いと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

まとめ

調理師として一人前になるまでの道のりは長く厳しいものですが、その分やりがいのある仕事でもあります。自身の腕前によっては、平均を大きく超える年収を得ることも不可能ではないでしょう。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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