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韓国で就職するためには?就活生が知っておきたい現地情勢と必要スキル
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目次
最新の韓国の就職事情について
韓国といえばアイドルや韓国ドラマは日本でも人気があり、文化も食も魅力的な国です。まだまだ続く韓流ブームの煽りもあり、韓国で暮らしたいと思う方も多いでしょう。その他の韓国で働くメリットに魅力を感じていたり、グローバルに活躍したいと考えている就活生も多数いますが、海外就活の情報量はネット上にもそう多くはありません。
就活エージェントや学内の就職支援でも海外就職を専門として扱っているところは少ない傾向にあります。就活では「情報量」も重要な武器になるため、今回は韓国の就活事情や企業の研究から就活のスケジュールまでを細かく解説していきます。
韓国は氷河期真っ只中
日本でも就職難が続いていますが、現在韓国ではさらに超就職氷河期と言われるほど就職が難しい状況です。有名大学の大卒者でも就職はかなり厳しいといわれています。企業の採用規模は縮小傾向にあり、反比例して大卒者は増大しているという事態がおきているのです。
韓国での就職のタイミングを見るのも重要なポイントになります。自分が大学を卒業するタイミングで挑戦するのが本当に適切かどうかを見極めて、より内定への道が開ける時期に挑戦するのも一つの手だと言えます。
就職難となっている理由は企業の採用規模の縮小
国際情勢が不安定な昨今、企業の大卒者採用規模が軒並み縮小傾向にあります。SKグループが昨年に比べ、100人増の8,200人採用すると表明しているだけです。就職情報サイトでも新規採用縮小の動きが強まっています。
上場企業2,113社を対象に今年の採用計画を調べたところ、回答した918社は採用予定人数は2016年の採用規模に比べ5.2%(2521人)減の4万5405人でした。業種別では食品・飲料を除く全ての業種で採用規模が減少する見通しがあるそうです。今年の採用計画はないと答えた企業も20%もあるようです。
10大企業グループも今年採用を増やすところはほとんどないとし、サムスン、現代自動車、LGなどは「例年並み」と採用規模を増やさない傾向にあります。
2019年までの大学卒業者は過去最多に
今年から2019年までの3年間に4年生大学を卒業する若者は史上最悪の「就職氷河期」に直面すると言われています。3年間の大学卒業者が過去最多なのに対し、企業は採用枠を縮小する傾向にあるからです。
採用が少ない中で、大勢の大卒者が就活をしなければならないまさに就活氷河期となっています。雇用が少ないのに、大卒者が増えるという悪循環が起こっているという状況を踏まえると、志望していた企業への就職もより難しいものになってしまいます。
ここを勝ち抜いていくためには、確実に内定を貰える適切なタイミングでの就職を行う、もしくは企業が求めている人材を徹底的に研究し実力で勝負をする必要があります。
有名大学卒業者でも就職率は50%を切る
そのような現状の中で、日本企業への就職を目指す韓国の学生が増加しています。その背景として韓国政府がグローバル就活を進めていることが影響しています。韓国の学生の厳しい就職事情もありますが、日本企業が抱える問題としてグローバルな人材の不足という点も関係しています。
韓国人学生の日本への就職は年々増加しています。韓国人学生と日本の企業をつなぐ取組みをおこなう大韓貿易投資振興公社KOTRAは日本企業の会社説明会を開いています。これまでの日本への就職希望者は約2,000人になったほどです。
韓国での就職活動スケジュール
超就職氷河期と呼ばれる韓国の就職活動スケジュールは日本と少し異なります。就職スケジュールは日本とほぼ変わらない流れになりますが、学業優先のため、日本より遅めのスタートとなりかなりタイトなスケジュールが想定されます。
また、韓国では卒業月が2月であることも踏まえて、就活の第一歩である自己分析や業界・企業研究を行う時期も日本とは異なります。就活では徹底したスケジュール管理が内定に繋がりますので事前にしっかりと把握しておきましょう。
大学4年の秋から本格的にスタートする
日本の場合、大学3年の3月に就活に関するエントリーが始まり、大学4年の6月から面接などの選考がスタートします。一方、韓国では大学は学業優先とされているため、。大学4年の9月からエントリーを開始と就活のスタートは日本より遅いです。短期間勝負となり、かなりタイトなスケジュールとなっています。
そのため、大学に入って就職を意識する日本と違って、韓国では早いうちから就職を念頭に教育されています。小学生で外国語の習得に勤しみ、海外研修にも参加したりします。選ばれし者は外国語高校で学び、さらに大学入学後には英語+第2外国語のスキルアップを目指します。また、目指す企業の個別の入社条件として指定している資格試験を猛勉強したりと幼い頃から就職を視野に教育を受けることが文化として定着しています。
就職スケジュールの流れは日本と同じ
韓国での就職活動はエントリーシートを企業に提出後、テストを受験し通過したら面接、という流れで進めていきます。面接ではグループディスカッションやプレゼンテーションなどが合否の判断材料となるため選考基準は日本と大差ありません。
グローバルな人材として活躍したいという場合は、就職活動がスタートする前に韓国語に加えて英語も勉強しておかなければならないため、スケジュールをスムーズにこなすためは語学力を付ける時間も別途必要であることを視野に入れておきましょう。
日本人が就職しやすい韓国での仕事
韓国企業は、さまざまな職種で日本人の人材を求めています。ではどのような人材を日本人学生に求めているのでしょうか。韓国は、日本よりも学歴を重視する傾向にあります。そのため、日本人が韓国で就職する場合も、同様のことがいえます。語学としては、韓国語だけでなく日本語でしっかりと正確に考えを表現できることが求められます。
職種としては、技術系のエンジニアやデザイナー等のクリエイティブ系の仕事は韓国で就職しやすいでしょう。エンジニアやデザイナーも手に職の仕事です。海外で仕事をするのであれば、一種のスキルを身につけた方だアピールしやすいでしょう。そのほか、日本語学校の先生もあります。韓国は就職氷河期のため、日本で就職する学生も多いことから、日本語を身につけたい学生は多いのです。
現地企業への就職
現地企業への就職として、オススメのエンジニアの仕事では、韓国の専任の責任者にもなれる可能性はあります。韓国で大手のたばこメーカーなどへの自動包装ができるラインの据付やメンテナンス、そしてアフターサービスなどを実施する仕事です。機械の組立てだけでなくラインに組み込まれているシステムなどの設計とその調整などの細かい作業が求められます。
求められるスキルとしては、英語での会話ができる方で産業機器や工作機械、また医療機器や印刷機器等の専門の技術です。さらにエンジニアとしての経験があり、電気に関する知識を持っていると強いでしょう。
日本企業の駐在員
韓国で働く方法として、日本企業の駐在員になるというのもあります。サイバーエージェント社や楽天株式会社なども韓国に進出しています。日本で採用されたとしても、駐在員や転勤などで韓国に行ける可能性は十分にあります。
株式会社サイバーエージェントは、国内の広告代理店では売上が第3位の会社です。長年に渡ってネットの広告などの分野では、売上シェアは1位を保っています。特にネットの領域においては、消費者に大きな影響を与えているビッグベンチャーとなっています。楽天株式会社は、企業に対して出店コンサルティングや出店後の店舗の運営に対するアドバイスや企画提案などをおこなっています。
韓国で働くために必要なスキル
韓国で就職するにあたり、やはり英語力は最低限必要です。韓国では、幼稚園児にも英語を習わせることが多く、日本よりも英語教育の進みが早いといえます。韓国では、1997年に英語の授業が小学3年生から必修となっています。日本は、小学5年生に2011年度から必修化されたので韓国は14年も早くから英語教育に力を入れているのです。韓国の企業に就職したい場合、さらに優れたスキルを身につけていないとかなり厳しくなるのです。また受験にかけるエネルギ-も高くそれが就職活動にもつながっています。
また就職活動においては、スキルだけでなく女性であればビジュアルにも気を付ける必要があります。韓国では就活の際、美容院などでプロのメイクやヘアをマスターします。また服装のセンスを評価されるために私服で面接を受ける場合もあります。男性でも個性を外見で演出するほどです。日本の就職活動とは、異なる点になるので注意してください。
語学系のスキル
韓国で就職する場合、生活レベルの韓国語だけでなく、英語もある程度身につけておくべきスキルです。英語のスキルをアピールするためにおすすめなのがTOEICです。世界的に認知のある資格のため、大学在学中に高得点をとり、韓国でアピールできるようにしましょう。
TOEIC以外に、TOEFLも国際基準の英語能力測定試験です。世界130ヶ国で使用されているため、高得点を出すことが出来れば、韓国でもアピールできるでしょう。
IT系のスキル
IT系スキルも取得しておくと就職しやすい資格のひとつです。 IT系のスキルにはMicrosoftが出している資格があります。関数など一般事務でも使えるExcel検定から、マクロ、プログラミングなどのエンジニアとして就職するために使える資格など多数揃っています。エンジニアとして就職を目指すのであれば、Microsoftの資格を取得しえおくことで、他者と差をつけることができます。
韓国の就職事情はかなり厳しいものとなっている
大卒採用枠も少ないにも関わず、大卒者数は増え就職難民に陥る若者が多いです。また、10大財閥がほとんどのシェアを持ち、その他企業では年収もかなり落ちてしまう格差社会です。自分が希望する仕事をしていくことが本当に可能なのか、給与は十分かどうかなどの事前のリサーチは徹底しましょう。
また、日本と違い幼い時から就職を意識して猛勉強をしないとならないので、韓国で就職したい方は早いうちから計画性を持って志望企業への勉強を進める必要があります。韓国の就職事情はかなり厳しいものとなっています。韓国への就職を志望するならしっかりと韓国の就活事情を知っておく必要があります。