職種研究

エステティシャンの平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

エステティシャンとは

美容系の職種のひとつであるエステティシャン。女性だけでなく、最近では男性も脱毛やエステに身だしなみとして興味のある人も多く、需要の高まる職種のひとつとなっています。専門性の高い仕事のため、さまざまなスキルアップができる仕事でしょう。そんなエステティシャンの仕事について、業務内容や平均年収を見ていきましょう。

エステティシャンの業務内容

エステティシャンは、顔・身体など全身の美容についてのサービスを提供する仕事です。一般的に多く知られているのが、贅肉を流し細身を手に入れるためのエステや、お顔の手入れを行うフェイシャル、全身の脱毛などでしょう。

エステティシャンは、お客様に対して全て同じ施術をすればいいというわけではありません。その人が希望するメニューを実行するために、大切なのがカウンセリングです。使用するオイルや機材などがお客様の体質に合わないものであれば、大きな事故に繋がります。また、体調不良の際の施術はさらに悪化へと繋がります。そのため、エステティシャンは、お客様のカウンセリングを十分におこなったうえで、個人個人に合わせた施術が必要となるのです。

これらの業務内容から分かるように、エステティシャンは機材やオイルの知識だけでなく、体に関しても知識をつける必要があります。また、もちろん技術も必要な職種であるため、新卒からエステティシャンを目指す場合には、知識部分とモデルを用いた施術の研修を受けなくてはいけません。

エステティシャンに求められる能力について

  • コミュニケーション能力
  • 体力
  • おもてなしの心

エステティシャンに一番必要と言えるのが、コミュニケーション能力です。エステティシャンは、人を相手にする仕事であり、施術の前にカウンセリングから始める必要があります。そのため、お客様が心を開き、自分の体の悩みやエステティシャンに対してどうしてほしいのか、会話を通して聞き取っていかなくてはいけないのです。

次に必要なのが体力です。痩身の施術など特にマッサージなどは、体を使ってもみほぐす必要があります。また、1日に複数人もの施術をするため、エステティシャンには体力が必要不可欠なのです。

最後におもてなしの心です。お客様を迎え入れ、お客様のご希望に沿うように施術し、気持ちよくお帰りいただくためには、おもてなしの心でエステティシャン1人1人が接客することが大切でしょう。

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エステティシャンの平均年収と他職種との比較

エステティシャンの平均年収について

転職会議調べによれば、エステティシャンの平均年収は291万円となっています。特にエステティシャンの平均年収は、20代後半で高くなる傾向があるようです。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • ネイリスト:251万円
  • 美容師・理容師:283万円

エステティシャンの平均年収は、日本の平均年収422万円と比較して、131万円低くなっています。また類似職のネイリストで251万円、美容師・理容師で283万円であることから考えても、美容系の職種の平均年収は日本の平均年収と比べると低いものであることがうかがえます。

エステティシャンのボーナス・昇給事情

ボーナスについて

エステティシャンのボーナスの有無は、会社によって異なります。大手の会社であれば年2回の賞与がもらえるところもあるようですが、会社によってないこともあるなど、ボーナス事情には差があります。

昇給について

エステティシャンの昇給についても、会社によって異なってきます。しかし、エステティシャンのような、スキルが必要な職種は、その職についてからの年数によって昇給していく傾向にあります。

エステティシャンの年齢別平均年収推移シミュレーション

エステティシャンの年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 174.8万円 12.0万円 30.9万円
25~29歳 227.8万円 15.6万円 40.2万円
30~34歳 262.4万円 18.0万円 46.4万円
35~39歳 287.6万円 19.7万円 50.8万円
40~44歳 309.9万円 21.3万円 54.8万円
45~49歳 327.6万円 22.5万円 57.9万円
50~54歳 341.3万円 23.4万円 60.3万円
55~59歳 336.4万円 23.1万円 59.4万円
60~64歳 252.2万円 17.3万円 44.6万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は262.4万円、うちボーナスは46.4万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が309.9万円、うちボーナスは54.8万円になると予測されます。年収は、全体的に高いとはいいがたいものです。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

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エステティシャンと日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 エステティシャンの平均年収 日本の平均年収
20~24歳 174.8万円 263.5万円
25~29歳 227.8万円 343.3万円
30~34歳 262.4万円 395.5万円
35~39歳 287.6万円 433.4万円
40~44歳 309.9万円 467.1万円
45~49歳 327.6万円 493.8万円
50~54歳 341.3万円 514.4万円
55~59歳 336.4万円 507.0万円
60~64歳 252.2万円 380.1万円

エステティシャンの平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると、年齢を問わず高くはないと予測されています。初任給からはっきりと差が出ており、30~34歳の平均年収は262.4万円で、日本の平均と比較すると133.1万円ほど低くなると推測されます。40~44歳では309.9万円の予測です。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

エステティシャンの生涯賃金シミュレーション

  エステティシャンの平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 1.26億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金と、エステティシャンの生涯賃金を比較してみましょう。エステティシャンの平均年収は291万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

エステティシャンと日本の平均的な生涯賃金をシュミレーションした場合、エステティシャンの生涯賃金の方が大幅に低くなると予測されています。金額にして、6,400万円ほど日本の平均より低くなると推測できます。

まとめ

エステティシャンの平均年収は、日本の平均年収の水準より低いことがわかりました。エステティシャンは華やかな職種に見えます。しかし、体力も必要であり、お客様を笑顔にして帰すためのおもてなしの心も必要と、肉体的にも精神的にも負担のある仕事です。しかし、それら2つが備わり、なおかつ技術も持ち合わせるエステティシャンはお客様からのリピート率も高く、会社としてもとても貴重な人材となることが多くあります。

知識や技術を磨き、華やかな世界での活躍を目指す人は、日々の向上心を忘れず、キャリアを磨いていってください。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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