履歴書

【最終学歴とは】履歴書への書き方のポイント3つと注意点をご紹介

最終学歴の書き方には就活生の多くが悩む

履歴書やエントリーシートの「最終学歴」はどう書けばいいのでしょうか。「最終学歴の書き方がわからない」と悩む就活生は多いと言われています。これは履歴書やエントリーシートの冒頭にも「大学名・学部名」を記入する欄があるため、「最終学歴も書くと重複してしまうのでは?」と不安になる人が多いからです。

そこで、本記事では最終学歴をわかりやすく説明して、履歴書やエントリーシート上の最終学歴の書き方のポイントを具体例を挙げながら徹底解説します。本記事で最終学歴の意味や使い方を正しく理解して、最終学歴の正しい書き方をマスターしましょう。

最終学歴の意味と捉え方のポイント

そもそも「最終学歴」とは何なのでしょうか。履歴書の「学校名」欄があるのに、なぜ「最終学歴」を書かなければならないのかと、疑問に思う就活生は多いです。わからないことをそのままにして応募書類の作成に臨むと、思わぬ間違いを犯してしまうかもしません。

そのようなリスクを回避するためにも、まずは最終学歴を正しく理解することが重要です。そこで、ここからは最終学歴の具体例を盛り込みながら、最終学歴の意味や使い方をわかりやすく解説します。

最終学歴とは

最終学歴は「最も高い水準の教育機関を卒業した経歴」を差します。高校から大学へ進学して大学を卒業していれば、最高位の教育水準は「大学」ですので、この場合は「大学卒業」が最終学歴となります。また、大学院の修士課程を修了した場合は、大学よりも高位の「大学院修士課程修了」が最終学歴になるのです。

「最終」という名称から、最後に卒業した学校が最終学歴である、と捉える就活生が多いようです。しかし履歴書・エントリーシートの学歴欄の一番下に書いた学校が、必ずしも最終学歴であるとは限りません。なぜなら学歴欄は時系列で書くものなので、学歴欄の最後に書く学校名とは、単に直近で卒業した、あるいは卒業が見込まれる学校名だからです。

学位を取った直近の学歴が最終学歴になる

がくい【学位】

大学を卒業した者、および大学院の課程を修了した者に対して授与する称号。学士・修士・博士の三種がある。

最終学歴として見なすことができるのは、学位を修得した学歴です。つまり、大学の学士を修得すれば、学士が最終学歴となります。大学院で修士課程を修めたならば修士、博士課程を修了した場合は博士が最終学歴となるのです。また、大学を中退した場合、最終学歴にその大学名を書くことはできるのでしょうか。答えはNOです。

前述のとおり、最終学歴の条件は「学位を修得していること」です。そのため、中退した学校は最終学歴として記載することはできません。海外の大学へ留学した場合、留学先の大学で学位を修得したなら、最終学歴は海外の大学となります。ただし、交換留学で海外の大学に通っただけの場合は、留学先の大学は最終学歴として見なすことはできません。帰国後に卒業した大学が最終学歴となります。

現在大学生で就活しているならその大学が最終学歴

新卒採用で就職活動をする場合、現在通っている学校が最終学歴になる場合が大半を占めます。ただし、これには例外も存在します。具体的にはどのようなケースが考えられるか、詳しく見てみましょう。大学卒業後に専門学校に入学して、現在就職活動をおこなっている場合は、「大学卒業」が最終学歴となります。なぜなら、先に卒業した大学のほうが、在学中の専門学校よりも上位の教育水準だからです。

また、大学を卒業してから一度就職して、社会人学生として再び大学に入学して学び直している場合はどうでしょうか。このケースでは、最終学歴を「大学卒業見込み」と書くのは誤りで、正しくは「大学卒業」となります。何度も繰り返しになりますが、最終学歴は、「学位を修得した直近の学歴」を記載するのがルールなのです。

大学を中退した場合は「高校卒業」になる

具体的なケースで最終学歴について理解を深めていきましょう。高校を卒業後、大学を中退した場合はどうなるでしょうか。ここまで見てきたように、最終学歴は「最も高い水準の教育機関を卒業した経歴」のことをいいます。そして、ここで大事になってくるのが、「最終学歴として見なすことができるのは、学位を修得した学歴」であるということです。

つまり、大学を中退した場合の最も高い水準の教育機関=高校ということになります。高校は卒業していますが、大学は中退しているので学位を修得していないからです。まとめると、大学を中退した場合は、最後に修得した最高学位は高校卒業になるので、最終学位は高校卒業になります。

最終学歴の書き方ポイント3つ

ここまでで「最終学歴」の意味を正しく理解することができました。次は、応募書類上での最終学歴の書き方を、3つのポイントに絞って見ていきましょう。具体的なケースに沿って説明するので、自分の学歴に合った最終学歴の書き方を見つけることができます。

最終学歴を書くときに陥りやすい間違いも取り上げるので、自分の最終学歴の書き方が正しいかどうか、しっかりチェックしましょう。ここで紹介するポイントを押さえれば、完璧な履歴書・エントリーシート作りに臨めます。

①大学をその年度末に卒業できるなら「卒業見込み」

最終学歴の書き方の例

▼平成30年度末に大学卒業が確定している場合
平成30年3月卒業見込み

▼平成30年度末に大学院修士課程を修了する場合
平成30年3月修士課程修了見込み

▼平成28年に大学卒業後に専門学校に通学し平成30年度末に卒業する場合
平成28年3月大学卒業

以上がケース別の最終学歴の書き方です。「卒業見込み」とは、「卒業年の年度末までに、卒業に必要な単位取得が確定している状態」を差します。つまり、「卒業見込み」と書くことで、入社前には卒業が確定していることを証明できます。

なお、次のようなケースでは「卒業見込み」が使えませんので、注意が必要です。4年前期にしか取得できない必修単位を落として卒業の要件を満たせない場合や、4年前期で選択単位を落としたことによって、後期でほかの選択単位を取得しても卒業の要件を満たさない場合などです。

②「卒業予定」は卒業する説得力が弱い

ここで「卒業見込み」と似ている表現の「卒業予定」について考えてみましょう。このどちらを応募書類に書くべきか、悩むという就活生は多いのではないでしょうか。なぜなら、「卒業予定」も「卒業見込み」もそう変わらないように思えるからです。「卒業予定」と「卒業見込み」のどちらが正しいか、という絶対的な答えはありません。

「卒業見込み」はその年度末での卒業が確定している状態をあらわすのに対して、「卒業予定」はあくまでも予定です。卒業が確定していると断定できないため、説得力に欠けてしまいます。そのため、より断定的な「卒業見込み」を用いるのが適切とされています。書類選考のときに「卒業予定」と書かれたものと「卒業見込み」と書かれたものを比べれば、「卒業見込み」のほうがより説得力があるのです。

③「在学中」は就活では使う機会がない

「在学中」は、単に学校に在籍している状態をあらわします。応募書類に「在学中」と書いてしまうと、採用担当者はその学生がいつ卒業するのかわからないため、就職活動においては不適切です。「在学中」を用いても良いとされているのは、アルバイト応募用の履歴書のみですので、注意しましょう。企業のインターンシップも就職活動と同様で、応募書類に「在学中」と書くのはNGとされています。

インターンシップ導入企業としては、いつ卒業するかわからない学生の受け入れは控えたいからです。また、インターンシップに参加した学生をそのまま採用したい企業の場合は、卒業の見込みがない学生は受け入れることができません。ですので、インターンシップの応募書類でも、「在学中」ではなく「卒業見込み」を用いましょう。

新卒が最終学歴を書くときの注意点

新卒として、就職活動をするとき最終学歴を書くにあたって注意すべき点がいくつかあります。まず大前提として、履歴書に記入する学校の名前は正式な名称を用いましょう。例えば、よくない例として「20xx年 〇〇高校卒業」と言う書き方が挙げられます。県立高校の場合は、「〇〇県立 〇〇高等学校 〇〇科卒業」のように正式な名前を使いましょう。

学歴欄は中学卒業から記入する

履歴書の最終学歴を書く際、高校の学歴から書くことを一般的とするケースもありますが、新卒の場合は卒業した中学校から記入しましょう。企業側から見ると、中学校は義務教育なので見る必要がないと考える場合があります。しかし、逆の見方をすると中学卒業から書くことでメリットになることもいくつかあります。

もし私立の有名な中学校などに通っていたとしましょう。この場合2つのメリットが考えられます。1つ目は、面接官がその中学校を卒業していたら最初から大きく印象が変わるでしょう。2つ目は、中学受験というハードルを越えるためにしてきた努力が評価される可能性があるということです。このように、中学卒業から書くことでメリットになることもあります。

大学と大学院は学部や学科まで記入する

履歴書の最終学歴を書く時に注意すべき点として、大学と大学院は学部や学科まで記入するということがあります。例えば、同じ大学に通っている人でも文学部を卒業見込みの就活生と、工学部を卒業見込みの就活生では、大学在学中に身についたスキルや知識などが異なっているのが一般的でしょう。

また、文学部の中でも、英文科なのか哲学科なのかにもよって学んだ内容が違います。学部学科まで書くことによって、面接官に具体的にどのようなスキルを持っているかのある程度のイメージが伝えることができるのです。そのような具体的な履歴書だと具体的な質問が可能なので、面接もスムーズに進むかもしれません。なので、大学と大学院は学部や学科まで記入するようにしましょう。

大学院は「卒業」ではなく「修了」

大学院まで進学した場合は、「卒業」ではなく「修了」という言葉を使うようにしましょう。「卒業」も「修了」も言葉としてはほぼ同じ意味で用いられることが多いですが、就職活動においては、しっかりと区別する必要があります。このことを理解するためには、大学院について少し知る必要があります。

大学院は、博士課程前期(=修士課程)と博士課程後期(=博士課程)にわかれています。履歴書に「大学院卒業」と書いてしまうと、博士課程の前期と後期の両方を修了して「博士号」を取得したのか、前期のみの修了で「修士」を取得したのかが面接官は区別することができません。そのことを明確にするためにも、大学院は「卒業」ではなく「修了」という言葉を使うようにしましょう。

卒業前に「卒業」と書くと軽犯罪法違反になる可能性も

軽犯罪法 第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する。

15号 官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作つた物を用いた者

e-Gov 法令検索

卒業前であるにもかかわらず「卒業」と断定してしまうと、虚偽の申告をしたことになり、罪に問われる可能性があるので注意が必要です。実際に対象となる罪名は、上記のとおり「軽犯罪法 第一条15号」です。また、法的拘束力はありませんが、そのほかのリスクとして「経歴詐称」が挙げられます。

入社後の話になりますが、就業規則内で「経歴を偽るなど、偽りの行為があったときは、懲戒解雇を科する場合がある」と記載している企業が多いのです。経歴詐称が判明したら、ただちに解雇されるとは限りません。ですが、「卒業見込み」であるのに「卒業」と断定してしまうことによって、入社後に懲戒解雇などのペナルティを科せられて、社会的信用も失いかねないことは覚えておきましょう。

新卒採用の最終学歴は「卒業見込み」と書くのがルール

ここまで、「最終学歴って何?」、「最終学歴はどうやって書けばいいの?」という疑問を解消することで、最終学歴の正しい書き方をケース別に紹介しました。人によっては、本記事で紹介したケースに当てはまらないかもしれませんが、基本さえおさえておけば、実際に書くときに困らずに済むでしょう。

最後にもう一度復習になりますが、2019年度新卒採用に応募する大学生を基準にすると、履歴書やエントリーシートに記入する最終学歴は、「2019年(平成31年)3月○○大学△△学部卒業見込み」と書くのがルールです。新卒採用は「卒業見込み」であることを前提として行われています。学生が最終学歴を正しく理解して、応募書類にも正しい内容を記載することで、採用担当者にも「この学生は入社までに卒業が見込めるんだな」と安心感を持ってもらえるのです。

監修者プロフィール

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吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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