職種研究

【警視庁の面接】気になる試験内容から頻出度が高い質問3つと解答例までを徹底解説!

警視庁の面接も事前準備が大切

警視庁に入って人々の安全や安心を守りたい就活生も居るでしょう。子供の頃から「警察官になるのが夢」という人も多いです。ドラマや漫画、小説などかっこいい警察官の物語もたくさんあります。しかし警視庁で働くと言っても、刑事や交番勤務以外にもさまざまな職種があるのを知っておかなければなりません。また、警視庁も一般企業と同じように面接があります。面接カードの書き方も重視されるでしょう。

もちろん面接では採用担当者に質問もされます。質問されやすい内容を事前に知っておけば慌てる必要はありません。このようなポイントを押さえることで採用の可能性を高められるのです。この記事では、警視庁の面接を突破するために必要なポイントを解説致します。

警視庁の試験内容

警視庁の試験内容をまず知っておく必要があります。事前情報がない状態で採用試験に挑んでもハードルは高いでしょう。高校や大学入試でも模擬試験や過去問題を延々と解いていたはずです。

また、基本中の基本である警視庁の職種についても知っておかなければなりません。一概に警視庁で働くと言ってもさまざまな職種があり、それぞれ試験内容は異なるからです。警視庁の試験を突破するために必要な試験内容について解説致しますのでご参考にしてください。

警察官・警察行政職員枠がある

警察官

  • 地域警察官
  • 交通警察
  • 刑事警察
  • 生活安全警察
  • 組織犯罪対策
  • 警備警察

警察行政職員

  • 警察署事務
  • 本部事務
  • 建築
  • 電気
  • 心理
  • 通訳
  • 鑑識技術
  • 交通技術
  • 海技

警視庁の職種を大きく分けると警察官と警察行政職員枠に分けることができます。一般的に身近な警察官と言えば交番勤務の警察官が挙げられるでしょう。地域の安全を維持するために働いています。他にも刑事や生活安全課、交通警察などさまざまあります。一方警察行政職員枠では、専門スキルを活かす仕事となります。事務はもちろん、建築や機械や鑑識、心理まで技術職が中心です。

そして警察官と警察行政職員枠では試験内容が異なる部分があります。例えば警察官なら「教養試験・論文試験・国語試験」です。警察行政職員だと「教養試験・論文」などは共通しているのですが「専門試験」があります。専門とする技術に関する知識をチェックされるのです。

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採用までの流れ

  1. 採用説明会
  2. 採用試験(選考)申し込み
  3. 試験
  4. 合格
  5. 警察学校
  6. 卒業配置(配属)

まず採用説明会に参加します。警察官や警察行政職員に関心のある人を対象にした採用説明会です。次に採用試験の申込を行います。郵送、持参、インターネットでも受け付けています。ただ、特別捜査官や専門職種Ⅰ類、専門職種Ⅲ類や技能系はインターネットでの申込みはできないので注意してください。

次に試験を受けます。警察官の採用試験は一般企業と違い、年に複数回実施されているのが特徴です。しかし年齢や資格により受験可能な試験が異なるので事前確認が必要です。試験に合格したら一部の職種を除き、全員が警察学校で研修を受けることになります。警察官の場合、Ⅰ類が6か月間でⅢ類が10か月間です。警察行政職員は約一ヶ月となります。最後に卒業配置となって配属という流れです。

警視庁の面接カードとは

警視庁を含めた公務員試験では、面接カードの作成が必要です。この面接カードはいい加減に書くと不採用になるぐらい重要なものと考えてください。面接カードは面接において重要な役割を持っており、また採用担当者に見られる物でもあります。

この面接カードを読むだけでこれまで何をして来たか、また人間性などを知る上で必要な情報がわかるようになっています。記入する段階で慌てないよう、面接カードについても事前準備を行ってください。

面接の当日に記入するカード

面接カードは当日に記入する一般企業でのES、履歴書や職務経歴書のようなものと考えれば良いでしょう。外部への持ち出しは禁止されています。この面接カードに書かれた内容が資料となり面接が行われるのです。基本的に「嘘を書いてはダメ」と考えてください。一般企業でも同じですが「嘘」はすぐにばれます。また、採用担当者は優秀な人材を見極めるための研修も行っています。面接をすれば面接カードの内容についても深く追求される場合も多いでしょう。

面接カードの内容と面接の内容について辻褄が合わなければ不採用に近づくことになってしまいます。また、誤字脱字についても甘く見てはいけません。誤字脱字の有無で準備や本気度の評価につながるからです。

面接カードの内容

面接カードの内容も気になる所でしょう。氏名や年齢や住所などは基本ですが、ほかにも志望動機や自己PR、また短所や長所、趣味や特技などを書く必要があります。採用担当者はこの面接カードに書かれた情報を基にして質問を行うのです。嘘やはったりなどは書いても通用しないと考えてください。面接カードは一部の非常識な人以外は嘘も書かずきちんと書くでしょう。

そのため面接カードの内容だけで採用が決定されることはほとんどないと言えます。しかし他の志望者と差をつける書き方はできるはずです。例えば志望動機や自己PRについて特に力を入れて書きましょう。だからと言って他の部分を軽んじてはいけません。面接カードで「自分の第一印象が決まる」と思って書いてください。

面接で頻出度が高い質問

面接対策はとても重要です。筆記試験では学力や一般常識がチェックされます。面接では採用担当者と志望者間で質疑応答が行われ、人間性や適性を具体的にチェックされるのです。警視庁の面接も一般企業と同じように考えておけば良いでしょう。

何も対策を行わずぶっつけ本番で面接を受けても突破する可能性が低くなります。警視庁の面接で良く聞かれる質問について例文と共に解説しますので参考にしてみてください。

なぜ警察官になろうと思った?

私は子供の頃から警察官に憧れていました。私が住んでいる地域は治安が良いとは言えません。素行が悪い人々を子供の頃から見て来ました。実際、友人も恐喝や暴力の被害に遭遇することもありましたし、私も被害にあいそうになったことがあります。その時たまたま生活安全課の警察の方に助けてもらいました。その時から私も人を守れる警察官になりたいと考えるようになったのです。私は海外の方から「日本は安全な国」という話を聞いたことがあります。その根底には犯罪を撲滅し、人々の安全と安心を守る警察官の力があるからこそと考えています。子供の頃から憧れていたことと人々の笑顔を守ることに貢献したくて警察官を志望しました。

志望動機についてですが、良い印象を持たれやすいのは「警察官でなければならない」という理由です。人々の安全を守るだけなら自衛隊でも消防官でも構いません。

しかしこの志望動機の場合「自分が治安の悪い所に住んでいて、警察官に助けてもらった」という個人的な体験があります。助けてもらったので警察官に憧れたというのは説得力があります。志望動機は「どうして警察官でなければならないのか」を考えてみてください。

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採用後はどのような仕事がしたい?

私の住んでいた地域は治安が悪く暴走族や不良グループも多いです。そのような地域環境を改善するため地域環境を守る仕事に携わりたいと考えています。地域の治安が悪化する原因の1つに不良少年の存在があると考えています。暴走族や不良少年達が非行に走るのは家庭環境や地域環境が大きく関係すると考えているからです。交番勤務の仕事でも携わることができますが、より深く根本原因から解決するためには生活安全課の方が適切だと思います。また、単純に非行少年を取り締まるだけではなくどうして非行に走るのか、少年、少女の相談相手となりたいです。そこから地域社会の安全に貢献したいと考えています。

「採用後どんな仕事をしたいのか?」は良く聞かれる質問です。注意しなければならないのは志望動機と一貫性を保つことです。例えば「昔、警察官に助けてもらったことが志望動機」とします。

そして「採用されたらどんな仕事をしたいのか」と質問をされても志望動機が「日本をテロリストの脅威から守る公安警察や、機動隊の姿に憧れた」であれば納得もしてもらえるでしょう。

最近の気になるニュースは?

私が最近気になったのは、オレオレ詐欺のニュースです。八十歳のおばあさんが「オレオレ詐欺」の被害に遭ったという話で心を痛めました。この事件では犯人グループが警察の力で逮捕されましたが、その中に未成年の少年が居たという話に驚いたのです。まず高齢者をターゲットにする悪意が許せません。未成年がオレオレ詐欺に携わっていたことも少年犯罪に対する問題意識が高まるきっかけにもなりました。詐欺グループに関係する少年が人生を悪い方向へ進み、大人になって少年を悪の道に引き込むという悪循環も断ちたいです。このニュースを聞き、犯罪に手を染める少年や少女を一人でも少なくするには、非行に走る防止策が必要と強く感じました。

一般企業の面接でも聞かれる質問が「最近のニュースについて」です。この質問の意図ですが、「自分で考える力」をチェックされていると考えて良いでしょう。また、社会人として最近の時事ニュースを知っておくのは常識と言えます。

同時に警視庁を志望するのだから、関係するニュースや情報を知っているかどうかで本気度を試されているのです。ニュースを見てどう感じたかは、警察官という仕事を意識して答えると良いでしょう。そうすればどう答えれば良いのか答えが見えて来ます。

事前に警視庁に関係する研究と面接練習をしておこう

警視庁を志望するならきちんと業界研究と面接練習をしてください。警視庁の面接では、まず嘘は通じないと考えた方が良いでしょう。警察官は人の嘘を見破るのが仕事上必須です。そんなプロに対して嘘をつこうとしてもすぐばれてしまいます。正直に、誠実に面接カードを書き、面接でも受け答えをしなければなりません。

また、面接で志望動機を答えたら、その後は一貫性に注意してください。志望動機が交通警察に憧れたと書いているのに、面接では「刑事になりたいです」と言うと「適当だな」と感じられてしまうからです。これらのことが採用と不採用を分けることになります。警視庁を志望する就活生は見事採用されるよう十分な準備をして就活を進めてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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