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販売職の志望動機の書き方とは
就職活動をおこなううえで、販売職の仕事に就きたいと考えている人もいるのではないでしょうか。普段の生活で身近な職種でもある販売職に、幼い頃から憧れを抱いている人は少なくありません。
しかし、販売職の人がどの範囲の業務を担っているのか、把握している人は意外と少ないのが現状です。販売職の業務内容が理解できていなければ、魅力的な志望動機を作成することができないでしょう。ここでは、販売職の業務内容と志望動機を作成する際のポイントをご紹介します。
販売職の主な業務内容
販売職の業務内容は、その名の通り商品・製品の販売活動です。食品・化粧品・ファッション・携帯などさまざまなジャンルがありますが、売買をおこなうという意味ではどれも一緒といえるでしょう。販売職の仕事では、常に販売活動をおこない、お店の経営を安定させることが求められています。
企業同士でやり取りするのではなく、消費者など一般の人とやり取りをおこなう場面が多い点が特徴です。商品・製品のリピーターを生み出すことができれば、大きなやりがいを感じられる仕事が販売職であるといえるでしょう。
販売職の志望動機を作成する際のポイント
・企業研究をおこなう
・商品が好きなことだけをアピールするのはNG
・具体的なエピソードを盛り込む
・なぜ販売職を志望するのか明確にする
・なぜその企業でなければならないか伝える
販売職の志望動機を作成する際には、いくつかのポイントがあります。特に押さえておくべきポイントは、上記の5つです。
これらを把握しておくことで、よりスムーズに志望動機が作成できます。また、よい評価も受けやすくなるため、選考も有利に進めやすいでしょう。
企業研究をおこなう
販売職を志望するなら、まずは志望先の企業研究を念入りにおこないましょう。志望先についての理解が深められていないと、どのような内容で書けばよいのか、判断できずになかなか書き進められません。
また、企業への理解度はそのまま志望度の高さと判断されるため、企業研究をしていないと志望動機でもマイナス評価になりやすいでしょう。その企業がどのような事業をしているのか、いかなる商品を販売しているかはもちろん、企業が持っているビジョンなども知っておくことが大切です。
また、企業が求める人材像についても、念入りに調べておきましょう。企業研究はネットでホームページをみるだけではなく、インターンや説明会に参加するのもおすすめです。
商品が好きなことだけをアピールするのはNG
販売職を志望する場合は、その企業や企業が販売している商品について愛着があることを伝えるのも有効です。しかし、商品への愛着だけでアピールを終えてしまうと、高評価の獲得は難しいため、注意しなければなりません。
商品が好きというだけのアピールだと、その企業や商品へのファンということしか伝わらず、志望意欲がアピールできない場合があります。顧客としては評価されますが、その企業で働く人材としての評価は得られないため、仕事として商品や企業とどのように付き合うのかをアピールすることが大切です。
もちろん、商品が好きなことは志望動機の大前提として重要です。商品が好きであり、なぜ就職したいのか、その商品をどのように売りたいのかを伝えることが、志望動機では求められています。
具体的なエピソードを盛り込む
志望動機は志望先の企業と自分との関連性を述べることも大切です。その企業を志望する具体的なエピソードも盛り込むようにしましょう。エピソードの形はさまざまであり、例えば「その企業の商品に思い入れがある」、「企業で働いていた人と関わりがある」などでも問題ありません。
志望先についての具体的なエピソードは、昔のことだけではなく、就活中の思い出などでもアピールできます。具体的なエピソードがあることで、企業への志望度の高さが伝わり、高評価も獲得しやすくなるでしょう。
志望動機は企業に就職したい気持ちだけではなく、それを裏付ける根拠も必要です。エピソードは根拠として使えるため、具体的であるほどアピールの説得力も高まります。
なぜ販売職を志望するのか明確にする
仕事の選択肢は多数あり、販売職以外の仕事も数多くあります。そのため、志望度の高さをアピールするには、数ある仕事のうち、なぜ販売職を志望するのか、その理由を伝えることが大切です。
ただ仕事がしたいという理由では、販売職を志望する明確な理由にはならないため、評価も得づらいです。簡単にいえば、販売職以外でも使いまわしができる志望動機では、高評価を獲得しづらいと考えてもよいでしょう。
他の仕事ではなくなぜ販売職を選ぶのか、販売職でなければならない理由はなにかを考え提示することが、評価されるためのポイントです。他の仕事と販売職の違いを理解し、販売職だからこそ選んだ理由を明確に伝えるようにしましょう。
なぜその企業でなければならないか伝える
他の仕事ではなく、販売職だからこそ選んだ理由を伝えることはもちろん、販売職の中でも、なぜその企業なのかを志望動機では伝えましょう。ただ販売職を志望するという理由だけでは、他の企業でもよいことになってしまい、志望度の高さが上手く伝えられません。
同業他社でもよいと思われると、評価も下がりやすいため注意しましょう。その企業ならではの理由を伝える際には、他の企業と差別化できるポイントを探すことが大切です。志望先ならではの特徴や魅力、自身との関連性など、差別化が可能なポイントは数多くあります。
その企業だからこそ選んだこと、他の企業ではだめなことが伝わるように、差別化することを意識して志望動機を作成しましょう。
販売職の志望動機例文6選
販売職の志望動機を書く際には、なぜその企業を選んだのかを明確に伝えることが大切です。ただし、その企業の販売している商品が好き、というアピールではありきたりな内容になってしまいがちです。具体的なエピソードを盛り込みながら、自分らしい志望動機を作成しましょう。
ここでは、販売職の魅力的な志望動機の例文を6つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
例文①
コミュニケーション能力に自信があり、活かせる仕事を探していたところ、販売職に興味を持ちました。そして、より多くのお客様と深くコミュニケーションのとれる企業を探していたところ、貴社を見つけました。貴社は、どんなにお客様の数が増えてもひとりひとりへの対応を大切にしており、顧客満足度ナンバーワンを受賞しています。
そんな貴社の一員として、お客さまを大切にしつつ、売上に貢献したいと考えております。内定をいただけた際には、初出社日までに、臨機応変な対応力も身につけるよう努力する所存です。
上記の例文のポイントは、「自分が企業とマッチすることをアピールしている点」です。企業の多くは、自社とマッチする人材が欲しいと考えています。そこで「自分の性格をもとに探した結果、貴社を志望した」と伝えることで、採用担当者に「すぐには辞めないだろう」という安心感を与えられるでしょう。
例文②
普段から貴社の製品にお世話になっており、購入時や故障時の対応に感心したのがきっかけで、貴社の販売スタッフとして働きたいと考えるようになりました。貴社では、顧客ひとりひとりを大切にしており、購入時や故障時にも手厚いサポートをおこなっております。ぜひ、そんな貴社の一員として、お客様に満足いただけるサービスを提供したいです。
長年貴社の製品を愛用しているため、各製品の知識などには自信があります。就職後には、さらに製品理解を深められるよう頑張りたいと考えております。
上記の例文のポイントは、「製品に関する知識がある程度あるという点」です。もちろん、就職活動において、志望企業の製品に関する知識が必須というわけではありません。しかし、ないよりはある方がいいため、製品を愛用したうえで知識もあると伝えれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
例文③
高校時代、○○市の百貨店でアルバイトをした経験が活かせると思い、販売職を目指し始めました。コミュニケーション能力や臨機応変な対応力など、基本的な接客スキルには自信があります。この接客スキルを、数あるお店の中でも多くのお客様が来店する貴社で活かしたいと考えております。
貴社の評判と売上を上げるためにはどうすればいいか、常に考えて行動できるスタッフを目指し、努力する所存です。
上記の例文のポイントは、「販売職での経験があるという点」です。企業が最も恐れているのは、働き始めてすぐに辞めてしまう新入社員です。販売職での経験がある旨を志望動機で伝えれば、採用担当者のそういった不安を取り除くことができるでしょう。そのうえで「評判と売り上げを~」といったやる気のある一文を伝えれば、好印象が与えられるのです。
例文④
お客様と密にかかわり、目の前で喜ぶ姿をみられる仕事をしたいと思い販売職を志望しました。その中でも貴社を選んだのは、実際に接客を受けてその丁寧さや、行き届いた気遣いに感動したからです。父への誕生日プレゼントでハンカチを購入する際に、貴社を利用しました。その時のスタッフの方は丁寧な言葉で私に様々な商品を提案してくださり、父のことを考えた商品選びをしていただいたことを覚えています。
私も丁寧な接客でその人に合った商品を提案することでお客様の満足を獲得し、活躍したいと考えています。
実際にその店舗を利用し、商品を購入した経験は、具体的なエピソードとして使えます。そのときのスタッフの印象やどのような点で感動したかなどを付け加えると、その企業ならではの志望動機にできるでしょう。
例文⑤
私が販売職を志望するのは、お客様に合った商品を提案することで、商品購入以上の満足感を得てもらいたいと考えるからです。大学に進学するにあたり、新生活に必要な家電を購入する際に、貴社の店舗を利用しました。対応してくださったスタッフのかたは、大学生の一人暮らしなら何に気をつけて選ぶべきか、商品選択のポイントまで教えてくださりました。おかげで満足した買い物ができ、選んでいただいた商品は今でも快適に使えています。
貴社では販売職として働き、その人に合った商品をおすすめすることで、多くの方の満足を勝ち取りながら利益に貢献したいです。
接客してもらった経験があるなら、そのときのスタッフがどのような対応をし、いかなる点で感動したのかを伝えることもおすすめです。顧客としての感動を伝え、入社したらどのように働きたいかを伝えることで、志望意欲の高さはアピールできるでしょう。
例文⑥
貴社の販売スタッフのアフターサービスに感動し、私もお客様に同じ喜びを体験していただきたいと感じ、貴社を志望しました。貴社で商品を購入した際に、他にも買うものを忘れていて、後日再度来店したことがありました。そのときに最初に対応してくださったスタッフの方がおり、私のことを覚えていてくれました。買い忘れがあったことを伝えると、すぐに商品を案内してくれ、他に忘れているものはないか、先に購入した商品に不備はないかなど、丁寧に対応していただいたことを覚えています。
貴社では購入後のサポートやお客様を覚えることに尽力し、新規の顧客を常連に変えることで、恒常的な利益に貢献して活躍したいです。
スタッフが自分を覚えていてくれた、再来店の際に感動したといった経験も、志望動機におすすめです。その人のようになりたいといった理由や、自分ならさらにどうするかを伝えることで、成長意欲もアピールできて、高評価を獲得しやすいでしょう。
販売職の志望動機NG例
私が貴社を志望した理由は、販売の仕事がしたいと思ったからです。そこで、販売の仕事をするならどの企業が良いか考えたときに、貴社のことを思い出したので、貴社を志望しました。私は、販売の仕事をしたことはありませんが、コンビニのアルバイトならしたことがあります。レジ打ちや品出しをしました。
その際に学んだことが何か活かせるのではないかと思い、貴社を志望しました。貴社に就職したら、しっかりと働きたいと思います。
上記の例文のような志望動機では、採用担当者に好印象を与えられないでしょう。上記の例文がNGな理由は、「中身がない」ためです。販売の仕事がしたいというわりに、そのきっかけや理由が含まれていません。
また、企業を選んだ理由が思いつきであると伝えれば、採用担当者からの印象は悪くなってしまうでしょう。就職後のビジョンが、「しっかり働きたい」という曖昧なものである点も、上記の志望動機がNGである理由です。
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例文を参考に販売職の志望動機を作成しよう
販売職は、その名の通り、商品・製品の販売活動をおこなう仕事です。多くのお客さまと触れ合うケースがほとんどのため、高いコミュニケーション能力や臨機応変な対応力が求められます。
販売職の志望動機を作成する際には、なぜその企業でなければならないかを伝えると、採用担当者から高評価が得られるでしょう。また、具体的なエピソードを盛り込むことで、志望度の高さを根拠づけることも大切です。
例文を参考にして、採用担当者に好印象を与えられるような、魅力的な志望動機を作成しましょう。