業界研究

【営業職は業界の選択肢が多い】新卒におすすめの業界をご紹介

営業はどの業界がおすすめ?

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新卒の就活では幅広い職種から募集が出ていますが、採用人数が特に多いのは営業職でしょう。営業職が多い理由は、業界が多岐にわたるからであり、ほとんどの業界で営業職は存在しています。同じ職種でも業界によって仕事の内容や特徴は変わるため、志望先を考える際はそれぞれの特徴の違いを考えることが大切です。

就職先を見つけるとなると、企業の選定をイメージする人が多いでしょうが、それだけでは不十分です。確かに企業の選定も大切ですが、まずは業界を選ばないことには選択肢を絞り込むことができません。加えて、業界選びの段階で、志望先の選定に失敗することもあります。志望業界を決めることは、より良い就職先を見つける第一歩のため、業界ごとの特徴の違いを把握して、営業職への理解を深め就職を目指しましょう。

業界別営業の特徴

営業職がある業界は非常に多く、どこにしようか迷う人も少なくありません。業界選びのポイントは人によって違いますが、営業職に限定して考えるなら、業界別の営業職の特徴を把握するのがおすすめです。同じ営業職でも業界ごとに特徴は違い、場合によっては仕事の性質が大幅に異なることもあります。もちろん、企業ごとに仕事の進め方の違いはありますが、それは小さな違いであり、まずは大きな違いである業界別の特徴に目を向けることが大切です。

個人営業

個人営業は個人、つまり一般の消費者に対して営業をおこなう仕事です。主なものでは訪問販売が挙げられ、目の前の消費者が商品購入の最終意思決定者と考えると分かりやすいでしょう。個人営業はお客様の都合に合わせて動き、かつ相手が消費者になることがほとんどのため、休みの日こそ忙しくなる傾向にあります。

土日がもっとも忙しく平日に余裕が出ることも多いため、シフト制を採用する企業も多いでしょう。仕事のスケジュールは扱う商品によって違い、商品の性質によっては消費者相手でもカレンダー通りの休みになることはあります。個人営業の特徴はエンドユーザーと近い距離にいる点であり、基本的には扱う商品の規模が小さく、薄利多売になることが多いでしょう。

法人営業

法人営業は対企業に向けた営業であり、いわゆるBtoBの仕事です。法人が相手のため、基本的にはカレンダー通りの休みで、週単位では特定の時期だけ忙しくなるということはないでしょう。月間単位でみると繁忙期と閑散期に分かれることもありますが、これも企業が扱う商品の特徴や性質と、取引先企業との関係によって違います。

法人営業の場合、最終的な意思決定者が目の前の担当者ではない場合が多く、見えないところにいる上司が意思決定権を持つことが多いです。そのため、担当者から了承が得られても、会社からの許可が下りないと契約が白紙になることも多いです。企業間取引は規模が大きいだけに成立させるのが難しいですが、ひとつ取れると大きな売上に繋がることが特徴でしょう。

有形商材

有形商材とは実際に形のある商品であり、これを販売する営業も数多く存在します。例えばメーカーや販売店への営業などは分かりやすい例で、現物を持って商品の良さをアピールできるのが大きな特徴です。自社製品を実際に見てもらい、使ってもらいながらアピールできる場合が多く、自身でも商品についてしっかり理解を深めておかなければなりません。

商品の形があるだけに、アピールもしやすく比較的売りやすいですが、反面マイナスの点も指摘されやすく、その際にいかに上手く切り返せるかも重要です。また、営業担当者自身が商品のことを詳しく理解していないと、それだけで信用がなくなり、取引が難しくなるケースもあるため注意しなければなりません。

無形商材

無形商材とは形のない商品であり、主にサービスを販売する営業を指します。サービスの販売とは、ITのシステム提供や生活インフラの供給などが挙げられます。形がないだけに商品の存在が分かりづらいため、より明確にイメージしてもらうためにも、詳細な部分まで説明できなければなりません。

形のないものをいかにリアルにイメージさせ、利便性の高さを感じ取ってもらえるかが重要であり、ここが営業の腕の見せ所と言えるでしょう。商品の形がないため、現物を見ながら説明することができず、別途営業用に資料の作成が必要な場合も多いです。資料作成については、営業事務がいるなら請け負ってくれますが、いない企業の場合は営業職が自分で作成しなければなりません。

新卒の営業職でおすすめの業界

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営業職への就職を決めたなら、どの業界を目指すか、志望先を明確にすることが大切です。しかし、業界ごとに特徴は違い、かつ種類も多いため、結局どこがもっともいいのか分からず、困る人も多いでしょう。また、営業職=ハードというイメージを持つ人も多く、未経験の新卒で就職しても、本当にやっていけるのか心配に思う人も少なくありません。まったくの未経験の新卒でもおすすめの業界はあるため、それぞれの特徴を知って志望先選定の参考にしましょう。

人材系

人材系の営業は、無形商材を扱い、個人営業と法人営業が混在しています。企業によって両方を担う場合と、それぞれ担当が分かれている場合があるため、詳細については志望先ごとに確認が必要です。人材系の業界は、求職者に対して求人情報を提供し、就職先の紹介、就職のサポートをおこなうのが仕事です。

現在人手不足の業界は多く、求人を出す企業も数多く存在するため、仲介依頼の件数は増えており、業績が安定している企業が多いでしょう。また、企業によっては人材派遣だけではなく、人材の育成まで請け負うこともあり、コンサルタント業を兼任することもあります。業界全体で見ても需要は拡大傾向でゼロになることはなく、かつ幅広い領域に広がる仕事のため、安定性は高いといえます。

広告・メディア系

広告・メディア系の仕事は、無形商材を扱い、基本的には法人営業に該当します。一部個人営業をおこなうこともありますが、それは極めて稀なケースで、基本は法人営業一本と考えてもいいでしょう。広告・メディア系の営業では、企業に対してITのシステムや媒体、自社サービスの売り込みなどをおこないます。

クライアントから提案を受けて、自社で開発部に要望を上げて、ゼロからサービスを作り、提供することもあります。クライアントと自社内の他部署と関係する人が多く、スケジュールの調整が難しいですが、業界全体の業績は拡大傾向です。特にIT関連の領域は右肩上がりで成長を続けており、今後も需要の拡大が見込めるため、さらに好条件で働ける可能性もあるでしょう。

インフラ系

インフラ系は、個人または法人向けの無形商材の営業です。ガスや電気などが該当し、個人と法人両方を相手に営業をおこなう必要がありますが、競合が少ない業界であることが魅力です。電気の自由化に伴って業界内では若干競争が生まれていますが、それでも元々あった企業のブランドは強く、常に安定している点が強みでしょう。

また、個人向けの営業でもありながら、休みはカレンダー通りであることが多く、業績が安定しているために労働条件が優れた企業も多いです。業績が安定しているのは、需要がなくなることがない業界だからであり、今後も安定が続くことが見込めるでしょう。業績に波がないため、営業ノルマもほとんどなく、穏やかな環境で働きやすいのが特徴です。

メーカー系

メーカー系の業界は、日本の代表的な産業のひとつでもあります。食品、化粧品、自動車など、普段の生活に馴染みのある商品を取り扱っています。メーカーは、商品を作り出す企業全般のことを指し、製造業とも呼ばれています。手掛けている製品によって、「素材メーカー」「加工・組み立てメーカー」「自社生産・加工メーカー」の3つに大きく分けられているのが特徴です。

また、企業向けの商品を作っているか、一般消費向けの商品かによっても分類されます。大手の企業が多く、人気の業界ですが、近年では人工知能やIoTの技術が発展し、動労環境が大きく変化しています。

人口減少により消費が少なくなっていく中で、付加価値を付けて、サービスの売り上げを伸ばしていくことが今後の課題といえます。

石油業界

石油業界は、原油を生成した石油を販売しています。世界で使われる一次エネルギーの3分の1が石油ですが、多くは海外からの輸入に頼っているのが現状です。日本の大手企業の中では、原油の採掘から輸送・精製・販売までをおこなっているところもあります。

業界の中では、天然ガスや石炭開発など石油以外のエネルギー事業を展開している企業も存在します。石油業界は、原油の調達を輸入でまかなっているため、原油価格によって動向が左右される傾向があります。

石油資源の枯渇や、国際政治問題などの課題があり、この先の不安定さを案ずる声も聞かれます。このような懸念から、業界全体の再編成を進めていく必要があるといわれています。

化学素材業界

化学素材業界の企業は、エチレンなどの基礎原料から、樹脂やゴム製品などを作る仕事をしています。自動車や電気背機器部品などに使われることが多く、私たちの生活には必要不可欠です。

化学素材メーカーが手掛けている製品の範囲は広く、鉄鋼や住宅、パルプなど多岐に渡ります。製品の原材料名を見ると、聞きなれないカタカナの名前が並んでいますが、それらの素材は、化学メーカーが開発したものです。

意識してみると、思った以上に普段の生活で使われている商品と関連しているのが分かります。社会貢献度が高く、人の役に立つ仕事ともいえるでしょう。研究や製品開発だけでなく、国内外に広がりのある業界となっています。化学素材メーカーで働く際には、幅広い場所で活躍が期待できます。

高給が目指せる営業の業界

営業職の中には、高給を目指せるものもあり、業界によっては新卒の時点でかなりの収入が得られる場合もあります。高給を目指せる業界全体の平均給料が高い場合だけではなく、出来高報酬のインセンティブ制度を採用している場合委が多いです。インセンティブ制度とは、簡単に言えば契約件数に応じて別途ボーナスがもらえるものであり、頑張るほどに給料はさらに高くなります。仕事の条件で給料を重視したいなら、高給が目指せる業界に絞って、就活を進めてもいいでしょう。

保険業界

保険業界は基本給が高い傾向にあり、さらにインセンティブ制度を採用している企業も多いです。ひとくちに保険といっても種類は多いですが、大きく損害保険と生命保険に分けられます。インセンティブ制度を採用する企業の場合、契約を獲得するほど給料は高くなり、大手企業なら20代のうちから年収1,000万円超えを目指すことも不可能ではありません。

ただし、報酬制度が整っており、給料が高い分仕事はハードで激務になることも多いです。ノルマが高い場合も多く、契約件数に追われて大変になる可能性があることは理解しておきましょう。厳しい環境で働かなければなりませんが、ハードさの対価として、高給という条件が設定されています。

不動産業界

不動産業界も営業職が高給を目指しやすい業界であり、基本給、インセンティブ報酬ともに高い企業が多いです。不動産業界で高給を狙いやすい理由は、動くお金の大きさにあり、手がける契約次第では、一度で数百万から数千万、場合によっては億超えの金額が動くこともあります。

不動産業界でも、土地や建物など領域が違い、何を扱うかで仕事の規模は異なりますが、どの場合でもある程度まとまったお金が動くことは確かです。動くお金の大きさに比例してプレッシャーも上がり、ハードな仕事のため給料は高く設定されています。また、不動産取引に関する知識も身につけなければならず、法律や金融に関する勉強が必要になることが多いことも、給料が高い理由のひとつでしょう。

医療業界

医療業界の営業職ではMRが有名であり、これも若いうちから高給を目指しやすいです。MRは簡単に言えば医師に対して薬や医療器具を売り込む仕事であり、かなり専門的な知識が要求されます。自社製品に関する理解はもちろん、医療全体についての理解も必要であり、医師とスムーズにコミュニケーションができる程度には知識が必要です。

就職後も仕事をしながら勉強をしなければならず、営業のタイミングも医師の都合に合わせるため不規則になりやすいです。生活のリズムをキープすることが難しく、かつ営業のハードルも高いことは覚えておきましょう。激務かつ専門的な知識を要することから、給料は高く、若いうちからも高給を目指しやすいです。

ホワイトな営業職を見分けるコツ

ホワイト企業・ブラック企業という言葉をよく耳にするようになりました。多くの時間をかけて就職活動をおこない、選考試験を突破して入社するなら、労働環境の良い企業で働きたいと思うのは当然です。

営業職は、取引先の相手とやり取りすることが多く、ノルマが課せられる仕事もあります。労働時間も長くなりがちで、休みが取れないということも考えられます。働き始めてから、こんなはずじゃなかったと後悔しないように、事前に企業についてしっかり調べておきましょう。ここでは、ホワイトな営業職を見分けるコツをご紹介します。

必要不可欠な商品やサービスを扱っている

ガスや電気などのエネルギー関連、鉄道などの交通関連のインフラを扱う営業職は、需要が高く、生活に不可欠なサービスのため、売り込みがしやすいと考えられます。普段から使うものなら、人はお金を出して購入することに抵抗がありません。

インフラを取り扱う企業では、基本的に訪問販売を外注に任せているため、本社の営業は直接消費者に飛び込みで営業をおこなうことはありません。また、競合がそれほど多くないので、売り込みも比較的しやすくなっています。

圧倒的なシェアがあり、すでに顧客が多い場合も、営業がしやすいはずです。たとえ有名なメーカーで名前が知られていても、他企業との差別化が難しければ、商品は買ってもらえません。その商品を欲しがる人がどれだけいるかが、営業職にとっての大きなポイントです。

長期営業が中心である

短期営業よりも、長期営業のほうが仕事がしやすいといえるでしょう。短期営業は、新規顧客を対象としているため、アポイントメントを取ることから始めなければなりません。そこから、自社のことを知ってもらい、初めて商品を売り込むことができます。そこまでには多くの時間と手間がかかり、仕事も大変になるでしょう。

一方の長期的な営業では、すでに自社と顧客である企業が、取引をおこなっている場合がほとんどです。アポイントメントを取り、ゼロから商品を紹介していく必要がありません。売り込みに力を入れるより、良好な関係を保っていくことが大切になります。希望する企業での営業職は、どのようなスタイルで仕事をしているのか確認しておくとよいでしょう。

業界の違いを把握して営業職を目指そう

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新卒では営業職の募集をおこなう企業は多く、全体の採用数で見てもかなりの人数に上るでしょう。ひとくちに営業職といっても、選択肢は幅広いため、目指すならどの業界にするか絞り込むことが大切です。同じ営業職でも業界ごとに仕事の特徴は違い、扱う商材の性質も異なります。営業職は大きく分けると、個人・法人と有形・無形に分けられ、それぞれの組み合わせて仕事の特徴が決まります。

個人×有形、法人×無形のように組み合わせが違うだけで、仕事も大きく異なるため、業界ごとにどの組み合わせで仕事がおこなわれているのかを知ることも大切です。業界ごとの特徴の違いが大きいため、当然向き不向きも分かれます。自分にもっとも適した業界を選んで、営業職で就職して大きく活躍しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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