業界研究
就活に役立つ業界一覧|8業界の特徴と自分に合う業界の見つけ方
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目次
就活をする前に業界一覧から目指す業界を定めよう
就活を始めるにあたって、「何から始めていいのかわからない」と悩んでいる人も多いでしょう。
このように悩んでいる場合、あなたが目指す志望企業を見つけて就活をスムーズに進めるためにも、「どのような業界があるのか」を最初に考えることが大切です。
この記事では、これから就活を始める人に向けて、業界の種類や自分に合った業界を見つけるためのポイントなどを紹介します。就活のスタートダッシュをきるためにも、ぜひ参考にしてください。
まず知っておきたい「業界」の意味
業界とは、産業や商業で分類したものです。
具体的には、どのような商品を開発しているか、どのような方法で利益を出しているかなどで分類されます。また、何を販売するか、誰に販売するかによっても異なり、有形商材や無形商材、BtoBやBtoCなどの言葉で分類される場合もあります。
しかし、各業界は密接に関連していることも事実です。たとえば、海外で製造された商品を商社が輸入し、流通・小売業の企業が消費者へ販売するなどの関係です。このように各業界がさまざまな場面でつながっているからこそ、商品やサービスを私たちは利用できているのです。
そのため、網羅的に各業界の特徴を押さえておくことで、会社説明会で事業の仕組みなどを説明された際に理解しやすくなりますよ。
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就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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要チェック! 就活に役立つ業界一覧と各業界の概要
日本の業界は大きく分けると、8つに分類されます。
ここでは、各業界の仕事内容や向いている人の特徴、各業界を細分化したそれぞれの「中分類」について解説します。
自分に合った業界を見つけるためにも、各業界の概要をしっかりと把握しておきましょう。
①メーカー:生活に必須なあらゆるモノの製造
メーカー業界は、あらゆるモノを製造し、人々の生活を支えている業界です。たとえば、多くの人が手にしているスマートフォンやパソコン、衣服、ペンや紙に至るまで、すべてメーカー業界が製造したモノです。
したがって、メーカー業界は、私たちが生きていくうえでの生活を豊かにしてくれる業界だと言えますね。また、開発するモノによって、中分類として業界がさらに細かく分かれます。
メーカー業界の仕事内容について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
- 【メーカーの一般職の仕事内容】総合職との違いと志望動機の考え方
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向いている人の特徴と活かせる強み
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モノづくりでは、単純作業だけでなく、製品の開発に携わって画期的な発想力が求められる場合もあります。そのため、消費者の立場に立って物事を考えられる人は向いている人だと言えるでしょう。
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また、モノづくりを通じて、人々の生活を便利にさせたいと考えられる人は、仕事にやりがいを感じられ、入社後もモチベーションを維持しながら働けますよ。
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②商社:貿易や製品の仕入れ・販売をして経済を動かす
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商社は、仕入れや販売を通じてモノを動かし、日本経済を大きく動かしている業界です。おもに、輸出入をおこなったり、仕入れた商品を販売したりなどをして利益を生み出しています。
たとえば、私たちが安い海外製品を国内で簡単に入手できるのは、商社が海外から商品を輸入しているおかげだと言えます。また、海外製の安い部品をメーカーに販売することで商品のコストダウンにも貢献しているのです。
なお、商社は、食品や機械部品など多様な商品を取り扱う総合商社と、特定の分野に特化して取引をおこなう専門商社に分かれています。
商社についてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。職種についても紹介していますので、商社を志望している人はあわせて参考にしてみましょう。
向いている人の特徴と活かせる強み
- 商社に向いている人は、以下のとおりです。
商社は、基本的にモノを売買する仕事であるため、社内外のさまざまな関係者とコミュニケーションを取る必要があります。また、商社のなかには、事業投資を積極的におこなっている企業も多く、事業投資をする際の商談に立ち会う機会もありますよ。
そのため、顧客の立場から物事を考えて提案できる人や、コミュニケーション能力がある人は、商社に向いている人だと言えるでしょう。
また、商社では日本だけでなく、さまざまな国で活躍する場合もあるため、英語スキルを持っている人は、入社後に活かせますよ。
③流通・小売:生産された製品を多くの人に届ける
流通・小売業界とは、モノの販売を通じて、人々の生活を便利にしている業界です。
たとえば、あなたの街にあるスーパーやコンビニがなくなった場合を想像してみてください。それが、流通・小売業界の存在しない世界です。
身近にある流通・小売業界の店舗がないと、日常生活を送るのに必要不可欠な食料品や雑貨などを手に入れるのが今よりも困難になり生活が不便になるため、この業界の重要性を認識できます。
また、商社と仕事のイメージが似ているように感じる人も多いですが、直接的に消費者とつながるという点で商社とは異なることを覚えておきましょう。
向いている人の特徴と活かせる強み
流通・小売業界に向いている人は、以下のとおりです。
流通・小売業界は、消費者に対してモノを売ったり運んだりする仕事であり、消費者とのコミュニケーションが必要不可欠です。ときにはクレーム対応をする場合もあるでしょう。
そのため、人と話すことが好きでコミュニケーション能力がある人や、クレーム発生時に柔軟に対応できる人は、流通・小売業界に向いています。
また、流通の仕事は、一人でおこなうのではなく、さまざまな部署や職種の人と協力して消費者のもとへモノを届ける仕事です。したがって、チームワークを大切にでき、周囲の人と協力して物事を進められる人は、入社後に現場で活躍できる強みを持っていると言えますね。
④金融:あらゆる業界とかかわり経済を循環させる
金融業界は、個人や企業の資産を管理・運用し、経済を循環させている業界です。
たとえば、事業を始める場合、金融機関からの融資を受ける人も多いですよね。また、会社が発行する株式は、金融機関を通じて取引されます。これらのことを考えると、金融業界はすべての業界に深くかかわっていると言えますね。
また、おもな収益としては、生命保険や損害保険などの保険事業、利息や預金の運用で得られた手数料などで、目に見える商品を売るケースは少ないため、信頼が重要なビジネスと言えるでしょう。
金融業界での志望動機の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
向いている人の特徴と活かせる強み
金融業界に向いている人は、以下のとおりです。
金融業界の仕事内容としては、顧客に対して保険の提案をしたり、顧客の資産を運用などです。銀行に訪れる顧客の年齢層は幅広く、さまざまな悩みを持った人が訪れます。そのため、対応する人の年齢に応じたわかりやすい説明や対応ができるコミュニケーション能力が必要とされるでしょう。
また、銀行は顧客の個人情報を多く取り扱っているため、情報漏洩を防ぐためにも一つひとつの仕事を丁寧にこなせる人や、証券会社などでは資産運用を担当した場合に、その場の感情に左右されず、筋道を立てて資産を動かせる人も金融業界に向いています。
なお、保険の営業では、顧客に対する提案がおもな仕事であるため、トークスキルを持っている人は、大きな強みとなりますよ。
⑤サービス:目に見えないものを提供して人々の生活を豊かにする
サービス業界は、人々の暮らしのなかで一番密接にかかわっていると言っても過言ではない業界です。たとえば、通学のために使用している交通機関、ランチやディナーの際に使用するフードサービス、怪我や病気の際に頼る医療機関などがあります。
このようにサービス業界は、暮らしの至るところにかかわっており、人々の生活を豊かなものにする効果を発揮しているのです。そして、取り扱う商品の多くは実体がない無形商材であり、知識やアイデア、経験を販売しています。
人材サービス業界について、こちらの記事でもさらに詳しく解説していますよ。
向いている人の特徴と活かせる強み
サービス業に向いている人は、以下のとおりです。
前述したとおり、サービス業の多くは、知識やアイデア、経験を活かして、目には見えない無形商材を提供しています。そのため、顧客が満足するためのサービスを提供するためのサービス業界は、コミュニケーション能力がある人が活躍できる業界です。
ほかにも、顧客のニーズや世間の考え方は年々変化していることから、顧客のニーズや世間の考え方に合わせて柔軟にサービス内容を変えられる人も向いています。
また、サービス業界のなかには、電力やガス、エネルギーのインフラ分野や、看護師や介護士の福祉分野など専門的な分野もあるため、学生時代に、専門的な知識を学んでいれば、仕事で活かせますよ。
⑥ソフトウェア・通信:情報を処理・運用して生活を支える
ソフトウェア・通信業界は、情報処理と運用技術を活用し、人々の生活を支える大きな役割を果たしています。
たとえば、私たちがよく利用しているインターネットは、ソフトウェア・通信業界の産物の一つです。また、スマホのなかに入っているさまざまなアプリケーションもソフトウェア・通信業界がなければ使用することはできません。
また、この業界に携わると、常に最新のテクノロジーを活用し、新しい技術を生み出していく必要があり、VR(バーチャル・リアリティ)・AR(オーグメンテッド・リアリティ)技術もここ10年で進歩を遂げた技術です。
このように最新のテクノロジーに触れ、技術を進化させられるのがソフトウェア・通信業界の魅力だと言えますね。
向いている人の特徴と活かせる強み
ソフトウェア・通信業界に向いている人は、以下のとおりです。
ソフトウェア・通信業界では、制作したシステムなどの運用も担当します。そのため、問題が発生しても責任を持って解決する責任感が必要不可欠です。ほかにも、制作・運用するシステムは、多くの人々の生活を豊かにできることから、人々の役に立ちたい人にも向いています。
また、ソフトウェア・通信業界は、専門的な知識が必要とされる業界ではありますが、未経験でも就職できる業界です。未経験でソフトウェア・通信業界への就職を考えている人で、コミュニケーション能力や向上心に自信がある場合は、就職後に活かせる強みですよ。
⑦マスコミ:あらゆる情報を多くの人に届ける
マスコミ業界は、世の中の動向など、さまざまな情報を多くの人に伝達し、人々の知識を豊かにしています。たとえば、テレビ番組やコマーシャル、新聞、電車の中吊り広告など、生活を送るなかでさまざまな場所から世の中の情報が入ってきますよね。
このように、あらゆる手段を活用して情報を人々に届けているのがマスコミ業界なのです。したがって、日本や世界で起きている出来事やニュースなど、世界のさまざまな情報を把握できているのは、マスコミ業界の仕事が大きく関係していると言えますよね。
また、マスコミ業界のなかには漫画業界などもあるため、人々の娯楽を提供できる業界でもあります。漫画業界などであなたが制作したコンテンツがヒットすると、ほかの業界では味わえない達成感を感じられますよ。
向いている人の特徴と活かせる強み
マスコミ業界に向いている人は、以下のとおりです。
マスコミ業界のおもな仕事内容は、世界や日本でおこったことをニュースとして報道したり、テレビ番組や漫画などで人々の生活に娯楽を与えることです。
そのため、世の中の動向に関心や興味がある人は、報道するネタについて常にアンテナを張っていられるため、マスコミ業界に向いているでしょう。ほかにも、想像力が豊かな人であれば、これまでにないテレビ番組や漫画などのテーマを見つけられるかもしれません。
また、マスコミ業界で活かせる強みは、マルチタスク能力も求められます。
マスコミ業界の仕事内容は業界によって大きく異なりますが、コンテンツの制作にあたって多くのタスクを同時に進める必要があります。したがって、複数の物事を同時に進められるマルチタスク能力は、マスコミ業界では強みとなるのです。
⑧官公庁:生活環境や平和な社会を維持する
官公庁は、生活環境や平和な社会の維持など、民間企業には難しい業務を担っている業界です。たとえば、区役所や市役所などの行政機関があるおかげで、私たちは国の支援を受けたり制度を利用できたりします。
また、官公庁で働くということは、国や地域の顔として働くことになるため、相談者に誠意のある対応をする必要があります。任せられた仕事をきちんと責任感を持って取り組むことが求められる業界だと言えますね。
向いている人の特徴と活かせる強み
官公庁に向いている人は、以下のとおりです。
官公庁の仕事は多岐にわたります。たとえば、行政活動に対して必要性や効果などを確認して改善したり、自衛官となって日本の平和を守りつつ、災害時には国民の救助することなどが挙げられます。そのため、国規模で人々の生活をより良くしていきたいと思う人は、官公庁に向いている人だと言えるでしょう。
ほかにも、コールセンターや訪問などで地域の人々の生の声を聞き、問題を解決する仕事もあるため、相手の意図を汲み取れる人は官公庁に向いています。また、官公庁の仕事は、国や地域規模でおこなう業務がメインとなるため、一つひとつの業務を正確にこなせなければ、仕事は務まりません。
就活生に聞いた! 就活の際に志望した業界
どの業界へ就職するか悩んでいる人は、ほかの学生がどの業界に就職を志望しているのか気になりますよね。そこで、学生の皆さんに、志望した業界について質問してみました。
アンケート結果としては、一番人気のある業界は、約3割の学生が回答した「メーカー業界」であることがわかりました。
また、そのほかに人気のある業界として、14.9%で「広告業界」と「ソフトウェア・通信業界」、13.4%で「官公庁」という結果となっています。
このアンケート結果を考慮すると、メーカー業界、広告業界、ソフトウェア・通信業界、官公庁への就職を視野に入れる場合、選考対策を入念におこない、自身のスキルや経験を面接官にしっかりとアピールすることが大切だと言えますね。
業界理解×自己理解を深めていけばマッチする業界が見えてくる!
自分に合った業界を見つけるためには、自己理解を深めるための自己分析が必要不可欠です。
たとえば、人と話すことが得意な場合は、接客業として人とかかわるサービス業が合っている可能性が高く、人と話すことが苦手な場合は、一人でコツコツと作業を進められる製造業などが充実感を持って働けるかもしれません。
また、先ほど紹介した8つの業界の下には、さらに中分類、小分類ととても多くの業界が存在します。そのため、各業界の仕事内容や特徴もしっかりと確認し、自身の特徴やスキルとマッチする業界を見つけましょう。
このように、自分に合った業界を見つけるためには、自己理解と業界理解を同時に深めてから探し始めることが大切なのです。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
AIを活用して自己PRを完成させよう!
自分に向いている業界がわかる3ステップ分析法
自己理解を深めて自分に向いている業界を探すには、興味のある分野と、自分が興味を持っていることや自身の強みについて考えることが大切です。
ここでは、自分に向いている業界がわかる分析法を3ステップで紹介するので、自分にマッチした業界を見つけるためにも参考にしてください。
ステップ①:興味のある分野を書き出す
就職先候補となる業界は多岐にわたるため、あなたが興味を持っている分野から考えてみましょう。
たとえば、発電や再利用などの省エネ関連の仕事に興味がある場合は「エネルギー分野」、介護や医療など人の世話をする仕事に興味がある場合は「福祉分野」、在宅ワークの働き方に興味がある場合は「IT分野」などです。
このように、あなたが考える興味のある仕事内容や理想の働き方などから、自分が興味を持てる分野を書き出してみてください。
ステップ②:自分の強みを書き出す
自分に合った業界とは、自分の強みを活かせる業界のことです。どんなに魅力を感じている業界でも、業務を進めるうえでの適性がないと、働くうえでモチベーションを維持できず早期離職につながってしまう可能性があるからです。
たとえば、次のような強みを書き出してみましょう。
このなかで、負けず嫌いが強みであれば「サービス業界」が向いており、行動力があれば、海外勤務や新規事業の開拓などができる「商社」「インフラ」が合っていると言えます。このように、自分の強みを書き出してみることで、自分の強みや長所を活かせる業界を見つけられますよ。
自己分析についてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ③:①と②が重なる業界を一覧から探す
あなたの強みや長所、興味を持っている分野を書き出したら、それぞれの強みや興味のある分野に適した業界を探し、共通した業界があるかを確認してみましょう。そして、共通した業界があれば、その業界があなたに合っている業界です。
たとえば、強みが「臨機応変に対応できる」で、興味のある分野は「在宅で仕事ができる分野」である場合は、在宅でも仕事ができ、試行錯誤しながら仕事を進める必要のある「ソフトウェア・通信業界」がマッチしています。
ほかにも、強みが「面倒見が良い」、興味のある分野が「福祉分野」であれば、「サービス業」の医療・福祉業界がマッチしているでしょう。このように、強みと興味のある分野ごとに適した業界を考え、共通した業界があるかを探してみてください。
就活生に聞いた! 志望業界の決め手
志望業界の決め手となることは、人それぞれ異なります。
どのような点を意識して志望業界を決めたのか、何を基準に志望業界を探したのかを知りたい場合、ほかの学生の考え方を参考にすることで、自分では気付けなかった探し方が見つかる可能性もあるでしょう。
そこで、学生の皆さんに志望業界の決め手となったことについて質問してみました。
自分自身に合っていたからという回答が多数
アンケートの回答には、自分自身に合っていたからという回答が多くみられました。
アンケートの回答から、業界を決める際は、自己分析をして自己理解を深めてから志望業界を決めている人が多いことがわかりますね。
たしかに、志望業界を選ぶ際に、性格やスキル、学んできたこと、興味のあることなどを自己分析してから、自分に合った業界を選ぶことで、入社後も長く活躍できる業界・企業へ就職できると言えますね。
学んだことを活かせるからという回答も
アンケートの回答には、学んだことを活かせるからという回答もみられました。
アンケート結果から、志望先業界を選ぶ際に、これまで学んできた内容を活かせるかを基準としている人もいることがわかります。
たしかに、大学では専門的な知識を学ぶ機会も多いでしょう。そのため、せっかく学んだ専門知識を就職後にも活かしたいと考える学生もいるようです。
その業界で活かせる専門知識を学んでいれば、入社後の仕事をスムーズに覚えられるなど、選考でのアピールポイントにもつなげられますよね。
複数の手段を併用しよう! 業界知識を深める5つの方法
各業界についての理解を深める手段は、必ずしもインターネットだけではありません。働いている人に実際に話を聞いたり、説明会に参加するなどさまざまな手段がありますよ。
ここでは、業界知識を深めるための方法を5つ紹介するので、気になる業界についてより詳しい情報を知るためにも参考にしてください。
①インターネットで検索する
インターネットでは、さまざまな情報を検索できます。
たとえば、「サービス業界の働き方」と検索したら、サービス業界に関するさまざまな働き方を理解できるでしょう。また、「メーカー業 つらいこと」と検索すれば、メーカー業の働き方で大変だと感じることを把握できます。
ほかにも、業界についての理解を深められる便利なサイトもあります。
このように、さまざまな情報がネットに掲載されているため、気になることがあれば、ネットを活用してみましょう。しかし、ネット上にあるすべての情報が正しいとは限らないため注意が必要です。
気になる情報をネットで検索する場合は、ネットの情報を参考程度にし、ほかの手段で収集した情報を照らし合わせることが大切ですよ。
②気になる業界のOB・OG訪問をする
OB・OG訪問をすることで、その業界で実際に働いている社員に話を聞くことができます。たとえば、その業界の具体的な仕事内容や大変さ、やりがい、将来性などを質問できますよ。
また、OB・OG訪問は、同じ大学の卒業生であることから、学校で学んだことを仕事のどのような場面で活かせるのかなどもあわせて確認できます。
ネットなどで自分に合った業界についての情報を確認しておき、本当に正しい情報であるかをOB・OG訪問時に再確認してみましょう。
③業界研究セミナーに参加する
業界研究セミナーとは、さまざまな業界から多くの企業が集まるセミナーのことで、おもに業界全体の説明がされます。
多くの場合、特定の業界に絞られているわけではないため、自分に合った業界が絞れていない人や、複数の業界に興味を持っている人などにおすすめの手段だと言えるでしょう。
業界研究セミナーの種類は、以下のとおりです。
このように、業界研究セミナーは、さまざまな大学や企業、地域が主催しているため、自分に合った業界を見つけるためにも参加しておきましょう。
④合同企業説明会で業界内の幅広い企業に関する情報を集める
合同企業説明会とは、複数の企業が一つの場所に集まり、それぞれの企業が自社についての説明や紹介をする説明会のことです。各地の自治体や就活情報サイトなどが開催し、大規模な合同説明会になると、100社以上の企業が集まりますよ。
業界研究セミナーと似ていますが、合同説明会は、業界についての説明よりも、個別企業についての説明が中心であるため、業界の仕事内容などを理解するための説明会だと考えておきましょう。
合同企業説明会は、業界全体の動向や将来性などについての理解はあるものの、具体的な企業の特徴や仕事内容についての理解が足りていない場合に活用したい方法だと言えますね。
合同説明会についてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑤新聞やニュースから情報収集する
各業界の待遇面や将来性、労働環境など、日ごろから新聞やニュースでさまざまな情報が取り上げられています。
たとえば、ソフトウェア・通信業界であれば、「ChatGPT」などの生成AI(人工知能)が日本企業からも発表されていて、企業の実業務に導入されています。
また厚生労働省が公開した「令和5年度補正予算案の主要施策集」によると、介護職員を対象に、賃上げ効果が継続される取組みをおこなうことを前提として、介護職員等ベースアップ等支援加算に上乗せする形で、収入を2%程度(月額平均6,000円相当)引き上げるための措置をおこなう、と福祉業界で2024年2月からの賃上げ報道がありました。
このように、新聞やニュースなどを見ていると、特定の業界についてのテーマが報じられることもめずらしくないため、その業界の将来性や現状などを確認する手段として新聞やニュースを活用することも大切なのです。
どうしても向いてる業界がわからないときの対処法
自己理解を深めてみても、企業説明会に参加しても、自身がどのような業界に向いているのかわからないときは、誰かからのサポートを受けることが大切です。
ここでは、いろいろな方法を試したけど向いている業界がわからない、と悩んでいる人に向けて、対処法を4つ紹介します。自分に合った業界を一つでも見つけて今後の就活をスムーズに進めるためにも、参考にしてください。
①自分をよく知る相手に他己分析してもらう
自己分析だけでは、自身の性格や強み、興味があることなどをまとめられない場合は、あなたをよく知る家族や友人などに他力分析をしてもらいましょう。
たとえば、あなたをよく知る人であれば、あなたが日ごろから無意識のうちにおこなっている行動や発言をもとに、客観的な視点からあなたの性格や強みを教えてくれるでしょう。
なお、より他己分析の精度を上げるためにも、複数人に聞いてみるのがおすすめですよ。
他己分析の方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
②大学のキャリアセンターで関連するセミナーに申し込む
大学のキャリアセンターでは、さまざまなセミナーを開催しています。たとえば、業界企業研究セミナーや企業説明会、オンライン合同企業説明会などです。
キャリアセンターは、あなたの就活を将来のビジョンを踏まえたうえでサポートしてくれるほか、就活のガイダンスやセミナー、イベントなどさまざまなプログラムを開催しているため、あなたに向いている業界をさまざまな視点から提案してくれますよ。
大学という身近な存在で相談しやすい面もあるため、気になる人は一度自身の大学のキャリアセンターに聞いてみると良いですよ。
③ハローワークで求人情報を見せてもらう
ハローワークには、全国各地の求人情報が120万件以上掲載されていることから、自身の経験やスキル、強みを活かせる業界を見つけられる可能性がありますよ。また、ハローワークの求人掲載費が無料であることから、一般の求人サイトには掲載されていない地元にある中小企業の求人も多く掲載されています。
そのため、地元に気になる企業がある場合は、ハローワークで求人情報を確認してみるのも良いですね。ほかにも、ハローワークの職員は、これまでさまざまな求職者の仕事探しをサポートしています。あなたのスキルや経験から、あなたにマッチした業界を紹介してくれる可能性もありますよ。
④就職エージェントに相談する
就職エージェントとは、学生の就職をサポートしているサービスのことです。さまざまな業界の就職支援をしてきた経験を活かし、あなたのスキルや経験を考慮したうえで、あなたに合った業界を厳選してくれますよ。
また、マッチした業界が見つかった後も、自分の強みやスキルを活かせる企業の紹介や、エントリーシート(ES)の添削や面接対策などの選考対策も実施など、さまざまなサポートを受けられます。
就職エージェントのサポート費用は無料なので、自分に合った業界を見つけたい人や、就活に悩んでいる人は一度相談してみるのがおすすめです。
就職エージェントを使いたいと考えている人はこちらの記事が参考になりますよ。
就活をするときは業界一覧を参考に、目指すべき業界を定めることから始めよう!
この記事では、8つの業界と各業界における特徴、各業界の中分類について紹介しました。
これから就活が本格化していくなかで、業界についての理解を深められると、企業を選ぶ際に自身にマッチした企業を効率良く探せますよ。ほかにも、さまざまな業界について理解を深めておくと、面接でほかの業界と比較しながら志望動機を話すことも可能です。
この記事を読んで気になる業界を見つけられたら、これを機に会社説明会などに参加して業界研究や企業研究など、次のステップに進んでみてください。
【就活の業界に関する調査】
調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2024年1月24日~29日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の67人