筆記試験

【SPIのコツとは】気をつけたいポイントと効果的な勉強法

SPI試験で学生のふるい分けがされている

SPI試験が苦手な就活生も少なくありません。しかし得意・苦手は関係なく、就活ではシビアな結果を突きつけられます。SPIを使い企業がチェックしていることの一つが個人の能力です。結果次第で面接さえ受けられないことになりますので、それだけは回避しなければならないでしょう。そのためSPI対策を徹底的におこなう必要があります。

自信がある人ならともかく、苦手な人ほどしっかりおこなわなければなりません。子供の頃から「絶対にあの企業に入りたい」「世界でばりばり活躍したい」と憧れていたとしても、SPIを突破しなければ、野望はその時点で消えるのです。SPI突破の可能性を高めるためのコツを知れば、気持ちに余裕を持って本番に挑むことができるでしょう。

SPIの受検形式の違いと対策

一概にSPIと言っても、複数の受験形式があります。どの受験形式になるかは応募した企業により違いますので事前に確かめておくことが大切です。また単純に「受験形式が違うだけで内容は同じでしょ?」と考えてもいけません。受験形式が異なると、問題内容まで違ってくるからです。出題範囲や問題形式も異なってきますから、対策をするためにはしっかり確認してください。それではSPIの受験形式とそれぞれの対策について解説します。

SPIには3つの受検形式がある

SPIには3つの受検形式があります。ペーパーテスト、テストセンター、WEBテスティングです。割合についてはテストセンターでの受験が多く、約65%になっています。次に多いのがWEBテスティングで約20%となり、一番低いのがペーパーテストで約15%です。

テストセンターでは指定された会場でパソコンにより実施されます。WEBテスティングはインターネットを通しパソコンで受験でき、自宅や学校からでも受けることが可能です。ペーパーテスティングでは応募先が用意した会場で、マークシートでおこないます。テストセンターでは筆記用具を持ち込むことができず、筆記用具やメモ用紙などは会場で貸し出される形になることが多いです。

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受検形式により試験範囲が異なる

SPIは受験形式により試験の範囲などが異なってくることをまずは理解しておく必要があるでしょう。そのため志望企業の受験形式を事前にチェックしてから対策をした方が効率的と言えるのです。また、パソコンによる受験方式では受験生ごとに問題の内容や数が変わります。ペーパーテストでは自分の得意な問題を優先的に解くという方法が使えます。

しかしパソコンを使用したテストの場合、一問毎に制限時間が決められていますし、時間切れになると強制的に次の問題へ移るのです。そのため後になり、「飛ばしたあの問題を解こう」と考え直しても後戻りすることはできません。このように受験形式次第で、問題からできることまで変わってきますから注意してください。

テストセンターやWEBテスティングの試験対策に有効なサイト

テストセンターやWEBテスティング対策を考える上で、リクルートの適性検査SPIのサイトをチェックしてみてください。SPI3は多くの企業が採用している適性検査です。性格検査と基礎能力検査に分かれており、企業にとって個人の能力を把握するのに役立ちます。実施方法についても紹介されていますので、これから適性検査を受ける就活生にとっても参考になるでしょう。

適性検査をおこなう意味が分からなければ、モチベーションがアップしないという就活生も中には居るはずです。リクルートのSPI3の紹介サイトは目的だけではなく、開発者の想いも紹介されています。そのためより深く適性検査のことを知りたい就活生にとっても参考になるでしょう。

SPI試験のテストセンター方式で高得点を取るコツ3つ

基本的なSPI試験が理解できたら、今度は具体的な高得点を取るためのコツを知っておきましょう。受験形式で問題範囲や電卓が使えるかどうか、時間制限や見直しはできるのかなど、複数の異なる点はあります。しかし基本的にSPI試験で出てくる問題の種類は共通していると考えても良いでしょう。基本的に言語分野と非言語分野に分けられており、企業によっては英語問題を出すところもあります。言語問題では一般的な国語の問題で、非言語だと数学の問題が出題されるのです。

①一問ごとの制限時間内で解く

SPI対策として大きな関門となるのは時間制限が設けられている場合です。テストセンターやWEBテスティングで採用されていますが、普段なら簡単に答えられる問題でも焦って小さなミスをすることが考えられます。また一問ごとインジケーターが設けられているのも特徴です。

色で問題を解くまでの時間が表され、緑は標準的な回答時間、黄色は回答が遅れている、オレンジは回答時間がかなり遅れており、赤は制限時間切れを示しています。安定的に緑を出せれば良いですが簡単でもありません。緑の目安は厳しく設定されていますから、黄色やオレンジでも慌てず答えることが肝心です。一番ダメなのはパニックになることなので少々遅れても落ち着いて確実に答えていくことが重要です。

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②自分の画面に集中する

テストセンターなどでは複数人合同でSPIを受けることになります。そのため前後左右のライバルがスムーズに答えていると、負けている気がして焦るのもしかたありません。しかしSPIではまったく気にする必要はないのです。理由は、IRT(Item Response Theory)方式を採用しているからです。

IRTは受験者が回答した答えに対し次の問題が変わる方式となります。人それぞれ問題が異なり、他の人には簡単な問題が続いていることも考えられるのです。途中から難しくなれば手が止まる可能性も否定できません。そのため他人の動向で焦る必要はないのです。SPIでは他人に振り回されず、とにかく自分の画面だけに集中しましょう。

③メモ用紙を活用する

すべて暗算で問題を解こうとこだわるのは良くありません。頭の中だけで情報整理をするとごちゃごちゃになり、考えているうちに時間切れを連発する可能性があるからです。問題を解決したいなら、メモ用紙を有効活用するようにしてください。多くの問題は中学レベルのものばかりですが、情報量はありますので、多少整理しなければならないことも多いのです。

例えば図式化した方が視覚的な情報も加わって問題を把握しやすく、落ち着いて問題を解くことができます。問題を最初に整理しておけばテンポ良く答えられるのです。SPIは時間制限がありますから、脳内ですべて考えようとせずメモ用紙を有効活用すれば落ち着いて問題を解くことができるでしょう。

SPI試験の非言語問題で高得点を取るコツ3つ

SPI試験では非言語問題が出てきます。非言語問題は簡単に言うと数学の問題です。例えば割合、場合の数や確率、推論や集合、表の読み取りから長文読み取り計算、代金の精算、速さの問題などさまざまな数学の問題を解く必要があります。苦手な就活生も多い非言語問題ですが、基本的に慣れが重要と考えてください。問題の傾向や解き方を理解し、何度も数をこなせば非言語問題は怖くありません。非言語問題で高得点を取るためのコツを3つご紹介します。

①出題数の多い推論問題はミスなく解く

非言語問題で多いのは推論問題です。仕事では多くの数字やデータを取り扱わなければならないため、分析して結果を出すために推論は必要な能力と言えます。ただ推論問題は前提知識がなくても答えられる問題です。基本的に情報を整理し落ち着いて考えれば、推論問題でのミスを少なくすることができます。落ち着いて答える必要があるのは、やはり時間制限があるからです。

問題レベルに関しては中学生程度ですが、ある程度、時間がかかってしまう問題も少なくありません。一つの問題にひっかかってしまわないよう、受験前に何度も似たような問題を解いて慣れておくことが肝心でしょう。そうすることで時間制限を気にせず、ペースを保って答えられます。

②図式化と計算力のアップを図る

損益算や速度算、通過算を正確になおかつスピーディーに解くには、イメージ化することも心がけてください。基本的に速度算や通過算は「速さ=距離÷時間」という速さの公式を活用することがポイントです。ただ、そればかりではなく鉄橋やトンネルを通り抜ける、道のりなどさまざまな要素が加わって来ると、速さの公式だけでは足りません。

だからこそメモ用紙を使い、図に書いて視覚的なイメージ化をおこなうことでより問題を理解できるのです。これは損益算についても同じことがいえるでしょう。損益算についても、原価、定価、売価や割引などを使った公式があります。ただ分かりづらいのでしたら、原価、定価、売価を図に書いてイメージ化すれば問題を解きやすくなるのです。

③差がつきやすい非言語問題の対策を重点的におこなう

文系学生にとって非言語問題は難問に感じることも多いでしょう。だからこそ数学が苦手な学生は、特に非言語問題の対策をしておいてください。非言語問題で対策をするなら問題集を一冊買ってすべてやってみることです。例題を見てどのような問題が出るか把握し、解き方もすべて理解しておきましょう。解けなかった問題があったら繰り返し重点的に解くことです。

解けない問題を放置すれば本番に慌てることとなります。また、メモ帳などを駆使して図式化することも検討してください。すべて暗算でおこなうという方が無理な話です。重要なのは正確にスピーディーに答えを導き出すことですから、あらゆる方法を駆使して解いていきましょう。

SPI試験の言語問題で高得点を取るコツ3つ

SPIは他に言語問題があります。言語問題では類義語、対義語、語句、四字熟語、長文解釈など国語分野の能力をチェックする問題が出題されます。ただ、非言語問題と同様に言語問題のレベルも中学生程度と考えておけば良いでしょう。しかし、言語問題に関しても時間制限がある場合を想定し、問題や答えを導き出す方法に慣れておかなければなりません。また非言語問題より暗記力が重要視されることになります。では言語分野で高得点を取るコツ3つをご紹介します。

①短時間で解く

短時間で正確な答えを導き出すためには良く出る頻出問題の傾向を理解しておくことです。分析をしておけば本番でも「あぁ、このパターンだな」とすぐに答えを導き出すことも困難ではありません。そのためには非言語問題と同様に、問題集を延々解く必要があります。文章やシチュエーションなどはまた別ですが、問題の根本は同じものです。

何度も解くことにより慣れが生まれ、初めて見る時より答えを出すスピードが速くなります。また問題を分析することでちょっとしたひっかけ問題や、読み取る・理解するのに少し手間取るような問題に対しても慌てず対応できるでしょう。非言語問題と同じように数をこなすことが、短時間で問題を解くことにつながるのです。

②語彙を増やす

言語問題は暗記が多くなります。例えば四字熟語は、それぞれの文字から推測することは不可能ではありませんが、まったくずれた答えになりがちです。こればかりは意味を暗記するしかないでしょう。二語の関係、類義語、対義語、語句も同様で、その意味を問われる問題が多く出てきます。語句の意味がまったく分からなければ、多くの問題を解けない可能性が生じるでしょう。

あるいは考え込んですぐに時間切れになることも否定できません。そのため暗記がポイントになるのです。また語彙を増やしたければ、新聞や本を積極的に読むのも対策となります。分からない文字がある際に調べて読むようにすると、自然と言葉の意味も覚えられ語彙も増えるでしょう。

③長文読解に充分な時間を残す

長文読解ではあらゆる国語能力が試されます。長文読解のやっかいな所は、まず読むだけでも時間がかかること、意味を考える過程でも時間を取られることでしょう。また、元々語彙が少なければ一つの単語の意味が分からず、結局、全体の文章で何が書かれているか分からないことにもつながるのです。

そのため、対策として長文読解以外の問題に対し、解くスピードを鍛えることも必要でしょう。そうすれば長文読解に対し時間的な余裕を持って突入することができます。時間的な余裕を得られればゆっくりと答えられます。また、問題集を解く・語句の意味を暗記するという対策をおこなえば自然と言葉の意味も理解しやすくなり、結果、読解力も伸びていくのです。

SPIの性格検査のポイント

SPIでは言語問題・非言語問題のほかに、「性格検査」と呼ばれる問題も課されています。これは、日常の物事に対する思考や行動に関する質問から、企業の仕事や雰囲気に合う人かどうかなどを見極めるものです。

性格検査は前の2つとは違い、「正解」というものが明確にあるわけではありません。しかし、やってはいけないことはありますので、ここで知っておきましょう。ここでは、SPIの性格検査で守るべきポイントを2つご紹介いたします。

直感で回答する

SPIの性格検査は、必ず直感で回答するようにしましょう。先述の通り、性格検査の問題には「正解」が明確にあるわけではありませんので、自分に正直に、決して嘘をついてはいけません。万が一取り繕った回答で入社できたとしても、働き始めてから企業とのギャップを感じて長続きしないという可能性があります。

直感で答えていくためには、「1問に時間をかけすぎないようにする」のが鉄則です。人という生き物は「少しでもよく見られたい」と思うのが性ですから、少しでも時間をかけてしまうと、企業の求める人物像に合う答えを考えてしまう傾向にあります。ついた嘘は時間がたてばほころびが生じ、必ず明るみに出るものですから、最初から正直に対応するようにしてください。

回答に一貫性を持たせること

SPIの性格検査に答えていく際には、回答に一貫性を持たせるということを忘れないようにしましょう。これは、直前の見出しにも登場した「1問に時間をかけすぎないようにする」という鉄則にも関連するものです。決して良いことではありませんが、取り繕った自分を演出するのであれば、そのスタンスを最後まで貫き通すようにしましょう。

もしそれが中途半端で、解答に一貫性を持たせられていない場合、「この人は嘘をついている可能性がある」という結果が企業に知らされてしまいます。これはもちろん「企業側に好印象を与えられる要素」ではありません。せっかくの試験を無駄にしてしまわないためにも、回答には矛盾を生じさせないようにしてください。

二次三次試験へ進めるようSPI試験で高得点を取ろう!

SPI対策の基本は慣れです。そのため何度も問題集を解いてください。初めて見た問題については、ある程度時間がかかるのもしかたないでしょう。しかし何度もおこなった問題は答えの導き方がパターン化されて頭に焼き付き、あまり深く考えずともすぐに答えを出せるのです。

また、非言語は数字だけ見て計算すれば答えられるものばかりではありません。慣れも必要ですが、少しややこしさを感じたら図を描いてイメージ化することでスムーズに答えを導き出せるのです。SPIを突破できなければ、面接までたどりつけません。だからこそしっかり高得点を狙える対策をおこなってください。簡単な問題ばかりと甘く見ず、きちんと対策をすれば確実な突破を図れるのです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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