ES(エントリーシート)

【ESの平均通過率はどれくらいか】書類選考で落ちる要因分析と対策

ESは履歴書同様に大事なもの

ESは履歴書同様に大事なものであり、就活をスムーズに進めるためにはESの通過率を知っておくことが大切です。企業によって内容は異なりますが、就活ではESが求められることが多く、ESだけが求められる場合もあれば、ESと履歴書両方の提出が必要な場合もあります。

ESだけでいい場合は、ESの出来によって書類選考の合否が決定しますが、履歴書も必要な場合は、両方を総合して合否が決定します。履歴書が完璧であってもESの内容が悪ければ不合格になる可能性がありますし、就活を攻略するためにも、しっかりと考えてESを書き上げることが大切です。

ESは就活の成功には欠かせないものですので、書類選考で落ちる理由や上手な書き方を知って、魅力的なESを作成していきましょう。

ESの平均的な通過率はどのくらいか

就活を上手に進めていくためには、ESの平均的な通過率はどのくらいかを知っておくことが大切です。書類選考で落とされてしまうと悩む人は多いですが、平均的な通過率を知らなければ何が悪いのか、理由を明確にすることができません。

自身のESの提出数と通過率を比べてみれば平均的である場合もありますし、場合によっては平均よりも多く合格していることもあります。書類選考の合否の基準を知るためにも、ESの平均的な通過率を知っておきましょう。

平均通過率は50%前後

ESの通過率は人によってさまざまですが、全体平均で考えれば通過率は50%前後です。単純計算で考えれば10社受ければ4~6社程度は書類選考で落ちることになり、不合格の割合がその程度であれば特別に落ち込む必要はありません。

もちろん平均よりも通過率が高いからといって油断は禁物ですし、平均程度であっても合格率を上げるための努力は必要です。平均以下の場合は、何が悪いのかをしっかりと考えて、改善点を見つけていく必要があります。

ESの通過率は人によって違いますが、大企業ばかりにエントリーしていたり、大量にESを送っている場合は通過率はやや下がります。大企業は書類選考も難関ですし、大量に送っている場合は1枚1枚が疎かになる可能性が高く、通過率は低くなりますので注意しましょう。

ESの平均送付数は平均25~28社

ESの平均送付数は平均25~28社であり、もっとたくさんの企業に送る人もいます。必ずしも平均に合わせなければならないわけではありませんが、平均以下の場合はエントリー数を増やすことも視野に入れておきましょう。

エントリーした企業すべてに合格できるわけではありませんし、平均である25社にESを送っても平均の通過率で考えれば書類選考で合格するのは12社程度です。そこから面接をおこないますし、最終的に内定がもらえるのは1社あるかないかです。

ESを送る数が少なければ、それだけ就活の成功率が下がります。ESで合格するだけではなく、その後の面接のことも考えておく必要がありますので、送付数が平均以下の場合は、エントリー数を増やすようにしましょう。

多くの企業に送付しても内容が薄くなっては意味がない

ESの送付数が少ないと、選考に挑戦できる企業が減ってしまいますので、ある程度の数はエントリーしておくことが大切です。しかし多くの企業にESを送付したからといって、合格率が上がるわけではなく、むしろ通過率は低くなる傾向にあります。

多くの企業にESを送付することで、それぞれの内容が弱くなってしまい、アピール力不足で書類選考で不合格になる可能性が高いです。また書類選考は合格できた場合でも、多くの企業の面接を受けなければならない場合は、それだけ多くの対策が必要になります。

対策しなければならないことが増えますし、1社にかけられる時間が減り、合格率が下がる場合が多いです。ESの送付数は多すぎても少なすぎてもいけませんので、自分が対応できる適正量で調節しましょう。

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ESは内定獲得率にどう関係するのか

就活においてESの通過率が重要視される理由としては、ESの通過率と内定獲得率の関係性にあります。ES通過率が高い学生は内定獲得率も高く、内定獲得率とESの通過率は比例すると言えます。

反対に言えばES通過率が低ければ、内定獲得率も低くなり、就活で失敗してしまう可能性が高いです。ESの内容は企業によって異なることが多く、企業が就活生に対して何を求めているかによって、設問は変わってきます。

ESが通過することは、企業が求めているものを正しく理解できていることでもあり、企業からも高く評価されます。反対にESが通過しないことは、企業が求めるものが分かっていないことですので、企業が学生に何を求めているかを考えてESを作成することが大切です。

内定競争倍率が高いのは食品メーカー

内定競争率が高い業界として、食品業界があげられます。

大手食品メーカーでは、アサヒグループホールディングスやキリンホールディングス、明治ホールディングス、サントリー食品インターナショナル、日本ハム、味の素などがあります。だれもが耳にしたことのある企業でしょう。

生活するなかで商品を身近に感じるため、就活生が押さえる企業になりやすいため、志望者が高く、それに伴い内定競争倍率も高くなる傾向にあるのです。

内定競争倍率ランキング

ここでは、東洋経済ONLINEの内定競争倍率のランキングをご紹介します。

内定競争倍率ランキング

  1. 明治
  2. 蝶理
  3. 森永乳業
  4. ビジョン
  5. チュチュアンナ
  6. 味の素ゼネラルフルーツ
  7. ヤクルト本社
  8. 文溪堂
  9. カゴメ
  10. 帝人

上記が内定競争倍率のトップ10になります10社中5社が食品業界となっており、こちらも一度は耳にしたことのある企業でしょう。

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ESの通過率が高くない人の要因とは

ESの平均的な通過率は50%前後ですが、それよりも通過率が悪い場合は合格できない何らかの要因があります。ESの通過率が高くない人には共通した要因があり、それを取り除かなければいつまで経っても合格率を上げることはできません。

ESの通過率を高めるためには、何が原因で通過率が低いのかを知り、その要因を解消していく必要があります。ESの通過率が高くない要因を知り、自身に当てはまっている点はないかを確認しましょう。

企業研究が不足している

ESの通過率が高くない人の要因としては、企業研究が不足していることが挙げられます。企業研究が足りていないために、企業に適したESが作成できていない可能性が高く、徹底して企業研究をやり直すことが大切です。

ESの設問は企業によって異なりますし、企業によって求める人材像、適性などは違っています。書類選考は企業の仕事への適性があるか、求める人材像に一致しているかなどが判断されており、それらが一致しない時点で落とされてしまいます。

同じ設問であっても企業ごとに評価の基準やポイントは違いますので、志望する企業に合わせた解答を考えることが大切です。ESを作成する前には企業研究を徹底し、企業が求める人材などを知った上で作成していきましょう。

応募企業が自分の能力と合っていない

応募企業が自分の能力と合っていないことも、ESの通過率が高くない人の要因の一つです。ESを送った企業が自分より高い能力の持ち主を求めている場合も、通過率が悪くなりますので注意しましょう。

企業によって学生に求めるレベルは違い、大企業ほど高い能力が求められる傾向にあります。大企業は書類選考に合格するのも至難の業であり、大企業ばかりにESを送っていてもなかなか通過率は上がりません。

目標を高く持つことは大切ですが、自分のレベルに合わせた企業を選び、エントリーすることも大切です。大企業ばかりを志望していると、全敗して就活が失敗することも少なくありません。企業規模に関係なく優良企業はたくさんありますので、視野を広げてさまざまな企業に挑戦することが大切です。

ES通過率を上げるためにすべき対策3つ

ESの通過率が上がれば、内定獲得率も上がりますので、就活を成功させるためにはESの通過率を高めることが大切です。ESが通過しないことには、面接を受けることができませんし、選考を進めていくことができません。

ESは選考の最初の関門になるものであり、ここがしっかりと合格できるかによって就活が成功するかも変わってきます。ESの通過率を上がるには方法がありますので、しっかりと対策を進めてESの通過率を上げていきましょう。

①「やったこと」ではなく「挑戦したこと」を書く

ES通過率を上げるためには、「やったこと」ではなく「挑戦したこと」を書くことが大切です。ESでは「学生時代に最も打ち込んだこと」、「学生時代で最も印象に残っている出来事」などが問われることが多いです。

通過率を上げるためには、ただやったことを羅列するのではなく、自分にとっての難しかった点、新しい試みだった点をまとめるようにしましょう。企業が知りたいのは学生の思い出ではなく、どのような経験をして、どんなことを身に付けたかです。

やったことを上げるだけでは思い出話にしかならず、自身のアピールにはつながりません。アピールするためには何を身に付けたかを伝えることが大切ですので、経験から得たもの、経験を通じて学んだことなどを伝えていきましょう。

②よりインパクトを残す工夫をする

ESでは履歴書よりも自由にアピールできる場合も多く、通過率を上げるためには、よりインパクトを残す工夫をすることが大切です。企業によっては写真などを自由に使ってアピールを求める場合もありますので、自分の写真などを多く使い、相手に自分の存在を印象付けましょう。

書類選考ではいかに印象が残ったかで合否が決定する場合も多いので、採用担当者の記憶に残ることが大切です。自分の写真は恥ずかしいからと、自分が写っていない写真を使ってしまうと印象が薄くなり、不合格になる可能性も高くなります。

ES攻略のためにはインパクトが大切ですので、恥ずかしさは捨て、採用担当者の印象の残ることを重視して、写真を上手に使っていきましょう。

③ES通過率の高い会社を狙う

ESの通過率を上げるためには、ESの内容を工夫して考えることが大切ですが、それだけではなく通過率の高い会社を狙うことも大切です。大企業はES通過率が低くなりがちであり、大企業ばかりにESを送ってもなかなか通過することはできません。

大企業だけに絞ってしまうとESの時点で全滅してしまい、就活が失敗に終わってしまう可能性も高いです。就職先は大企業がすべてではありませんので、中小企業でも自分の強みを活かせるところを見つけて狙うことが大切です。

応募先を変えるだけでESの通過率も変わりますし、就活の風向きも変わります。大企業に挑戦することは大切ですが、大企業だけに絞らず、中小企業も応募してバランス良く就活を進めていきましょう。

ESでは通過率を上げるために志望企業へ自分の価値をアピールしよう

ESは就活では最初の関門となる部分ですが、ここでつまづいてしまう人は多いです。ESの通過率は50%程度ですし、送付した企業の約半分は不合格になると考えなければなりません。

そのため送付数が少なければ、それだけ合格率は少なくなりますが、送付数が多すぎても対策が不十分になり、合格率は下がります。ESを通過させるためには、内容をしっかりと練り込むことが大切ですので、無理のない範囲で送付する企業の数を決めることが大切です。

多すぎず、少なすぎない数の企業にエントリーし、1枚1枚のESに真剣に取り組むことで通過率は上げることができます。ESはインパクトが大切ですので印象に残る工夫をして、志望企業へ自分の価値をアピールしていきましょう。

 

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監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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