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趣味・特技の書き方と心に響く内容にするポイント【例文10選】

履歴書の「趣味・特技」欄はどう書く?

履歴書の趣味や特技の書き方で悩む人は多く、履歴書でも行き詰りやすいポイントです。履歴書の項目には一つとして不要なものはなく、就活には関係ないように思える趣味や特技であっても同じです。履歴書にある以上、書き方次第では選考に影響しますし、アピールにつなげるためにもしっかりと、内容を考えて書く必要があります。

趣味や特技の書き方で悩むのは単にどう書けば好印象なのか分からない場合や、そもそも誇れるようなものがないなどさまざまです。趣味や特技は書き方次第で自身の存在をアピールし、高評価を受けることもできます。どんな書き方であれば印象が良いのか、またどんな趣味や特技が評価されるのかを知り、履歴書のアピール力を鍛えましょう。

仕事内容と関連付ける

「趣味・特技」欄は、仕事内容と関連付けるのもおすすめです。例として、事務職を志望している人なら「タイピングが得意」、海外に転勤があるような企業であれば「英語で話すのが得意」、マスコミ業界であれば「毎日ブログを書いて情報を多くの人に伝えるのが趣味」などがあります。「趣味・特技」欄に仕事と関連するような内容を書くことで、人事に「この人は○○をしているからこの仕事に向きそう」と思ってもらえることにも繋がるでしょう。

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履歴書の「趣味・特技」欄は人となりを見られている

履歴書での趣味や特技の書き方で悩む人は多いですが、就活ではそれらが何の意味があるのか分からず、何を書けばいいのか分からない人もいます。人事は「趣味・特技」欄から応募者の強みや人となりを想像しています。

どのような趣味があるのか、特技があるのかで人間性が見られているため、それを把握した上で書き込むようにしましょう。趣味や特技そのものが求められているのではなく、そこから一歩踏み込んで人間性が見られているため、アピールする内容には気をつける必要があります。

趣味・特技を書く時のポイント

ここまで見てきた通り、趣味・特技の欄は意味も無く用意されているわけではありません。人となりを見るための欄であるとわかれば、それを踏まえた上で少しでも自分のことを上手に伝え、好印象を勝ち取る書き方がしたいものです。そのためにはどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。

ここからは、魅力的に趣味・特技を書いていくためのポイントを見ていきます。ポイントを押さえることで、漠然と趣味・特技を書いている他の就活生に差を付けることができるでしょう。これらのポイントを押さえ、自分の人となりを十分にアピールできる内容に仕上げましょう。

企業によって書く内容を変える

趣味・特技欄は、受ける企業によって書く内容を変えるのがポイントです。つまり、「その企業の求める人材像に合わせて書く」ということです。もちろん、実際に趣味でなかったり、特技でないことを書くのはやめましょう。同じ趣味・特技であっても、企業の求める人材像を意識することで、アピールの仕方を変えることが可能です。

例えば、趣味がアメリカンフットボールだった場合、「積極性があり、フットワークが軽い」「地道にコツコツ取り組むことができる」「チームのメンバーとのコミュニケーションが上手く取れ、協力できた」など、企業がどのような資質を重視しているのかによってアピール内容を変えていくことができるのです。企業の求める人材像を十分に把握し、それに合わせてアウトプットするのがよいでしょう。

趣味・特技を通してアピールするポイントを明確にする

先述の通り、趣味・特技は志望企業の求める資質に合わせてアピールしていくことが大切です。ここで避けなくてはいけないのは、いろいろなアピールができるからといって、さまざまな観点からアピールしてしまうことです。アメリカンフットボールの例でいえば、フットワークの軽さ、地道な姿勢、コミュニケーション力など、アピールできることはたくさんあります。

これらの中から絞り込まずにすべてを伝えてしまうと、「結局何が持ち味なんだろう?」という印象を与えてしまうことになるでしょう。大事なことはアピールするポイントを絞り込み、他の欄や面接時の受け答えにも一貫性を持たせることです。「この企業にはこの点をアピールする」と決め、それに沿ってアピールしていくようにしましょう。

特技がないと感じる人の見つけ方

履歴書で特技を書くことが難しいと悩む人の多くは、何を書けばいいのか分からないだけではなく、自分には特技がないと感じているケースが多いです。他人に誇れるかどうかは別として、自身のなかでそもそも特技と呼べるものがなければ、アピールはできません。しかし、特技がないからと言って履歴書を空白で提出するのはNGです。

特技がないと感じる場合でも自己分析を進めていけば、特技と呼べるものが見つかる場合もあるため、アピールできる特技を探していきましょう。

一般的な特技を書き出してみる

特技を見つけるための方法として、一般的に特技と呼ばれているものをリストアップし、そこから自身に当てはまるものを探すという方法があります。普段当たり前にやっていることでも、特技としてアピールできるものもあるため、とにかく多くの特技を書き出してみましょう。

一般的な特技としては料理や歌、楽器やダンス、語学などさまざまあります。特技は自分のなかで得意なものであり、技量などを他人と比べる必要はありません。一般的な特技をリストアップしていくなかで、自分でもできること、普段から何気なくやっていることがあれば、それは特技としてアピールできます。自分に自信を持って胸を張ってそれが特技だとアピールしていきましょう。

周りの人に聞いてみる

自身の特技が何か分からなければ周りの人に聞いてみるのもおすすめの方法です。周りの人に聞く方法としてはその人の特技を尋ねる場合と、その人から見た自分の特技は何かを尋ねる場合に分かれます。他人の特技を知ればどんなことを特技としていいのか分かりますし、自分もそれができるのであれば特技としてアピールすることができます。

また他人から見れば特技であっても、自分では当たり前だと思っていることもあるため、他人の意見を求めることで自身の特技を見つけることができるでしょう。自分のことを正しく知るのは意外に難しいですし、主観だけで全てを知ることはできません。時には周囲の意見を参考にして、自身の特技を見つけていきましょう。

過去の経験から考える

特技を見つける方法としては過去の経験から考えることも挙げられます。今まで自分はどのような経験をしたのかを考え、そのエピソードのなかから自身の特技を見つけ出していきます。何かを乗り越えた経験があれば、そこでは何らかの能力が発揮されているはずです。それを深堀りすることで特技につなげることも可能です。

また困難な経験だけではなく、楽しかったことや印象的なことなどどんな経験でも構いません。過去の経験のなかで自分がどのような行動をしたのかを考え、その行動から特技を発掘していきましょう。今までの人生に自問自答をすることで気づかなかった特技を見つけることもできますし、就活に必須の自己分析も進み一石二鳥です。

社会人になっても続けたいことを思い浮かべる

「趣味や特技がわからない」と悩む就活生は、社会人になっても続けたいことを思い浮かべてみましょう。「友達と飲みに行くのが好きだし、これは社会人になっても続けていきたいな」と思うのであれば、「趣味:友人とお酒を飲むこと」でも良いのです。

採用担当者が趣味や特技を就活生に質問する意図のひとつとして、ストレスの解消方法を持っているかを把握するためというものがあります。社会人として働き出すと、学生の時とは全く異なる環境に戸惑い、多くのストレスに晒されることになるでしょう。

そのような中でパンクしてしまうことのないよう、上手くガス抜きを行うことは非常に重要なことなのです。趣味や特技、は何も特別なものである必要はありません。社会人になっても継続して行っていきたいと思えるものを素直に書けばよいのです。

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人事の視点を踏まえて書く

趣味や特技はただ記すだけではなく、それが評価されなければなりません。評価されるためには相手の立場になって考え、人事は趣味や特技から何を知りたがってるのかを考える必要があります。人事は、趣味や特技からその人の人となり、人間性を見ていますので、表面的な事柄だけでなく、人となりが分かるように書くことが大切です。

ただ趣味や特技の名称を記すだけではなく、それにどのように取り組んでいるのか、どれくらいのレベルなのかなど付加情報を付けるようにしましょう。具体的に説明することで自身の人となりを伝えることができますし、相手にも興味を持ってもらいやすくなります。人事が評価する視点を踏まえて、自分の人間性が伝わるようにアピールすることがポイントです。

説明を求められても掘り下げて答えられる特技を書く

趣味や特技はその人の人となりを知るためのものであり、書類選考を通過すれば面接でさらに深掘りをされる場合があります。趣味や特技への取り組み方や、なぜそれを始めたのかなどを聞くことで、その人の素の部分を知ることができます。面接で深掘りされることも多いです。また、印象的な趣味や特技であれば面接での話のきっかけにもなるため、深掘りされれば何を話すのかを考えておく必要があります。

深掘りされてもしっかりと答えることができれば好印象ですが、答えられなければマイナスの印象を与える可能性があります。嘘やうわべだけの特技は言葉が弾まないため、深掘りされても答えられるように、ある程度は説明のできる特技を履歴書に書くようにしましょう。

履歴書作成マニュアルで基本を押さえる

趣味・特技などを記載する履歴書には、様々なマナーが存在しています。履歴書は就活においてとても重要な書類であり、選考を左右するものです。履歴書を作成するなら、守るべきルールについて事前に知っておくことが大切でしょう。

就活の未来では、受かる履歴書作成マニュアルを公開しています。項目別の書き方のポイントや書き損じを防ぐためのコツ、住所や氏名といった基本情報を書く際の注意点などについてまとめています。

手書きの履歴書の実例もありますので、自分の履歴書と見比べながら正しい書き方ができているかチェックしてみましょう。履歴書は就活において何度も作成する機会があるものですので、基本をしっかり押さえておくことが大切です。

「趣味・特技」欄でのNGは?

趣味や特技は個人の自由であり、基本的にはどんなことをしていようと、問題はありません。履歴書でのアピールでも人となりさえ分かれば、趣味や特技そのものにはそれほど焦点が置かれないことも多いです。

しかし一方で、就活ではアピールできないNGな趣味や特技もあります。これらをアピールしてしまうと評価の対象にならないどころかマイナスの印象を与える可能性があります。NGな書き方をすれば趣味・特技欄であっても大きくマイナスになるので、充分に気をつけましょう。

趣味・特技を一言だけ書く

就活生の中には、趣味・特技を一言だけ書く人もいますが、これはNGです。欄内に「旅行」「読書」「野球」など一言だけしか書かれていないと、寂しい印象を与えてしまいます。履歴書やエントリーシートは、空白箇所が多いとどうしても「寂しい」「意欲が薄い」といった印象を与えてしまうので要注意です。

そもそも、先にも書いたとおり、採用側は何の意図もなく趣味・特技欄に目を通すわけではありません。そこには学生の人となりを見るという重要な目的があったはずです。もし一言しか書かれていなければ、その目的を達成することはできないでしょう。そのため、一言しか書いていない学生は、「趣味や特技を書く目的がわかっていない」「相手の意図を読み取ろうという意識が薄い」という印象を与えてしまうことになります。一言だけの記入は悪印象ですので、必ず説明を付け文章で書くようにしてください。

長文で細かい字で書く

一言で書くのはNGですが、逆に、細かい字で長文をびっしり書くというのもNGです。趣味・特技を通して自分の人となりを伝えるには、文章による説明が必要です。ただし、だからといって好きなだけたくさんアピールすればよいというわけではありません。選考では、自分の「伝えたい」だけでなく、相手の「読みやすい」への配慮も求められるのです。

長文かつ細かい字で一所懸命自分のアピールをしたとしても、読みづらくなってしまっては悪印象ですし、読み間違えたり誤解されるリスクも高まります。何より、読みにくい書類を提出すれば、「相手への配慮ができない人」という印象が付き、選考突破は難しくなってしまうでしょう。内容面はもちろん大事ですが、読みやすさ・見たときの印象などにも気を配ることが必要です。

嘘の趣味・特技を伝える

自分には趣味や特技がない、趣味や特技が企業の求める人材像にうまく一致しない、という場合などに、嘘を書きたくなってしまうという人もいるかも知れません。しかし、当たり前のことですが、選考書類で嘘を書くということは避けるべきです。

先述の通り、趣味・特技は採用側が学生の人となりを知るために必要な項目です。そのため、趣味や特技についても面接で詳しく質問され、深掘りされる可能性があるといえるでしょう。実際に経験がなかったり得意でなかったりすると、深掘りされる中でボロが出てしまうということが珍しくありません。そうなれば、他で信頼を築けていても、それらは一気に失われることになります。

選考の基準になる情報に嘘を書くというのは許されることではありません。選考でばれなくても、後々内定取り消しにつながってしまうこともあり得ます。嘘をついても良いことはありませんので、実際の趣味・特技を書くようにしましょう。

ギャンブル・ゲーム・犯罪を想起するもの

履歴書の趣味・特技欄でNGなものとしてはギャンブル・ゲーム・犯罪を想起させるものなどがあります。これらは端的に言ってイメージが悪いためNGです。どれも爽やかな印象を与えるものではありませんし、悪いイメージを持たれてしまいます。ビジネスでは信用が第一であり、イメージが悪いと信用することはできません。信用できない=不採用につながりますし、これらを趣味や特技としてアピールするとそれだけで不採用になる可能性もあります。

就活では嘘をつかず、正直に自分を伝えることが大切ですが、マイナスの印象を与えることまで正直に伝える必要はありません。仮にこれらを本当に趣味や特技としている場合でも履歴書には別のものを書くようにしましょう。

空欄や「特になし」と記載

趣味や特技欄では書けばマイナスの印象となってしまうものもありますが、逆に何も書かない場合も、マイナスの印象を与えてしまいます。空欄や特になしと記載していまうとおもしろみのない、特徴のない人と思われ悪印象です。履歴書はどんな項目であっても空欄は絶対にNGです。空欄があれば真面目に考えていない、志望度が低いと思われてしまいます。

たとえ趣味や特技であっても空欄で提出すると大幅にマイナスになってしまうため、まずはとにかく埋めるようにしましょう。また特になしと記載した場合も評価はほとんど同じです。履歴書に書ける趣味や特技を見つける努力をしていないと思われてしまうため、必ず特定のものを記載するようにしましょう。

人事に印象付ける「趣味・特技」の例文

それでは、趣味・特技欄の例文についてみていきましょう。趣味・特技は仕事内容と直接関係はありませんが、企業はそこから人柄や性格をみています。うまくアピールできれば、人事や採用担当者に対して強い印象を残せる項目でもあるため、気を抜かずに考えていきましょう。例文をそのまま書き写すのではなく、参考にしてオリジナリティのある文章を考えることが大切です。

例文①

私の趣味は料理です。私の家庭は夫婦共働きであり、遅くにならなければ両親は帰ってきませんでした。小学校低学年の頃は母が帰宅し、ご飯を作ってもらっていましたが、高学年からは自分で作り、私が家族の分も用意するようになりました。両親は私の料理をおいしいと褒め、私はそれが嬉しくてどうすればもっとおいしくなるのかなどを考えるようになりました。料理をする習慣が身に付き、料理をする楽しさを知ってそれが今の趣味になりました。

例文では趣味が料理であることが語られています。最初に自分の趣味は何かを語ることでアピールしたい内容を明確にすることができています。エピソードでは両親が共働きのため料理を始めたとありますが、仕事で忙しい両親を思って自分で料理をすることで優しい人間性がアピールできています。

また誰かに言われたのではなく、自分から行動したことで自立心の高さや行動力もアピールできているでしょう。エピソードでは両親においしいと褒められ、そこからさらに料理にのめり込んでいきますが、自分のためではなく、誰かのための料理がポイントです。誰かのためを思っておいしい料理を作ろうとすることで、思いやりがアピールできています。

例文②

私の特技は歌です。歌で人を楽しませることができます。私は小さな頃から歌うことが大好きで、幼稚園で歌を習えば、それを両親や親戚などの前でも披露していました。自分が歌えば周りの人が喜んでくれますし、自分自身歌うことが楽しくもあったので、歌にどんどんのめり込んでいきました。歌で特別な賞をもらったわけではありませんが、大学時代の軽音サークルでもボーカルを務め、文化祭では多くの人を盛り上げ、楽しませることができました。

例文では歌が特技であるとアピールされています。小さな頃から歌が好きであったことや、両親や親戚の前でも歌を披露していたなど、具体的なエピソードを提示することで特技としての信憑性を上げることができています。また歌うことで、自分自身も楽しむことができることからも、本当に特技としていることがアピールできているでしょう。

エピソードのなかでは自分が歌って周囲が喜び、それによって歌をさらに好きになったとありますが、ここからサービス精神が旺盛であることがアピールできています。また特別な賞をもらったわけではないとありますが、特技は技量を問うものではないため、実績はそれほど関係ありません。

例文③

私の特技は英語です。私は中学時代から英語を一生懸命学び、大学時代には1年間オーストラリアに留学をし、そこでネイティブな英語を学びました。最初は発音の違いや言葉の速さなどに戸惑いましたが、日々英語に溢れた環境で過ごし、3ヶ月もすれば少しずつですが話せるようになりました。その後も英語の勉強を続け、1年が経つ頃にはネイティブとも問題なく会話ができるようになりました。帰国後どれだけ英語力が身に付いたかを知るためにTOEICを受験し、難関である900点を獲得することができました。

例文では英語が特技の題材として挙げられています。趣味や特技からは人となりが見られていますが、能力をアピールしても構いません。能力のアピールであっても、その習得までの過程などから人となりを見ることはできます。例文では留学についてが語られており、最初はなかなか話すことができなかったとあります。

しかし帰国時にはネイティブとも問題なく話すことができ、しっかりと勉強したこと、真面目さなどがアピールできています。また帰国後に自身の能力を測るためにTOEICを受験したとあり、これも向上心がアピールできていて好印象でしょう。結果としても900点と成果を残すことができ、資格を提示することで、英語力の高さが充分にアピールできています。

例文④

私の趣味は読書です。もともと母から「漫画でなく本を読みなさい」と言われ育ったこともあり、本を読むことは好きでした。以前は小説ばかり読んでいたのですが、偶然手に取った新書で、同じテーマについて異なる作者が全く異なる見解を述べており、そのことに面白みを感じました。同じ物事でも見方を変えると全く違うものに見えるということが新鮮であり、またいかに自身の価値観が凝り固まったものであったのかを痛感しました。同じテーマについてもさまざまな見解に触れることで、自身の視野を広げることが可能になります。視野を広げ、その上で物事を判断できるようになるよう、忙しくても3日に1冊は必ず本を読むようにしています。

この例文は意図を持って趣味に取り組んでいることが伝わる点が良いと言えるでしょう。もちろん趣味なので、特に目的がなくとも、「気持ちがリフレッシュできるから」という理由で活動に励んで全く問題はありません。しかし就職活動の履歴書においては、アピールできる材料があるに越したことはないのです。

この例文ではもともと好きだった読書が自身の視野を広げる手助けをしてくれることに気付き、自身の視野を広げられるよう継続して読書に取り組んでいることが書かれています。このように伝えることで、常に自身のスキルを磨き、成長しようとしている意欲を採用担当者に伝えることが可能になるのです。

例文⑤

私の特技は「ワイン」です。私は学生時代、イタリアンレストランでアルバイトをしていたのですが、その中でお客様から「どのワインがおすすめ?」といった質問を多く受けました。私はこのようなワインに関する質問にしっかりと答えていくことが出来るよう、独学でワインの勉強を行いました。ワインに関する知識を深めるために、難関資格のひとつと言われるワインエキスパート資格の取得にもチャレンジし、合格することが出来ました。その結果、それぞれのワインの味と特徴を的確にお客様に説明し、その時の気分に合った最適なワインを提供することが出来るようになりました。

この例文のポイントは「ワイン」という特技を会得するに至った背景をエピソードに沿って伝えている点です。お客様からの質問を機に、自ら「ワインに関する質問にしっかりと答えられるようになる」という目標を掲げ、その目標達成に向け努力したことが伝わり、自己PRも併せて行うことが出来ています。

履歴書に書ける内容は限られており、そのなかで自身を最大限アピールしていくためには、趣味に関する質問への回答でも上手く自身をアピールしていくことが重要なのです。

例文⑥

私の趣味は旅行です。興味を持ったことについて実体験できるのが好きで、学生時代は国内外のさまざまな場所に行きました。特に心に残っているのが、スペイン・マドリードのプラド美術館です。
私は高校時代に美術の教科書で「ラス・メニーナス」という絵に興味を持ち、実際にその絵を見ることを楽しみにしていました。実際に見た絵はとても大きく、教科書で見た絵とは違い、本当に額の向こうに空間が広がっているかのようでした。これがきっかけで、「気になるものは現地で現物を見る」をモットーに、自然や芸術、伝統工芸体験などを楽しんで参りました。

この例では、旅行という趣味を「実体験」というキーワードで説明しています。自分がプラド美術館の絵を見て感じたことを具体的に伝えており、読み手にも伝わりやすい内容になっています。仕事をしていく上でも、実体験から学ぶことは多くあるでしょう。頭で考えたりするだけではなく、実際に現場に足を運んで体験してみるという姿勢は、仕事にも活かせる姿勢として評価される可能性があります。

例文⑦

私の趣味はプログラミングです。もともと文系でプログラミングとは無縁でしたが、大学2年生の時にふとした思いつきでiPhoneアプリのプログラミングを学習して以来、その楽しさの虜になりました。自分でプログラミングした通りにアプリが動くこと、うまくいかなかったとしてもそこには必ず理由があり、それを解消すれば思い通りの動作をしてくれるという点に魅力を感じました。簡単なものではありますが、3年生の時には自作のアプリもリリースし、趣味として楽しく続けております。

プログラミングは仕事に直結しやすい趣味といえるでしょう。プログラミングの仕事に就くにはもちろんですが、その他の仕事に就く場合も、プログラミングの知識や好奇心があることは大きな強みとなるでしょう。現在、どのような職種でも仕事で何らかのアプリケーションを使っているため、知識が役立つ可能性があります。また、興味を持ったことを追求するという性格も、仕事で役立つ資質の1つです。

例文⑧

私の趣味はランニングです。中学校から大学まで陸上競技部に所属し、長距離走を続けてきました。中学で始めたきっかけは、体を鍛えるためです。小学生の頃は運動が嫌いで、しょっちゅう体調を崩していました。「運動は健康のために良い」と聞き、始めることにしました。中学時代は大会でいつもビリでしたが、高校2年生で急激にタイムが縮んで県大会入賞レベルになり、大学時代は○○駅伝大会にも出場を果たしました。何事も地道に続けることで何らかの形になるということが、私が趣味から学んだことです。

この例文では、地道にランニングを続けた結果、着実に実力をつけていったことがアピールできています。仕事においても、短期で結果が出ることもあれば、結果が出るまでに長期間を要することも多いでしょう。このような体験を持ち、粘り強く続けられるということがアピールできるのは大きな強みです。

例文⑨

私の特技は悩みの相談に乗ることです。昔から相談を受けることが比較的多かったのですが、大学に入ってからは特によく相談されるようになり、「気持ちがすっきりした」「軽い気持ちになった」などと友人から喜ばれることが多くなりました。高校までの私は、自分が経験したことのない友人の悩みについて、「自分だったらどう解決するか」考えるのに必死でした。

しかし大学に入ってからは、「相手の気持ちを知ろう」と思って深く聴いていく内に、相手が勝手にすっきりして悩みを解消してしまうとうケースが増えました。話を聴くだけで相手の役に立てるというのは、とても幸せな特技だと思います。

この例文では、相手に共感する力や傾聴力など、コミュニケーションに必要なスキルの高さがアピールできています。また、誰かの悩みを解決したいといった優しい人柄も伝わるでしょう。悩みを聴いている時の自分の気持ちや、相手に貢献できる喜びがストレートに書かれており、特に接客業や顧客志向が求められる仕事で好印象になるでしょう。

例文⑩

私の趣味は、異文化交流です。自分が慣れ親しんできた世界観を崩し、異なった世界観を持った人と関わることがとても刺激的で楽しく感じます。学生時代、ゼミの発表が中国人留学生の友人とペアだったことがきっかけで、さまざまな国籍の留学生と知り合いました。

彼らとの交流が楽しく、3年生の時にはイタリア人の留学生と一緒に彼の母国を訪れ、そこで友人を作って今でも交流しています。インターネットなどで国境を越えた交流が可能になり、たくさんの刺激を受けつつ新たなことを学べるのがとても楽しいと感じています。

この例文では、異文化交流を通して新しいことを知る楽しさについて書かれています。現代はこの例文で書かれている通り、インターネットを通じて国境を越えた交流が可能な時代です。また、さまざまな価値観が尊重され、共存が目指される時代になっています。企業の活動も、さまざまな価値観やそこから生まれるニーズに対応することが求められるため、異文化への好奇心はよいアピール材料になるでしょう。

趣味・特技のNG例文

趣味・特技の例文を見てきましたが、ここからはNG例文を紹介していきます。趣味・特技の欄は、自分で良かれと思って書いたつもりが採用側から見れば悪印象になってしまう可能性もあります。そうならないためには、NG例をあらかじめ知っておくことが有効です。

NG例文を知り、なぜダメなのかを押さえておけば、自分が同じ失敗をするリスクを減らすことができるでしょう。それではここから、具体的にNG例文を見ていきましょう。

NG例文①

私の趣味はパチンコです。高校卒業後に先輩に誘われて一緒にパチンコに行って以来、私の趣味になっています。私は負けん気の強い性格であり、負ければ何とか挽回しようと諦めずに粘り強く足を運び続けました。まだまだ負けることの方が多く、決してそれほど得意であるとはいえないかも知れません。
それでも、この4年間みっちり通っておりますので、実力もそろそろ付いてくるのではないかと考えております。また、勝ち負けに関係なく、純粋に面白いと思っており、負け続けても楽しめているので満足しています。

この例文の問題点は、ギャンブル関係の趣味を書いてしまっていることです。「粘り強く足を運ぶ」など、ギャンブル以外の趣味であれば好印象につながる表現も、ギャンブルであればマイナス印象となってしまうので避けましょう。粘り強さとして肯定的に評価されるよりも、「単なるギャンブル依存症なんじゃないか」と思われてしまう可能性があります。

NG例文②

私の特技はスポーツ全般です。小学校時代は陸上競技と体操をやっていましたし、スイミングスクールにも通っていました。どれもそれなりに良い成績でした。また、体育の授業では球技などでも活躍していました。中学に入ると、バスケットボール部に入り、県大会でベスト8に入りました。高校ではまた新しいことがしたくなり、バドミントン部に入り、大学でもバドミントンを続けています。実はバドミントンだけではなく、休日には友人とサッカーなども楽しんでいます。

この例文では、確かに趣味であるスポーツについて書かれていますが、「たくさんのスポーツの経験がある」というだけで、「どんな人か」「就職後はどんな風に仕事をするのか」といった点がイメージしにくくなっています。趣味がスポーツでいくつも経験がある場合、どれか特に思い入れが深いものなどについて具体的に書いていった方が、自分の人となりを伝えやすくなるでしょう。

NG例文③

私の趣味はコンピューターウイルスやハッキングの技術について学ぶことです。高校時代の友人がパソコンに詳しく、授業中に先生のパソコンをハッキングして混乱に陥れたのを見て、興味を持ちました。私はその友人を出し抜いてやろうと思い、さまざまな情報を集めました。その友人にメールで送った画像の中に「トロイの木馬」というウイルスを埋めこみ、遠隔操作で驚かせようと思いました。しかし友人に見破られ、悔しい思いをしました。大学に入って以降もハッキング技術やコンピューターウイルスへの興味は尽きることがなく、ずっと学び続けています。

この例文の問題点は、犯罪や反社会性といった悪いイメージを与えてしまっていることです。現在、どこの企業でもコンピュータを使い、お金に関することや個人情報など貴重なデータを管理しています。そのため、高い倫理観を持って仕事をする人材が求められているのです。犯罪や反社会的な人材は最悪の印象を与えますので、このような趣味をアピールするのは避けてください。

履歴書の特技から任せたい仕事を人事に想起させよう


履歴書の趣味や特技は多くの人が悩むポイントであり、就活にはそれほど影響する部分ではないだろうと軽視する人もいますが、それは間違いです。趣味や特技はその人の能力や人となりを見るための大切な項目であり、軽視して良いものではありません。それらのアピール次第ではプラスとマイナス両方の評価になるため、プラスの評価が得られるように、しっかりとアピールを考える必要があります。

趣味や特技は人となりを知るものではありますが、それが仕事に役立てることができるなら、それに越したことはありません。履歴書の特技から任せたい仕事を人事に想起させることが大事です。仕事に活かせる特技があればしっかりアピールし、周囲と差をつけましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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