ES(エントリーシート)
ESのアルバイト欄の文字数別の書き方と例文|印象に残す方法も解説
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目次
- ESのアルバイト経験欄は仕事で活きるスキルをアピールできる絶好の機会
- 就活生に聞いた! ESのアルバイト欄で悩んだ経験
- 企業がESのアルバイト欄でチェックしている5つのポイント
- 就活生に聞いた! ESのアルバイト欄の文字数
- 企業側の目的も紹介! ESのアルバイト欄の文字数が企業によって異なる2つの理由
- 文字数別に例文も紹介! ESのアルバイト欄の書き方とポイント
- ESのアルバイト経験欄を書く際に知っておきたい4つの注意ポイント
- 印象に残るESアルバイト欄にする3つの記載テクニック
- 学生に聞いた! ESのアルバイト欄を書く際の工夫
- アルバイトで得た経験やスキルを効果的にアピールして目にとまるESを作ろう
ESのアルバイト経験欄は仕事で活きるスキルをアピールできる絶好の機会
エントリーシート(ES)にアルバイト経験を記載する欄があった時、文字数が多くて書くことに困ってしまったり、逆に文字数が少なくて何を書いたらいいのかわからない学生も多いでしょう。
ESのアルバイト欄は、アルバイトの経験で得たスキルを社会人として活かせるとアピールできるチャンスです。
この記事では、企業がどんな目的でアルバイト欄を見ているのか、そして文字数の制限を設けている理由について解説しています。それらの意図を知ることで、ESのアルバイト欄をどう書いていくといいのか理解がしやすくなりますよ。また、書き方のポイントや注意点も取り上げています。
ESのアルバイト欄の書き方を知って、ぜひ自分のスキルや経験をアピールできるESにしてくださいね。
就活生に聞いた! ESのアルバイト欄で悩んだ経験
ESのアルバイト欄に何を書いたらいいのだろうと悩んでいる人の中には、周囲の学生も同じく悩んでいるのか気になっている人もいるでしょう。
そこでESのアルバイト欄で悩んだ経験があるか、学生にアンケート調査をおこないました。
回答によると、ESのアルバイト欄を記載する際に悩んだという意見は少なく、約7割の学生が悩まずに記載できたと答えています。
ただ、自分が悩んでいることに焦る必要がありません。ESのアルバイト欄は書くべき内容が文字数の違いによって異なり、端的に記載できる場合もあれば、文章を推敲して記載しなければならない場合もあります。
そのため、今どのように書けばいいか悩んでいる人は、これから解説するポイントを確認しながら、ぜひ自分をアピールできるESアルバイト欄を書いてみてください。
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企業がESのアルバイト欄でチェックしている5つのポイント
そもそも、なぜESにアルバイトの経験を記載するのだろうと疑問に感じている学生もいるでしょう。実は企業にとってアルバイト経験を知ることは、学生のスキルを確認するために重要な項目なのです。
ここでは、企業がESのアルバイト欄でどのようなことを確認しているのか解説します。
企業がなぜアルバイト欄を設けているかを知ることで、自分のアルバイト経験をどのようにアピールするべきかを理解することができます。企業の意図を知り、自分がアピールする際に役立ててください。
①社会経験の有無
企業はESのアルバイト欄で、社会経験がある学生かどうかを見ています。学生の感覚と社会人としての感覚の違いを、アルバイトを通してすでに理解しているか知るためです。
入社した後、多くの企業では新入社員向けの研修をおこない、会社の文化やビジョンなどを教えるのと合わせて、社会人としての義務感や態度、心構えを学ぶ機会を設けています。
その中でアルバイト経験がある学生は、アルバイトを通して社会人の感覚をすでに理解しているため、職業倫理や社会人としての心構えなどをすぐに理解し業務に入ってくれる可能性が高く、そういった人材であるかを確かめているのです。
②責任感と忍耐力
仕事に対する責任感や忍耐力を、アルバイトの経験を通して身についているかを確認しています。
責任感や忍耐力があるのかをなぜ確認するのかというと、社会人として業務を責任もって遂行できるかどうかを知りたいからです。仕事をするうえでは困難が立ちふさがることもあり、そのような状況でも仕事を投げ出さず、忍耐強く対応できる力をもっているのかを確認していますよ。
また採用をするうえで企業は多くのコストをかけているため、なるべく長く働いてほしいと考えています。そのため、仕事で大変なことがあってもすぐに諦めるのではなく、長期的に活躍してくれる人材であるかを見極めたいと考えていますよ。
③時間管理能力
アルバイトを通して、時間管理能力があるかどうかも見極めています。
社会人になると、さまざまなタスクを並行しておこない、時間を効率的に管理することが求められます。そのためアルバイトを通して、時間管理能力をすでに身に着けている学生かどうかを見ることで、社会人としての可能性を見ているのです。
アルバイトをすると、2つの点で時間管理能力が必要になります。
アルバイト経験があると、これら2つの時間管理をおこなった経験がある可能性が高く、時間管理ができる学生としてみることができるのです。
④コミュニケーション能力
顧客や同僚と円滑にコミュニケーションを取ることができるかも、アルバイト経験から確認しています。
社会人として働くと、必ず社内の人や取引先など、人とかかわることが出てきます。もしアルバイトを通じてコミュニケーション能力を身につけていれば、業務中で人とかかわる際も問題なく対応できる素質があると見ることができるため、コミュニケーション能力を確認しているのです。
たとえば、コールセンターでアルバイトをしていた場合、顧客に対して電話応対するスキルをもっていることと同僚やスーパーバイザーとコミュニケーションを取って業務を遂行していた経験があるとわかります。
このようにコミュニケーションを周囲の人と取りながら、アルバイトをおこなっていた経験があるかどうかをESのアルバイト欄から確認しています。
⑤多様性のある経験
どのようなアルバイトを経験したかを知ることで、多様な経験があるかも見ています。
応募する企業とは異なる業種のアルバイトであっても、アルバイトをしたことで、さまざまなスキルや経験を積んでいることを知ることができます。そのため、アルバイトでどのような経験をしてきたか確認をしているのです。
たとえば、学習塾でアルバイトしていた場合、顧客である生徒は年々変わり、同僚のアルバイトも入学・卒業で変わる可能性があります。業務を遂行する力がある以外にも、人間関係が変わっても適宜に対応できる力があると知ることができます。
このようにアルバイトで得られる業務遂行のスキル以外に、アルバイト内容を通して得たスキルや経験を知ろうとしています。
就活生に聞いた! ESのアルバイト欄の文字数
実際にESのアルバイト欄を書こうとしたとき、文字数が少なかったり、逆に文字数が多かったりと企業によってバラバラなことに気付いた人もいるのではないでしょうか。
ESのアルバイト欄は、企業によって文字数が異なっています。そこで、実際にESを記載した学生に、ESのアルバイト欄の文字数がどれくらいだったのか聞いてみました。
回答によると、最も多かったのが「51文字〜100文字以内」のアルバイト欄でしたが、全体を見ると、どの項目も多くの回答があり大きな差がありません。やはり、企業によってさまざまな文字数であることが、この結果からもわかりますね。
すなわち、これからESを書く場合は複数のESを記載することになりますが、企業によってアルバイト欄はバラバラである可能性が高いため、文字数に応じた書き方を知っておくことで、よりアピールしやすい文章を書きやすくなりますよ。
ESのアルバイト欄を書く前に、どれくらいの文字数での提出かを事前に知っておくと、文字数によって違う書き方を身につけやすくなるでしょう。ESの平均提出数を知りたい人は、ぜひこの記事を見てみてください。
企業側の目的も紹介! ESのアルバイト欄の文字数が企業によって異なる2つの理由
ESのアルバイト欄の文字数が企業により異なっていますが、異なっていることにも意図があることを知っていますか。
ここでは、ESのアルバイト欄の文字数を指定する企業の意図を解説します。
企業が文字数を少なくする、または多くする意図を理解できれば、自分が書くべきことをより整理しやすくなり、アピールしやすいアルバイト欄にすることができますよ。
文字数が少ない:要点整理ができるかを見たい
ESのアルバイト欄の文字数が少ない場合は、要点整理ができる学生かどうかを見極めています。
文字数が少ない場合、アルバイトのエピソードを紹介することはできません。そのため、限られた文字数のなかでも、どのようなアルバイトを経験していて、どのようなスキルを得ているのかをわかりやすく書けると、書くべき重要なポイントを理解している学生だと判断されるのです。
たとえば、カフェのアルバイトをしていたことを50文字程度で説明する場合、「カフェのアルバイトを大学2年から1年半経験し、シフトリーダーを任せていただきました」と書くと、リーダーシップがあることをアピールすることができますよね。
逆に、「大学の近くにあるカフェに大学2年のときに応募し、アルバイトとして採用され1年半勤めました」と書いた場合、カフェのアルバイトをしたことは伝わるものの、自分の頑張ったポイントは伝えられなくなります。
このように、文字数が少ないESのアルバイト欄で、書くべき重要なポイントを理解して、短い文章でまとめられるスキルをもっているかを見ているのです。
文字数が多い:学びを言語化できるかを見たい
文字数が多いESのアルバイト欄の場合は、アルバイトで得た学びをしっかりと言語化して伝えられるかどうかを見極めています。
なぜなら、アルバイトで得た経験や学びは、今後の社会人としての行動にも影響があるため、どのようなことを経験して学んだのかを言語化できるくらいに自分自身で理解できているかどうかを知りたいと考えているからです。
学びを言語化できるスキルがあるならば、今後の社会人としても、業務を通して成長してくれると企業から期待される可能性が高くなります。
ただし文字数が多い場合に気を付けたいのが、経験があることやスキルを得ていることだけを説明して終わってしまうことです。文字数が多いということは、自分自身でどのように考えて学ぶことができたのか、スキルを得るときにどのように行動できたのか、主体的に動いたことを書くように心掛けましょう。
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あなたが書類選考でアピールできる長所を特定します。
文字数別に例文も紹介! ESのアルバイト欄の書き方とポイント
ESのアルバイト欄では、文字数の指定が企業によって異なるため、文字数に合わせて何を書くべきなのかわからないと感じるのではないでしょうか。
ここからは、文字数別にESのアルバイト欄の書き方と例文を解説します。
文字数別にまず記載すべき項目を解説しているため、自分のアルバイト経験とあてはめることで文字数が違ってもアルバイト欄が書きやすくなりますよ。
30文字以内:アルバイトの概要と年数のみ記載する
ESのアルバイト欄が30文字以内の場合は、アルバイトの概要と年数のみ記載します。
30文字以内の記載では、文字数がとても限られてしまうことから、働いた期間とアルバイトの職種や業種、そして、担当した業務を端的に伝えるだけで大丈夫です。
例文
30文字以内の文字数の場合は、アルバイトしていたことを伝えるのみで、詳しいスキルや経験を伝える必要はありません。
この居酒屋の例文のように、ホールスタッフやキッチンスタッフなど業務がイメージしやすい言葉を使うことで、簡潔に業務内容を伝えることができます。
50文字以内:概要と年数、取得スキルを記載する
50文字以内の文字数の場合は、アルバイトの概要と年数以外に、取得したスキルも記載します。
ESのアルバイト欄としては、50文字以内での記載も書けることが限られてきます。そのためアルバイトの業務内容を詳しく書くと、自分のスキルを伝えるだけの文字数が足りなくなる可能性が高いです。
企業は、アルバイトで得た経験やスキルを知りたいと考えているため、50文字以内の場合は、アルバイトの概要は簡潔に述べて、スキルや経験を伝えることに焦点を当てましょう。
例文
50文字以内の場合は、端的にアルバイトの概要を伝えつつ、どのような経験やスキルを持っているかを伝えられるアルバイト欄にしましょう。
この例文では、端的にバイト概要を伝えつつ、伝えたいスキルも簡潔に伝えられる文章になっています。シフトリーダーという言葉を使うことで、文章を短くしつつもリーダーシップをもった対応ができることが伝えられています。
文字数が少ないため、使う言葉を厳選することで、より短い文章でも伝わりやすくなりますよ。ただし、専門用語は使わないように注意しましょう。
100文字以内:概要より詳しい業務内容と年数、取得スキルを2~3行で記載する
100文字以内の文字数になると、アルバイトの詳しい業務内容と働いた年数、そして取得スキルを2〜3行程度の文章で記載しましょう。
業務内容をより詳しくすることで、取得スキルや経験がより伝わりやすくなります。
詳しい業務内容を記載しつつも、自分から自主的におこなって認められた業務などを記載すると、アルバイトでの業務に対する熱意や主体性もアピールすることができますよ。
例文
100文字以内の文字数の場合は、アルバイトでおこなっていた業務の全体像をある程度記載することができます。
この例文では、準備と生徒指導、そして保護者対応と性質の異なる業務を端的に説明しているため、多岐に渡って業務を遂行していたことがわかる例文です。また、自主的におこなった提案があることも明記されており、業務への向き合い方がわかる例文にもなっていますね。
自主的におこなった提案を記載する場合、経緯やそのときの学びなどまで記載すると、文字数が足りなくなることから、記載する内容は実行したことのみにするとシンプルにまとめやすくなりますよ。
150文字以内:概要と年数、実績やスキルの取得を経緯まで記載する
150文字以内の文字数になると、アルバイトの概要や年数を記載するほか、アルバイトで残した実績や取得したスキルについて、より詳しく経緯から記載することができます。
この文字数を超えてくると、学びや経験をより詳しく知りたいという企業の意図があります。そのため、実績やスキルをアピールできる文章にする必要があるのです。
そのため、概要や年数などは伝わる程度に簡素化し、自分がアルバイトで得たことに焦点をあてて書いていきましょう。
例文
150文字の文字数があると、自分がアルバイト中に残せた実績や取得したスキルをエピソードとともに紹介する必要があります。
この例文では、レジの回転率の悪さに気付き自分で対応策を考えて回転率向上に貢献したことが伝わりやすい文章で説明されています。また業務中の気付きを業務の効率化に役立てようと行動できる人であると印象付けることもあわせて書かれている文章です。
エピソードとともに紹介する場合は、最初に実績や取得したスキルなどの伝えたいことを記載することで、何を伝えたいのかが一目でわかるようになりますよ。
200文字以内:実績やスキルの取得を経緯をより詳しく記載する
200文字以内で記載する場合、アルバイトの業務内容や年数、あれば役職なども詳しく伝えることができます。そして、アルバイトでの実績や取得スキルを経緯から詳しく記載しましょう。
アルバイトでどのような経験をしてきたのか、詳しく知りたいという企業の意図をくみ取り、一貫性のある文章でアルバイトでの経験や実績を紹介します。
実績やスキルの経緯を紹介しようとすると、複数の実績やスキルを紹介しようとしたり、経緯もいくつかの場面を書こうとしてしまう場合があります。
複数の内容を記載してしまうと、状況の把握が難しくなり、実績やスキルをうまく伝えられない可能性が出てきてしまいます。そのため、実績やスキルそして経緯を紹介する場面は一つに絞って記載しましょう。
例文
最初は顧客全員に声をかけ断られることもあったため、先輩の接客を観察し、自分との違いを探しました。そこで声かけのタイミングの違いに気付き、顧客の動向を注視して声をかけてほしいタイミングを探すよう意識したところ、断られることがなくなり、ベストスタッフにも選出されるようになりました(199文字)
200文字以内の場合、より詳細に状況や実績を伝えられるようになり、業務にどのように向き合って結果を出したのかを伝えやすくなります。
この例文では、最初はうまく業務遂行ができなかった点も紹介されていることから、自分で意識を変えていくことができる点が表現されており、接客力が高いことと合わせて自主的に学ぶ姿勢があると採用担当者に伝わる文章になっています。
ESのアルバイト経験欄を書く際に知っておきたい4つの注意ポイント
ESのアルバイト欄を記載するとき、注意したいポイントがあります。ここでは、4つの注意ポイントを解説していきます。
これらの注意ポイントを書く前に知っておくと、自分がアルバイトで経験したことや取得できたスキルにより焦点をあてて、採用担当者にアピールすることができますよ。
ぜひESのアルバイト欄を書く前に、しっかりと確認して、自分のスキルに注目を集められるアルバイト欄を書いてくださいね。
①会社名や店舗名は書かない
ESのアルバイト欄では、具体的な企業名や店舗名は記載しないようにしましょう。
企業名や店舗名を書いてはいけないという規定はありませんが、記載することで企業の情報を不必要に公開することになり、守秘義務の観点からリスク管理が甘いと捉えられる可能性があるからです。
また、具体的な企業名などを記載してしまうと、企業のブランド価値などに焦点があたりやすく、自分の経験や取得スキルがかすんでしまう危険もあります。
たとえば、ある特定のコーヒーショップでアルバイトをしていたと記載した場合、メディアなどにも紹介されている研修内容など企業のスタッフ育成に焦点があたってしまう可能性があります。コーヒーショップでアルバイトをしていたと記載した方が、企業側のイメージがなくなることから、より自分の経験やスキルに注目を集めることができますよ。
このような理由から、ESのアルバイト欄では企業名や店舗名などを書かずに記載しましょう。
②複数のアルバイトがある場合は優先順位を付ける
複数のアルバイト経験がある場合は、一つのESにつき一つのアルバイトを記載するようにしましょう。
複数のアルバイト経験をすべて記載すると、多い文字数であっても経験内容を分散させてしまい伝えるべき自分の経験やスキルを伝えられずに文字数オーバーになってしまう可能性があります。
そのため、複数のアルバイト経験がある人は、そのなかでより自分の経験や実績、スキルを得られたアルバイトを選び記載することをおすすめします。
ただ複数のアルバイト経験を振り返り、言語化しておくことは無駄なことではありません。応募する企業によっては、別のアルバイトでの経験をアピールする方が、企業が求める人材像とマッチする場合もあります。必要なときに選択できるように、アルバイトでの出来事を振り返っていくといいですよ。
③ 書くことで印象を下げるアルバイトは記載しない
アルバイト先によっては、印象を下げるアルバイトもあるため、できるだけ記載しないようにしましょう。
そのほかにも、反社会的と思われかねないアルバイトも印象を下げてしまう恐れがあります。
これらのアルバイトは、違法性がなくても倫理的に問題視される可能性が高く、企業側はリスク回避として学生の採用を見送りかねません。そのため、印象を下げかねないアルバイトは記載を控えることをおすすめします。
④アルバイト経験がない場合はほかのアピールポイントを記載
アルバイトをした経験がない場合は、アルバイト欄は空欄として、そのほかの欄でアピールをするようにしましょう。
なぜなら、アルバイトの経験は社会経験の有無をアピールする機会として企業に見られる欄ですが、書類選考や採用に直接大きな影響があるものではないからです。
たとえば、学業や資格取得のために勉強している人など、アルバイト以外で打ち込んだ自分の強みをアピールすることで採用担当者の印象に残るESにすることはできます。
特に就職活動では、社会人としての即戦力を問われているものではなく、人柄や成長力に注目をしている傾向が高いです。そのためESのアルバイト欄が空欄となってしまう場合、「特になし」と記載して、そのほかでアピールすれば大丈夫ですよ。
印象に残るESアルバイト欄にする3つの記載テクニック
採用担当者の印象により残るESのアルバイト欄を記載するには、記載のテクニックがあります。
ここでは、ESアルバイト欄を印象に残る文章にする、3つのテクニックを解説します。
テクニックを使って文章を作成することで、よりアルバイトでの経験を採用担当者に伝わりやすくでき、コミュニケーション力などほかのスキルのアピールにもつながる書き方ができるようになりますよ。
①アルバイトでの学びをストーリー性をもって記載する
アルバイトで学んだことや実績を紹介する際は、ストーリー性を意識して記載しましょう。
なぜなら、ストーリー性があると、どのような経緯で学びを得たり、実績が出たのかがわかりやすくなるからです。採用担当者は学生のESを読んで、初めてアルバイトの内容を知ることになります。そのため、経緯をわかりやすく伝えることが重要です。
ストーリー性を意識すると、学びや実績の初期の段階からすべて記載しなければいけないと感じてしまうかもしれません。しかし、ESのアルバイト欄には文字数の制限が多いため、すべてを記載しなくても大丈夫ですよ。
書くべきことは、学びを得たり実績を出したりするために自分で起こした行動です。それを中心に据えたうえで、なぜ行動を起こそうとしたのか、行動を起こしたことでさらなる学びがあったのかを、行動をよりアピールする場面を追加していきましょう。
②具体的な数値を盛り込む
アルバイトの実績や取得スキルを記載する際は、できるだけ具体的な数値を盛り込みましょう。
具体的な数値を入れた方が、実績や取得スキルがどの程度なのかがよりわかりやすく、貢献度や習得度をはかることがことができるからです。
たとえば、販売実績に貢献した場合、売上を上げることができましたと記載するより、前月比で125%UPさせることができましたと記載したほうが、状況が把握しやすくなりますよね。
具体的な数値にできるものは、売上額以外にもあります。
自分のアルバイトの経験を振り返り、具体的に数値化できる箇所を探してみましょう。
③アルバイト先とどのような関係性を築いていたかにも触れる
アルバイト先の企業・店舗の社員やスタッフとの関係性についても触れられるよう記載すると、よりアピールできるアルバイト欄になりますよ。
アルバイト先の人との関係性を記載することで、アルバイト先での役割がわかりやすくなるほか、周囲とのコミュニケーション能力や人間関係構築力も把握することが可能になるからです。
たとえば、学習塾でのアルバイトで、生徒の成績を上げるためにオリジナルカリキュラムを作り、結果として成績が上昇したという実績をアピールした場合、アルバイト先の人との関係を記載しないと独断で業務内容を変更していると捉えられかねません。
アルバイト先の社員に相談しながら、生徒のために作成を進めたと伝えることで、社会人に必要な報連相ができる学生という印象を残すことができます。
このように、アルバイト欄に記載する場合は、アルバイト先の人との関係を記載することを心掛けましょう。
学生に聞いた! ESのアルバイト欄を書く際の工夫
実際にESのアルバイト欄を記載した学生が、どんなことに注意して書いていたのかを聞いてみました。
書く内容に対する工夫や書き方の工夫、アルバイトの選び方を工夫したなど参考になる声が多く聞かれました。
挫折経験からその克服までの過程を記載した学生が多い
ESのアルバイト欄に記載した内容について、挫折した経験からどのように乗り換えたかを記載したという学生が多くいました。
アルバイトでは多かれ少なかれ挫折や壁に当たる場面が出てきます。そこで苦悩を感じつつ、どう乗り越えたのかを紹介することで、困難に対する対応力や忍耐力をよりアピールすることができます。
自分の学びや取得したスキルのエピソードが思いつかないという場合には、アルバイト経験のなかで大変だったり苦労したりしたエピソードを思い出し、そこからどのように乗り越えていけたのかを振り返ると、学びやスキルを言語化できる可能性がありますよ。
面接で話を振られることまで意識したという学生も
書き方として、面接で話を振られることを意識してアルバイト欄を記載したという学生も複数いました。
面接では、記載されたESをもとに話を進める場合が多いです。そのため、面接で興味や関心を持ってもらえるアルバイト経験を記載するという声もありました。
ESのアルバイト欄には、文字数制限があることが多いため、ストーリー性のある文章で要点を紹介し、「もっと詳しく知りたい」と採用担当者が感じるように書くことで、面接でアルバイトでの経験を詳しく伝えて自分の強みや人柄をアピールすることができますよ。
面接でアルバイトのアピールをするならば、ぜひこちらの記事も一読してください。面接でのポイントを取り上げています。
珍しいアルバイトで印象付けたという声も
回答のなかには、アルバイトの種類の珍しさで採用担当者の目をひいたという声もありました。
他の学生が経験していないアルバイトをしていた場合、それだけで採用担当者が興味をもつ可能性はあります。面接で話を振られることも考えられるため、より印象に残るアルバイト欄となるでしょう。
ただ、珍しいアルバイトをしていたという経験だけでは、アピール不足になる恐れがあります。アルバイト経験をアピールするならば、学びや取得スキルがあることで、自分をよりアピールすることができます。珍しいアルバイトだからという理由のみで記載せずに、自分のアピールにつながるかを検討しましょう。
また、書くことで印象を下げるアルバイトもあります。その場合は逆効果になるため注意が必要ですよ。
アルバイトで得た経験やスキルを効果的にアピールして目にとまるESを作ろう
ESのアルバイト欄は、学生の社会経験の有無を知るだけでなく、アルバイトを通して何を学んで、何を取得したのかを知るために大切な項目です。
ただアルバイト経験があることだけを伝えると、せっかくの自己アピールの機会を逃してしまうことになりかねません。文字数が多かったり少なかったりするアルバイト欄も、企業側からすると意図があり、アルバイト欄から学生を知ろうとしているのです。
ESのアルバイト欄を記載する際は、印象に残る書き方があり、注意したいポイントもあります。ぜひそれらのポイントを確認しながら、自分をアピールできるアルバイト欄を記載してみてくださいね。