目次
- 挫折経験は対処法が重要な評価ポイント! アピールできる伝え方を理解しよう
- そもそも挫折経験とは
- 見られているポイントはここ! 企業が挫折経験で確認している4つの要素
- 8つの活動別に紹介! 挫折経験のエピソード例
- 就活生に聞いた! 挫折経験で伝えたエピソード
- どうしても見つからないときは? 挫折経験を見つける5つの方法
- 就活生に聞いた! 挫折経験の見つけ方
- アピールにつなげる! 挫折経験を伝える際に意識すべきポイント3つ
- 就活生に聞いた! 挫折経験を伝える際に意識したこと
- 経験別に紹介! 挫折経験を伝える際の例文10選
- こんな内容はNG! 挫折経験で避けるべき例文3選
- 挫折経験では入社後の姿勢が問われる! 乗り越え方や学びを伝えてアピールにつなげよう
挫折経験は対処法が重要な評価ポイント! アピールできる伝え方を理解しよう
就活では、挫折経験について問われる場面が多くあります。なぜなら、企業側は挫折経験について質問することで、困難にぶつかった際にどのように対処するかを判断できるからです。
仕事におけるストレスや課題に直面したとき、どのように対処するか予測を立てやすいため面接では頻出する質問の一つですが、逆に言えばどのように乗り越えたのかを具体的に説明できれば、アピールにつながる話題ともいえます。
そこでこの記事では、挫折経験について悩んでいる人に向けて、挫折経験の伝え方などを解説します。採用担当者の印象に残る挫折経験とリカバリー法を伝えられるようにするためにも、参考にしてください。
そもそも挫折経験とは
挫折経験とは「目標に向かって努力していたにもかかわらず、報われなかった経験」を指します。そのため、目標を達成できなかったことで深く落ち込んだ経験があれば、それは挫折経験であるといえます。
たとえば、大会で優勝できなかった経験や、第一志望に落ちてしまった経験などが挙げられます。これまでに深く落ち込んだ経験は誰しもが持っていると思います。
これまでの過去を見つめ直して、自分だけの挫折経験を見つけてみてください。
見られているポイントはここ! 企業が挫折経験で確認している4つの要素
前述したとおり、企業は挫折経験を聞くことで、困難に直面した際にどのように乗り越えられるかを確認しています。そのため、挫折経験を考える際は、採用担当者が確認している要素を把握してから考えることが大切です。
ここでは企業が挫折経験で確認している4つの要素を紹介するので、どのようなポイントを挫折経験で判断しているのか知っておきましょう。
①ストレス耐性
挫折はこれまで積み上げてきた努力が報われない経験であることから、大きなストレスを感じる場面でもあります。そのため、企業は挫折経験を通じて学生にストレス耐性があるかを確認しているのです。
たとえば、部活動で良い成績を出せていない時期があったとしても、ストレスで自暴自棄にならずに日々の練習に打ち込めていたのであれば、「ストレス耐性がある」といえますよね。
また、アルバイトで顧客からのクレームに長時間の対応をしたにもかかわらず、最後まで誠意を持って対応した経験などもその一例です。
②人となりや性格
挫折を経験した際に意識したことや行動内容を確認することで、企業側はあなたの人となりや性格も判断しています。
たとえば、困難に直面しても前向きな気持ちを忘れずに取り組めるのであれば「忍耐強い性格」、解決策を考えて行動するのであれば「課題解決力のある人物」だと判断することもあるでしょう。
このように面接官は挫折経験に盛り込まれているエピソードからその人の人柄や志向性を予測し、自社に適した人材であるかを判断しています。そのため、挫折経験を考える際は、志望企業がどのような雰囲気の会社なのかを確認し、それにあわせて挫折経験のアピールの仕方を考えてみるのも手段の一つとなります。
③困難に直面した際の乗り越え方
挫折は深く落ち込んだ出来事と言えるなかで、それをうまく乗り越えられたのであれば、社会人として壁にぶつかっても克服するのに期待が持てます。そのため、企業側は挫折経験をどのように乗り越えたのかを確認しているのです。
たとえば、挫折経験を伝える際に、ただ「諦めずに頑張りました」だけでは、企業側の印象には残りにくいです。一方で乗り越えるために工夫したことや、どのように前向きな気持ちに切り替えたのかなどを伝えられると、自分で考えて困難を乗り越えられることをアピールできるでしょう。
このように困難に直面した際の乗り越え方を具体的に伝えられると、入社後に長く活躍できる人材であると企業側から判断されますよ。
④挑戦する姿勢
挫折経験は努力して取り組んだ経験でもあるため、挫折経験を通じて一つの物事に挑戦する姿勢も企業側は確認しています。
企業も市場のトレンドや最新技術に追いつくため、日々変化を必要としています。そのため、ともに働く社員にも同様に失敗を恐れずに挑戦できる人材を求める企業は少なくありません。
そのため挫折経験を伝える際には、目標としていたことを達成できなかったことを軸に伝えるだけでなく、失敗を恐れずに自発的に行動したことや、どんな難易度の出来事に挑戦していたかの過程もあわせて伝えられると良いですよ。
8つの活動別に紹介! 挫折経験のエピソード例
挫折経験のエピソードは多岐にわたります。そのため、挫折経験が思いつかないと悩んでいる人は、これから紹介するエピソードの例をもとに、自分自身の挫折経験を探してみてください。
ここでは挫折経験を探すときにも役立つ8つの活動を紹介するので、あなた自身に当てはまるエピソードがあるか確認してみてくださいね。
①アルバイト編
アルバイトは実際に社会に出て仕事をする経験であるため、慣れない状況で悔しさや至らなさを味わった人もいるのではないでしょうか。
アルバイトの挫折経験例は、以下のとおりです。
アルバイトは社会の働き手として働く経験であることから、社会人になったときに直面しがちな困難を先んじて経験している人もいるかもしれません。任された仕事のなかで、やりきれなかったことがないか思い出してみましょう。
アルバイトのアピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
②部活・サークル活動編
部活・サークル活動は大会優勝などの目標を立てて努力している人も多く、挫折経験を見つけやすい経験です。そのため、部活やサークル活動の経験がある人は、これらの経験から挫折経験を洗い出してみるのも良いでしょう。
部活・サークルで考えらる挫折経験の例は、以下のとおりです。
また部活やサークル活動では、部長やリーダー、広報担当、経理担当など自分に役割があったという人もいるでしょう。担当していたタスクやポジションを踏まえながら挫折経験を伝えると、活動を通じて培ってきたスキルもアピールできますよ。
部活のアピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
サークルのアピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
③インターンシップ編
インターンシップに参加すると、企業から提案される課題をこなすことになります。そして実践的な課題が出題されるケースも多く、目標を達成するまでに苦い思いをした人もいるでしょう。
インターンの挫折経験の例は、以下のとおりです。
インターンでは実際の業務の一部を体験するため、インターンの挫折経験は入社後に味わう挫折経験と似ています。そのため、インターンの挫折経験を工夫して乗り越えられたのであれば、企業側も評価してくれる可能性は高いです。
インターンのアピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
④ボランティア編
ボランティア活動での挫折経験は、社会貢献や地域社会とのかかわりについてもアピールできるため、社会貢献に力を入れている企業にとっては魅力的な挫折経験になりやすいです。
ボランティアでの挫折経験の例は、以下のとおりです。
ボランティアの挫折経験としては、期限内に目標を達成できなかったことなどが挙げられます。
またボランティア活動自体も協調性やチームワークといった成長につながる経験であるため、挫折経験とあわせてボランティア活動で成長した点もしっかりと伝えられるようにしましょう。
ボランティア活動のアピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑤大学受験編
大学受験のために、早い人だと高校3年間から勉強に励んだという人もいますよね。合格に向けて長期的に努力し続けた一方で、自分の思った以上に結果が出なかった場合は挫折経験として話すことも可能です。
大学受験の挫折経験の例は、以下のとおりです。
大学受験での不合格は精神的にもつらい経験であるため、長期的に勉強に向き合ったこと以外にも、不合格時にどのような精神で前向きな気持ちに切り替えたのかなどをアピールすると良いですよ。
⑥学業編
学業は学生としての生活のなかでも、大半を占める活動です。そのため、学生時代は学業と密接にかかわる時期であることから、挫折経験も見つけやすいといえます。
学業の挫折経験例は、以下のとおりです。
学業といっても自分一人で課題を進めるケース以外にも、グループワークなどで課題に取り組むケースもあります。そのため、チームワークを重視している企業などで、学業の挫折経験を通じてチームで挫折を乗り越えた経験をアピールすることも一つの手段ですよ。
学業のアピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑦趣味・習い事編
趣味・習い事は自主的に取り組む活動であることから、主体性や積極性をアピールできる挫折経験です。
また趣味や習い事をしている人のなかには、年単位で活動を続けている人もいるでしょう。その場合は継続力も同時にアピールできますよ。
趣味・習い事に関する挫折経験の例は、以下のとおりです。
主体性や継続力はさまざまな業種や職種で求められるスキルであるため、趣味・習い事で挫折経験がある人は、挫折を乗り越えた経験だけでなく、これらのスキルもあわせて伝える意識を心掛けてみてください。
趣味のアピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑧留学編
留学ではこれまでとは違う環境に身を置く経験であるため、言語や環境、文化の違いなどで挫折を味わいやすいといえます。その挫折にどう対処したのかをうまく伝えられると、異文化での環境適応能力や実用的な語学力などをアピールできますよ。
留学の挫折経験例は、以下のとおりです。
志望企業がグローバル企業や外資系企業である場合は、異文化での挫折を乗り越えた経験をしっかりと伝え、海外でも活躍できることをアピールできるようにしましょう。
留学経験のアピール方法を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
就活生に聞いた! 挫折経験で伝えたエピソード
挫折経験として話すエピソードは、人それぞれ異なります。
挫折経験を伝える際にどのようなエピソードを話せばいいのかを知りたい場合は、ほかの学生のエピソードを参考にすることで、自分では気付けなかった伝え方を見つけられる可能性もあるでしょう。
そこで、学生の皆さんに挫折経験で伝えたエピソードについて質問してみました。
「部活動」という回答が多数
アンケートの回答には、部活動という回答が多くみられました。
部活動は中学・高校であれば3年間、大学であれば4年間打ち込む活動です。そのため、怪我をしたり大会で負けたりなど、挫折経験を見つけやすいこともあります。このことから部活動を挫折経験に選んだ学生が目立っていました。
「受験での失敗経験」という回答も
アンケートの回答には、受験での失敗経験という回答もみられました。
たしかに大学受験は受験期間中のほとんどの時間を勉強に費やすため、その分失敗したときの挫折は大きなものだといえますね。
どうしても見つからないときは? 挫折経験を見つける5つの方法
どうしても挫折経験を見つけられないと悩んでいる人もいますよね。そんな人は家族や友人に相談してみるなど、いくつかの方法を試してみると見つかりやすくなります。
ここでは、挫折経験を見つける方法を5つ紹介するので、どのような方法で挫折経験を探すかの参考にしてみてください。
①自分史でこれまでの経験をまとめる
挫折経験が見つからなければ、自分史でこれまでの人生を振り返り、時系列に沿って挫折経験があるか考えてみると良いですよ。
たとえば、自分史を作成する際に次のことをまとめてみてください。
自分史ではこれまでの人生を整理できるため、このように人生のターニングポイントとなるような出来事などを年代ごとに洗い出してみると、挫折経験を見つけられる可能性は高いですよ。
自分史について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
②SNSや日記などを見返す
現在の学生であれば、中学生時代からスマートフォンを持ちSNSなどのツールを利用していた人も多くいるでしょう。使用していたSNSなどのアカウント情報から、過去の投稿を見返して苦労したことなどを思い返してみるのも効果的です。
またSNSをしていない人でも、当時の思い出が記されている日記などがあれば、それらを見返してみてください。SNSや日記には当時の感情がありのまま記されている可能性も高いので、挫折経験を見つけられるだけでなく、当時抱いていた感情も思い出せるかもしれませんよ。
③時間をかけた経験から探す
長い時間をかけて努力すればするほど、目標を達成できなかった事実が挫折経験になる可能性が高いです。そのため、これまでの人生のなかでも時間をかけて取り組んだ経験を考えることで、挫折経験を見つけられる可能性がありますよ。
たとえば、長期的に勉強に取り組んだ受験や資格取得、学生時代に切磋琢磨した部活動などは、時間をかけた経験にあてはまるでしょう。時間をかけた経験ほど挫折経験につながりやすく、努力や成長の過程も伝えやすい経験であるといえます。
④成功体験から探す
挫折経験が見つからないのであれば、成功体験から探す手段もあります。この探し方は一見矛盾しているように思えますが、成功体験のなかには多くの場合で困難や挫折した経験が含まれています。
たとえば、部活動の引退試合で大会に優勝した成功体験があったとしても、その過程で怪我をしたりチーム内でトラブルが発生したりなど、いくつもの困難があったことでしょう。
このように成功体験を思い返してみることで、成功するまでに困難や挫折を味わっている可能性もあるため、成功体験から挫折経験を探してみることも一つの手段なのです。
⑤家族や友人など自分をよく知る人に相談する
自分一人では挫折経験を見つけられないのであれば、あなた自身のことをよく知る人に相談してみてください。なぜなら、自己分析だけで挫折経験を探したとしても主観で物事を考えてしまいがちだからです。
そのため、自己分析だけで挫折経験を思い返してみても、自分では気付けていない成長の機会や周囲からの評価を見逃してしまう可能性があります。
家族や友人といった自分をよく知る人の視点も取り入れることで、より客観的で説得力のある挫折経験を見つけられるかもしれませんよ。
就活生に聞いた! 挫折経験の見つけ方
挫折経験を探している場合はほかの学生の探し方を参考にすることで、自分では気付けなかった挫折経験の見つけ方を知れる可能性もあります。そこで学生の皆さんに、挫折経験をどのように見つけたのか質問してみました。
「周りの人に相談した」という回答が多数
アンケートの回答には、周りの人に相談したという回答が多くみられました。
挫折経験を探す際に自分自身で思い浮かばない場合は、自分のことをよく知る家族や友人に相談することは有効な手段だといえます。そして学生のなかにも、自身の挫折経験について周りに聞いている人が多くいることがわかりました。
もしも自分だけでは挫折経験を見つけられないのであれば、周りの人の意見も聞いてみることで、自分では気付けなかった挫折経験を思い出せるかもしれませんね。
「自己分析で振り返った」という回答も
アンケートの回答には、自己分析で振り返ったという回答もみられました。
挫折経験というものは、当時の印象が強く記憶に残っている場合もあります。そのため、自己分析でしっかりと自分の過去を見つめ直すことで、挫折経験を見つけられる可能性があります。
また学生のなかには自分史でこれまでの過去を整理して、挫折経験を見つけている人もいました。
アピールにつなげる! 挫折経験を伝える際に意識すべきポイント3つ
自分だけの挫折経験を見つけられたとしても、採用担当者の印象に残るように伝える必要があります。
そこでここでは挫折経験を伝える際に意識すべきポイントを3つ紹介します。どのようなことを意識すれば採用担当者の印象に残る挫折経験になるのかを解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
①どのように乗り越えたのか具体的に伝える
挫折経験を伝える際にどのように乗り越えたのか具体的に伝えられると、あなたの問題解決能力や行動パターンを採用担当者が理解できます。
その挫折経験の何を課題だと感じ、どのようなアプローチをとったのかを具体的に説明しましょう。これができれば、困難が立ちはだかった際に乗り越えられる力があることをアピールできるほか、入社後にどのように活躍できる人材であるかもあわせて伝えられますよ。
たとえば、挫折経験を話した際に、「周りの人に相談した結果、自分に足りないスキルが明確になったので、そのスキルを補えるオンライン学習サイトを利用して集中的に学びました」と伝えられれば、周りに協力を求められるスキル以外に、主体的に行動できる力もアピールできますよね。
このように困難を乗り越えられ長く活躍できることや、入社後の活躍をアピールするためにも、挫折経験をどのように乗り越えたのか具体的に伝えることが大切なのです。
②なぜ挫折したのか自分なりに考えておく
挫折経験には、目標を達成できなかった何かしらの理由があることがほとんどです。そのため、挫折経験を伝える際は、なぜ挫折してしまったのか自分なりに考えてみましょう。
挫折の種類によって原因はさまざまですが、たとえば努力不足や経験不足、リスクを予測できなかった、などの理由が考えられます。
同じ失敗を繰り返さないためには、失敗した経験から原因を見つけ出す力が求められるため、挫折経験を伝える際も原因について自分なりに考えておくことが大切なのです。
③挫折経験から学んだことを伝える
成長するためには、失敗から何を学んだかを考えることが重要です。そのため、挫折経験を伝える際は、その経験から何を学んだのかも伝えられるように準備をしておきましょう。
たとえば、留学で言語の壁にぶつかったことが挫折経験なのであれば、「計画的に行動する大切さを学んだ」「状況に合わせて柔軟に対応する重要さを学んだ」などと回答できますよね。
このように挫折経験からの教訓をしっかりと伝えられると、入社後も失敗を通じて成長し続けられる人材であると採用担当者に認識してもらえる可能性は高いですよ。
就活生に聞いた! 挫折経験を伝える際に意識したこと
どのようなことを意識して挫折経験を伝えればいいのかを知りたい場合、ほかの学生が意識したことを参考にすることで、自分では気付けなかった注意点を見つけられる可能性もあるでしょう。
そこで、学生の皆さんに挫折経験を伝える際に意識したことを質問してみました。
「どのように乗り越えたかを伝えた」という回答が多数
アンケートの回答には、どのように乗り越えたかを伝えたという回答が多くみられました。
たしかに挫折経験について聞く採用担当者は、学生が困難にぶつかった際に、どのように乗り越えられるかを確認しています。そのため、採用担当者側の目線に立って、どのように挫折経験を乗り越えたのかを意識して伝えた学生が多くいました。
具体的な乗り越え方を伝えられると、採用担当者は入社後に長期的に活躍してくれる人材だと感じられるでしょう。
「挫折から学んだことを伝えた」という回答も
アンケートの回答には、挫折から学んだことを伝えたという回答もみられました。
挫折経験とは、言い換えると失敗談です。そのため、物事の失敗からしっかりと学べる人間であることをアピールすることも大切だといえます。
このことから挫折経験を伝える際に、挫折から学んだことを意識してアピールした学生も一定数いました。挫折経験から学んだことを伝えられると、あなた自身が成長できる人材であることを採用担当者にアピールできますよ。
経験別に紹介! 挫折経験を伝える際の例文10選
挫折経験にするテーマや伝える際のポイントを理解できたところで、具体的に挫折経験を伝える際にどのような流れで伝えれば良いのか疑問を感じた人もいますよね。
そこでここでは挫折経験の例文を経験別で紹介するので、あなた自身が伝えようとしている挫折経験のテーマに合わせて、どのような流れで挫折経験を伝えれば良いのか参考にしてください。
例文①アルバイト
アルバイトでの挫折経験には、社会人で味わう挫折経験と似ている部分があります。そのため、志望企業の仕事内容に合った挫折経験を伝えると良いですよ。
例文では、販売職を志望した際に、挫折経験として接客でのアルバイト経験を伝えています。
例文②部活・サークル活動
例文では、チーム全員に情報を共有してチームで協力して広報活動を進めたことを伝えています。
部活・サークル活動は挫折経験を伝えるとともに、チームプレイについてもアピールできるエピソードです。そのため、挫折経験を伝えつつ、どのようにチームで行動したのかを伝えると良いですよ。
例文③インターンシップ
インターン経験は実践的な業務をおこなう経験であるため、挫折経験につながりやすい経験です。そしてインターン経験を伝えるのであれば、例文のように志望企業のインターンに参加した経験を盛り込みましょう。
志望企業のインターン経験で味わった挫折は、その企業の入社後に味わいやすい挫折であるため、それを乗り越えられたのであればそれを評価してもらえる可能性も高まります。
例文④ボランディア
ボランティア活動に参加したことを挫折経験として伝える際は、主体的に行動したことを伝えられるようにすると良いですよ。例文では、広報活動の見直しを主体的に実施した経験が盛り込まれています。
ボランティア活動はいわれたことをこなすだけの経験になりがちであるため、例文のように自分で考えて行動したことを伝える意識が大切なのです。
例文⑤大学受験
大学受験に失敗する要因としては、勉強不足であることや正しい勉強方法ができていないことなどが挙げられます。そのため、挫折経験を伝える際は、例文のようにどのように考えて勉強したのかなどを伝えられるようにしましょう。
そうすることで自分自身の弱点を見つけられ、適切にアプローチできるスキルを伝えられますよ。
例文⑥学業
学生生活のうちに多くの時間を費やすのが学業です。そのため、学業は挫折経験を見つけやすい経験だといえます。
また学業についてアピールするのであれば、例文のように中学などの挫折経験ではなく大学での挫折経験など、できる限り記憶に新しい挫折経験を盛り込むことが大切ですよ。
例文⑦資格取得
資格取得を挫折経験として伝える際は、志望企業の業務に役立つ資格を取得した経験を盛り込むと良いですよ。例文では、証券アナリストを志望していて、証券アナリストとしての資格試験について話しています。
志望企業の業務に役立つ資格取得で挫折した経験をアピールできると、挫折経験だけでなく、即戦力として活躍できることもアピールできます。
例文⑧趣味・習い事
趣味や習いことといっても例文のように長く続けた習いことで失敗した経験であれば、挫折経験として伝えられます。
また趣味や習いことは仕事とは関係ないと思われてしまう可能性もあるため、挫折経験で学んだことを志望企業の仕事でどのように活かせるのかをしっかりと伝えることが大切ですよ。
例文⑨留学編
留学の挫折経験は、例文のようにグローバルに事業を展開している企業に効果的です。挫折経験を通じてどのような語学力を学んできたのかなどをしっかりと伝えられるようにしましょう。
例文⑩文化祭・学園祭
文化祭・学園祭では、学生がさまざまな役割を担うことになります。そのため、例文のような実行委員長以外にも、広報担当や企画担当などもあります。
そして、これらを担当した経験と志望企業の仕事内容を絡めて挫折経験として伝えることで、採用担当者に入社後の活躍もアピールできますよ。
こんな内容はNG! 挫折経験で避けるべき例文3選
選考で挫折経験について問われた際は、いくつかの注意点を意識する必要があります。
そこでここでは挫折経験で避けるべき例文を3つ紹介するので、どのような挫折経験が採用担当者の印象に残りにくくなるのか参考にしてください。
NG例文①挫折経験になっていない
私の挫折経験は、ゼミの発表会でうまく話せなかったことです。
このゼミでは準備期間が一週間と短かったため、発表前日まで資料作成に追われ、結果的に練習時間を十分に確保できませんでした。
そして発表当日を迎えたのですが、準備不足や緊張のあまり用意した原稿を読み上げるだけの発表となり、ゼミの先生から「聴衆を意識していない」と厳しい指摘を受けました。
この経験から、私は計画的に準備を進める重要性を学び、次の発表からはリハーサルの時間を確保するようにしたのです。私はこの挫折経験を通じて、失敗から学び、それを改善に移す行動が大切であると実感しました。
この例文では、発表会で話せなかったことを挫折経験として話していますが、そもそも準備期間が一週間と短く、うまく話せなくても仕方のない状況であったといえます。
また本人自身も短い期間であることを認識していることから、うまく話せなかったとしても、挫折経験ではないといえるでしょう。
このように挫折経験としての内容が薄いと、採用担当者の印象には残りにくくなってしまうため、長期的に取り組み深く落ち込んだ経験を伝えることが大切ですよ。
NG例文②恋愛などプライベート過ぎる挫折経験になっている
これまでの挫折経験には、大学時代に経験した恋愛があります。
当時2年間付き合っていた彼女とは、深い信頼関係を築いていました。しかし、突然彼女から別れを告げられ、その理由を聞いても彼女は具体的なことを言わず、「お互いにとって良い決断」としか説明してくれなかったのです。
この出来事は私にとってとてもつらく、勉強やほかの活動に集中できなくなるほどでした。
しかしこのままではいけないと思い、友人に相談して気分転換を図ったり、新しい趣味を始めたりしたのです。その結果、自分自身の時間を大切にすることも重要だと気付きました。
今では精神的にも大きく成長できたと感じていて、この挫折があったからこそ、社会人になって困難にぶつかっても乗り越えられる強い精神力があると確信しています。
例文では、大学時代の恋愛を挫折経験として話しています。たしかに恋愛は挫折経験として挙げやすいエピソードです。しかし、仕事や社会人としての経験にはつながりにくい内容であるため、採用担当者の印象に残りにくい内容になってしまいます。
挫折経験を伝える際は、志望企業の仕事内容と絡められるアルバイト経験や学校での活動経験などを盛り込むことを意識しましょう。
NG例文③挫折しただけの回答になっている
私の挫折経験は、大学時代のサークル活動での新入生の勧誘に失敗したことです。
当時の私は、広報担当として20名の新入部員確保を目標に掲げていました。しかし、結果はわずか5名であり、私が提案したSNSでの情報発信や学内でのビラ配りは思うような効果が発揮されなかったのです。
そして私はこのサークル活動での挫折経験を今でも忘れることはなく、今後も教訓として記憶に残り続ける経験だと感じています。
この例文では、ただ広報担当として新入社員を集められなかったことだけを伝えています。そのため、全体的にネガティブな印象となっていて、採用担当者からの評価を得られる可能性は低い内容です。
このようにネガティブな回答を避けるためにも、挫折経験を伝える際は挫折から立ち直ったエピソードや学んだことなどを盛り込み、前向きな内容にすることを心掛けることが大切ですよ。
挫折経験では入社後の姿勢が問われる! 乗り越え方や学びを伝えてアピールにつなげよう
就活の選考では挫折経験について聞くことで、採用担当者は入社後の姿勢を確かめています。そのため、乗り越え方や学びをしっかりと回答できるように準備しておく必要があります。
また挫折経験を伝える際は、志望企業の仕事内容などに関係するような内容を意識するほか、プライベート過ぎる内容にはしないなどの注意点も必要です。
これから挫折経験を考えようとしている人は、この記事で紹介した挫折経験を伝える際のポイントや例文を参考に、採用担当者の印象に残りやすい挫折経験を考えてみてください。
【挫折経験に関する調査】
- 調査方法:ポートが運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2024年12月15日~220日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート
- 調査対象者:25卒・26卒の就活会議会員の51人