志望動機

調理師の志望動機|5つの例文とポイント・NG例を紹介

調理師について

調理師は、調理や栄養、衛生に関する知識を身につけ、調理に関する業務に従事する職業です。

調理師は国家資格ですが、資格がなくても調理の業務に従事できる場合があります。また、飲食店だけでなく病院や学校などのさまざまな現場で求人があることから、一度得たスキルや知識を活かしやすい職種だといえるでしょう。

この記事ではそんな調理師における業務内容を把握し、調理師の求人にはどのような要素が求められているのかに着目しながら、採用されやすい志望動機の書き方をご紹介します。

調理師の主な業務内容

調理師の主な業務内容は、その名の通り「調理」がメインですが、栄養管理や衛生管理、下準備や後片付けなどの業務もおこないます。

下準備は、まず食材を調達するところからはじまり、加工作業や臭み取りなどを済ませて調理可能な状態にします。また、人数分の食器やお皿を用意したり、場所によってはテーブルセットをおこなったりします。

調理終了後も、使用した調理場の後片付けや食器洗い、除菌や清掃もおこなうど調理に関する業務全般に携わります。

志望動機を書く際の注意ポイント

調理師を募集する場合、採用側は長期的な雇用関係を希望している場合が多いです。そのため、企業に長期間勤めてくれる人材であるかという点や実践を通して技術を向上させることができるかどうかを重要視します。

ここでは、調理師の志望動機を作成するうえでのポイントを3つ紹介します。

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キャリアビジョンを伝える

キャリアビジョンとは、将来どのようになりたいのかというものです。これは仕事内容のミスマッチを防ぐ対策にもなります。極端な例ですが、10年後、寿司屋として独立して店を持ちたいと考えているのに、フランス料理店に就職する人はいないでしょう。細かい部分で考えると、会社で行う業務と、どのような調理師になりたいのかについて意識のずれやギャップがあるとミスマッチが生じ、入社してもすぐに離職する可能性も出てきます。

キャリアビジョンの伝え方ですが、調理師として入りたいお店、ホテル、会社の業務内容を理解し、最終的にどのようになりたいのか現実的なイメージを考えましょ務めた先で、ひとつの料理やスキルを極めていきたいのか、お店を持ちたいのか、しっかりとキャリアプランを考えることが大切です。

なぜそこで働きたいのかを伝える

調理師として働く場合、飲食店であれば選択肢はたくさんあります。ホテル、料亭、ファミリーレストラン、また、企業などの食堂施設など幅広いです。しかし、自分の希望するお店または施設へ就職したい場合は、各店の特徴を把握したうえで、なぜそこがいいのか伝える必要があります。

同様に、採用をする側も数ある選択肢の中から、なぜうちのお店を選んだかを重視しているのです。そのため志望動機を書くときには、なぜそこで働きたいかを考えて伝えましょう。食べてみて、自分が理想とする味だった、家族との思い出のお店だからなど、そこで働きたい動機が大切です。

経験があれば学んだことを伝える

アルバイトなど調理の経験があれば、志望動機で伝えましょう。アルバイトで調理を担当したことから興味を持った、楽しさを感じたという人も多いのではないでしょうか。調理師の経験を伝える場合は、ただただ「居酒屋で調理師としてアルバイトの経験があります」と事実だけを述べるのではなく、調理師としてアルバイトするなかで、何を学び、どういった点に楽しさを感じたのか、なぜ調理に興味を持ったのか具体的に記載していきましょう。

調理師の志望動機NG例

はじめに、調理師の志望動機においてふさわしくない経歴や特性を、NG例を参考にみていきましょう。

NG例

私は、食べることが大好きです。趣味は食べ歩きで、休日はよくパン屋巡りをします。そのため人一倍「舌が肥えている」と自負しており、調味料を使った味付けや塩梅には自信があります。自分好みの味付けにするには、自分で調理することが大切だと思いました。そこで、研修制度が整っている貴社なら、自然と調理スキルが上達すると思いました。もし入社することができたら、さまざまなジャンルに対応できるような調理スキルを身につけたいです。

食べ歩きやパン屋巡りは、あくまで「食べること」の情報であり「作ること」の情報ではないため、人物像がイメージしづらい印象を受けてしまいます。また、調理師を志したきっかけが自分本位な理由になっているため、採用側に自己中心的な人物と思われてしまう可能性があります。

「自然と調理スキルが上達する」と書くと、受動的な印象を受けてしまい、自ら学ぶ姿勢が必要な調理の現場では適性がないと思われてしまいます。

調理師の志望動機例3選

次に、調理師の志望動機において採用されやすくなる表現やアピールポイントを、例文を参考にみていきましょう。

志望動機の例文①

私は、食を通して多くの人を笑顔にしたいと考え、調理師を志望しました。私は、一日の中で「食事」をしている時が一番楽しいです。何か嫌なことがあっても、美味しいものを食べると幸せな気分になります。そのため、「食」が人に与える影響力は大きいのだと実感しています。「衣食住」という言葉があるように、食事は生きていく上で欠かせない要素です。
人々の生活に密接にかかわるジャンルだからこそ、学びたいという意欲があります。そこで、調理業務に従事する貴社であれば、食を通して多くの人を笑顔にできるような仕事ができると思い、志望しました。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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自分の意見を中心に述べる場合の志望動機を作成しました。ここでのポイントは、「美味しいものを食べると幸せな気分になる」という自分の経験から、「食が人に与える影響力は大きい」という自分の意見をアピールしているところです。

これにより、採用側に対して「食」に関する興味が高いことをアピールでき、自ら考察や観察をおこなえる向上心の高い人材であることを強調できます。

志望動機の例文②

私は、地元の食材にこだわった「地産地消」をコンセプトに掲げる貴社で働きたいと思い、志望しました。現代では、食材の原産地や農薬使用などに対して消費者から厳しい目が向けられています。しかし、地元でとれた食材であれば安心して食べることができる点や、遠隔地へ配送するコストが抑えられる点などは地産地消の強みだと思っています。
また、地元ブランドを推進することにより、過疎化が進む地域の活性化につながると考えています。もし入社することができたら、貴社への貢献を通して自分が生まれ育った地域の役に立てるような人材になりたいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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自分が生まれ育った地域の、食品企業を志望する場合を例にとりました。ここでのポイントは、「地産地消」という企業の具体的なコンセプトを取り上げている点です。コンセプトや経営理念に触れることで、企業研究をおこなっていることをアピールすることができます。

さらに、それに対する自分の意見を述べることで、業界に対して熱意を持ったやる気のある人材だと示すことができます。

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志望動機の例文③

私は、自分の培った知識やスキルを発揮して世の中に貢献したいと考え、調理師を志望しました。私は幼い頃、食べ物の好き嫌いが多く食事を楽しいと思うことができませんでした。そのため食が細く、病弱でよく風邪をひいていた私の様子を見かねて、母が栄養のある食事がとれるよう、さまざまな工夫をしてくれたのです。
そんな家庭で育つうちに、同じ食材でも切り方によって食感が変化することや、調味料によって味が変わることなど、調理の仕方を工夫することによって、食材のさまざまな可能性を引き出せることが分かりました。
趣味はお菓子作りで、加熱と冷蔵の行程を含む難易度の高いプリンが得意料理です。もし入社することができたら、これらの知識を活かしてさらに調理スキルを向上できるよう努力いたします。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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こちらの志望動機は、「いかに自分の持つスキルや知識が企業に貢献できるか」に焦点を当てました。どんな知識を持っているのかという具体的な内容を述べることで信憑性が高まり、調理と関連性の高い趣味を提示することで、業界に適性の高い人物であることをアピールすることができます。

志望動機の例文④

私は、貴社の系列の居酒屋でアルバイトをしていました。それまで実家で料理をしたことのなかった私に一から教えてくださったのが、貴社の居酒屋「○○」の社員の方です。貴社の社員のかたは、お客様に出す1品1品に対して、いつも真剣です。
私が一度「これでいいだろう」と出そうとした料理に対して、「最後まで手を抜いてはいけない。これがその人にとってのお店の味になるのだから」といいました。料理やお店に対しての真剣さが伝わりました。私は料理やお店に愛情のある社員の方がいる貴社で働きたいと志望します。

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志望動機の例文⑤

食べる人が笑顔になる調理師になることが私の目標です。 私の母は保育園の給食を作る調理師をしていました。そのため料理が得意で親戚や私の友達が集まるときは、いつも腕をふるってくれました。母の料理は味だけでなく見た目もキレイなため、料理を見た人の目は輝き、口にすると笑顔になりました。
貴社はお客さまを第一に考えたサービスをおこないます。私が目指す、食べる人が笑顔になる調理師はお客さまを第一に考えているからこそです。私は貴社の考えに共感したこともあり、貴社のお店で働くことを強く希望します。

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調理師の志望動機は経験があれば具体的に記載する

調理師の志望動機を作成する際に参考になる例文についてご紹介しました。調理は、特に資格がなくても業務に従事できることから、採用側はどれだけ調理に適性のある人材かという観点から採用を判断します。その時の判断材料である、調理と関連性の高い経歴や趣味、自分が食に関してどれだけ関心が高いかや、どんな意見を持っているかなどの自己アピールによって、可否が決まるといっても過言ではないでしょう。

調理師の志望動機を作成する際は、調理師との関連性が高い自己アピールを心がけてみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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