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本屋について
近年では、出版不況のため本屋は年々減少しています。アルメディアの統計によれば、ピークである2000年の2万1,495店舗から、2017年には1万2,526店舗まで約4割も減少しました。さら電子書籍の普及によって、今後も減少が続くと予想されています。
そんな中での生き残りをかけて、本屋では様々な工夫がおこなわれています。中型以上の店舗では、文房具やCD、ゲームなど複数の商品を扱う店が増えました。また、レンタルショップやカフェを併設する店舗もあり、本屋の複合施設化が進んでいます。
本屋の主な業務内容
本屋の業務内容は多岐に渡ります。まずは納品された本を検品して、売り場に陳列します。その際、最新作や売れ筋商品のピックアップをおこないます。
販売業務では、レジでの会計や新刊予約、商品の取り寄せをおこないます。商品入れ替えの際には発注や返本の手続きをします。また、担当ジャンルがある場合には出版社から来た営業との打ち合わせもしなければなりません。
さらには、複合店舗の場合はレンタル業務や中古本の買取など、非常に多くの仕事をこなさなければならない場合があります。
志望動機を書く際のポイント
減少傾向にある本屋をあえて志望するからには、やはり「本が好きだから」という人が多いはずです。つまり、本が好きなことは前提条件のようなものなので、それだけではアピールにはなりません。自分の得意ジャンルを明確にする必要があります。
その上で、本屋に勤めて何がしたいのかを述べることが大事です。「低迷を続ける業界の危機をいかに乗り切るか」といった未来に対する展望や目標を持つことが、高いアピールポイントとなるでしょう。
本屋の志望動機例3選
次に、本屋の志望動機として正しい例文をみていきます。一例として参考にしてください。
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例文①
私は昔から本が好きで、暇さえあれば本屋に立ち寄っています。中でも、貴店は品揃えが良く配置も分かりやすいので、いつも利用していました。どこにどの商品が置いてあるのかも、おおよそ見当が付きます。
私が特に好きなジャンルは漫画で、人気作や売れ筋の作品は常に把握しています。書店員になった場合には、その知識を生かした仕事をしたいと思っています。
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本屋を志望する際、その本屋の常連客であることは大きなアピールポイントです。商品の配置やオススメ商品の傾向を覚えていることもプラスとなるでしょう。もちろん、特定のジャンルに詳しいことも大きな武器となります。
例文②
私は文武両道を目指すために、剣道の稽古に励むと同時に本も積極的に読みます。好きなジャンルは時代小説とスポーツ系の雑誌です。本屋の業務では重たい本の運搬や陳列など力仕事が多いと聞き、剣道で培った体力を生かせるのではないかと思い志望しました。
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また、アルバイトでの接客経験があるので、貴店での仕事のお役に立てるのではないかと思います。
本を運ぶ仕事は重労働ですので、力仕事が得意なことはアピールポイントになります。運動部に所属していた場合には積極的にアピールしましょう。また、アルバイトで接客経験があれば、それもプラスになります。特に書籍を扱う仕事であれば尚更です。
例文③
私は読書が好きで、小説や漫画、雑誌、実用書など興味を持ったものはジャンルに関わらず積極的に読んでいます。また、小説を書くことも好きなので、執筆の際に必要な予備知識として、興味のないものであっても人気作や話題作には必ず目を通しています。書店員になった際には、私の本に関する幅広い知識を活かし、接客の役に立てたいと思っています。
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本屋の仕事では、客に人気商品のことを尋ねられることがあるので、人気作を把握していることはアピールポイントになります。また、タイトルや著者がよく分からない商品を探さなければならないこともあるので、幅広い知識を持っていることもプラスとなります。
本屋の志望動機NG例
まずは、本屋の志望動機としてあまりふさわしくない、NGな例文をみていきます。
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NG例
私が本屋の仕事を志望した理由は、こどもの頃から本が好きだったからです。特に小説が好きで、電子書籍を中心に月15冊くらいは読みます。最近ではWeb小説も読むようになりました。また、落ち着いた雰囲気の中で仕事ができることも志望理由のひとつです。本屋の店員になったときには、この雰囲気に合った接客を心掛けたいと思っています。
小説が好きなのは良いことですが、本屋が減少する原因のひとつである電子書籍やWeb小説を中心に利用していると言ってしまうのは好ましくありません。もしそれが本当だったとしても、あえてその点には触れず、月に15冊くらい読んでいるとだけ述べましょう。
また、書店員の仕事は多忙なので、客と同じ感覚で落ち着いてはいられません。ただ楽がしたいだけと思われてしまう恐れがありますので、言い方には注意する必要があります。
本屋の志望動機は例文を参考にしよう
本屋は、店舗数こそ減っているものの、現在も根強い人気を誇る職業です。中でも、漫画とライトノベルは出版不況の中であっても売上が伸びており、専門の書店もあるほどです。各企業で、特定ジャンルの強みを生かす工夫がなされています。
それとは逆に、書籍以外の商品を幅広く扱うことで売上を伸ばしている店舗もあります。業界の低迷が続いているとはいえ、工夫次第ではまだまだチャンスのある仕事です。本屋という文化的な側面もある業界の中で、新しい試みがしたい人には、挑戦してみる価値があるのではないでしょうか。