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【中国語が就職に有利な理由】資格の種類や活かせる職業を紹介

中国語が就職に有利な理由とは

「英語はTOEICなどもあるから就職活動に有利に働くことはわかるけれど、中国語は本当に有利に働くの?」と考えている就活生も多くいることでしょう。ここでは就職活動に対して中国語が有利に働く理由を2つ挙げ、解説していきます。せっかく持っているスキルを「アピールにはつながらないだろう」と自身で判断してしまい、述べないのはもったいないことです。自信を持ってアピールできるよう、以下をしっかりと確認しておきましょう。

中国語は英語の次に話されている

中国語が就職活動において有利に働く理由の1つ目は、中国語は世界において、英語の次に話されている言語であるということです。「中国語は中国国内でしか利用されていない」と誤解している人は多く存在します。ところが実際には、東アジアの主要都市や世界中のチャイナタウンを中心に、中国語は多くの国で利用されているのです。

中国とのかかわりの強いシンガポール、マレーシアといった国々では人口の半数近くが中国語を話すなど、アジアを中心に中国語は圧倒的な浸透率を誇っています。世界共通言語というと英語をイメージする人が多いことでしょう。しかし上記のような事実から、世界の4人に1人は中国語を話している計算になるため、そのような観点から考えると、中国語も英語と同様に、世界共通言語と言うことが出来るのです。

中国のビジネス市場は世界最大

中国語が就職活動において有利に働く理由の2つ目は、中国のビジネス市場が世界最大の大きさを誇ることにあります。今日では日本含め、海外企業の多くが中国のビジネス市場に魅力を感じ、中国への進出を進めています。実際、日本企業の売上高は東アジアマーケット市場でのシェアが多くを占めるようになっており、そのため中国のビジネス市場が企業に与える影響力はその分大きなものになっているのです。

しかしその一方で、中国のビジネス市場での成功に不可欠となる中国語が話せる人材は多くの企業で不足しており、そのため中国語に関するスキルを有している人材を多くの企業は求めているのです。中国に既に進出している企業、中国への進出を検討している企業どちらにおいても、中国語に関するスキルはアピールの材料になると言えるでしょう。

中国語に関する主な資格

「英語であれば英検やTOEIC、TOEFLなどがあるけれど、中国語に関する資格ってどういうものがあるの?」と思う就活生もいることでしょう。ここでは中国語に関する主な資格を3つ挙げ、それぞれを解説していきます。資格によって中国語に関するスキルを客観的に証明することが可能になります。

単に「中国語が話せます」と述べるよりも資格を通じてアピールすることで、採用担当者に自分のスキルをしっかりと伝えることが可能になるのです。以下を参考に、余裕があるのであれば、資格取得も検討してみるようにしましょう。

日本中国語検定

中国語に関する主な資格の1つ目は、日本中国語検定です。「中検」という略称で知っている学生もいることでしょう。難易度は準4級、3級、2級、準1級、1級に分かれており、1級に向けその難易度は上がっていきます。準4級、4級あたりでは基礎的な中国語のマスターが求められる水準である一方、準1級・1級クラスでは高度な読解能力や通訳としてのスキルが求められるなど、その難易度は大きく異なります。

試験内容はリスニングと筆記試験に分かれており、その総合得点で合否の判断が行われる仕組みです。また準1級・1級ではコミュニケーション能力や翻訳力を問う二次試験が行われます。上述の通り、中検の略称で世間的にも認知されている資格試験であり、日本でオーソドックスな中国語検定と言えるでしょう。

HSK

中国語に関する主な資格の2つ目は、HSKです。HSKは中国政府が認定している資格であり、中国国内だけでなく、世界中で公的証明として活用されているものです。HSKの特徴として、中国語を用いたコミュニケーション能力の測定に特化している点が挙げられます。試験内容はリスニング・読解・作文で構成されていますが、それらの問題全てにおいて、実際の日常生活の中で使われる表現が多く問われており、実用性の高い中国語力を身につけることが可能になるのです。

日本では、日本中国語検定の方が浸透していますが、世界中で行われる中国語の検定試験として最も受験者が多いのはこの試験です。そのためグローバル企業を中心にHSKの導入を検討している企業も増えてきています。企業の採用担当者も認知している可能性の高い資格だと言うことが出来るでしょう。

TOCFL

中国語に関する主な資格の3つ目は、TOCFLです。TOCFLは台湾の国家中国語能力試験推進委員会が行っている試験です。この試験の特徴として、「繁体字」で問題が作成されている点です。中国語は大きく分けて、「簡体字」と「繁体字」の2つに分けることが出来ます。簡体字が主に中国大陸で利用される字体である一方、繁体字は主に台湾や香港、マカオなどにおいて使用されている字体です。

TOCFLにおいては、繁体字で試験が行われており、試験内容はスピーキングとライティングスキルとなっています。日本国内での認知度はあまり高くない資格ですが、台湾での現地採用での就職や大学進学を考えている人、台湾で、習った中国語についてスキルの証明をしたいと考える人にとって、有意義な資格試験といえるでしょう。

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中国語を就職に活かしたいのであれば2級以上

学生時代までに培った中国語を就職活動においてアピールしたいのであれば、「日本中国語検定」であれば「2級」以上の合格が必要です。日本中国語検定の2級は、「日常的な話題での会話が行える」レベルの問題が出題されています。ただし、実務でもすぐに役立つことを強く印象付けたいのであれば、準1級以上に合格しておいたほうが良いです。

HSK、TOCFLにおける「日常的な話題での会話が行える」レベルは、前者は「3級」以上、後者は「Band B・Level1」以上と置き換えることができるでしょう。

なお、HSKは数字が大きくなるにしたがってレベルが上がるものですので(6級が最高難度)読み間違いには注意してください。

中国語を活かして就職できる企業

せっかく中国語を活かして働きたいと思っていたとしても、どのような企業や職種で使えそうなのかを見極めてから行動しないと危険です。中国語を使って働く機会が全くない会社に入ってしまって後悔なんてことになりかねません。

ここでは、中国語を活かして働くことのできる業界、あるいは活用できる可能性のある職種を紹介します。以下で登場する情報を参考にして、自分の進路を考えるようにしてください。

中国や世界に支社がある企業

中国語を活かして働きたいのであれば、「中国や世界に支社を持っている企業」に注目しましょう。とくに、中国に支社を持っている企業であればより活かせる可能性は高く、入社後に積極的なアピールを仕掛けていくことによって中国支社への異動の可能性があります。中国支社を持つ業種としては、「商社」「金融」「メーカー」の3つがあげられます。グローバル化の波に乗って世界に進出している企業が多く、中国語圏はもちろんのこと、さまざまな国や地域に支店・支社を出しています。

【丸紅株式会社】中国語圏内拠点

・中国、シンガポールなど

【みずほフィナンシャルグループ】中国語圏内拠点

・北京、香港など

【トヨタ自動車株式会社】中国語圏内拠点

・中国、マレーシアなど

もちろん、現在は中国で働く環境がない企業でも、「それを中国語圏にも広めたい」という強い想いがあるのであれば、アピールすることは可能です。積極的に仕掛けるようにしましょう。

中国語が活かせる職業

「中国語のスキルを活かせる仕事に就きたい」と考える就活生もいることでしょう。ここでは中国語が活かせる職業について3つ挙げ、解説していきます。上述の通り、中国進出を進める企業において、中国語のスキルを有していることは有利に働く可能性が高いでしょう。

しかし中国語が直接活かせることがわかっている職業であればなお、自身のスキルを効果的にアピールすることが出来るのです。中国語のスキルを有しているのであれば、以下を参考に、そのスキルをそのまま活かすことの出来る職業についても把握し、自身の選択肢を広げておくようにしましょう。

通訳案内士

中国語が活かせる職業の1つ目は、通訳案内士です。通訳の仕事は中国語を訳したり話したりするため、自身が持っているスキルをそのまま大いに活かすことができる仕事だと言えるでしょう。通訳の仕事に必要となるのは「聞く力」と「話す力」だけではありません。言葉の表面的な意味を捉えるだけではなく、微妙なニュアンスや、言葉に含まれた真意を踏まえ、その上で適切な翻訳を行う必要があるのです。

そのため、通訳案内士として働くにあたっては高度な語学力が必要となります。資格を通じて自身の語学力をアピールする際、難易度のそれほど高くない資格を持っていたとしても、あまり効果的なアピールにはなりません。日本中国語検定でいえば1級レベルの語学力が必要になる仕事だと言うことができるでしょう。

旅行会社や航空会社

中国語が活かせる職業の2つ目は、旅行会社や航空会社です。今日、東京や大阪など多くの都市に中国人観光客が多数来日しています。航空会社や空港会社では、観光客に中国人がいるなど中国語で会話をしなければならない機会があるため、実務において中国語のスキルを活かす機会があるのです。

今後東京オリンピックに向け、中国人観光客数は増えていく傾向にあり、また観光客による消費が日本経済を支えている一面があります。国としても観光事業に今後力を入れていく可能性が高いことから、ますますこれらの企業では中国語のスキルが不可欠なものになっていくでしょう。中国語を話せる人材が不足する企業が多い中、これらの企業を受ける際、中国語のスキルをアピールすることで、選考を有利に進めることができる可能性もあるのです。

アパレルや食品のバイヤー

中国語が活かせる職業の3つ目は、アパレルや食品のバイヤーです。バイヤーは海外と取引を行うことが多く、メイド・イン・チャイナの商品が多数あるため、中国語を活かせる仕事だと言うことができるでしょう。上述の通り、中国は世界的にもビジネス市場として非常に注目されているところです。日本のみならず多くの企業が中国進出を行い、企業の売り上げの一部は、中国によってもたらされています。

企業の売上を左右する要素として中国の割合が大きくなってきている中、中国語のスキルを有している社員が不足していることは企業にとって、大きな痛手となってしまう恐れがあるのです。このような背景から、アパレルや食品のバイヤーへの就職の際には、中国語のスキルが大きなメリットとなる可能性があると言えるでしょう。

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就職で活用できる中国語を学ぼう

ここまで、就職活動において中国語が有利に働く理由から、中国語のスキルを示す資格の種類、中国語を活かせる職業までを解説してきました。英語に比べ、中国語は就職活動や社会人として働くにあたって有利になるイメージがあまりないものでしょう。履歴書等にTOEICのスコアを記入する欄が資格欄とは別に設けてあることはあっても、中国語に関するスキルを書く欄は特別に設けてあることはほとんどありません。

しかしここまで述べてきたように、就職活動において中国語のスキルを評価してくれる企業は非常に多いのです。限られた時間の中で、何をアピールすることが採用担当者に対して最も良い影響を与えることになるのかはわかりません。中国語についてもしっかりとアピールできるようにしておきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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