目次
面接の座り方にもマナーがある
就活でもっとも重要なシーンのひとつである面接には、さまざまなマナーがあります。「しっかりと受け答えをしていれば問題ない」と考える人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。企業側は、社会人として自社の顧客と信頼関係を築いていけるかなどの観点からマナーも見ている場合もあります。
複数あるマナーの中でも、緊張している時などに忘れがちなのが座り方や姿勢の取り方ではないでしょうか。座り方や姿勢には、円滑なコミュニケーションをとるうえで最低限のマナーがあります。
相手の話を誠実に聞き、そして自分のことも知ってもらうために相手に失礼のない姿勢や座り方を知っておくことが大切です。この記事では、座り方の基本マナーや座る位置、カバンを置く場所などを紹介します。
大前提は自分らしく納得できる就活ができるか
第一印象は非常に大切であり、就活マナーを気にする人も多くいます。就活生の中には座り方の姿勢や手の位置など細かい所作がわからず、不安な状態で選考に臨む人もゼロではありません。
この記事ではそうした方が自信をもって面接を受けられることを目指し、一般的なマナーや面接官がよく見ている点について詳しく解説します。
一方で知ってもらいたいのは、就活に正解はないということ。一般的な座り方のマナーを紹介しますが、一番のポイントはあなたの魅力を演出することです。自分らしい就活をするために、あくまで参考として、あなたの納得のいく就活を心がけましょう。
面接での座り方を見る企業側の意図
「面接での座り方はどこまで見られているんだろう」と思う人も多いのではないでしょうか。面接は、面接官とのコミュニケーションの場です。大前提として、社会人としてコミュニケーションを取る際の最低限のマナーが見られているということは覚えておきましょう。
ここでは、面接での座り方について企業側の意図や考え方を解説していきます。
①面接で最も見られているのは人柄や価値観
そもそも面接とは、就活生が自社とマッチしているかを見る場です。そのため、応募者の人柄や価値観を知ることを最も重視しています。
そのため面接での細かいマナーを気にするかどうかは、企業によっても違い、また採用担当者にとってもさまざまです。
マナーを気にしすぎて自分らしく話せなくなるのは本末転倒になってしまうため、「相手にとって失礼な態度ではないか」という大前提をまずは意識しましょう。
②面接時のマナーから入社後の働き方もイメージしている
面接は採用担当者にとって、応募者と直接話せる貴重な機会です。そのため、人柄や価値観を見るのはもちろんですが、話し方や姿勢から入社後の働き方もイメージしています。
たとえば、話すときに腕を組んだり目を合わせなかったりすると、入社後に自社の顧客と信頼関係を築けるのかと不安に感じてしまうこともあります。
面接での座り方や姿勢だけで、合否が決まるとはいえません。しかし、面接では面接官に対して失礼のないように、誠実に向き合うことが重要だと覚えておきましょう。
面接での椅子の座る位置と姿勢の基本マナー
椅子に座るとき、どの位置に腰をかけ、どのような姿勢にすれば、面接官にいい印象を与えられるのでしょうか。
まず椅子に座る際は、深く腰をかけないことに注意してください。自然と不恰好になってしまう可能性があり、姿勢は、背筋を伸ばしておくのがいいでしょう。前かがみの姿勢などは、相手に悪い印象を与えかねません。正しい座る位置と姿勢を詳しく紹介していきます。
背もたれから握りこぶし1つ分ぐらい間を開ける
学校やカフェなどの椅子では、奥まで深く座る人が多いかもしれません。しかし、奥にお尻を置いてしまうと前傾姿勢になってしまい、面接ではマナー違反と考える面接官もいるので、避けた方がいいでしょう。
ベストな位置は、背もたれから握りこぶしひとつ分ぐらいです。この位置に座ると、前かがみになることはなく、背筋を伸ばすことができます。握りこぶしひとつ分は目安になりますので、椅子の大きさによって調節してください。
奥まで座ることも避けたいところですが、浅すぎる位置も避けましょう。いい姿勢を作りづらい可能性が高く、話すことに集中しすぎて、滑って椅子から落ちてしまうかもしれません。「深すぎず浅すぎず」を意識してください。
顎を引いて背筋を伸ばす
顔の位置で注意すべきことは、顎を上げないことです。顎を上げると、面接官を見下しているような姿勢になってしまい、相手に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
次に重要になるポイントは、背筋です。面接の時は、必ず背筋を伸ばすことを意識しましょう。曲がっている状態では、「元気がない」といった印象を持つ面接官もいます。
背筋を伸ばす状態を続けていると、疲れてしまうかもしれません。とはいえ、面接官に良い印象を与えるためにも、きちんといい姿勢を持続させることを常に意識したいですね。
面接時の座り方の足と手の位置
面接で椅子に座る際に「手や足はどこに置いたらよいのか」と細かいマナーも気になる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、一般的な座り方のマナーについて解説していきます。一般的なマナーとして男性と女性で分かれる部分もあり、細かい所作に悩んだ人のためにも男女別で解説します。
また、男女別の内容については性の多様化の観点からも必ずこうすべきといったマナー意識は薄れており、自分にとって適切な対策という観点から判断していけるといいでしょう。
これから紹介する座り方のマナーは、少し気を配れば難しい所作ではありませんので、面接で少し意識してみてください。この機会に覚えておきましょう。
【男性編】面接時の座り方
一般的に、主に男性は肩幅くらいに足を開くと良いとされています。膝頭をつけることなく、肩幅程度に足を開いて座るのが一般的なマナーです。ただし、肩幅以上に開いてしまうと、少し偉そうな態度に感じる人もなかにはいるため、注意が必要です。
足と膝の角度は、垂直にするとキレイに見えます。膝が大きく開いている状態や内に入っている場合は、少し不恰好に見えてしまうこともあるので注意しましょう。こうした膝の位置では、面接官の中にはに悪い印象を持つ人もいるかもしれません。
集中して話を聞いているときや、極度に緊張しているときなどは、足や膝の開き方に十分注意できるといいですね。
次に重要なポイントとなるのは、手の位置です。腕組みは横柄な印象をあたえてしまうため、避けられるといいでしょう。
男性の一般的なマナーは両太ももに手をおき、軽く握りこぶしを作るのがいいとされています。膝の上においてしまうと、前傾姿勢になってしまうので、なるべく太ももの上におくことを意識すると、良い姿勢を保つことができます。
【女性編】面接時の座り方
主に女性の場合、膝やかかとを揃えて座ることが一般的なマナーとなっています。足を組むとビジネスマナー違反と判断されることがあるため、注意が必要です。
かかとを浮かせることなく、つま先をきちんと揃えると、マナーを守られているキレイな姿勢になりますよ。
次に手の位置ですが、女性の場合は両手をひざの上で重ねましょう。手の重ね方の注意点としては、右手が下になるようにしてください。指を組むことや、指先がバラバラの状態も避けましょう。また、指先を揃えるとより良い印象になるでしょう。
手先を気にしすぎて肩がこわばってしまうと、緊張している印象になってしまうので力を入れすぎないようにすると良いでしょう。普段こうした手の置き方はしないかもしれませんが、面接時はマナー違反と感じる面接官もいるので、その点は頭にいれておけるといいですね。
【39点以下は要注意】あなたのマナー力は何点?
「めんどくさいな」と思われがちな就活マナーですが、いざという時にできないとそれが原因で選考に落ちてしまう可能性があります。
そこで「マナー力診断」を活用しましょう。数分で終わる就活マナーの問題に答えるだけで、あなたの就活マナー力と改善点を把握することができます。
またメール例文や電話での模範回答例などもついているので、そのまま就活に役立てることができます。
今すぐ診断して、自信を持って就活に臨みましょう
これから就活を始める人に!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。
自己分析の浅さは、人事に見透かされる
就活で内定を勝ち取るためには、自己分析をして自己理解を深める必要があります。自己分析を疎かにしていると浅い答えしか浮かばず、説得力のある回答ができません。
そこで活用したいのが、自己分析ツールの「My analytics」です。
My analyticsを使えば、36の質問に答えるだけで、あなたの強み・特徴を見える化できます。
My analyticsでサクッと自己分析をして、選考を突破しましょう。
これから就活を始める人に!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。
面接時のカバンの置く場所と置き方
面接の際に、「カバンはそもそもどうすればいいのか」、「カバンの置き方がわからない」などと疑問を持っている人もいるかもしれません。就活において、ビジネスバックは欠かせないアイテムですが、面接の際はどの位置に置けばいいのでしょうか。
基本的には、利き手側の足元に置くようにしましょう。そしてカバンは、椅子にもたれかけるような置き方は避けたほうが無難です。倒れることのない立った状態をキープできる種類を選ぶといいでしょう。
利き手側の足元に置く
カバンを持参する際は、利き手側に置く方がいいとされています。その理由は、カバンの中からすぐに履歴書などを取り出せるからです。事前に履歴書を郵送している場合は別の話ですが、直接手渡しする場合、カバンの位置は重要になるでしょう。利き手側に置くことにより、サッとすぐに取り出すことができます。
利き手側にない場合、もたもたして取り出すのに時間がかかってしまうこともあるでしょう。スムーズに行動できると気持ち的にも動揺せずに進めていくことができます。
カバンは立たせてる
利き手側にカバンを置いても、そのカバンが倒れてしまったり、椅子によりかかってしまうことは避けたいところ。面接中に一生懸命話している時、カバンが倒れて中身が飛び出してしまうと焦ってしまいますよね。ビジネスバックは、独立して立ったままの状態を持続できるタイプを選ぶと安心です。
底面の狭い種類のカバンは、スタイリッシュなデザインではあるものの、床に置いた瞬間に倒れてしまうかもしれません。面接室によっては、荷物の置き場所が用意されている場合もあります。とはいえ、入室してすぐにその場所に向かってはいけません。基本的には面接官の指示があるまで、手で持っていることにしましょう。指示がなければ、椅子の横に置いてください。
事前に面接の座り方を練習してから挑もう!
面接の時、座り方にもマナーがあります。今回はビジネスマナーを紹介しましたが、面接で最も大事なのは企業に自分の魅力を最大限に伝えることです。解説した内容を参考にして、自分自身の魅力が伝わる姿勢や座り方を事前に確認してから面接に臨みましょう。