職種研究

【法律事務所の志望動機】5つの例文とポイント・NG例を紹介

法律事務所について

法律事務所は、法律に関する業務をおこなう職場です。主に弁護士や司法書士、事務員などから構成され、クライアントから依頼を受けて裁判や司法取引などのさまざまなサポートをおこないます。

受付事務においては特別な資格は必要ありませんが、弁護士と司法書士はどちらも国家資格であり、専門的な知識と教養が求められる職業だといえるでしょう。この記事では、そんな法律事務所に就職を希望する際に、参考になる志望動機の例文をご紹介します。

法律事務所の主な業務内容

法律事務所における業務内容は、持っている資格や役職によって異なります。弁護士の業務は、裁判においてクライアントを弁護することはもちろん、相談の時点で裁判の概要を説明し、おおまかな見積もりを提示します。

そして実際に裁判をおこなうとなった場合は、証人や証言の収集、アリバイや証拠の確保など裁判に必要な準備をおこないます。そして、裁判当日まで依頼人と綿密な打ち合わせをおこない、勝訴を勝ち取れるよう最善を尽くします。

司法書士は裁判をするにあたって必要な書類を作成し、指定機関に提出するなど主に書類作成業務を担当します。事務員は、事務所の受付業務や予定調和など、法律事務所の運営にかかる事務作業を担当します。

志望動機を書く際のポイント

法律事務所への就職を希望する際の志望動機において、気をつけるポイントは3つあります。1つ目は、「なぜ企業・業界を志望したのか」という理由です。業界に対するイメージや、法律関連の職種を目指したきっかけについて、エピソードなどをもとに述べましょう。2つ目は、「どんなスキルを活かせるか」ということです。法律に関する自分の資格や、裁判において役に立ちそうなスキルなどをアピールしましょう。3つ目は、「どのような働きがしたいか」という今後のビジョンです。業務をおこなう上での目標や理想像を掲げて、その企業で働きたいという気持ちを伝えましょう。

なぜその企業・業界を志望したのか述べる

志望動機を書く際にまず大切なのは、「なぜその業界を志望したのか」「その中でもなぜその企業や弁護士事務所でなくてはならないのか」の2点を伝えることです。この2点が欠ければ、志望動機としての意味をなさなくなってしまいますので、確実に盛り込むようにしてください。

そのためには、自己分析と業界・企業研究を十分におこなうことが必要です。志望理由を「なぜ?」と自分に問いかけ深掘りしつつ、業界・企業研究を進めるようにしましょう。

よくあるのが、弁護士を志望する理由は書けているのですが、その志望先を選んだ理由が書かれていないという志望動機です。この書き方だと、「弁護士の仕事ができればどこでも良いのか」と思われてしまいますので注意しましょう。

自分のスキルをアピールする

志望動機では、自分のスキルをアピールすることも大切です。なぜなら、自分がどれだけその業界・企業で働きたいという熱意を持っていたとしても、スキルがなければ採用する側にメリットがないからです。もちろん、学生の段階で即戦力になるスキルが十分にあるというのはまれでしょう。その場合、今後成長する可能性をアピールしなくてはなりません。

採用活動には企業が多くの人手や時間、お金をかけており、誰を採用するのかはとても重要です。当然、採用するメリットが感じられない志望者は選考に残ることはないでしょう。弁護士には専門知識だけでなく、コミュニケーション能力や粘り強さ、心身のタフさなど、さまざまな素養が求められます。自分の経験やスキルの中から活かせそうなものを見いだし、積極的にアピールしてみましょう。

将来のビジョンを伝える

志望動機では、自分の将来のビジョンを明確に伝えることも大切です。もちろん、「〇歳で結婚し、マイホームを持つ」といった個人的な将来ビジョンではなく、弁護士としてどのように取り組み、成長し、活躍していきたいのかといった将来のビジョンを伝えましょう。

なぜ将来のビジョンを伝えることが大事なのかといえば、採用側の企業や法律事務所にもそれぞれのビジョンがあり、それに合致していなければ支障がでるからです。どれだけ優秀な弁護士であっても、所属企業や事務所と将来のビジョンを共有できていなければ、違和感を抱えつつ働くことになるでしょう。すると、モチベーションが下がって本来の能力を発揮できなかったり、組織内のコミュニケーションがうまくいかなかったり、組織と合わなくて早期退職したりする可能性があります。

そのため、志望動機の時点で自分の将来のビジョンを伝え、組織の方向性と合致することを伝える必要があるのです。

ありきたりな志望動機は、人事を失望させる

志望動機の内容がありきたりだと、人事に採用されません。選考を突破するには、志望動機を作り込む必要があります。

そこで活用したいのが志望動機作成ツールの「志望動機ジェネレーター」です。
このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで、理想的な流れの志望動機が完成します。

スマホで簡単に使えるので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

法律事務所の志望動機例5選

次に、法律事務所への就職を希望する際に、参考になる5つの例文みていきましょう。

志望動機の例文①

私は、法廷ドラマで描かれるような敏腕弁護士に憧れて、弁護士資格を取得しました。あらゆる知識を駆使し、法律の網目をかいくぐって勝訴を勝ち取る姿は、私の憧れであり目標でもあります。それを実現するためには、さまざまな法律を網羅し、法律ごとの弱点や特徴を理解しなければならないと感じています。
まだ知識も乏しく目標を達成するためには時間がかかると思いますが、実践を通して経験を積み、貴社に貢献できるような人材になりたいです。

「弁護士を目指したきっかけ」を軸に書かれた志望動機の例文です。「ドラマで見た姿に憧れる」という誰にでも起こりうるきっかけから、「弁護士資格を取得する」という誰でもできるわけではない経歴を持っていることから、弁護士に対する熱意が感じ取れます。

また、今後の弁護士としての目標について、自分がしなければならないことを理解しており、目標を達成するために堅実な努力ができる人材だということが分かります。

志望動機の例文②

私は、弁護士には法律の知識が不可欠ですが、最も大事なのはコミュニケーション能力だと思います。具体的に、実際の裁判において弁護側の主張を明確に伝える説明力や、裁判官や陪審員を納得させるだけの説得力、論理的な弁論ができる文章構成能力などが必要です。
私は、インターナショナルスクールに通っていたため、ディスカッション授業やプレゼン授業を数多くこなしてきました。そこで培ったコミュニケーション能力を活かして、相手を圧倒できるような弁論を心がけていきたいです。

「弁護士において自分が活かせる能力」にフォーカスした志望動機の例文です。弁護士に必要だと思う能力を具体的に述べることで、業界研究をおこなっていることが分かります。さらにその研究から導き出した自論に対して、自分の活かせる能力をアピールすることで、業界に適性の高い人物だと示すことができます。

志望動機の例文③

私は、困っている人を助けられるような弁護士を目指しています。なぜなら、訴訟をおこなうとなると莫大な資金がかかり、金銭的に余裕がない人は、裁判を敬遠する傾向にあるからです。そのため、訴訟を諦めて泣き寝入りする場合も多く、私はそのような事例を遺憾に思います。
そのため、もし私が弁護士になることができたら、少額訴訟や裁判費用の補助制度などをご紹介し、誰でも平等に裁判の機会が与えられるような環境づくりに努めていきたいです。

「どのような弁護士になりたいか」に焦点を当てた志望動機の例文です。自分の理想像を掲げ、なぜそうなりたいのかという理由が詳しく記載されていることから、弁護士に対する熱意を読み取ることができます。また、今後の目標や活動内容を具体的に述べているため、担当者が弁護士としてのビジョンを明確に描くことができます。

志望動機の例文④

私が貴所を志望しますのは、貴所が「依頼者本位の法律事務所」を理念に掲げ、実際に依頼者から高い評価を得ているからです。私が弁護士を目指すのは、法に関する知識で多くの人の悩みや問題を解決し、貢献できる点に魅力を感じたことがきっかけです。中学の社会科や高校の現代社会の授業などを通し、人が社会生活を送る上で悩みやトラブルは起こるものであり、その解決方法の1つが法律であることを強く感じました。
これまで学んできた法律の知識を活かし、最大限の努力をすることで、依頼者にとってベストな形で問題解決ができるよう取り組んで参りたいと考えます。

弁護士事務所の理念に共感した点が志望動機として述べられています。冒頭に結論があるので読みやすいですし、「依頼者に貢献したい」という気持ちも伝わりやすいといえるでしょう。直接的に自分の将来ビジョンを伝えているわけではありませんが、理念への共感や就職後どう取り組みたいかといった内容から、将来ビジョンも一致していることが伝わるでしょう。

志望動機の例文⑤

私が貴所を志望しますのは、貴所が海外にも複数の拠点を持ち、日本企業の海外進出や海外投資をサポートし、高く評価されているからです。私は人々の生活に専門性を持って貢献したく、法学部に進みました。大学で勉強する中で、私たちの生活をより良いものにするには企業活動が重要であり、とりわけ海外も視野に入れた活動が重要だと知りました。
法学の知識で企業の海外進出を支えるためには語学が必要になると考え、イギリスに留学し、ビジネス英語も身に付けています。こうして学んだ法学知識や語学力で、貢献していきたいと考えております。

この例文では、法律事務所を志望する理由、弁護士を目指し法学部に進んだ理由がわかりやすく打ち出されています。法律事務所の特徴を端的にまとめた上で、自分自身が企業の海外進出を支援したいという方向性を持っていることがアピールできています。海外に留学するなど、企業の海外進出サポートに必要なスキルを自分で獲得している点も好印象でしょう。

自分は弁護士に向いているタイプか、適性を診断してみよう

自分の適性や性格が、弁護士の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか?

そんな時は、自己分析ツール「My analytics」を活用して、自分と志望業界との相性を診断してみましょう。

My analyticsなら、36の質問に答えるだけで、自分の強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。

My analyticsで、あなたの強み・弱みを理解し、自分が弁護士に向いているタイプか、診断してみましょう。

法律事務所の志望動機NG例

はじめに法律事務所への就職を希望する際に、ふさわしくない志望動機の例文についてみていきましょう。

NG例

私が貴社を志望したのは、「定時で帰れる」とうかがったためです。また、ボーナス制度が充実しているという点も魅力に感じました。また、法律事務所で積んだ経験は独立してからも活かすことができ、貴社で形成したコミュニティは独立後も有利にはたらく手段になると思ったからです。もし入社することができましたら、できるだけ多くのことを吸収して、1人前の弁護士になれるよう努力いたします。

事務所を志望した理由が自分の利益に関するものばかりになっているため、業界への貢献をアピールする必要がある志望動機では不適切な表現となります。また「独立」というワードは、いずれ会社を辞めることが想像されてしまうので、採用されにくい文章となっています。

さらに、独立後も企業のつてを頼ろうとしている様子から、企業のおいしいところだけを吸収し、都合のいい時だけコンタクトをはかる自分本位な人物だと思われてしまいます。

弁護士の志望動機では自分のスキルと将来のビジョンを伝える

法律事務所に就職を希望する際の志望動機の例文についてご紹介しました。弁護士は、クライアントの利益を守ることが仕事です。そのためには、法律に書かれている難しい用語を理解する読解力や、裁判で巧みな弁論をおこなうコミュニケーション能力が大切です。そして勝訴を勝ち取るためには、どのような理屈や理論で主張を展開するのかという「法律を使いこなす力」が現場で問われる職業といえるでしょう。

さらに、裁判や司法取引においては証明書や申請書などの書類作成も必要です。法律事務所は、裁判に関わる業務をおこなう複数の職種が集まって成り立っています。法律事務所に就職を希望する際は、事務所の一員として職務をまっとうできる人材を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ