内定について

【内定式での質問】好印象を与える内容や対応について解説

内定式の開催目的

内定式で、会社役員や先輩社員に質問できる機会が与えられることは多くあります。その際に上手に質問をするためには、内定式がどういった目的でおこなわれているのか知っておく必要があるのです。

内定式の内容は企業によって変わる部分もありますが、大きく共通している内容もあります。一般的な内定式のプログラムを知っておきましょう

主な内容は内定書の授与と内定承諾書の提出

内定式の主な内容は内定書の授与と内定承諾書の提出です。内定書をもらい、内定承諾書の提出により正式に企業と内定契約を結んだことになります。場合によっては内定式以前に内定承諾書を提出していることもあり、その場合は内定書の授与のみになります。また調印するケースも多く、正式な式典として考えらていますので、厳格な気持ちで臨まなければなりません。

主な内容はこの2つですが、このほかには、入社後の説明や社長などのあいさつがなされる場合も多いです。入社後の大まかなスケジュールが説明されたり、社長から激励などがありますので、しっかりと聞いておく必要があります。就職してから社長に会う機会は減る可能性が高いですし、貴重な機会ですので社長の話は特に注意して聞きましょう。

最後に内定者懇親会や質疑応答が設けられる

内定式自体は内定書の授与と内定承諾書の提出などで終わりますが、最後に内定者同士の懇親会や先輩上司に対しての質疑応答の時間が設けられているところがほとんどです。企業によっては内定式と懇親会を別に考えているところもありますが、ほとんどの場合で同日にそのまま続けておこなわれます。

内定式も重要ですが、懇親会も大切なものですので、できる限り参加しましょう。また、ここで先輩社員に対して質問ができますので、事前に質問内容を考えておく必要があります。質問をしなければ意欲が低いと思われる可能性がありますし、評価が悪くなってしまいます。また質問をしても内容次第ではマイナスの印象を与えてしまいますので、よく考えてから質問をしなければなりません。

内定式での質問例【就活時】

内定式でどのような質問をすればいいかわからず困る人は多いですが、おすすめなのは就活の時の話についての質問です。先輩社員の就活のときの話を聞くことで、得られる情報はたくさんありますし、それが就職後の仕事に役立つ場合もあります。

年の近い社員であれば参考になることも多いですし、年が離れている場合でも普段は聞けない貴重な話を聞くチャンスです。就活の時の話でも特に聞いておきたい内容が2つありますので、それらを参考に質問内容を考えていきましょう。

学生時代は何をしていてどうPRしていたか

内定式での質問例としては、学生時代は何をしていて、どうPRしていたかが挙げられます。学生時代は何をしていて、どうPRしていたかを聞くことにより、企業の求めている人物像が掴めます。

就活をしていたときにどのようなことをPRしていたかを聞き、それを自分に当てはめて考えてみると、企業に必要な能力が備わっているかの判断にもなります。必要な能力がすでに自分に備わっているのであればそれをさらに伸ばし、備わっていないのであれば就職までに身に付けるよう努力していきましょう。

就活をしてその企業に入社を決めた理由

就活をしてその企業に入社を決めた理由も、内定式での質問例としてはおすすめです。入社を決める1番の決め手を聞くと、その企業の特徴や全体像をとらえたい就活生は多いです。決め手を知ると企業の魅力を知ることにも繋がりますし、より企業への理解を深めていけますす。

内定式に参加しているものの、まだその企業へ就職しようかどうか悩んでいる人は多いですし、先輩社員の決め手を参考にすることで決断ができる場合もあります。その企業へ就職した決め手を知り、企業の魅力を知ると、就職に向けてのモチベーションアップも可能です。就職まで気持ちを切らないためにも、企業の魅力を知って、就職意欲をさらに高めていきましょう。

内定式での質問例【業務について】

内定式での質問としては、就活の時の話だけではなく、就職後の業務について聞くのもおすすめです。事前に業務についての知識を深めておくことで、就職後もスムーズに仕事を進められますし、少しでも早く職場に馴染めます。

業務内容を知っておけば、それに必要な能力を就職までに磨くこともできますので、就職前に業務を理解しておくのは大切です。業務に関して質問する場合も、聞いておきたい項目がいくつかありますので、それらも参考にしてみましょう。

1日の仕事のスケジュール

  • 平日の1日の仕事のスケジュールを教えてください。
  • 1日の最初はどんな仕事から始めますか?

業務についての質問としては、1日の仕事の流れや大まかなスケジュールなどが挙げられます。これらを質問しておくことで仕事の流れが理解できますし、入社後のイメージが掴めます。就職してからどのような仕事をするのか、生活がどのように変わるのかなどを心配している人も多く、事前に不安を解消するためにも仕事のスケジュールの質問は大切です。

1日の流れを知っておけば就職してからも素早く仕事を組み立てて進めることができますし、スムーズに仕事が進めば高評価を得ることもできます。流れを知っているのと知らないのとでは仕事の進め方も大きく違ってきますので、どのようなスケジュールを組んで仕事をするのかを知っておきましょう。

仕事での苦労や難しいこと

  • 今の仕事で苦労していることや難しいことは何ですか?
  • 今抱えている仕事の中でも最も難易度が高い仕事はどんなものですか?

仕事で現在の苦労なぞについて質問しておくのも、仕事への理解を深めるためには大切です。仕事は簡単なものもあれば難しいものもありますし、仕事をしていれば苦労することも多いです。仕事では大変であったり、辛かったりすることも多いですし、それらが耐えられずにやめてしまう人もいます。

せっかく入社したのであれば、少しでも長く続けることが大切ですし、続けることでスキルが身に付き、乗り越えられることも多いです。入社後の業務に関してどんな点が大変なのかを質問し、備えておくことで大変なことがあっても簡単に挫けずに済みます。仕事の楽しい面だけではなく、辛い面からも目を背けないようにし、厳しさも理解しておきましょう。

入社後取得が望ましい資格等

  • 仕事をする上で必要な資格はありますか?
  • どんな資格を持っていればキャリアアップができますか?

就職が決まればそれで終わりではなく、入社に向けてスキル磨きが大切ですし、就職後もさらに資格の取得などに向けて勉強を重ねていきましょう。仕事で活躍するためには、社会人になってからも自分を高める努力が必要ですし、業界や企業によっては資格により仕事がスムーズに進められる場合もあります。

入社後取得が望ましい資格を知り、入社前からの準備によって評価も上がり、仕事でも余裕が生まれます。余裕があると仕事もスムーズに進めやすくなりますし、成功に繋げられる可能性も高いです。入社前に資格を取得できていればベストですが、それが無理な場合でもしっかりと勉強をしておき、早い段階で必要な資格が取得できるようにしておきましょう。

適職診断を試してください。

適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。


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内定式での質問例【今後について】

内定式では今後についての質問も大切であり、将来を見据えた質問により好印象が与えられる場合も多いです。企業に就職すればそれで終わりではなく、そこから長い社会人生活が始まります。

就職はゴールではなくスタートですので、今後についてしっかりと考えた上で最初の一歩が大切です。会社の今後について、個人の今後についてそれぞれ聞くべきポイントがありますので、それらを知って将来のビジョンを固めていきましょう。

会社の今後の展望について

  • 今後の展望としては、どのような事業展開を考えていますか?
  • 5年後、10年後に向けてどのような経営戦略を打ち出していますか?

会社の今後の展望についてを質問するのは大切であり、会社は今後どのような方向を目指しているのかを聞いておきましょう。自分の働く企業について知りたいのは当然であり、何も知らないままに働くのは危険です。どれだけその会社で仕事がしたいと考えていても、目指す方向が自分とは真逆のものであれば入社しても長続きしずらいです。

個人として今後どのように成長していきたいか

  • ○○さんは今後どのように成長していきたいと考えますか?
  • 企業を成長させる一員になるためには、個人としてどのように成長すればいいですか?

会社の今後について聞くのはもちろん、個人として今後どのように成長していきたいか、個人の今後について質問も大切です。業務を通して実現したい社員の夢などを聞き、自分の目指すベクトルとマッチしているかどうかを見ていきましょう。同じ夢を持つ仲間がいれば、力を合わせて達成に向けての努力ができますし、誰かと一緒に夢の実現を目指すことでモチベーションが高く持てます。

また全く同じではなくても、同じベクトルを持った仲間がいれば働きやすいですし、個人としても成長しやすくなります。会社が成長するだけではなく、個人としての成長も大切ですので、自分のキャリアプランが達成できる環境にあるかを確認しておきましょう。

内定式でしない方が良い質問

内定式では質問により有益な情報をさまざま得られますし、質問をして積極性をアピールすれば好印象になります。しかし質問をしていれば必ずしも好印象になるとは限らず、内容によってはマイナスの印象を与えてしまうこともありますので注意しなければなりません。内定式ではしない方がいい質問がいくつかあり、それらは絶対に避ける必要があります。しない方がいい質問を知って、間違っても内定式で聞いてしまわないようにしましょう。

企業説明会やホームページに掲載してある事

内定式でしない方がいい質問としては、企業説明会で説明した内容やホームページに掲載してあることが挙げられます。これらの内容を質問してしまうと、企業研究が不十分だと評価されてしまい、マイナスの評価になってしまいます。評価が下がったからといって内定が取り消しになるわけではありませんが、これから就職する企業から印象が悪いのはいいことではありません。

就職時から印象が悪ければ挽回するのは大変ですし、先輩社員とも良好な関係が築けなくなってしまう可能性も高いです。就職してすぐはさまざまな人に助けてもらうことになりますので、周囲の人と関係性を作っておくのは大切です。就職前に印象を悪くしないためにも、内定式前に企業についての知識はもう一度深めておきましょう。

福利厚生面での質問

福利厚生面での質問も、内定式ではしない方がいい質問のひとつです。福利厚生などは仕事をする上で大切ですし、気になるのが正直なところではありますが、入社前から条件を口に出すと評価はよくありません。内定式で聞いてしまうと、就職してからも条件の交渉をするのではないかと思われる可能性がありますし、条件だけで就職先を選んだと思われる可能性もあります。

場合によっては企業への就職意欲が低いと判断されかねませんので、内定式では聞かない方が無難です。どうしても聞きたい場合は、直接的に聞くのではなく、遠回しな表現で聞くことが大切です。勤務地が気になる場合は先輩社員のこれまでのキャリアを聞くなど、質問を工夫するようにしましょう。

内定式での質問のマナーを理解して好印象を与えよう

内定式では質疑応答の時間が設けられているケースがほとんどであり、そこでどんな質問をするかによって与えられる印象は変わります。入社前から好印象を与えておけば、就職後の仕事をスムーズに進められますし、先輩社員とも距離が縮められます。

スタートダッシュが切れるかどうかは、入社前の評価にかかっていますので、少しでも好印象を与えるためにも、内定式での質問の工夫が大切です。内定式ではどんな質問でもしていいわけではなく、すれば好印象な質問、悪印象な質問がそれぞれあります。内定式でも質問のマナーはありますので、それらを理解して質問内容を工夫し、マナーを守った質問をして好印象を与えましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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