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エントリーシートの短所の書き方【作成ポイントと例付き】

エントリーシートの短所で悩む人は多い


エントリーシートでは短所を求められることも多く、どのように書けばいいのか悩んでしまう人は多いです。エントリーシートに限らず、短所は就活では必須のものであるため、選考を攻略するためには、必ず用意しておかなければなりません。

短所を考えるのは難しく、それを上手にアピールするとなればさらに難易度は上がります。短所はそのまま伝えるだけではマイナスの印象を与えてしまう可能性が高いため、エントリーシートでも工夫して書かなければなりません。

短所を上手にアピールするのは難しいですが、エントリーシートには書き方のポイントがあります。ポイントさえ理解していれば、上手に伝えることができますので、書き方を把握して書類選考の突破を目指しましょう。

エントリーシートの短所で何が見られているのか

エントリーシートで短所を上手にアピールするには、まずは短所から何を見られているのかを知っておくことが大切です。エントリーシートの質問は企業が自由に設定できるため、履歴書と内容を変えて、ユニークな質問を設定する企業も少なくありません。

自由に設定でできる中であえて短所を聞くということは、それだけ企業も重要視しているということです。短所ではどのような点が見られ、どのように評価されているのかを知り、エントリーシートを上手に作成しましょう。

学生の特徴

エントリーシートの短所からは、学生の特徴が見られています。短所は性格を表す要因のひとつであり、その人の特徴や人間性を示したものです。企業の採用活動では学生について深く知ることが重要視されており、人柄を知るためにさまざまな方法で選考をおこないます。

エントリーシートも学生への理解を深める方法のひとつであり、短所は特に性格を表しているので重要視されていると考えましょう。短所と長所は表裏一体のものであり、短所を知ることで、長所を割り出すこともできます。短所と長所の両方が分かれば、その人のことを正確に把握できます。短所は短所のみならず、その裏返しとしての長所まで見られていることを理解しておきましょう。

弱みと向き合えているか

短所は誰しもひとつは持っているものであり、それ自体は問題ありません。大切なのは、短所をしっかり把握し、それとどのように向き合っているかです。エントリーシートの短所では、自身の弱みから逃げずに向き合えているかが見られています。

そのため、短所がないというのはNGであり、提示できなければアピールする意欲がないとしてマイナスの印象を与えてしまうので注意しましょう。また、しっかり自己分析ができていない印象も与えてしまい、就活への意欲そのものを疑われることも多いです。

弱みと向き合うのは大変なことであり、勇気のいることです。弱みから目をそらさずに自分と向き合えているかによって、成長意欲、誠実さなどまで見られていると考えましょう。

仕事をする上で致命的でないか

仕事をする上で人柄や能力は重要なポイントであり、短所は致命的な欠点となりえないかも見られています。自身の短所としっかり向き合えていたとしても、それが仕事をする上で致命的なものだと、評価が下げられてしまうので注意しましょう。

仕事には向き不向きがあり、優秀な人でもすべての業界、企業で活躍できるわけではありません。能力的、性格的な相性は非常に重要であり、これは企業にとっても学生にとっても大切なことです。

相性の悪い仕事では活躍することが難しく、成長もしづらくなるため、早期に退職してしまう可能性も高いです。短所は企業との相性を確認し、仕事をする上で問題はないかをチェックする重要な項目だと考えておきましょう。

エントリーシートにおける短所の上手な書き方

エントリーシートにおける短所の上手な書き方

エントリーシートで短所を上手にアピールするには、書き方にこだわることが大切です。どんな題材を使うかだけではなく、どのようにアピールするかな重要なポイントであり、同じ短所でも書き方ひとつで印象は大きく違ってきます。

短所はいかに好印象を与えて伝えられるかが重要です。エントリーシートにおける短所の上手な書き方を理解して、マイナスをプラスに変えてアピール力を高めていきましょう。

①短所による失敗を明らかにする

エントリーシートで短所をアピールするには、どのような点が短所であるのかを明確にすることが大切です。どれだけ細かくアピールしていても、短所そのものを把握してもらなければ高評価を得ることが難しくなるので注意しましょう。短所を明確に提示するためには、何が短所であるかを最初に述べ、それによってどのように失敗したのかを伝えることが大切です。

たとえば人見知りが短所だとしても、人見知りをして人の輪に入れない人もいれば、そもそも人がいる場所を避けてしまう人もいます。一口に短所といってもさまざまな特徴があり、人によって捉え方も違うため、実際に経験した失敗を提示して、分かりやすく伝えましょう。

②どのように向き合っているかを提示する

短所は向き合い方を提示することも大切であり、自分の中でその短所がどのような位置づけにあるのかを述べましょう。短所は単に把握するだけではなく、しっかり向き合うことが大切であるため、まずはどのように捉えているのかを提示する必要があります。

自分の短所が何であり、それをどのように捉えているのかを伝えることで、弱みから逃げずに向き合えている印象を与えることができます。捉え方を提示しておかなければ、単に短所として認識しているだけで止まっていると思われるので注意しましょう。短所としっかり向き合っていることが伝われば、誠実な人柄がアピールできるため、好印象を与えやすいです。

③克服するための努力を伝える

短所は向き合うことも大切ですが、そこから一歩進んで評価を獲得するには、克服しようと努力していることが大切です。克服するための努力を述べることで、成長意欲の高さがアピールでき、より好印象を与えることができます。

短所は克服に向けて努力していることが大切であり、現在改善のための努力をしているもの、すでに克服したものどちらを伝えても構いません。大切なのは、克服に向けて何らかの努力、取り組みをしていることです。

ただし、長期にわたって努力しているにも関わらず、一向に改善できていないものを伝えるのはやめましょう。努力していても、方法を間違えていると判断されればマイナスの印象を与える可能性があるので注意が必要です。

エントリーシートで使える短所の一覧

・人見知り
・大雑把
・優柔不断
・頑固
・臆病
・視野が狭い
・移り気
・聞き下手
・話し下手
・周りに流される
・完璧主義

エントリーシートで使える短所はさまざまありますが、自分の特徴を言い表したものであれば、基本的にはどれを題材としても問題はありません。ポイントは志望先の仕事において致命的とならないこと、別の部分でアピールしている長所と矛盾しないことです。

基本的には何でもアピールできる短所ですが、企業との相性が悪いと判断された場合は、短所が大きなマイナスの要素となってしまいます。また、長所と矛盾している場合も一貫性がないとして評価を下げられる可能性があるので注意しましょう。

エントリーシートに書く短所の例文

エントリーシートで短所を上手に書くポイントを把握すれば、実際に文章を考えていきましょう。ポイントを把握してもなお上手く書けないという場合は、例文を参考にしてみるのがおすすめです。

例文を確認することで、全体の文章構成が分かり、どのように書けばいいのか、より明確にイメージできます。例文では3つの短所を題材に紹介しますので、それぞれ参考にしてみましょう。

人見知り

私は人見知りで、初対面の人となかなか打ち解けられず、友達ができるのに時間がかかりました。学生時代は周囲の人がどんどん友達を作っていくなか、自分だけ取り残されるようで焦りました。
私は話すのが苦手だったため、聞き手に回ることで短所を改善しようと考えました。集団の中には必ず話し役と聞き役がいて、聞き役を担うことでその場に違和感なくいられるようになりました。
また、一対一の会話でも、相手への質問や相槌などを工夫することで、スムーズに距離を縮められるようになりました。聞き役に徹し、傾聴力を身に付けることで、人見知りを克服できました。

人見知りを題材にした例文では、初対面の人となかなか打ち解けられないことを短所としています。単に人見知りとしてアピールするのではなく、細かく補足説明することで、どんな短所かを明確にし、かつ自分でもきちんと把握できていることをアピールできています。

また、短所を克服するための努力にも触れられており、自分なりの方法で改善を目指したことが分かり、好印象でしょう。集団と個人、両方の対処法を考えている点も評価されるポイントであり、あらゆるシーンでの人間関係に対処できることで、克服できたことが証明されています。

大雑把

私の短所は大雑把なことであり、整理整頓が苦手で忘れ物もよくしてしまいがちでした。課題などを忘れると自分の評価が下がることはもちろん、ゼミの仲間などの評判も悪くなるため、自分だけの問題ではないと考え、改善を目指して努力しました。
そこで大雑把なことを解消するために、まずは何でもしっかり準備してから取り組む癖を付けました。例えば翌日の持ち物をリスト化し、前日には準備を済ませておくなど、ワンクッション置いて考えることで、大雑把な癖を解消できました。
今ではリストなどを作ることなく、頭の中で考えて物事を整理しておこない、整理整頓もでき、忘れ物などもなくなりました。

大雑把を題材にした例文では、整理整頓が苦手で忘れ物が多いことを短所として提示しています。最初に短所を提示し、かつ補足説明も加えて伝えられていますので、何をアピールしたいのかが明確にできており、好印象でしょう。

また、どのように克服を目指して行動したのかも伝えられており、これも評価されるポイントです。リストを作って対処、現在では頭の中で考えて行動できると、段階を踏んで伝えることで、成長の過程をアピールでき、より好印象を与えられています。

優柔不断

私の短所は優柔不断なことであり、どんな些細なことでも選択に迷い、他の人より出遅れてしまうことが多いです。決断を早くしようと思いましたが、適当に決めるのもよくないと感じ、人より早く動き、準備を進めることで改善を目指しました。
迷ってしまうのはどちらがいいかではなく、どちらを選んだほうがリスクが低いかを考えてしまうからであったため、事前準備を徹底しました。準備をすることで選ぶべき選択肢を見分けることができ、結果的に優柔不断を克服できました。しっかり準備をしているので迷いなく決断でき、かつリスクを排除した選択が素早くできます。

優柔不断を題材にした例文では、選択に迷い、出遅れてしまうことが短所としてアピールされています。優柔不断をどのような短所として認識、把握できているかが伝えられており、アピール内容を明確にできています。

また、自分なりにどんな優柔不断かを考え、それに合わせた方法で改善を目指せているのも、評価されるポイントでしょう。短所を克服し、かつ事前準備が徹底できることもアピールできているため、リスク管理ができることが伝わり、さらに好印象を獲得できています。

エントリーシートで短所を書く際の注意点

エントリーシートで高評価を獲得するためには、注意点も理解しておかなければなりません。注意点が守れていなければ、マイナスの印象を与えてしまい、場合によっては評価を大幅に下げられてしまう危険性もあります。少しでも高い評価を獲得するためには、いかに好印象を与え、そしてマイナスの印象を避けて伝えられるかが大切です。注意点を正しく把握して、短所を上手に伝えていきましょう。

短所を提示するだけにならない

短所をアピールする際には、短所の提示だけにならないようにしましょう。短所を提示できれば、少なくとも短所を把握していることが分かり、自己分析がある程度できていることは伝わります。しかし、単に短所を認識しているだけでは、成長力などは伝わらないため、高評価を得るのが難しくなってしまいます。

新卒では就職後の成長力を期待して採用が決定することも多く、成長力や意欲の高さをアピールするのは大切なことです。短所を提示するだけでは、弱みと向き合い、改善することから避けている印象を与えてしまい、マイナスの評価にも繋がりかねません。成長力の高さをアピールするためにも、短所は克服するところまで併せてアピールしましょう。

前向きに伝えることが大切

短所はそもそもが自身の弱みであり、マイナスの要素が強いため、いかに上手にプラスの印象を与えられるかが重要です。短所を提示するだけではマイナスの印象を与えがちであり、伝え方も工夫しなければ、暗いイメージがついてしまい、これも評価を下げてしまう要因です。

短所はできるだけ明るい印象を持ってもらうことが大切なため、前向きに伝えることを心がけましょう。短所は前向きに伝えることで、マイナスの要素を排除できるだけではなく、ポジティブな人間性のアピールにもなるため、より高評価を獲得しやすいです。どんな短所であっても最後にはプラスに転換できればOKであり、反対に言えば、プラスに変えて伝えられない題材は使わないよう注意しましょう。

長所を短所としてアピールしない

短所は明るく前向きに伝えることが大切ですが、いくら前向きにアピールするからといって、長所を題材としてしまうのはNGです。長所を短所としてアピールしてしまうと、そもそも質問の意図が理解できていないと思われてしまい、マイナスの印象を与えてしまいます。場合によっては自分勝手な印象を与え、さらに評価を下げられる可能性もあるので注意しなければなりません。

また、長所を短所と捉えていることで、ネガティブな考えを持っているのではないかと思われる可能性もあるので注意が必要です。どんな場合でも、長所を短所としてアピールすることにはいい印象はなく、マイナスの評価になってしまうことがほとんどです。短所を問われている以上、きちんと短所を題材にし、そこからいかにプラスを与えられるかの工夫をしましょう。

マイナスをプラスに変えてアピールしよう

エントリーシートでは短所を問われることが多く、アピールに悩む学生は多いですが、上手な書き方を知っていれば、それほど難しくはありません。短所のアピールが難しいと感じてしまうのは、書き方を把握できていないだけの場合が多く、ポイントさえ理解できれば、スムーズにアピールできるということも多いです。

短所はマイナスの要素が強いものですが、アピール次第ではプラスに転換して伝えることができます。高評価を獲得するためには、このプラスに転換するという部分が重要ですので、前向きなアピールを意識することが大切です。

どんな短所も伝え方次第で高評価の獲得はできますので、上手に作成してエントリーシートのアピール力を高めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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