就活のマナー

就活中の香水はマナー違反?|エチケットやおすすめの臭い対策を紹介

就活中に香水を使っていいのか

香水の香りが人に与える影響は、自身が想像している以上に大きいものです。そのため、就職活動中に香水を使用することは控えた方がいいでしょう。いくら少量の香水であっても、その香りが万人に受けるとは限りません。誰しもが、好きな香りと苦手な香りがあります。

たまたま使用した香水が、面接官の苦手とする香りだった場合、選考に不利になることは間違いないでしょう。自分ではいい香りだと思っていても、相手には不快感を与える香りであれば、使用することは避けた方がいいと言えます。面接では第一印象が重要です。

少しでもマイナスな印象を与えてしまっては、せっかくのチャンスが無駄になってしまいます。面接で初めて応募者と面接官が対面するのですから、会った途端に悪い印象にならないよう、最後まで好印象なまま面接を終わらせるようにしてください。

就活中は香水の使用を控えたほうが無難

それでは、就活中に香水の使用を控えた方がいい理由について解説していきます。先に説明したように、使用する香水の香りが苦手な人もいますし、香水がビジネスの場にはそぐわないと考える人もいます。香水を付けていることで、相手に不快感を与えてしまう可能性があるので、就職活動中という立場上、香水を付けない方が無難といえます。

また、香水を付け過ぎたときに、その香りを弱めたり消したりすることは不可能に近いです。体に付いた香りを消すためには、シャワーを浴びて、着用している衣類を着替えなければリセットすることができません。時間に余裕があって予備のスーツを持っている人は大丈夫かもしれませんが、多くの人はそのような余裕はありません。処理の手間を考えると、就職中は香水の使用は控えた方がよいでしょう。

使用する香水の香りが苦手な人もいる

人によって、香りの好き嫌いがあります。自分にはリラックスできると感じる香りが、誰かには不快な香りになってしまうことがあります。また香りに敏感な人は、香水の匂いを嗅いだだけで気分が悪くなってしまうこともあります。このように、自分にとっては癒される香りであっても、知らないうちに他人に迷惑をかけてしまう可能性があるのです。

香水を使用する際は、自分のことだけではなく、周りの人への配慮も考えましょう。微量の香水であっても、その香りが苦手な人に「この人は自分の嫌いな匂いがする」「香水を付け過ぎな迷惑な人」と思われてしまっては、マイナスな印象でしかありません。特に面接の場では、どんなにいい回答ができたとしても、最初の印象が悪ければ、そこから好印象に変わることは困難に近いです。

ビジネスの場にはそぐわないと考える人もいる

香水をビジネスの場にそぐわないと考える人もいます。香水はファッションのイメージが強く、公的なイメージよりも、趣味やプライベートなものという印象が強いです。そのため、ビジネスとプライベートの切り替えができず、他人への配慮ができていないと見なされてしまうことがあります。

また、香りが強いことで身だしなみが整っていない人だと捉えられてしまう可能性も高いです。就活生は、就職活動中の学生である立場とはいえ、これから社会人になるために採用試験を受けます。社会人になる自覚が足りない人だと思われてしまうと、選考にはマイナスに働きます。

面接は、面接官からの質問に答えるだけの選考ではありません。書類選考に通過して、企業が会ってみたいと思ったからこそ面接の場に呼ばれるのです。せっかくの選考のチャンスを無駄にしないよう、試験もビジネスの場であることを意識しましょう。

付け過ぎたときの対処が大変

香水は、付け過ぎたときの対処が大変です。香水を付け過ぎて、体に付いた香りを消したいときは、シャワーを浴びて着替えなければ香りを取り切ることは難しいです。香水は香りを長く持続させるために、アルコールを使用しています。

香水を体に付けたときにアルコールが揮発し、アルコールに溶けていた香りだけが肌に残る仕組みになっています。そのため、洗い流すか、香り成分の威力が弱まるまでは香りが残り続けます。このように、香水を付け過ぎたときの対処は時間がかかるので、体臭を抑えるために香水を付けたとしても、付け過ぎたときのことを想定すると香水を使用しない方が無難です。

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就活で臭いによっては清潔感がないと感じられる

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スーツを着用したまま居酒屋に行ったり、焼肉店に行ったりしたことはありませんか。アルコールやたばこの臭い、焼肉の煙の臭いなどは衣類にすぐ染み込み、翌日になっても完全に消えることはありません。せっかくの面接なのに、スーツの臭いのせいで清潔感がないと思われてしまっては、第一印象が悪くなってしまい、その後の面接の選考に大きく影響してしまう可能性が高いです。臭いと思われないよう心掛け、爽やかで清涼感あふれる身だしなみをするようにしましょう。

汗やたばこの臭いは要注意

特に相手に不快だと思われる臭いは、汗やたばこの臭いです。これらの臭いは、自身が意図せずして発している場合があるので要注意です。時間に余裕を持って行動できず、面接時間に間に合わせるために走って移動したり、企業内の待機部屋にて暖房が強すぎて汗をかいてしまったりすることがあります。汗は一時的な臭いではなく、時間が経つとより臭いが強くなり、広範囲に臭いを発していきます。

また、同様にたばこも臭いが強く、相手に不快感を与えてしまう場合があります。特に、禁煙車にとってはたばこの臭いは気持ちのいいものではありません。企業によっては禁煙を推奨していたり、就業規則によって禁止したりしているので、そのような企業内ではたばこの臭いがする人物は歓迎されないでしょう。本人は禁煙であっても、喫茶店などのたばこを吸ってもいい場所で気づかないうちにたばこの臭いが付着していることもあります。面接までに時間があり、待機するために喫茶店に滞在する場合は、たばこの臭いが付かないようにしてください。

エチケットとしては香水以外のアイテムがおすすめ

エチケットという言葉は「礼儀作法」という意味です。就職活動中のエチケットとして、身だしなみを整えたり、マナーを守ることが挙げられます。テーマに掲げている香水も、エチケットとして使用していた人もいるかと思われます。しかし、香水は使用しない方が無難であることがわかりました。

ただ、汗などの体臭をそのままにして就職活動をすることは好ましくありません。何かしら対策をした方が得策であるといえます。そのためにも、エチケットとしてにおい対策アイテムを使うことをおすすめします。

例えば、香り付きの汗拭きシートや香りが軽めのボディミストを使用すると、香水のように香りが強くなく、臭いをカバーすることができます。リフレッシュ効果もあるので、一石二鳥のアイテムともいえます。それではおすすめアイテムについて、もう少し詳しくご紹介します。

香り付きの汗拭きシート

汗拭きシートは、汗によるべとつきを拭き取り、肌をさらさらにすることで汗の臭いを落ち着かせることができる優れたアイテムです。べとつきや汗の不快感から解放してくれるので、たくさん歩いて移動する就活生にはもってこいのアイテムです。

さらに香り付きのものを選ぶと、香水のように強く香らずふわりと香る程度なので、体臭や汗の臭いをカバーするには最適です。夏におすすめなのは冷感タイプのものです。汗を拭いた後も冷感作用が続き、発汗を抑えることができます。

緊張で汗をかきやすい人におすすめです。そして、爽やかな使い心地はリフレッシュにも最適です。汗拭きシートはコンビニやドラッグストア、スーパーマーケットでも取り扱いがあり、気軽に購入することができます。

軽めのボディミスト

ボディミストも就職活動中にはおすすめのアイテムです。ミストはワンプッシュで広範囲に噴射することができるので、上方向にプッシュした後に、体全体で浴びるようにくぐると、香りが分散されて一気に全身に香り付けができます。

ボディミストは香りの程度も弱く、持続性も短めになっています。臭いを一時的にカバーする目的であれば、ボディミストは大変おすすめです。また、香水よりもボディミストの方が清涼感のある香りのものが多いです。せっけんの香りやシトラスなどの柑橘系の香りは、男女共に好きな人が多く、万人受けする香りです。

ボディミストも、汗拭きシートのように冷感タイプのものが販売されています。暑い日に使うとよいでしょう。ボディミストをプッシュする際は、周りの人の迷惑にならないように使ってください。また、プッシュし過ぎてしまうと、香水と変わらない程香りが強くなるので、香りの付き加減を試してから使用しましょう。

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好きな香りは就活中に心を落ち着かせることもある

好きな香りは就活中に心を落ち着かせることもある

自分の好きな香りを嗅ぐ行為は、心から安心することができ、リラックス効果をもたらしてくれます。そのため、好きな香りをお守りとして持ち歩く人もいます。就職活動中に香りを持ち歩くためには、ハンカチに1プッシュだけ吹きかけて持ち歩くと、香りを拡散することなく携帯することができ、気軽に持ち運びができます。

他にも、いい香りのヘアオイルやクリームを使ったり、下着やシャツを好きな香りの柔軟剤で洗ったりすることで、好きな香りを身につけて行動することができます。会社説明会に参加するのが億劫なときや、面接に向かう途中で緊張したときは、好きな香りやいい香りを嗅ぐことで心を落ち着かせ、気持ちの切り替えをすることができます。

ハンカチに1プッシュ吹きかけて持ち歩く

香水をハンカチに1プッシュ吹きかけて持ち歩くことで、香りを携帯することができます。ハンカチに吹きかけておくと、顔にハンカチを近づけて香りを嗅ぐことができます。電車移動の際や面接前に、ハンカチの香りを嗅いで冷静になることができます。

面接後に緊張で汗がたくさん出てしまっても、香りが付いたハンカチで拭くことで落ち着くことができます。一度ハンカチに付いた香りは、体に触れても多くは移らないので、安心して使用できます。このように、体や衣類に香水を吹き付けるよりも、遥かに安全な方法で香りを持ち歩くことができます。ただし、香水によってはハンカチのシミの原因になることもあるので注意してください。

いい香りのヘアオイルやハンドクリームを使う

ヘアオイルは、髪のトリートメントや保護剤として使用します。保湿性に優れていて、髪の毛をしっとりさせてくれるアイテムです。さらには、髪の絡みやごわつきを抑えてくれます。ヘアオイルはオイルから出来ているので、効果の持続性があります。そのため、香りの持続性も高いです。

香水よりも弱い香りなので、不快を与えない香りの強さということもおすすめポイントです。ハンドクリームやボディクリームなど、保湿性に優れたアイテムは持続性が高いのが特徴です。手首や腕に付けることで、動くたびにほのかに香りを感じることができます。肌の保湿や髪の毛の艶出しに効果的なアイテムを使うことで、美容にも気を付けつつ、いい香りでリラックスしながら就職活動に挑むことができます。

下着やシャツを好きな香りの柔軟剤で洗う

下着やシャツを好きな香りの柔軟剤で洗うことで、襟元や手首からほのかに香りを出すことができます。柔軟剤の香りは甘くて柔らかな香りのものが多く、就職活動中のちょっとした癒しになります。考え事をしているときや、焦っているときに、いい香りを嗅ぐと癒しを得ることができ、落ち着くことができます。

最近では、汗の臭いに反応していい香りを出すタイプの柔軟剤や、刺激に反応して香りを出す柔軟剤も販売されています。このようなタイプは、持続性が高く香りを長時間楽しむことができます。しかし、香が強すぎる柔軟剤は、その人と同じ空間にいるだけで香りがわかり、人によっては不快になってしまうので注意しましょう。頻繁に嗅いでいる香りは、その香りに対して麻痺しやすいので、香りの強さに鈍感になっている場合もあります。その際は友人に確認してもらうとよいでしょう。

強すぎる臭いの柔軟剤は要注意

衣類から柔軟剤の臭いがふんわりと香る程度であれば、相手にも不快感を与えずに、爽やかな印象を残せるかもしれません。しかし、香りの強すぎる柔軟剤は刺激が強く、香水を付けていると思われてしまうかもしれません。香水を付けていないのに、柔軟剤を使用しただけで印象が悪くなってしまっては元も子もありません。どんなに良い香りであっても、強い香りは相手に臭いと思われる原因にもなるので、柔軟剤の臭いには十分に注意しましょう。

また、外国製品の柔軟剤は香りが強いものが多いです。使用したのが少量であっても、香りの威力は強く、思っている以上に香りを発してしまうことがあります。できれば、就職活動中は無香料のものか、せっけんの香り、フローラルの香りなどの、日本人になじみのある香りを選びましょう。

就活中は香水の使用は避けて軽く香るアイテムを使おう

就職活動はおしゃれの場でもなければ、個人のファッションを表現する場ではありません。あくまでもビジネスの場であり、香水の使用は避けた方がよいといえます。もしも体臭や汗の臭いが気になる場合は、ほんのり香る程度の臭い対策アイテムを使用しましょう。

しかし、体臭は夏だけではなく寒い冬も気になるものです。暖房が効いている空間では、暑いと感じて発汗が促されることもあります。エチケットは常に意識しておくべきなので、季節を問わずエチケットアイテムはカバンに入れて携帯しておきましょう。

ここでご紹介したにおい対策アイテムや香り付きアイテムは、効果的に発汗や体臭を抑えることができ、香りによって気分転換もできます。香りひとつで選考に不利になることがあります。せっかくの面接を突破するためにも、身だしなみやマナーを守り、少しでも選考に有利になるようにして、チャンスを逃さないようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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