履歴書

【履歴書作成|完全ガイド】コツを押さえて書類選考を突破しよう

履歴書作成のコツを押さえて合格しよう

「履歴書はどのように作成すればよいのか」「何をどのように書けばよいのか」「用紙は何を選べばよいのか」とお困りの人も多いのではないでしょうか。

履歴書は就活最初の関門です。なぜなら履歴書は就活をする上で一番最初に求められることが多く、書類選考で不合格になると面接も受けることができません。

就活生に会って話しを聞きたいと面接官に思ってもらうためにはまず、書き方のルールやマナーを守ることが必須条件でしょう。その上で内容に沿って伝え方を工夫し、最後まで目を通したくなるように準備を進めましょう。

この記事では履歴書作成方法から、手書きで作成する場合の用紙の選び方・PCで作成する際の印刷方法まで詳しく解説しています。是非履歴書の作成の参考にしてみてください。

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履歴書は手書きがおすすめ

近年、PCで履歴書を作成する機会が増えています。そこで履歴書の作成は手書きかPCで作成するかを悩む方は多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、応募先企業からの指定がない場合手書き・PCのどちらで作成しても問題はありません。そして作成方法が合否の決め手になることもないでしょう。

しかし人柄や素養が重視される新卒採用では、個性が伝わりやすい手書きの履歴書のほうが好まれることが多いです。そのため新卒の場合には、履歴書は手書きで記入することをおすすめします。

また注意点は、応募先企業からの指定があればそれに従うことです。PCで作成することを指定されていた場合は、PCで履歴書を作成しましょう。

PCでの作成に慣れていないからと、手書きで提出すると「決まりを守れない」などの印象を与えてしまうでしょう。応募先企業からの指定があれば従いましょう。

人事は履歴書から人物像を想像する

履歴書は面接に進む人を選別する目的で提出を求められることが多いです。人事は履歴書からどのような性格の人物なのか、自社と親和性が高いかを見ることで面接に進む人を選出します。

つまり書類選考を突破するためには、人事に応募者の話を聞きたいと思ってもらうことが大切です。

では人事は履歴書のどのような部分から、人物像を想像しているのでしょうか。それは記載内容と、文字です。例えば手書きの履歴書の場合、字の上手い下手ではなく、丁寧に記載しているかチェックしています。

また記載内容では、住所が都道府県から記載されていなかったり、会社名が(株)など省略して記入していると「仕事の丁寧さに問題があるのではないか」や「多くの企業のなかの1社であり入社意欲がそれほど高くはない」といった印象を与えかねません。省略せず、正式名称を記載しましょう。

履歴書の用紙サイズはA4・B5の2種類

履歴書 サイズ比較

ここからは履歴書の用紙について詳しく解説していきます。市販されている履歴書の用紙サイズは2種類あります。A4サイズとB5サイズです。それぞれのサイズと比較をしているので是非参考にしてみてください。

A4サイズ

A4
A4サイズの履歴書は、縦297mm×横210mmのサイズです。一般的に履歴書と聞くと想像するものはA4サイズなのではないでしょうか。

二つ折りの状態でA4サイズとなっており、見開きにするとA3サイズになります。そのためA判やA3と呼ばれることもあります。

B5サイズ

B5

B5サイズの履歴書は、縦257mm×横182mmのサイズです。

二つ折りの状態でB5サイズとなっており、見開きにするとB4サイズになります。そのためB判やB4と呼ばれることもあります。A4の履歴書よりもひと回り小さいサイズと覚えておくと良いでしょう。

履歴書の種類は5種類

履歴書の種類
市販されている履歴書4種類と、就活生に是非利用していただきたい大学指定の履歴書について特徴とそれぞれの用途を解説しています。記事を参考に皆さんの用途に合う履歴書の用紙を選んでみてください。

1.JIS規格

JIS規格の履歴書の特徴は、学歴・職歴欄が多く自己PR欄の項目が少ないことです。つまり職歴をアピールポイントとして打ち出したい方はJIS規格のものを選択すると良いでしょう。社会人としての経験が豊富な方は是非選んでみてください。一方で就活生にはJIS規格は不向きと言えるでしょう。

2.一般用

一般用の履歴書の特徴は、JIS規格と比較すると自己PR欄の項目が多いことです。まだ社会人経験が浅く、アピールできる職歴が少ない方は選択すると良いでしょう。市販されている履歴書で、就活の用途に合うものは一般用でしょう。就活生は一般用を選択しましょう。

3.アルバイト用

アルバイト用の履歴書の特徴は、出勤を希望する曜日や時間帯などを記入できる項目があることです。そのため就活には不向きでしょう。アルバイトやパートタイムの仕事を探す方はこちらを選択すると良いでしょう。

4.転職用

転職用の履歴書の特徴は、職務経歴書用紙がセットになっていることや、退職した理由を記入できる項目があることです。そのため就活にはこちらも不向きでしょう。転職をする方はこちらを選択すると良いでしょう。

5.大学指定のもの

就活で使用する履歴書は指定の履歴書を使用することがおすすめです。大学指定の履歴書の特徴は「新卒の就活生向け」に作られているからです。

市販の履歴書には「配偶者欄」、「扶養家族欄」や「職務経歴」の項目が大きく、就活生にはあまり必要ではない項目が多いです。しかし大学指定の履歴書は市販されている履歴書と比較すると、自分をアピールできる記入欄が多いため、新卒の就活生向けと言えます。

例えば「志望動機欄」や「自己PR欄」のほかにも「大学時代に頑張ったこと」や「ゼミの研究内容・卒業論文の内容」などを記入できる項目が設けられています。そのため資格欄などと合わせてより効果的に自分をアピールしていくことができます。就活生は大学指定の履歴書を選択すると良いでしょう。

大学指定の履歴書は、大学内の購買部やキャリアセンターにて購入することができます。是非参考にしてみてください。

履歴書の選び方

選び方

ここまで、履歴書のサイズと種類について解説してきました。ここからは実際に新卒の就職活動ではどの履歴書を選択すると良いのかを解説していきます。履歴書を選ぶ際に参考にしてみてください。

履歴書のサイズはA4を選択しよう

新卒の就活ではA4サイズの履歴書を選ぶことをおすすめします。なぜなら企業に提出する他の応募書類がA4サイズだからです。

例えば履歴書を企業に郵送で提出する際にはクリアファイルに送付状・履歴書・その他応募書類をひとまとめにして提出します。そして送付状や職務経歴書は一般的にA4サイズで提出する場合がほとんどです。

履歴書だけB5サイズだと企業が管理しづらいことや、クリアファイルから履歴書だけ抜け落ちてしまうことも考えられます。他の書類と同じA4サイズにそろえることで防止することができるため、A4サイズで提出するほうが良いでしょう。

ただし、企業側から履歴書のサイズを指定される場合もあります。サイズの指定があれば、必ずそれに合わせたサイズで提出しましょう。

履歴書の種類は大学指定のものを選択しよう

履歴書の種類は大学指定のものを選択すると良いでしょう。新卒の就活で履歴書は「面接に進む人を選別する目的」で提出を求められることが多いです。

採用担当者は履歴書からどのような性格の人物なのか、自社と親和性が高いかを見ることで面接に進む人を選出します。つまり書類選考を突破するためには、人事に応募者の話を聞きたいと思ってもらうことが大切です。そのため履歴書には「志望動機欄」や「自己PR欄」が広く設けられている方がアピールにつながるでしょう。

上でもお伝えしましたが大学指定の履歴書は「新卒の就活生向け」に作られています。そのため「志望動機欄」や「自己PR欄」も広く設けられています。履歴書の種類は「新卒の就活生向け」の大学指定のものを選択すると良いでしょう。

購入方法は、履歴書を販売しているか購買部にて聞いてみるほか、「大学名 スペース 履歴書」と検索することで調べることができます。是非参考にしてみてください。

また市販されている履歴書の中で「志望動機欄」や「自己PR欄」が広く設けられているのは一般用です。そのため一般用を選択することが新卒の就活では良いでしょう。是非参考に履歴書を選んでみてください。

A4サイズの履歴書はコンビニ・文具店などで購入できる

A4サイズの履歴書はコンビニ・100均・文房具店・書店などで購入することができます。金額は100円~300円程度です。コンビニ・100均だと3枚入り、文房具店・書店では4~10枚入りを販売していることが多いです。必要な枚数に合わせて購入するとよいでしょう。

履歴書作成の5ステップとコツ

ここからは履歴書の書き方について詳しく解説していきます。履歴書の書き方は左上の基本情報欄から順番に5つあります。

ステップ1からステップ5まで順番通りに記載することで記入漏れや記入ミスをする可能性が低くなります。基本情報から手順に沿って記載してみてください。

1.基本情報欄を記入する

基本情報欄

ステップ1では日付の記入、写真の貼り付け、氏名の記入、年齢の記入、住所の記入、電話番号の記入、メールアドレスの記入をする必要があります。それぞれの注意点を解説するので、参考に記入を進めましょう。

日付の記入

日付を記入しましょう。日付を記入する際の注意点は2つあります。

・1つ目に郵送の場合は投函日を記入する
・2つ目に履歴書全体で西暦表記か元号表記かを統一する

1つ目に郵送の場合は投函日を記入すること。面接に履歴書を持参する場合は当日の日付を記入することです。

2つ目に履歴書全体で西暦表記か元号表記かを統一しましょう。日付くらいと考えず、間違えないよう注意して記載しましょう。

写真の貼り付け

日付の記入を終えると次は写真を貼り付けましょう。写真を貼り付ける際の注意点3つあります。

・1つ目に写真のサイズはあっているか
・2つ目にカラー写真かつ、正面から本人単身胸から上が写っているか
・3つ目に万が一剥がれた場合に備え、写真の裏には名前の記入はあるか

1つ目にサイズです。履歴書に貼る写真のサイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cmです。
2つ目はカラー写真かつ、正面から本人単身胸から上が写っているかです。
3つ目に万が一剥がれた場合に備え、写真の裏には名前の記入はあるかです。間違えないように注意して貼り付けましょう。

以下の記事では履歴書の写真の貼り方について詳しく解説しています。併せて確認してみてください。

氏名の記入

写真を貼り終えると次は氏名を記入しましょう。氏名を記入する際の注意点は2つあります。

・1つ目に姓と名にスペースを空けて読みやすくする
・2つ目にふりがなは履歴書の書き方に合わせる

1つ目に姓と名にスペースを空けて読みやすくすることです。
2つ目にふりがなは履歴書の書き方に合わせることです。具体的には「フリガナ」と履歴書に記載がある場合はカタカナで記入しましょう。

「ふりがな」と記入されている場合はひらがなで記入しましょう。氏名の記入では特にフリガナに注意して記入をしましょう。

年齢の記入

氏名の記入を終えると次は年齢を記入しましょう。年齢を記入する際の注意点は送付時の年齢を記入することです。つまり日付欄に記入した日にちの年齢を記載しましょう。

以下の記事には数え年と年齢の違いを解説しているので合わせて確認してみてください。

住所の記入

年齢の記入を終えると次は住所を記入しましょう。住所を記入する際の注意点は3つあります。

・1つ目に都道府県から省略せずに記入をする
・2つ目に郵便番号・マンション名・ふりがな等を忘れずに記入する
・3つ目に連絡先欄は現住所と異なる場合のみ記入する

1つ目に都道府県から省略せずに記入をすること。
2つ目に郵便番号・マンション名・ふりがな等を忘れずに記入すること。
3つ目に連絡先欄は現住所と異なる場合のみ記入することです。間違えることがないように注意して記入しましょう。

電話番号の記入

住所の記入を終えると次は電話番号を記入しましょう。電話番号を記入する際の注意点は2つあります。

・1つ目に自宅に固定電話がない場合は、携帯電話のみの記入で問題ない
・2つ目に日中連絡がつきやすい番号を記入すること

1つ目に自宅に固定電話がない場合は、携帯電話のみの記入で問題ないこと。
2つ目に日中連絡がつきやすい番号を記入することです。間違えることがないように注意して記入しましょう。

メールアドレスの記入

電話番号の記入を終えると次はメールアドレスを記入しましょう。メールアドレスを記入する際の注意点は、「.(ドット)」や「_(アンダーバー)」などの記号を使用している際にはフリガナを付けるようにしましょう。

メールアドレスは文字が一文字でも違うと、メールが自分に届かない可能性があります。間違えることが内容に注意して記入しましょう。

2.学歴・職歴欄を記入する

学歴

基本情報欄の記入を終えると次は学歴・職歴欄を記入しましょう。学歴を記入する際の注意点は4点あります。

・1つ目に義務教育は記載しなくても良い
・2つ目に学部・学科・コース名も忘れずに記入する
・3つ目に学校名は略さず正式名称で記入しているか
・4つ目に学歴欄の1行目の中央部に「学歴」、学歴欄の最後の行の下に「以上」と記入しているか

1つ目に義務教育は記載しなくても良いことです。高校・専門学校から記入しましょう。
2つ目に学部・学科・コース名も忘れずに記入すること。
3つ目に学校名は略さず正式名称で記入しているかです。つまり高校ではなく高等学校と記入しましょう。
4つ目に学歴欄の1行目の中央部に「学歴」、学歴欄の最後の行の下に「以上」と記入しているかです。「学歴」や「以上」といった見出しを記入することは履歴書作成のマナーとされています。忘れずに記入しておきましょう。

またアルバイトは職歴に含まれますが、必須で記入するべき項目ではありません。アルバイトでの経験が志望動機につながる場合や、応募先の企業で活かせる場合には記入すると良いでしょう。

以下の記事では学歴・職歴欄の記入について詳しく解説しています。併せて確認してみてください。

3.免許・資格欄を記入する

免許・資格

学歴・職歴欄の記入を終えると次は免許・資格欄を記入しましょう。免許・資格を記入する際の注意点は5点あります。

・1つ目に免許・資格の順番で記入する
・2つ目に免許・資格は正式名称で記入しているか
・3つ目に務に関連する資格を取得している場合、忘れずに記入しているか
・4つ目に現在習得のために勉強中の免許・資格の記入はあるか
・5つ目に取得時から資格の名称が変わっている場合、取得時の資格名を記入する

1つ目に免許・資格の順番で記入をしましょう。記入する順番を間違えないよう注意しましょう。
2つ目に免許・資格は正式名称で記入しているかです。

<よくある免許・資格の記入例>
自動車免許:普通自動車第一種運転免許(AT限定)
英検:実用英語技能検定○級
漢検:日本漢字能力検定
宅建:宅地建物取引士
日商簿記:日商簿記検定試験○級、日本商工会議所簿記検定試験○級
FP:○級ファイナンシャル・プランニング技能士

3つ目に業務に関連する資格を取得している場合、忘れずに記入しているかです。業務に関連する資格を取得していることは、応募先企業へアピールするポイントになります。忘れずに記入しておきましょう。

4つ目に現在習得のために勉強中の免許・資格の記入はあるかです。履歴書には、現在勉強中の免許・資格を記入することができます。免許・資格名の後に「現在取得のために勉強中」などと記載しておきましょう。応募先企業へのアピールするポイントになりますので、忘れずに記入しておきましょう。

5つ目に取得時から資格の名称が変わっている場合、取得時の資格名を記入することです。取得時の資格名の後に「現:宅地建物取引士」などと記載しておきましょう。間違えないように注意して記入しましょう。

4.志望動機欄を記入する

志望動機

免許・資格欄の記入を終えると次に志望動機欄を記入しましょう。志望動機欄を記入する際の注意点は経験に基づいた具体的な志望動機を作成することです。経験に基づいた具体的な志望動機は、以下4つのポイントを抑えることで作成することができます。

1つ目に応募企業が求める人材を理解すること。
2つ目に過去の経験に基づいた具体的な内容を記入する。
3つ目に応募企業に対する理解をしており、競合他社ではなく応募企業だからこそ入社したい意欲が感じられる内容を記入すること。
4つ目に将来なりたい姿や成し遂げたいことが明確で、応募企業で達成できる内容になっているかです。

特に採用担当者は、なぜ競合他社ではなく自社なのか・過去の経験に基づいた具体的な志望動機かを重要視しています。

貴社の理念に共感したため応募しましたといったあいまいな志望動機ではなく、自分の過去の経験に基づいた具体的な志望動機を記入しましょう。

【例文】
貴社が扱う商品に魅了され、私も人々を楽しませるお菓子を開発したいと思い志願いたしました。
幼いころ、習い事のあとにお菓子を買ってもらうのが私の楽しみでした。コンビニに置かれているたくさんのお菓子の中から、いつも選んでいたのが貴社の商品です。貴社は、子ども向けのキャラクターもののお菓子や、老人向けの味の濃い和菓子など、幅広いニーズに合わせた商品を販売しております。とくに、「チョコっとゼリー」は見た目も可愛く味も美味しいため、老若男女問わず愛されている商品だと思います。
そんな素晴らしい商品を扱う貴社の一員として、人を笑顔にする商品の開発に貢献したいと考えております。テニスサークルで部長をしていた経験で身につけた主体性を活かし、積極的に発言をすることで活躍していきたいです。

5.本人希望記入欄を記入する

志望動機の記入を終えると次は本人希望記入欄を記入しましょう。本人記号記入欄の記入項目は主に3つです。

・趣味・特技欄
・本人希望欄
・通勤時間欄

それぞれの注意点を解説するので、参考に記入を進めましょう。

趣味・特技欄

趣味特技欄

趣味・特技欄を記入しましょう。趣味や特技から、面接官との会話が弾むことも多いので、忘れずに記入しておきましょう。

例:釣り(毎週末に友人と全国各地に赴いています)

記入する際の注意点は、空欄にしていないかです。たとえ記入するような内容が無くても「特になし」などと記入しましょう。空欄のままだと応募先の採用担当者は、記入漏れなのか、記入することがないから空欄なのかを判断することができません。忘れずに記入しておきましょう。

本人希望欄

本人希望欄
本人希望欄を記入しましょう。本人希望欄という言葉からは自分の希望を自由に記載しても良い項目のように思えるでしょう。しかし実際には「希望が通らなければ、働くことができない待遇面の希望や条件」を記入する項目です。

待遇面の希望や条件とは、勤務地や勤務時間のことを指しています。勤務地や勤務時間に希望がある場合には「祖父の看病のため、勤務地は東京とさせていただけますと幸いです。」のように記載しましょう。ポイントは理由を端的に伝えた後、希望勤務地を伝えることです。

しかし、希望が通らなければ働くことができない希望や条件がある方は多くないでしょう。特に希望がない場合には、「貴社指定に従います。」と記載しましょう。

また応募先の企業が複数の職種を募集している場合には希望職種を記載しましょう。そしてその後、希望する条件が無ければ「貴社指定に従います。」と追記しましょう。

本人希望欄の記入例
・特に希望するものがない場合→「貴社指定に従います。」

・応募先の企業が複数の職種を募集している場合→「営業職を希望致します。待遇面に関しましては、貴社規定でお願いいたします。」

・その他希望
 └勤務地の希望→「祖父の看病のため、勤務地は東京とさせていただけますと      
          幸いです。」
 └勤務時間の希望→「子どもの保育園のお迎えのため、毎週月曜日は17時に  
           退勤させていただけますと幸いです。」
 └健康上の理由→「業務に支障はありませんが、持病の検査のため月に一度有
          給休暇を取得させていただけますと幸いです。」

複数職種を募集している企業の場合希望職種を明確にしておきましょう。

また待遇面については特に希望がない場合「貴社規定でお願いいたします」と記入しましょう。
例:営業職を希望致します。待遇面に関しましては、貴社規定でお願いいたします。

通勤時間欄

通勤時間欄を記入しましょう。自宅から会社までの片道の時間を記入しましょう。記入する際の注意点は、5分刻みで正確に記入をすることです。

つまり「約40分」と記入するのではなく、「35分」と5分刻みで正確に時間を記入しましょう。また入社後に引っ越しを考えている場合には「内定後、転居可能です。」と記入しましょう。

PCで作成した履歴書の印刷方法

近年、手書きで履歴書を作成するよりも、PCで履歴書を作成する場面が増えてきています。そこでPCで作成した履歴書を印刷する方法を詳しく解説します。是非PCで作成した履歴書を印刷する際の参考にしてみてください。

自宅で印刷をする場合

印刷方法

A4サイズの履歴書を見開きで印刷するためには、A3サイズで印刷する必要があります。しかし自宅で印刷する際に用いる家庭用プリンターは、A4までの大きさにしか印刷対応をしていません。

そのため自宅で履歴書を印刷する場合には、A4用紙に2枚つづりで印刷しましょう。履歴書をA3サイズの見開きではなく、A4用紙に2枚つづりでも印象は悪くありません。しかし注意点が守られていない印象が悪くなる可能性があります。

注意点は、ホチキスではなくクリップでまとめることです。採用担当者が履歴書を確認する際にホチキス止めだと見づらいことや、履歴書のコピーをとる際にホチキスを外さなければならないからです。

クリップでまとめておくと2枚の履歴書を一覧で確認しやすく、コピーをとりやすいでしょう。まとめる際はクリップでまとめましょう。

また履歴書をクリップでまとめる際は、採用担当者が確認しやすいように名前と写真が記載されている用紙を上にするようにしましょう。小さな気遣いが良い印象につながる可能性があります。注意してまとめましょう。

コンビニで印刷をする場合

コンビニエンスストアにあるコピー機は履歴書をA3の見開きで印刷することができます。そしてコンビニエンスストアで印刷する場合には、データのファイル形式に注意する必要があります。

なぜならコンビニのコピー機は印刷できるデータのファイル形式が限られているからです。そのためWordで作った場合のファイル形式「.docx」やエクセルの「.excel」は、そのまま印刷できません。

そのためコンビニのコピー機で印刷する際は、ファイルをPDF形式に変更しておきましょう。PDFファイルは印刷が容易なだけでなく、第三者が勝手に編集できないためリスクの少ない形式といえます。

コンビニでコピーする場合だけでなく、メールで履歴書を送信する際にも利用される拡張子なのでPDF化する方法は覚えておくとよいでしょう。

PDF化の方法

WordやExcelで作成した履歴書のファイルをPDFに変換する手順は3ステップあります。是非参考にしてみてください。

【ステップ1】 

左上の「ファイル」タブをクリックします。

ファイル

【ステップ2】 

ステップ1で出てきたタブの中から「名前を付けて保存」の「参照」をクリックします。

三章

【ステップ3】 

ステップ2で出てきたタブの中から「ファイルの種類」の中にある「PDF(*.pdf)」を選択して保存します。

PDF

印刷方法

コンビニのコピー機で履歴書を印刷する方法は、PDF化した履歴書のデータをSDカードやUSBメモリといった記録メディアに保存しておきましょう。

コンビニにつくとまず、コピー機に料金を投入しましょう。1枚当たり10円です。

次にコピー機に付属している記録メディア読み込み用のソケットに、履歴書のデータが入った記録メディアを差し込みます。

するとコピー機に記録メディアのデータが読み込まれるます。あとは用紙サイズを指定すれと、印刷できます。

もしわからない場合には店員さんに聞くと良いでしょう。是非参考に印刷してみてください。

コピペで使える自己PR文がかんたんに作れます

自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?コピペで使える効率的に受かりやすい自己PRを作成することができます。

ChatGPT自己PR作成ツールを使えば、簡単な20個の質問に答えていくだけで、あなただけの自己PRが完成します。

作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。

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履歴書作成の注意点

注意点

履歴書を作成する際の注意点を解説しています。どれも間違えやすいものなので履歴書を提出する前に確認しておくと良いでしょう。それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。

履歴書の写真は画像データにしない

履歴書をパソコンで作成する場合は、写真を画像データとして履歴書のファイルに埋め込まないように注意しましょう。

履歴書をプリントアウトして提出する際に、画像が荒くなることや、企業からマナー違反と取られたりする可能性があります。作成した履歴書をプリントアウトし、最後に写真を貼り付けることで対処しましょう。

封筒のサイズは角形2号

封筒サイズは角形2号を選択すると良いでしょう。履歴書などの応募書類は二つ折りの状態で封入できる封筒サイズを用いることが、マナーとされているからです。

A4サイズの履歴書を三つ折りにする必要がある封筒は、人事担当者が履歴書を確認する際やコピーする際に手間がかかります。そのため二つ折りの状態で封入できる角形2号を用いる方が良いでしょう。

また角形A4号という封筒サイズもA4サイズの履歴書を封入できますが、クリアファイルに送付状や履歴書を入れると封筒にゆとりがほとんどありません。

角形2号は程よいゆとりがあることで人事担当者が応募書類を取り出しやすくなります。人事担当者に対する細かな気遣いをすることで好印象を与えることができます。

また角形2号の封筒はコンビニ・100均・文房具店・書店などで購入することができます。金額は300~500円程度です。コンビニ・100均だと4枚入り、文房具店・書店では5~10枚入りを販売していることが多いです。必要な枚数に合わせて購入するとよいでしょう。

以下の記事では履歴書を入れる封筒のサイズと書き方を詳しく解説しています。併せて確認してみてください。

注意点リスト

・自分に合ったフォーマットを選ぶ
履歴書には、記入項目や用紙のサイズなどに違いがあります。自分のプロフィールや経歴を記入しやすいフォーマットで記入しましょう。

おすすめは市販のものだと二つ折りにした際にA4サイズの大きさのものです。記入しやすく、人事担当者も読みやすいからです。是非参考にしてみてください。

・記入は黒のボールペンか万年筆が基本
履歴書の記入には、黒のボールペンか万年筆を使用しましょう。芯径は0.5~0.7mmがおすすめです。またこすると消えるフリクションタイプのペンや、鉛筆・シャープペンシルは消えてしまう可能性があるため使用しないようにしましょう。

・書き間違えても修正ペンは使用しない
書き間違えてしまっても、修正ペンは使用しないでおきましょう。書き間違えてしまった場合、初めから履歴書を書き直しましょう。

履歴書は応募者の経歴を示す重要文書です。重要文書に修正ペンを使用することは、文書としての信憑性を下げることになります。そのため修正ペンは使用してはいけません。

またオモテ面からわからないように修正ペンで修正をしていても。ウラ面から見ると修正した痕跡は確認することができます。時間はかかりますが、初めから履歴書を書き直しましょう。

書き間違いを防ぐために、シャープペンシルで下書きし、後にペンでなぞることで書き間違いを防げます。是非試してみてください。

・丁寧な字を心がけよう
たとえ文字を書くことが苦手な人でも、丁寧に書かれた履歴書は好印象を与えることができます。一文字ずつ時間をかけて書くことで、読みやすくなります。丁寧な字を心がけましょう。

・空欄は作らない
履歴書はすべての欄を埋めましょう。空欄があることで志望意欲が低いなどの印象を与えかねません。資格など特に書くべきことがない場合には「特になし」と記入しましょう。

・郵送前には必ずコピーを取っておく
あなたが企業に送った履歴書の内容は、面接で質問の材料になります。面接の待ち時間で履歴書の志望動機の確認のためにコピーを取っておきましょう。

特に手書きの履歴書の場合は郵送前に必ずコピーをとり、自分が書いた内容を残しておきましょう。

・企業によってはPC作成やメール応募も可
近年、企業ごとにExcelやWordで作られた履歴書フォーマットで提出する場合も増えています。その場合、PCで入力しメール添付で応募します。応募先の企業の指定に従い記入しましょう。

企業からの指定がない場合には、手書きの履歴書で提出しましょう。手書きだとPCで制作する場合とは違い、筆跡から丁寧な印象を与えることができます。企業から指定がない場合は、手書きで提出しましょう。

履歴書作成と合わせて確認しておきたい項目10つ

履歴書に関する疑問や、履歴書を郵送する場合の封筒の書き方など併せて確認しておきたい項目を10つピックアップしています。是非参考にしてみてください。

1.履歴書の写真は写真館で撮影しよう

以下の記事では履歴書に貼る証明写真について詳しく解説しています。
写真撮りかた、貼り方がわからない方は参考にして見てください。

2.志望動機・自己PRの書き方

志望動機と自己PRの違いをご存じでしょうか。実はアピールすべきポイントに大きな差があります。

以下の記事では、志望動機と自己PRの違いと、書き方のポイントを例文とともに解説しています。違いと書き方を理解することで、内定に近づきましょう。

3.履歴書の提出方法とマナー

「パソコンで作成してはいけないのか」「手書きは印象がわるいのか」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

以下の記事では手書きにするべき場面と、パソコンにて作成する場面を詳しく解説しているので参考にしてみてください。

4.履歴書の長所・短所書き方

以下の記事では履歴の長所・短所の書き方を例文とともに解説しています。
長所・短所はその人を知るうえで重要な要素です。履歴書で印象良く伝えられるように以下記事を参考にしてみてください。

5.エントリーシートと履歴書の違い

エントリーシートと履歴書の違いを説明できる人は少ないのではないでしょうか。エントリーシートと履歴書の違いを理解しておくことでそれぞれの意図に併せて、採用担当者に効果的にアピールすることができます。

以下の記事を参考にエントリーシート・履歴書それぞれの特徴と違いを理解しておきましょう。

6.好きな学科の書き方

「好きな学科には何を書けばよいのか」「好きな学科欄の書き方がわからない」という方におすすめの記事です。

以下の記事では好きな学科欄の記入目的や、記載する際のポイントを例文とともに解説しています。是非参考にしてみてください。

7.アピールできる履歴書の書き方

採用担当者にアピールできる履歴書の書き方はご存じでしょうか。もしご存じでないなら、以下の記事を参考に作成することをおすすめします。

以下の記事では魅力的な履歴書を作成するコツを例文とともに解説しています。是非参考にしてみてください。

8.履歴書に書くべき資格

履歴書の資格欄にはどのような資格を記入すればよいのでしょうか。
以下の記事では履歴書の資格欄を記入する際のルールと記入方法を解説しています。是非参考にしてみてください。

9.応募書類を郵送する際の封筒の書き方

履歴書を郵送する方法はご存じでしょうか。また封筒の書き方やサイズはご存じでしょうか。もしご存じでないなら、以下の記事を参考に作成することをおすすめします。

以下の記事では履歴書を郵送する際の注意点と正しい郵送方法を解説しています。

10.履歴書の封筒を手渡しするときのマナー

封筒を手渡しする時のマナーはご存じでしょうか。封筒を手渡しする時にはマナーがあります。以下の記事を参考にマナーをまもり、選考の突破を目指しましょう。

以下の記事では履歴書を手渡しする際のマナーと注意点を解説しています。

履歴書は丁寧に作成しよう!

冒頭でもお伝えしましたが、就活において履歴書の提出は最初の関門です。書類選考で合格できなければ、面接に進むことはありません。5ステップの順番通りに作成し、注意点リストにて確認することで丁寧に作成した履歴書になります。

そして就活生に会って話しを聞きたいと面接官に思ってもらうためにはまず、書き方のルールやマナーを守ることが必須条件です。

是非この記事を参考に履歴書を作成してみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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