職種研究

【仕事一覧】業界別に基礎知識から業務内容を解説

目次

  1. 世の中の仕事を業界別に理解しておこう
  2. 仕事を業界別で分けるメリット
  3. 1.自動車・機械・造船
  4. 2.電気・精密・通信
  5. 3.エンタメ・メディア・コンテンツ
  6. 4.素材
  7. 5.医療・食品
  8. 6.流通・小売
  9. 7.専門店
  10. 8.運輸
  11. 9.エネルギー・資源
  12. 10.環境
  13. 11.建設・不動産関連
  14. 12.金融
  15. 13.サービス
  16. 14.士業
  17. 15.公務員
  18. 16.その他
  19. 世の中仕事を理解し就活を優位に進めよう

世の中の仕事を業界別に理解しておこう

就職活動を進めていく上で、「どのような仕事があるのか」「自分にはどのような仕事が向いているのか」と悩む人は多いのではないでしょうか。まだ社会人として働いたことがない以上、分からないのも無理はありません。

そこで、世の中にはどんな仕事があるのかを理解するために、「仕事一覧」を参考にする方法があります。「仕事一覧」を参考にすることで、自分の興味ある業界を選択することができ、企業選びにつながります。

本記事では、世の中の仕事を業界別で解説しています。仕事一覧を参考にし、やりたい仕事や興味のある仕事を見つけ、納得した職業に就職しましょう。

仕事を業界別で分けるメリット

業種・業界・職種の違いを表した図

仕事の種類を知るには、業界別の一覧を参考にするのがおすすめです。仕事の区分としては、「業種」→「業界」→「職種」の順に分けられています。

「業種」とは、サービス業や金融など、事業や産業と同じ使われ方をされ、仕事を分けるうえでの大分類になります。また「業界」とは、自動車業界や鉄道業界など、業種を取り扱う事業やサービスによって細かく分けられた中分類になります。そして「職種」とは、営業職や販売職など、企業内の役割を指す小分類になります。

志望先を決める上では、まずは業種を選び、その上で業界を選ぶことが大切です。さらに詳細な志望先を考えるなら、職種まで見て、希望する条件を満たす企業を探して、選択肢を広げていきます。

就職活動は、このようにして企業選びを進めていくため、まずはざっくりとした業界別で、仕事を理解することが重要です。

それでは世の中の仕事について、業界別に解説していきます。各業界の分け方については、日本経済新聞社が出版している「日経業界地図2020年版」を参考にしています。

それぞれで「業界の概要」「向いている人の特徴」「主要な業種」を解説しています。業界について理解を深め、自分にあった企業を見つけましょう。

「業種」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。

仕事一覧を表した図

1.自動車・機械・造船

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就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

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概要

「自動車・機械・造船」では、各産業の製造から販売まで行われています。どの業種も業界規模が大きく、1回の取引でやり取りされる金額が大きくなっています。業界規模とは、「市場における経済活動の大きさ」をあらわしており、売買のやり取りが多くなったり、1つの商材単価が高くなると、業界規模が大きくなる傾向があります。

例えば「業界動向リサーチ」によれば、「自動車業界」は657億円と140業界中4位、また「機械業界」は311億円で140業界中12位となっています。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」や、製造工程に関わる職種である「生産管理」「生産技術」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「研究職」や「開発職」「企画職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「自動車・機械・造船」に向いている人の特徴としては、「ものづくりに関わりたい人」があげられます。例えば「自動車の製造」「鉄道車両の製造」「製造を行うためのロボット」などが挙げられるでしょう。「日本の成長を増進させたものづくりに携わりたい」「日本のものづくり技術を世界へ発信したい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

自動車(国内)、自動車(世界)、エコカー、自動車部品、タイヤ、二輪車、自転車、航空産業、防衛産業、工作機械、産業用ロボット、造船重機、プラント、鉄道車両製造、建設機械

2.電気・精密・通信

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志望業界・職種で求められるスキルや知識など、就活で使える情報も解説しているので、併せて確認しましょう!

概要

「電気・精密・通信」では、各産業の製造や整備、販売まで行われています。多くの人が普段から利用しているモノやサービスを取り扱っている業界になります。

例えば、「スマートフォン」「冷蔵庫」「テレビ」「カメラ」のような大きい商品や、「スマートフォン等を動かすための半導体」「自動車を製造するための電子部品」のような小さい商品があります。またこれらのような有形物だけでなく、「アプリを動かすためのソフトウェア」「商品を購入するためのクラウドサービス」など、無形ながらも人々の生活を支えるためのサービスが存在しています。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」や、製造工程に関わる職種である「生産管理」「生産技術」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「研究職」や「開発職」「企画職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「電気・精密・通信」に向いている人の特徴としては、「生活に馴染みのある商品に関わりたい人」があげられます。例えば「家電製品の企画」「新型スマートフォンの開発」「スマートフォンのアプリの開発」などが挙げられるでしょう。「人々の暮らしを豊かにしたい」「企業の技術を活かして新商品を開発したい」と考えいている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

AV、デジタル家電、4K8Kテレビ、有機EL、液晶パネル、タブレット、スマートフォン、携帯電話端末、通信キャリア、格安スマホ、格安SIM、アップル、個性派家電、白物家電、デジカメ、ビデオカメラ、カーナビゲーションシステム、事務機器、半導体、半導体製造装置、電子部品、IoT、EMS、LED、その他製造業、コンピューター、パソコン、ソフトウェア、クラウドサービス

3.エンタメ・メディア・コンテンツ

概要

「エンタメ・メディア・コンテンツ」では、各業界の企画から制作、販売まで行われています。多くの人の娯楽や情報提供の手段として、利用されている業界になります。

例えば、余暇を充実させるために「ホテル」「レジャー施設」「映画」「動画配信サービス」「音楽」を利用します。また情報を知るために「新聞」「テレビ」「電子書籍」「SNS」「スマホ向けコンテンツ」を利用します。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」や、コンテンツに関わる職種である「制作」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「企画職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「エンタメ・メディア・コンテンツ」に向いている人の特徴としては、「娯楽を通じて人の生活を豊かにしたい人」があげられます。例えば「ホテルの接客」「番組のプロデューサー」「テレビゲームの開発」などが挙げられます。「ホテルの接客を通じてお客様の喜ぶ顔がみたい」「スマホ向けコンテンツを用いて情報を発信したい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

旅行、ホテル(高級、リゾート系)、ホテル(ビジネス、鉄道系)、レジャー施設、映画、出版、電子書籍、印刷、新聞、テレビ、ラジオ、ペイテレビ、動画配信サービス、広告、ポータル、ネット広告、SNS、無料通信、LINE、音楽、ゲーム(ソフト&ハード)、スマホ向けコンテンツ

4.素材

概要

「素材」では、各業界の研究から販売まで行われています。素材はそのまま利用されることは少なく、様々な形に変化し生活で使用されています。

例えば「石油化学」からは「トイレットペーパー」や「衣料」「洗剤」などが製造されます。また「鉄鋼」は「建設」や「産業機械」「自動車」「造船」のような、様々な産業の骨組みとして使用されます。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や、製造工程に関わる職種である「生産管理」「生産技術」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「研究職」や「開発職」「企画職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「素材」に向いている人の特徴としては、「社会を支えたい人」があげられます。例えば「トイレタリー製品の開発」「電線の点検」「新素材を用いたガラスの開発」などが挙げられます。「素材を通じて各産業を支えたい」「素材のもつ力で人々の生活を豊かにしたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

鉄鋼、非鉄金属、ガラス、セメント、紙、パルプ、繊維、化学、電線

5.医療・食品

概要

「医療・食品」では、各業界の研究から販売まで行われています。多くの人が普段から利用しているモノを取り扱っている業界になります。

例えば、病気の際に使用する「医薬品」や、近年では男性の利用も増えている「化粧品」、誰しもが生きていくために必要な「清涼飲料水」「食品」、生活を豊かにする「菓子」「タバコ」「冷凍食品」があげられます。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」や、製造工程に関わる職種である「生産管理」「生産技術」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「研究職」や「開発職」「企画職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「医療・食品」に向いている人の特徴としては、「人々の生活を支えたい人」があげられます。例えば「新薬の開発」「新商品の企画」「化粧品の販売」などが挙げられます。「医薬品を開発して感染症で苦しむ人を救いたい」「保存用食品を通じて発展途上国の食を支えたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

後発医薬品、医薬品、バイオ医療、医療機器、農ビジネス、化粧品、トイレタリー、ビール、アルコール飲料(ビール系除く)、清涼飲料水、即席麺、製パン、製粉、製糖、製油、調味料、乳製品、ハム、ソーセージ、水産、冷凍食品、菓子、タバコ

6.流通・小売

概要

「流通・小売」では、各産業の営業や販売がメインとなります。多くの人が生活に必要なモノを流通させている業界になります。

例えば、米や野菜をはじめとした食料を海外または地方から取り寄せ、各飲食店や小売店に販売しているのが「商社」であり、それらの商品が消費者に届くために「コンビニ」や「スーパー」などの「小売店」が存在しています。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「企画職」や「管理職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「流通・小売」に向いている人の特徴としては、「自分の好きなモノに携わりたい人」があげられます。例えば「百貨店の販売」「総合商社の営業」「コンビニエンスストアの店長」などが挙げられます。「プライベートブランドの新規商品を開発したい」「好きな商品に囲まれて仕事がしたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

「業界」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。

主要な業界

百貨店、コンビニエンスストア、スーパー、地方スーパー、PB(プライベートブランド)、生協、カタログ、テレビ通販、卸、商社

7.専門店

概要

「専門店」では、営業や販売がメインとなります。「流通・小売」と同様、多くの人が生活に必要なモノを流通させている業界になり、より専門的な商品を扱っています。

例えば、日用品をはじめとしたあらゆる雑貨を扱っている「ディスカウントストア」や、服を専門的に扱う「アパレル」、スピーディーな食事提供が受けられる「ファストフード」など様々です。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「企画職」や「管理職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「専門店」に向いている人の特徴としては、「社交性が高い仕事がしたい人」があげられます。例えば「アパレル店での販売」「飲食店での接客」「喫茶店のオーナー」などが挙げられます。「様々なお客様の喜ぶ顔が見たい」「人の生活に携わる商品を自分で届けたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

ホームセンター、ディスカウントストア、ドラッグストア、アパレル、スポーツ関連、家電量販店、カジュアル衣料、ファストファッション、中食、ファストフード、カフェ、コーヒーチェーン、レストラン、ファミレス、居酒屋、回転ずし、家具、生活雑貨、文具、玩具、靴、メガネ、育児、ベビー用品、ペット用品

8.運輸

概要

「運輸」では、提供やサポートがメインで行われています。多くの人が普段から利用しているサービスから、あまり知られていないサービスまで幅広く取り扱っている業界になります。

例えば、移動手段として「鉄道」や「空運」を利用することは多いでしょう。しかし「海運」や「陸運」は、どちらかと言えば貨物輸送の方が需要が大きく、一般の消費者からは遠い存在となっています。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「サポート」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「企画職」や「管理職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「運輸」に向いている人の特徴としては、「社会貢献性が強い仕事がしたい人」があげられます。例えば「航空パイロット」「鉄道運転士」「トラックドライバー」などが挙げられます。「海運を通じて生活に必要なモノを提供したい」「鉄道事業に携わることで人々の交流を支えたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

空運、海運、陸運、鉄道

9.エネルギー・資源

概要

「エネルギー・資源」では、各産業の調達から販売まで行っています。多くの人が生活に必要なサービスを提供している業界になります。

例えば、生活をするうえで欠かせない「電力」「ガス」「石油」や、硬貨やスマートフォン、ハイブリッドカーに使用される「ニッケル」、電池や原子力プラントで使用される「レアメタル」が挙げられます。

新卒で入社する場合、資源を輸入するための職種である「調達」や、販売に関わる職種である「営業」や「販売」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「研究職」や「開発職」「企画職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「エネルギー・資源」に向いている人の特徴としては、「社会貢献性が強い仕事がしたい人」があげられます。例えば「石油の調達」「LNGの調達」「電力の販売」などが挙げられます。「電力を通じて震災復興の力になりたい」「シェールガスを利用し豪雪地域の生活をより良くしたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

電力、ガス、石油、レアメタル、レアアース、シェールガス、LNG

10.環境

概要

「環境」では、各産業の調達から販売まで行っています。上記の「電力」のようなエネルギーを生産し、多くの人が生活に必要なサービスを提供している業界になります。

例えば、風のエネルギーで発動機を回して電気を作る「風力発電」や、半導体に光をあて電気を発生させる「太陽電池」、家庭用燃料電池「エネファーム」を供給している「燃料電池」があげられます。

新卒で入社する場合、資源を輸入するための職種である「調達」や、販売に関わる職種である「営業」や「販売」、製造工程に関わる職種である「生産管理」「生産技術」に携わることが多いです、。それらで経験を積んだのち、「研究職」や「開発職」「企画職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「環境」に向いている人の特徴としては、「社会貢献性が強い仕事がしたい人」があげられます。例えば「風力発電所の竣工」「原子力発電所の整備」「上下水道の設計」などが挙げられます。「風力発電を通じ地球温暖化の防止に努めたい」「地熱発電の新エネルギーを利用し、SDGsへ貢献したい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

風力発電、太陽電池、地熱発電、スマートグリッド、燃料電池、リチウムイオン電池、水ビジネス、原子力発電装置

11.建設・不動産関連

概要

「建設・不動産関連」では、各業界の企画から販売や管理、設計から施工まで行われています。多くの人が普段から利用している建物を取り扱っている業界になります。

例えば、オフィスビルや住宅、商業施設を建設するために、土地を取得して開発を企画する「不動産」や、それらを工事し完成させる「建設」、経年改修や災害対策を行う「リフォーム」が存在します。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」「管理」や、工事の工程に関わる職種である「施工」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「開発職」や「設計職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「建設・不動産関連」に向いている人の特徴としては、「形に残る仕事がしたい人」があげられます。例えば「不動産ディベロッパー」「住宅の設計」「外壁塗装の営業」などが挙げられます。「建設を通じ地図に残る仕事がしたい」「自分のイマジネーションをリフォームとして形にしたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

インフラ改修、建設、戸建て住宅、住設機器、建材、リフォーム、不動産、倉庫、マンション、その他非製造業

12.金融

概要

「金融」では、資産や金融商品を扱い、営業や販売の活動が行われています。多くの人が普段から利用するサービスを扱う業界になります。

例えば、身近なサービスであれば、手元の現金を預ける際の「銀行」の利用や、万が一に備えて加入しておく「生命保険」「損害保険」があります。馴染みがないサービスであれば、企業の投資の為に株式を発行し販売する「証券」があげられます。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「企画職」や「管理職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「金融」に向いている人の特徴としては、「経営に関心のある人」があげられます。例えば「銀行の融資」「証券の投資銀行業務」「保険の営業」などが挙げられます。「銀行の融資業務を通じ企業の成長をサポートしたい」「企業が投資するために株式を販売したい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

グローバル金融、銀行(メガバンク)、銀行(地方銀行)、信託銀行、カード、消費者金融、信用金庫、信用組合、生命保険、損害保険、証券、ネット証券、ネット銀行、不動産投資信託(REIT)、リース

13.サービス

概要

「サービス」では、様々な奉仕活動の提供が行われています。サービスとは、個人や社会に対して、奉仕的な活動を行う産業です。多くの人の役に立つサービスを扱う業界になります。

例えば、企業のシステムの導入や運用、保守を支援する「ITサービス」や、求職者に企業情報を提供し内定まで支援する「人材サービス」、身体の不自由な人をサポートする「介護サービス」があげられます。

新卒で入社する場合、販売に関わる職種である「営業」や「販売」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、「企画職」や「管理職」のような職種にキャリアアップするケースが多くなっています。

向いている人の特徴

「サービス」に向いている人の特徴しては、「人と接することが好きな人」があげられます。「高齢者の介護」「人材支援」「ITコンサル」などが挙げられます。「就職に困っている人を支援したい」「体の不自由な人をサポートしたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

警備保障、ITサービス、人材サービス、教育サービス、学習塾、就活サービス、介護サービス、保育サービス、フィットネスクラブ、イベント運営、冠婚葬祭、家事支援、コンサルティング

14.士業

概要

「士業」では、各国家資格を有する人が、特定の職業に従事し独占的な業務を行っています。これらの仕事を行うためには、専門的な知識と資格が必要となっている業界です。

例えば、司法試験の合格が必要となる「弁護士」「検察官」「裁判官」や、医師免許の取得が必要となる「医師」、定期運送用操縦士の資格が必要となる「航空機操縦士」が存在します。

「士業」として仕事する場合、働く環境によっても変化しますが、多くのケースでは、見習いとして上司の元、経験を積むことが多いでしょう。弁護士の場合は「先輩弁護士の補佐として裁判への傍聴」や、医師の場合であれば「ベテラン医師の横でサポートとして医療現場で学ぶ」ケースが多いでしょう。

向いている人の特徴

「士業」に向いている人の特徴としては、「使命感が強い人」があげられます。例えば「弁護士」「救急救命士」「公認会計士」などが挙げられます。「冤罪事件に巻き込まれる人を減らしたい」「医療の最前線で人の命を救いたい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

弁護士、公認会計士、一級建築士、航空機操縦士、理学療法士、歯科衛生士、救急救命士

15.公務員

概要

「公務員」では、各公務員試験に合格した人が、国や地域の環境づくりやルール設定を行っています。これらの仕事は民間の企業や、特定の士業が行うことはできません。

例えば、「政策・法令の立案」や「予算の執行」「飲食店での営業に際する保健所の許可申請」「住民票など各種証明書の発行」「生活保護の給付」のような仕事になります。

新卒で入社する場合、一番下の役職での仕事や、資料作成や受付などの「事務」に携わることが多いです。それらで経験を積んだのち、年齢に応じ役職が上がるケースが多くなります。

向いている人の特徴

「公務員」に向いている人の特徴としては、「国や地域に貢献したい人」があげられます。例えば「国家公務員」「地方公務員」が挙げられます。「外交に強い日本にしたい」「地域活性化に貢献したい」と考えている人にとって、向いている業界になります。

主要な業界

国家総合職、国家一般職、国家専門職、都道府県庁職員、市区町村・特別区職員

16.その他

概要

「その他」では、大学教員や監査法人、各士業の事務所員が該当します。これらに共通する点は少ないですが、民間でも公務員でもない立場であることが多いです。

例えば「大学教員」の場合、公務員ではありませんが、「みなし公務員(準公務員)」とし、公務員に適用される法的な手続きや義務を課す場合があります。日本では公共性の高い仕事に従事している人を、みなし公務員として公務員と同じように扱われることが多くなっています。

「みなし公務員」の場合、有給休暇や特別休暇が国家公務員と同様の形で適用されるほか、地域手当、住居手当、単身赴任手当といった諸手当の支給なども国家公務員と同様であることが多いです。

向いている人の特徴

「その他」に向いている人の特徴としては、「人と接することが好きな人」があげられます。例えば「大学教員」「監査法人」「士業事務所」が挙げられます。「大学生の学業を支援したい」「悩みを解決する仕事がしたい」と考えている人にとって、向いている業界となります。

主要な業界

大学教員、監査法人、士業事務所

「職種」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。

世の中仕事を理解し就活を優位に進めよう

就活を進める際に悩みやすいのが、「どのような仕事がやりたいか分からない」ということです。志望先の選定に悩む学生は多く、やりたい仕事が見つからないために就活が進められないこともあります。

闇雲に志望先を選ぶと失敗する可能性が高く、仮に就職できても就職後に合わないと感じ後悔することもあります。本当にやりたい、あるいは自分に合った仕事を見つけることが、就活を成功に導くための第一歩です。

世の中の仕事に対して、正しい理解と知識を持って、本当にやりたいと思える理想の仕事に就職しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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