就活その他

【海外就職を新卒で実現するには】注意点や必要な能力もご紹介

新卒でも海外就職したい

新卒の就活は選択肢が多く、既卒や転職に比べると、有利な条件で就活を進めやすいことが特徴です。就職の選択肢は国内に限ったことではなく、海外にも広がっています。海外就職=実力やキャリアがないとできないとイメージする人は多いでしょうが、実は新卒からチャレンジすることも可能です。

実際に就職を決めるのは国内でも難しいため、海外就職になるとハードルはさらに高くなることは理解しておきましょう。もちろん、準備次第で高いハードルを乗り越えることは可能です。海外就職の方法を知り、新卒の就活の選択肢をさらに広げていきましょう。

海外就職の魅力とは

海外就職を夢見る人は多いですが、反面何がそこまで魅力的なのか、理解できない人もいるでしょう。海外就職は単に仕事をする拠点が海外に移るというだけではなく、国内で就職する場合とは勝手が大きく違っています。この違いこそ海外就職の魅力であり、国内就職にはないメリットと言えます。なぜ海外就職に憧れる人が多いのか、実際のどのような魅力があるのかを知り、新卒から海外就職を狙う意味を理解しましょう。

独自のキャリアが積める

海外就職の魅力は、独自のキャリアが積める点にあります。国内で就職する場合でも、就職する業界や企業によって築き上げられるキャリアは異なります。しかし、どの業界・企業でもある程度一致する場合は多く、完全に唯一無二のキャリア構築をおこなうことは難しいです。

海外就職した場合は、そもそも日本にはない仕事やキャリアを掴める場合があり、海外にしかないキャリアを身につけて、成長できることもあります。海外で働き続ける場合はもちろん、日本に帰国して働く場合でも独自のキャリアは役立つことが多く、将来的な仕事の幅も広がります。就職してすぐではなく、長期的な視野で見ても独自のキャリアが積めることは魅力であり、海外就職ならではのメリットといえます。

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住環境が大きく変化する

住環境が大きく変化することも海外就職の魅力であり、ライフスタイルの大きな変化を求めて海外就職を目指す人も少なくありません。仕事は何をするかだけではなく、どこでするかも重要であり、環境が変わることで得られるものは大きく違ってきます。加えて仕事の環境が変わると、おのずとプライベートな住環境も変わり、人生に大きな変化をもたらすでしょう。

例えば、同じ日本でも北海道に住むのと沖縄に住むのではライフスタイルが大幅に違うように、日本を出るだけでライフスタイルの変化はより顕著になります。住環境は変化することで、これまでにはない刺激が得られることはもちろん、憧れの国で働き生活するという願望も満たせるため、生活の満足度も高くなるでしょう。

自分らしく働ける

自分らしく働けることも海外就職する魅力のひとつです。海外就職の場合、誰も知らない場所でゼロから自分を作り上げて仕事に取り組めるため、これまでの過去を断ち切り新しい自分として生活をスタートできます。他人の目を気にせずに働けるため、理想の自分像も実現しやすく、人生の再スタートを切りたい人にもおすすめです。

国によって違いはありますが、海外は実力主義で自身の意見をはっきり述べる環境が整っていることが多く、多様性を受け入れる風土も備わっています。周囲を気にして発言を控えていると仕事にならず、積極的に自分から意見を発信しなければなりません。遠慮せずに自分の意見を主張しやすい環境があることも、自分らしく働ける理由のひとつであり、海外就職の魅力といえるでしょう。

日本とアメリカの就活の違い

海外就職の例として、アメリカの就活についてみていきましょう。日本とアメリカは、歴史・言語・文化・考え方など、あらゆる面が異なる国ですが、就活に関してはどうなのでしょうか。アメリカにも高校や大学があり、卒業して就職するなら時期もやり方も同じようなものだろう、と考える就活生も多いかもしれません。

しかし、実際には日本とアメリカの就活体系は大きく異なるのです。こちらの常識はあちらの非常識であり、逆もまた然りなのです。では、具体的にどこがどう違うのか、詳しく解説します。

即戦力が求められる

アメリカでは、大学などで専攻した分野を直接活かせる仕事を探すのが一般的なようです。アメリカでは日本のような「一斉就活」の慣習はなく、それぞれが自分のタイミングで就活をおこないます。そのため、日本のような「入社式」も「新入社員研修」も、もっといえば「リクルートスーツ」のようなお決まりの就活スタイルもないのです。

では、どこで仕事に関するノウハウを学ぶのでしょうか。多くの場合は、大学で職業に繋がる専門知識などを身につけていることが前提なのです。もちろん、OJTのような人材育成制度もあるのでしょうが、日本の企業のように「何も知らない新人に、手取り足取り教育する」というものではないようです。

そもそも、アメリカの企業には日本の慣習ともいえる「終身雇用制度」は皆無で、自分の能力に見合った企業にどんどん転職することも、珍しくはないのです。

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アメリカは就活時期が決まっていない

前述したように、アメリカでは新卒採用の時期の制限などはされていません。学生が就職先を探すのは、卒業の時期を目安にするのでしょうが、企業側はというと、そうでもないのです。

例えば、今まで働いていた人が転職するから補充要員を募集する、新しい部署や支店を立ち上げるから人員を募集する、といったように、各企業が「必要なときに必要な人数を募集する」のです。そのため、アメリカでは日本のような「一斉に就活」や「入社式」といった慣習がないのでしょう。

これらの流れから考えると、アメリカ式の就活では、「日本式の新卒の強み」が活かせないと考えられます。企業が募集する人員枠に対して、応募するのは何も新卒ばかりとは限らないためです。むしろ、経験豊かな転職者と同じ土俵に立つことになるため、競争率は高くなるかもしれません。

海外就職する方法

海外就職するには、就職する方法を知ることが大切ですが、これが分からず夢を諦めてしまう人も多いです。方法さえ理解しているなら、就職を目指すこと自体はそれほど難しありません。海外就職の方法は大きく2つに分けられ、同じ海外で働く場合でもルートが異なり、仕事の環境も違ってきます。それぞれの特徴と違いを把握して、自分にはどちらがあっているか考えてみましょう。

現地企業に採用

海外就職でもっとも一般的なのは、現地企業に採用されることです。簡単に言えば新卒の就活を海外でおこなうことであり、自身の努力次第で採用を勝ち取ることは可能です。就活の特徴は国によって違うものの、基本的な流れは同じであり、志望先の選定、選考、合格して就職の順で進みます。

流れは同じであるものの、海外でおこなう分それぞれのプロセスの難易度が高いことは理解しておきましょう。特に志望先の選定は情報を集めるだけも苦労することが多いため、注意しなければなりません。選考を受ける場合も、国内以上に時間とお金がかかるため、現地企業での採用を目指すならある程度の資金は準備が必要です。

国内企業採用で海外赴任

厳密には海外就職ではありませんが、単に海外で働きたいという夢を実現させるだけなら、国内企業に就職し、海外赴任枠を狙う方法もあります。グローバルに活用する企業なら、海外に支所を持っていることも多く、日本から駐在員として長期間赴任するケースも少なくありません。国内企業なら就活のコストも比較的抑えられるため、無理なく活動を続けて、スムーズな就職も実現しやすいです。

もちろん、グローバルに活躍する企業は知名度が高く、選考の倍率も高い傾向にあります。加えて就職後に海外赴任を任されるかどうかも確実ではないため、国内就職でもハードルが高いことは理解しておきましょう。就職を決め、かつ海外赴任を実現させるには、仕事への高い意欲と海外赴任を勝ち取れるだけの能力を提示しなければなりません。

海外就職の手引き

国内企業に就職して海外赴任を狙う場合は、通常の新卒の就活とやり方は同じなので難しくありません。しかし、現地企業での直接採用を目指す場合は、通常とは方法が異なるため注意が必要です。流れ自体は普通の就活と同じであるものの、細部は異なるため、具体的な方法を理解して、就活を進めることが大切です。海外就職の手引きを参考にし、どのような流れで選考から採用までが進むのか、具体的な部分まで理解を深めていきましょう。

現地企業とコンタクトを取る

海外就職するには、まずは志望先の現地企業とコンタクトを取らなければなりません。国内企業の場合は、企業のホームページやナビサイトから簡単にエントリーができますが、海外の企業の場合は直接アポを取って、採用の話を持ちかけるのが一般的です。しかし、日本から海外企業に対して、直接アポを取るのは難しいため、海外就職に向けたエージェントを利用するのがおすすめです。

エージェントは新卒とは無縁とイメージする人も多いでしょうが、実は新卒でも使えるものは数多く存在します。エージェントは種類によって得意分野が異なるため、利用するなら海外就職に特化したものを選びましょう。エージェントを介して企業と直接コンタクトを取ることで、選考への道は開けます。

インターンに参加する

現地企業とコンタクトを取って選考をおこない、合否によって採用が決定するのが一般的ですが、海外企業だとインターンを重要視することも多いです。これは新卒でも実力主義での採用が根付いていることが理由であり、実際の働きぶりを見てから採用を決定するケースは少なくありません。現地の人を採用する際にも、まずはインターンで働いてもらい、そこから合否を決める場合も多いです。

海外でのインターンとは、日本の職業体験とは一線を画すため、きちんと仕事ができるか、能力が備わっているかを見られていることは理解しておきましょう。いわば日本における試用期間が海外でのインターンに該当するとも言えるため、就職を勝ち取るためにも全力で臨まなければなりません。

内定後就労ビザの取得

海外企業から内定を獲得した後は、就労ビザを取得して就職への準備を進めます。選考を受けている段階では就労ビザを取得することができず、観光ビザで臨むため、滞在日数には注意しましょう。もちろん、単発での就活なら観光ビザでも問題はありませんが、しっかり腰を据えて現地で就職活動を使用と考えているなら、期限のチェックは必須です。

就労ビザを取得するには、内定先の企業から就職を証明する書類をもらわなければならない場合が多いです。少しでも不備があると申請ができず、就職が滞ってしまうため注意しなければなりません。就労ビザを受けて海外で働ける環境を整えるまでが就活のため、余計なところでミスをしないよう、最後まで気を抜かずに取り組みましょう。

海外就職の注意点

海外就職には国内での就職にはない魅力がありますが、反面マイナスの要素もあるため、注意しなければなりません。注意点を正しく把握できていないと、就職できないどころか就職後にデメリットを感じてしまう可能性もあります。海外就職を目指すなら、単に海外で仕事を得て生活するだけではなく、国内にはないメリットを享受することが大切です。海外就職ならではの注意点を知り、就職時には何に注目すべきかを理解して、慎重に就活をおこないましょう。

国によって文化が違う

ひとくちに海外就職といっても選択肢は非常に広く、どの国や地域で働くかは人によって違います。ライフスタイルが大幅に変化するのは魅力ですが、反面国によって文化が違い、あまりの違いに生活に不便を感じることもあるため、注意しなければなりません。同じ海外就職でも、アメリカとヨーロッパ、アジアなど地域による違いは大きく、文化の違いがトラブルを招くことも多いです。

日常生活での衝突はもちろん、仕事の上でのトラブルに発展する可能性もあるため、注意しなければなりません。国ごとの文化の違いを知った上で、そこで本当にやっていけるか、仕事で活躍できるかを考えることが大切です。仕事とプライベートの両面から文化の違いによる影響を考えて生活拠点を選びましょう。

好条件ではない場合も多い

海外就職の場合は仕事の条件も国内とは異なり、好条件ではない場合が多いことは理解しておきましょう。特に現地企業に直接採用される場合は、悪い条件で働かされることも少なくありません。同じ人材を採用するなら、企業は少しでも仕事ができる人を雇いたいと考えます。海外企業でもこれは同じで、基本的には意思の疎通や身元もある程度保証されている現地の人を採用するため、外国人の採用はイレギュラーなケースと言えます。

日本では外国人労働者が低賃金で働いていることが多いように、海外でも同じことは起こり得ることは理解しておきましょう。もちろん、海外でも好条件で働ける場合はありますが、基本的には海外では自分は外国人扱いであり、労働の条件が保証されづらいことは覚えておかなければなりません。

本当に海外でないとできない仕事か

海外就職は日本で就職するよりもハードルが高く、かつ条件が悪い仕事に就いてしまう可能性もあります。そのため、就職先の選定は非常に重要であり、本当に海外でないとできない仕事かどうかを確認しておきましょう。海外就職は独自のキャリアが積めることが魅力ですが、単に海外で働くことが独自のキャリアに繋がるわけではありません。

キャリア形成を考えるなら、日本にはない、あるいは少ない仕事を選ぶ必要があり、どこでもできる仕事を選んでしまうと魅力は半減します。日本でもできる仕事なら、わざわざ負担の大きい海外でする必要はなく、デメリットになる場合も多いです。そもそもなぜ海外就職が必要なのか、根本的な理由から見直して就職先も吟味しましょう。

海外就職に必要な能力

海外就職に必要な能力

海外就職は国内での就職よりもハードルが高く、求められる能力も多いです。実力主義の企業が多いために新卒でも能力の提示は必須であり、ある程度スキルが身についていないと就職は難しいと考えましょう。仕事をするためには、それぞれの業界・企業に合わせた専門的なスキルや知識が必要ですが、それ以前にどの業界・企業でも共通して必要なものはあります。海外就職には何が必要か、求められる能力を把握して自己研鑽に励みましょう。

語学力

海外就職するなら語学力は必須であり、少なくとも日常会話は問題なくできるレベルでなければなりません。就職を目指す国によってどの言語を取得すべきかは異なりますが、基本的には英語は必須スキルと考えましょう。母国語が英語でない場合でも、ビジネスにおいては英語が使用されることも多いため、身につけておくと就職時に活用しやすいことは確かです。

また、英語に加えて就職を目指す地域の言語も取得していると、さらに便利でしょう。意思の疎通が問題なくできることは大前提の条件のため、語学力は必ず身につけなければなりません。より高い評価を得るには、日常会話だけではなくビジネスの言葉も自在に操れるようになることが大切です。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力も海外就職には必須であり、自身の考えや意見を周囲に主張できることが大切です。日本におけるコミュニケーション能力は、基本的には周囲と良好な関係を作ることに注目されがちですが、海外では自己表現力が重視されることは理解しておきましょう。

もちろん、自己表現力が重視されるからといって、一方的に意見を主張することが評価されるわけではありません。自身の意見を主張しつつ、その場の空気を乱さずに、コントロールできることが本当の意味でのコミュニケーション能力です。いわばプレゼン能力とも言えるため、いかに自身の意見を主張して相手を納得させられるか、正しく考えを伝えられるかが重要なことは理解しておきましょう。

行動力

行動力も海外就職には必須であり、これは就職後に仕事をスムーズに進めるだけではなく、就職を実現させるためにも重要な能力です。海外就職はチャレンジするだけでもハードルが高いため、難しさに尻込みして挑戦せずに諦めてしまう人も少なくありません。海外就職に乗り出せるだけの行動力を持っている必要があり、この時点で就職の可否が決まるとも言えるでしょう。

また、就職後も行動力は重要であり、海外の場合は実力主義のため、自分で積極的に行動して仕事を見つけなければなりません。待っているだけで仕事が舞い込んでくるとは限らないため、自ら行動して積極的に仕事を勝ち取り、成功を積み重ねて評価を勝ち取ることが大切です。

海外で就職しやすい職種

強い目的意識をもって海外へ出る人は大勢いるでしょう。建築や料理、美術、音楽、研究など、専門的な道を究めるためであったり、発展途上国への支援のためであったり、あるいは現地の文化や魅力に心酔して永住を決めた、などというケースもあるかも知れません。

このように強い目的意識があるのならよいのですが、そうではない人もいるでしょう。ただ漠然と海外に憧れる、海外で働きたいと考えても、そう簡単にはいかないものです。では、「海外で働くこと」を目的とするのなら、就職しやすい職種はどのようなものがあるのでしょうか。

駐在員

駐在員というと特別なイメージを持つかもしれませんが、平たくいうとサラリーマンのことです。働き方としては①日本で就職して海外支部などに出向する方法と、②現地企業に直接就職する方法の2通りがあり、①の方が駐在員としては一般的な働き方といえます。

①はいわゆる長期の海外出張、あるいは海外への転勤や出向という形です。多くの企業では、日本である程度の経験を積んでから海外支部へ赴任、その後日本に戻ってきたら昇進、という、いわゆる出世コースのテンプレともいえるパターンです。会社のお金で海外へ行けてその上出世もできる反面、新卒が就けるポジションではない点、そして行き先を選べない点がデメリットとして挙げられます。

②はそもそも駐在員ではないとする声もありますが、「外国で働く日本人」という括りで同一視する声もあります。こちらは自分の好きな国を選べるメリットがありますが、①と比べると収入や地位は低くなる可能性が高いです。

ITエンジニア

ITエンジニアはその名の通り、IT(Information Technology):情報技術、つまりコンピュータや通信技術に長けたエンジニアです。一昔前までは「エンジニア」というと、車や機械の整備をおこなう技術者というイメージが強かったのですが、今では違います。技術者という意味はそのままですが、使う道具はスパナやレンチといった工具ではなく、パソコンを使用してシステムの設計やプログラミングなどをおこないます。

日本では、こういった情報技術職に対する理解が不十分で、能力や労働に対する対価が十分とはいえないのが現状です。アメリカをはじめとした海外では、ITエンジニアを高く評価しており、給与も待遇も断然違います。

もちろん、日本に比べてアメリカは実力主義の風潮が強いため、プログラミング能力はもちろん、コミュニケーション能力やマネジメント能力なども、より高度なレベルが求められることでしょう。

日本人であることを活かせる職業

外国で働くことを希望するものの、何をすべきか迷っている就活生は、まずは視点を変えて考えてみましょう。つまり「日本で働く外国人がなにをしているか」を参考にするのです。例えば、英会話教室の講師や学校の英語教師、インド料理店やフランス料理店のシェフなどです。彼らの働き方を参考に、日本語教師や日本食の調理師など、「日本人であること」を活かせる職業も視野に入れるとよいでしょう。

ただし、調理師免許や教員免許など、日本の資格だけでは現地では働けない可能性もあります。逆に、日本の資格は特に必要なく、現地の資格だけでいい場合もあります。どちらにせよ、十分な知識と技量を備えたうえで、必要な資格に関してもしっかりと調べておきましょう。最近では日本語講師や料理人の養成講座などもあるようなので、本気で目指す人はそちらも利用するといいでしょう。

海外就職は一歩踏み出す勇気が大切

新卒から海外就職するのは難しいとイメージする人は多いでしょうが、ハードルは高いものの、工夫次第で就職を実現させることはできます。海外就職のハードルは確かに高く、ある程度キャリアや実力をつけた人でも一筋縄でいくとは限りません。しかし、ハードルの高さに躊躇してチャレンジできないでいると、いつまで経っても就職できないことは理解しておきましょう。

海外就職を実現させるには、まずは一歩踏み出す勇気を持って積極的に行動することが大切です。自ら積極的に行動し、就職を勝ち取ろうとする姿勢を持つことが、海外就職を実現する第一歩です。海外就職の魅力を知ってモチベーションを高め、夢の実現を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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