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【理系院生の就活】失敗しないためのスケジュールとポイントをご紹介

理系院生の就活事情

理系の大学生は、文系と比べると大学院へ進学する割合が高くなっています。大学院生は、就職が難しいというイメージを持っている人も多いですが、実際の就職事情はどのようになっているのでしょうか。学部生よりも年齢が高いにも関わらず、社会人としてのビジネス経験が少ないのも、大学院生のネックだと考えられています。

また、一般的に、学部卒よりも大学院卒の方が初任給が高い傾向となっています。それにより、企業が院生よりも学部卒の応募者を優先する場合も多くなっています。しかし、事前に就活の計画を立て、スケージュールを決め、ポイントを押さえて取り組めば、希望の企業へ入社できるはずです。ここでは、理系の院生の就活ポイントや注意点、効率よく就活を進めていくための方法などを紹介していきます。

理系院生の就活が大変な理由

理系の院生は、就活が難しいといわれています。研究に忙しく、就活の時間がとれないことや、研究に関わる就職先がなかかな見つからないこと、理系の職種に絞ってしまうことなどが理由として挙げられます。

就活が大変だといわれているのは、理系の院生ならではの事情が関わっています。理由を把握しておくことで、それぞれに対しての対策も立てることが可能になります。ひとつずつ理由を詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。

研究で就活の時間がとれない

理系の院生の主な活動は研究です。1日のほとんどの時間を研究に費やすことになるでしょう。就活には、情報収集から自己分析、企業研究などやるべきことがたくさんあります。採用情報が解禁となる時期には、自己分析を終えて、希望する企業や業界をある程度絞り込んでおく必要があります。

しかし、理系の院生は研究に忙しく、就活に時間を使えないことも多く、就活のスケジュールをこなしていくことが難しくなっています。一般的に、2月には自己分析や企業研究、インターンシップを終え、3月から採用情報が解禁となり本格的な就職活動が始まります。

理系の院生は、この時期になっても自己分析が終わってない人も珍しくありません。その後のエントリーシートの提出、企業説明会への参加なども予定通りにこなすことができないと、周りの就活生よりも出遅れてしまう可能性が高くなってしまいます。

研究に関わる就職先が見つからない

理系の院生は、就職先としても研究職を希望する傾向にあります。大手の企業では、研究職の応募条件に修士卒が定められていることも珍しくありません。しかし、研究職は倍率が非常に高く、狭き門となっているため、希望通りに就職するのは難しいといえます。

必ずしも大学院でおこなっていた研究と同じ分野の職種を選ぶのではなく、似たような分野の研究職も検討するなどして、視野を広げることが大切です。研究分野にこだわりを持ちすぎてしまうと、自ら応募先の範囲を狭くしてしまうことになりかねません。

柔軟性を持ち、様々な分野や職種にも関心を向けるようにしてみましょう。就職活動を本格的に始める前から、色々な分野に興味を持ち、調べておくと役立ちます。

理系の職種に絞ってしまう

理系の研究をおこなっているため、希望する職種も理系に絞ってしまいがちです。院生の先輩が入社したから、研究内容に近い業界だからと、職種を絞りすぎてしまうのも注意が必要です。

同じ理系の人が活躍しているといっても、自分も同じような仕事が向いているとは限りません。就職活動を進めていくうちに、やっぱり違う職種にすれば良かった、と思うこともあるでしょう。

志望の業界や職種を決める時には、理系の職種だけでなく、自分に向いている職種とはどのようなものか、仕事として長く続けていくのにはどのような分野が良いのか、などをしっかりと考えておくようにしましょう。初めから職種を絞りすぎることなく、文系の職種にも目を向けてみると、新しい発見ができるかもしれません。

理系院生の就活ポイント

理系院生の就活におけるポイントを紹介します。学部生と比べて就活にあてられる時間も限られているため、効率よく就活を進めることが大切になります。また企業側は、院生は学部生よりも研究などの専門的知識が豊富だと考えています。

学部生に対しては、どの職種でも受け入れる体制となっていることがほとんどです。しかし、専門性が高い院生は、積極的に採用したいと考えている企業と、なるべく控えたいと考えている企業に意見が大きく分かれています。企業の理系院生に対する姿勢が、どのようなものなのかも理解しておくとよいでしょう。

早めに就活を始める

理系の院生は研究に忙しく、就活の時間を確保することが難しくなります。スケジュールに合わせて就活をスムーズに進めるためにも、早めに準備を開始しましょう。一般的には、6月にインターンシップの応募が開始され、3月1日から本採用の情報が公開となります。

採用情報が解禁となる半年前から始めるのが理想的です。忙しい日々の中でも、半年前から始めれば、少しづつ自己分析や業界研究、企業研究を進めることが可能になります。

情報が解禁してから始めて内定をもらえる人もいますが、早めにスタートをすることで時間に余裕を持つことができます。納得できる企業選びをするためにも、できるだけ早めに取り組むようにしましょう。

効率的に就活時間を確保する

研究や課題がある理系の院生は、少ない時間で効率的に就活を進めていかなければいけません。インターンシップや企業説明会にできるだけ参加するためにも、就活時間を確保することが重要です。文系の学生よりも、時間管理やスケジューリングが難しいのも理系院生の特徴です。

まずは自分の今の生活を振り返り、優先順位を明確にしましょう。研究、就活、プライベート、アルバイトなどやるべきことがたくさんありますが、何を優先するべきなのかをはっきりさせることが大切です。

その中で、削れるもの、時間を縮小できるものを探していけば、就活にかけられる時間も増やせるでしょう。就職活動期間だけでも、削れるものはなるべく削るように考えてみてください。所属している研究室によっては就活に理解があり、時間を調整してくれる場合もあるようです。

院生を積極的に採用している企業を探す

希望先を絞りこむ際には、院生を積極的に採用している企業を優先しましょう。学部生よりも専門性が高い理系院生に対する企業の考えは、それぞれです。なかには院生の比率が高い企業がある一方、院生の採用を控えている企業もあるので、注意しましょう。

効率よく企業を絞り込むためにも、企業が理系院生の採用にどのような意見を持っているかを知っておく必要があります。方法としては、企業の採用実績をチェックしてみましょう。過去に院生を採用しているかどうかが分かります。

また、OB・OGを訪問したり、先輩にアドバイスをもらうことも有効です。お互いのミスマッチを防ぐためにも、院生を積極的に採用している企業を探しましょう。

学校推薦を活用する

一般応募の場合、自ら志望する企業を選び、選考試験に臨むことになります。学校推薦の場合は、企業側から大学へ採用オファーが届きます。学部、学科、専攻を指定され、何人くらい人材が欲しいという要望があります。

オファーに対して、希望する学生が多い場合には学内で調整がおこなわれます。大学によっては、学校推薦には学部生よりも院生を優先するところも珍しくありません。選考試験も、一般採用より簡素化されていることも多く、推薦応募の方が合格しやすいと言われています。

学校推薦の大きなメリットは、合格しやすいという点です。就活に割ける時間が限られている理系院生にとって嬉しいポイントになります。また、先輩が同じ企業へ推薦応募で入社してる場合には、ノウハウを学びやすい点も魅力的です。

理系院生が文系職種に応募する際の注意点

理系院生だからといっても、必ず理系の職種に就かなければいけないというわけではありません。文系の職種に挑戦してみたいという人も多いでしょう。興味のある業界や企業があれば、早めに準備を始めて、インターンシップや会社説明会に積極的に参加するようにしましょう。

企業の中には理系の院生というだけで、採用を控える場合もあるので、志望先を絞り込む際には企業研究を念入りにおこない、企業が過去に理系院生を採用していたかなどを調べておくことをおすすめします。

選考試験対策としては、なぜ理系でも文系の職種を希望しているのか、入社したらどのように活躍していきたいか、という志望動機を明確に伝えられるようにしておくとよいでしょう。これまで学んできたことを文系の職種でも活かせるということをうまくアピールして、採用担当者に伝えることで、良い印象を残せます。

理系院生の強みを活かして就活をおこなおう

理系院生は、研究に多くの時間を費やしています。そのため、就活に使える時間も少なく、準備を十分にできないことも多いといわれています。また、研究内容に直接関わる職種は非常に少なく、応募先が限られてしまうこともあります。

企業によっては、学部生と比較すると院生の採用に消極的なところがあるのが現状です。そのため、理系院生だからこその強みを活かした就職活動がポイントになります。理系院生は、研究をおこなうことで、理論的な思考能力やプレゼンテーション能力、文章を作成するスキルや調査能力、といった高い基礎能力が身に付いています。

自らの研究に向けて、積極的に取り組んでいく姿勢も、仕事をしていくうえでは非常に大切です。選考試験でも、自分の強みをうまくアピールできるように、しっかりと準備をして就職活動を進めてきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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