面接対策

【面接の評価基準とは】段階別の面接官がチェックするポイント

面接では何が評価されているのか

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就活で面接の対策は必須であり、評価されているポイントを把握することも重要な対策です。面接では明確な評価ポイントがあり、それを知っているかどうかで選考がスムーズに進められるかに大きく影響します。評価ポイントを正しく理解できているなら、それを踏まえたアピールもしやすく、より高評価を得やすくなるでしょう。

面接は自分を表現し知ってもらうための場ですが、好き勝手にアピールして合格できるわけではありません。アピールした内容が正しく評価されることが重要で、どれだけ念入りにアピールしても評価の対象にならないと選考では不利になります。評価ポイントを正しく理解し、それを満たせるアピールを考えることが選考突破の秘訣でしょう。

面接で評価されやすいポイント

面接で何が評価されるかは、企業ごとの求める人材像によって違います。そのため、一概に何をアピールすべきと決まっているわけではありませんが、業界・企業に関係なく、共通してみられやすいポイントはあります。共通してみられるのは、いわば社会人として必須のポイントであり、基本的な能力や人柄ともいえるでしょう。基本ができていないと高評価の獲得は難しいため、共通して評価されやすいポイントはしっかり頭に入れておかなければなりません。

第一印象・マナー

第一印象は面接で評価されやすい重要ポイントです。最初の瞬間に評価のほとんど決定するといっても過言ではありません。第一印象を決める要素は意外に多く、入室時のマナーや言葉遣い、声の大きさ、身だしなみなどが細部までみられています。面接ではノックして、声をかけてから入室となることが多いですが、部屋の外で姿がみえていない時点でも、ある程度の印象は決まっています。

入室した時のぱっと見の雰囲気や仕草などで、印象のほとんどは確定すると考えましょう。第一印象は面接の短い時間で大きくひっくり返すことが難しく、最初で印象が悪いと面接でも不利になってしまいます。面接は最初が肝心なため、第一印象をよくするための工夫は欠かさずにおこないましょう。

志望動機・熱意

志望動機・熱意

仕事への意欲や熱意も、面接では評価されやすいポイントです。これは志望動機や将来のビジョン、就職後にやりたいことなど、様々な質問からみられています。仕事への意欲や熱意は高いほど高評価で、少しでもやる気がないと判断されると、一気に評価は下げられます。また、仕事への意欲が高くても、それが志望企業だけに該当するものではないと、評価を下げられることも多いです。

アピール内容が他の業界や企業でもできるのではないかと思われた時点で、評価は大幅に下げられると考えましょう。その企業だからこそ志望した理由や、その企業でしか成しえないことを理由に、仕事への意欲や熱意をアピールすることが大切です。

自己PRの内容

自己PRは面接に限らず就活全体で頻出の質問であり、この内容は評価を決める上では特に重要視されています。自己PRは自分のよさ、魅力、特徴などを伝えるものですが、好き勝手にアピールして評価されるわけではありません。選考の場で求められているのは、単に能力の高い学生ではなく、自社で活躍し、利益に貢献できる人材です。

自己PRの内容がいかに素晴らしくても、それが志望企業にメリットをもたらすものでないと高評価の獲得は難しいと考えましょう。反対に些細な内容でアピールしているように思えても、企業にとってプラスになるなら高評価に繋がります。自己PRは仕事で活かせるかどうかが重要であり、志望する企業に見合ったものを提示することが大切です。

企業の求める人物像に合っているか

企業との相性も、面接では重要視されているポイントです。相性が悪いと仕事で活躍することが難しく、成長もしづらくなります。これは企業と学生、お互いにとって不利益となることでなるべく避けなければなりません。そもそも就活は単に就職先をみつけるための活動ではなく、自分に本当にあった企業をみつけるための活動です。

いわば自分に最もマッチングする企業を探すのが就活であり、相性のいい企業をみつけることは就活成功には欠かすことができません。企業は学生の将来のビジョンや人柄と、企業の社風や目指す将来像が合致しているかをみています。完全に一致している必要はありませんが、大幅にずれていると評価は下げられてしまうため注意が必要です。

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面接の段階別評価項目

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新卒の就活では、面接は複数回おこなわれることが通例です。企業によって回数は違いますが、大体2~3回程度のところが多いでしょう。何度も面接を繰り返すのは、ミスマッチを防ぐためであり、面接の段階ごとに評価しているポイントが異なるからです。例えば一次面接と二次面接、最終面接ではみられているポイントが違い、対策も異なります。面接の段階別にどのような点がみられているのかを知り、評価されるポイントをさらに詳しく知りましょう。

一次面接:最低限のマナーや能力

一次面接では最低限のマナーや能力がみられており、評価されるのはごく基本的な項目と言えるでしょう。そのため、質問も基本的なものが多く、事前に提出した履歴書やESなどと重なることが多いです。基本部分がみられるのは、一次面接ではまだまだ応募者が多く残っていることが多く、その足切りをおこなう意味合いが強いからです。

一次面接では本格的に採用者を決定するというよりも、不採用にする人をみつけ、ふるいにかけるのが目的と考えましょう。足切りが主な目的のため、基本的なことがきちんとできているなら、選考を突破できる場合も多いです。評価されるのは基礎中の基礎になるため、当たり前に思っていることでも見直し、基本的な対策を徹底して臨みましょう。

二次面接:仕事への理解

二次面接では仕事への理解をみられることが多く、理解度の高さがそのまま評価となります。仕事への理解度は、志望動機や自己PRの内容が企業に合っているかどうかで判断され、将来のビジョンが聞かれることも多いです。仕事に関係する質問も増えるため、入社後どのように働きたいかも、細かく考えておきましょう。

全国転勤がある企業なら転勤の可否が聞かれる場合もあり、評価されるには転勤可能と答えるのが無難です。仕事への理解は、企業や業界への理解度の高さからもみられており、時事的なこと、企業に関する基本的なことを聞かれる場合もあります。面接は総合的にみて評価を決めますが、業界、企業、仕事に関する基本的なことに答えられないと、その時点で不合格になる場合もあるため注意が必要です。

最終面接:就職意欲の高さ

最終面接:就職意欲の高さ

最終面接の時点では、社会人としての基礎や仕事への理解度など、基本的な部分の評価は終わっています。そのため、就職意欲が本当に高いかだけに絞って評価している企業は多く、少しでも就職への意思が揺らぐようなら、不採用になることも少なくありません。最終面接では内定に関する話題が出やすく、内定を出したら就職するかと直接的に問われることもあります。

就職意志の確認をされた場合は、即断即決で就職したいと答えることが大切です。熱意を持ってアピールしましょう。ここで少しでも躊躇すると、就職意欲を疑われ、不採用になる可能性が高いです。意欲の高さを示すことが大切なため、就職後のビジョンも含めて、明確に思い描いておくことが大切です。

多くの企業は面接評価シートを使用している

まず知っておきたいのが、多くの企業は面接時に評価シートを採用して評価を決定しているということです。面接評価シートとは、複数の評価項目が記載されており、学生の受け答えや様子などをシートの項目に当てはめ評価するものです。いわば面接評価のマニュアルとも呼べるもので、これを踏まえたアピールをすることが、高評価を獲得するポイントといえます。評価シートの存在を正しく理解して、面接の対策に役立てましょう。

面接評価シートを使う理由

企業が面接評価シートを使用するのは、面接官による評価のばらつきを防ぐためです。面接官は採用のプロとして選考の場に立っていますが、一人の人間である以上どうしても人の好き嫌いは出てしまいます。また、面接に慣れているかどうかも重要で、面接官を始めて経験する人と何度も経験している人では、みているポイントや評価の付け方に差が出やすいです。

それらを防ぐための共通の基準として、面接評価シートは採用されています。明確な指標があることで、面接官の主観ではなく企業として求める人材を適切に判断しやすいことが、企業側のメリットでしょう。評価の基準がある程度一定するため、評価項目をある程度理解していると、学生にとっても面接はやりやすいといえます。

全ての企業が採用しているわけではない

全ての企業が採用しているわけではない

面接に共通の評価シートを用いる企業は多いですが、全ての企業で採用されているわけではありません。評価シートがなく、独自の方法で評価を決定する企業も存在するため注意が必要です。面接の評価シートがない場合は、面接官の主観的な評価が入ることも多く、面接官との相性が悪いと評価ダウンに繋がりかねません。

面接は会話のキャッチボールが大切であるため、相手に合わせた接し方、話し方などを心がける必要があります。また、面接の段階に応じて、評価シートを使い分ける場合もあります。一次面接では評価シートを使用し、二次面接以降は使用しないというケースゼロではありません。企業ごとに対応が違うことは理解しておきましょう。

評価項目も企業で違う

面接評価シートが採用されている場合でも、企業ごとに細部の評価項目は違っていることが多いです。基本的な項目はある程度共通していますが、自社に合った適切な人材を採用するために、細かいポイントは変えられていることがほとんどです。細部まで評価されるためには、企業に合った対策を取らなければならないため、面接の事前準備は必ず企業ごとにおこないましょう。

評価シートを採用しているからと準備なしで臨んでしまうと、企業ごとに違う項目に引っかかり、評価を下げられる可能性もゼロではありません。評価シートは全社共通ではないため、あくまで参考程度に考えることが大切です。評価の基準は企業ごとに違うと考えて、志望企業に合わせた対策を練りましょう。

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企業目線で面接の評価を考えよう

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面接ではある程度評価されるポイントが決まっており、それを意識して事前の対策をし、本番に取り組むことが大切です。細部の評価ポイントは企業ごとに違いますが、それも企業の目線に立って考えることで、ある程度予想はできます。高評価を得るために大切なのは、自分がしたいようにアピールすることではなく、何が企業に評価されるかを意識してアピールすることです。

評価ポイントを意識し、それを満たすよう自分を表現することで、より高い評価を獲得しやすくなります。企業目線で考えることで、面接への取り組み方は大きく違ってきます。面接は評価される場であることを意識して、高評価を得るために必要なことを考え、実践して突破を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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