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【自分史をESに書く方法】みられている内容や例文をご紹介
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目次
ESで問われることが多い自分史
履歴書同様、書類選考ではESの提出を求められることが多いです。ESの質問内容は履歴書のように共通しておらず、企業によって違います。そのため、事前対策を立てるのが難しいですが、どの業界や企業でも頻出の質問は存在します。自分史はESでの代表的な質問のひとつであり、これが上手く書けずに困っている人は多いでしょう。
自分史とは自分の歴史、これまでの経験などを簡潔にまとめて伝えるものですが、経験を伝えるだけでは高評価の獲得はできません。高評価を得るには、企業は自分史を通じて何をみたいと思っているのか、何を求めているのかを知ることが大切です。自分史の考え方や上手な書き方をマスターして、ESの難問もスムーズに攻略しましょう。
ESの自分史でみられるポイント
ESの自分史を攻略するには、まずは何がみられているのかを知ることが大切です。自分史に限らず、就活の質問には必ず評価されるポイントがあります。企業側の意図を明確に読み取ることが、上手にアピールするための第一歩といえるでしょう。みられているポイントは大きく3つあり、それぞれを踏まえて考えることで、よりアピール力の高い自分史が作成できます。みられているポイント=評価されるポイントと考え、自分史から企業が何を求めているのかを把握しましょう。
過去にどのような経験をしたか
ESの自分史では、過去にどのような経験をしたのかがみられています。これは単に経験したこと自体がみられているわけではなく、経験したことが現在のどのように活かされているかがチェックされていると考えましょう。そのため、現在の自分をアピールする上で全く関係のない生い立ちを述べても、評価の対象にはなりません。
「何月何日何時何分に生まれた」「○○県の○○病院で生まれた」などの情報ではなく、自発的に行動して経験したことをアピールすることが大切です。何に取り組み、どのような経験をしたかが、自分史では重要視されています。自ら行動して経験したことを提示して、その経験からどのように成長できたのかがみられていると考えましょう。
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どのような人柄・能力があるか
どのような人柄や能力があるのかも、自分史でみられているポイントのひとつです。過去の経験からどのような人間に成長したのか、あるいは能力を身につけたのかがチェックされていると考えましょう。自分史の提示を通じて人柄や能力をアピールすることが大切であるため、何を伝えるか明確にテーマを設定して、述べる経験も選ばなければなりません。
漠然と過去の経験を羅列するだけでは、効果的なアピールにはならないため、使用するエピソードは慎重に選びましょう。新卒では就職後のポテンシャルに期待して採用が決定する傾向にあるため、人柄は特に重要視されます。また、能力も仕事に役立てられるか、伸びしろはありそうかなどがみられており、人柄同様評価されることは覚えておきましょう。
企業との相性は良いか
人柄や能力では、企業との相性もみられているため注意しなければなりません。仕事をする上で相性や適性は重要であり、これがないとどれだけ能力が高くても活躍することは難しいです。特に自分史を通じて知る相性は、その人の根本的な部分と企業との相性ともいえるため、特に重要視されることが多いでしょう。
根本的な素の部分での相性が悪いと、採用してもお互いのためにならないと考え、合格を出すのを躊躇されてしまいます。自分史では自分の経験を伝え、その上でアピールすることが大切ですが、志望企業に合わせて内容を少しずつ変えなければなりません。過去の経験を偽るのではなく、ピックアップするポイントを変えて企業に合ったアピールをおこないましょう。
ESに書く自分史の例文
小学生の頃に、クラブに所属していた兄に憧れて野球を始め、以降大学まで野球を続けてきました。小学校、中学、高校と学年が上がるにつれてポジショが変わりましたが、様々なポジションを経験することで、他の人にはないキャリアを積めたと思います。大学では最終的にショートに落ち着き、他のポジションのサポートも考えて取り組みました。
自分だけではなく、全員で守ることを意識することで、連携が生まれ、チームワークも発揮できたと思います。野球の経験は私の人生の中で大きな出来事であり、プレーを通じて培った視野の広さやチームワークは、今後就職しても仕事に活かせる能力だと考えています。
例文では、小学校から続けてきた野球の経験を軸に自分史を展開しています。何かひとつ印象的な出来事に絞って自分史を辿ることで、より一貫性のあるアピールがしやすいでしょう。また、長期的に続けていることを軸にすると、自分という人間の本質を伝えやすいだけではなく、継続力までアピールできます。継続力にプラスして、複数のポジションを経験することで培った視野の広さ、チームワークも伝えられており、アピール力は高いでしょう。
ESに書く自分史の考え方
ESで自分史を上手にアピールするには、どのような内容で書くのかを考えなければなりません。企業ごとに指定は違いますが、ESでは文字数の制限が付けられることが多く、書ける範囲も限定されます。大体300〜500文字程度で収めなければならないことが多いため、生まれてから現在まで全てを辿ってアピールすることはできません。上手にアピールできる内容をピンポイントでみつけるためにも、題材の考え方を知っておきましょう。
はじめに自己分析をする
自分史を考えるには、自己分析を徹底することが大切です。自己分析は自分自身をみつめ直し、経験を棚卸する作業です。就活をスムーズに進めるための必須項目でもあり、細部まで自分を理解するためにも念入りにおこないましょう。自分史を魅力的に語るには、自分自身のことを正しく理解していなければなりません。
自分でも分からないことを他人に上手に伝えることはできないため、理解を深めて過去の経験をひとつずつ整理していきましょう。すでに自己分析を終えているのに自分史に使う題材がみつかっていない場合は、分析が不足している可能性があります。もう一度最初からやり直し、経験を隅々まで洗い出してアピールの核となるものをみつけましょう。
印象的なエピソードを洗い出す
自己分析で自分という人間の核をみつけたら、それを補足して説明する印象的なエピソードをみつけましょう。現在の自分は過去の積み重ねでてきており、自分を象徴するような特徴には、必ずそれを裏付ける経験が眠っています。例えば「優しい」が自分の本質であるなら、誰かに優しくした経験、優しくされた経験などがあるはずです。
もっとも印象的なエピソードをみつけて深堀りしましょう。印象的なエピソードをみつけることで、より自分らしさを明確に伝えやすく、アピールの信憑性も高まります。アピールする軸とそれを裏付けるエピソードのふたつを揃えることで、自分史の大枠が完成します。後は細かい肉付けをおこなって仕上げましょう。
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(鉄道会社の場合)
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自分史でアピールするためにプラスしたい内容
自分史は簡単にいえば、自分の人柄や能力を的確に表す軸となる題材、それを根拠付けるエピソードのふたつで構成されます。基本的にこれらを意識することでアピール内容は完成しますが、さらに高評価を獲得するにはプラスしたい内容があります。細部まで工夫して内容の完成度を高めることで、より高い評価を獲得しやすく選考でも有利になるでしょう。基本的な事項に何をプラスすべきかを知り、応用的なポイントも知っておくことが大切です。
なぜそれに取り組んだのか
自分史ではどのようなことに一生懸命に取り組んだのかを提示し、アピールを進めますが、この時なぜそれに取り組んだのかを示すことが大切です。物事の選択肢は無限に存在し、何かを始めるということは、他の選択肢を全て捨てて、ひとつを選び取ったということです。
上記の例文でいうなら、他の球技やスポーツではなく、なぜ野球でなければならなかったのを説明する必要があります。取り組み始めた理由を明確に提示することで、目的意識を持って始めたということが分かり、さらに好印象を与えられます。ただ何となくや、誰かにいわれて始めたことでは印象がよくないため、できるだけ自発的に始めたものを題材にし、理由を述べましょう。
取り組みの過程でした努力
取り組みから何を得てどのように成長したのかをアピールすることも大切ですが、それだけではなく努力した過程を提示することも重要です。自分史は現在に繋がる最終的な結果はもちろん、そこに至るまでの過程もチェックされ、評価されています。何かに取り組むにあたってどのような努力をしたのか、どのようにして困難を乗り越えたのかをアピールすると、さらに高評価が得やすいでしょう。
過程でおこなった努力は、物事に取り組む際の姿勢と捉えられ、仕事でどのように活躍するのかに重ねてイメージされます。物事を進めるために努力できるとアピールすることで、就職後も成長を目指して努力できることが伝わり、ポテンシャルの高さも評価してもらえるでしょう。
ESの自分史は自分らしさをアピールするチャンス
自分史はESでつまづきやすい質問のひとつですが、自分らしさをアピールするチャンスでもあります。自分とはどのような人間なのか、どのような過去があり、現在があるのかを細かく提示できるチャンスです。そもそも就活では自分がどのような人間なのかを伝えることが大切であり、採用担当者に深くまで知ってもらうことが、内定を勝ち取るカギとなります。
自分らしさを存分に提示し細部までアピールすることが、高評価を獲得する秘訣であり、選考突破のポイントといえるでしょう。自分史は考え方や選ぶ題材ひとつで印象が大きく変わります。より自分らしさが明確に伝わるものを選び、分かりやすくアピールしましょう。