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エントリーシートの自己PRの書き方|文章作成のポイントと例文

書類選考をクリアできるエントリーシートとは

エントリーシートの自己PRに悩む就活生は多く、そこで躓き就活がストップとしてしまうことも多いです。就活ではさまざまな選考を行い、採用が決定しますが、どのような業界や企業であっても最初の関門となるのが書類選考になります。

面接の対策にばかり気持ちがいきがちな就活ですが、書類選考を通過することができなければ意味はありません。書類選考を突破するためにはエントリーシートや履歴書で採用担当者の心を掴む必要がありますが、そこで問題となるのが自己PRになります。

自己PRでどのようなことをアピールすればいいのか、自身の中でどのようなことがアピールできるのか分からないと悩む人は多いです。自己PRの書き方にはコツがありますので、それを知って魅力的なエントリーシートを完成させましょう。

自己PRでアピールする長所の見つけ方

自己PRと一言で言っても、何を書けばいいかわからない場合が多いです。自分自身の強みやアピールできる長所を漠然と考えても思い浮かばないことがあります。何を書けばいいかわからない時は、自己分析と他己分析をやってみましょう。

自己分析では自分自身を見つめ直し、長所を洗い出します。他己分析では他人に客観的に自分を評価し分析してもらいます。他人からの評価ですので、自分自身で気づかなかった長所を発券刷ることが出来ます。

ここでは自己分析と他己分析の方法やポイントを解説します。自分を客観的に分析し、自分の強みを整理して考えてみましょう。整理して発見した長所をうまくPRできるようにして、自己PRシートなどの書類審査や面接を有意義なものにすることが重要です。

自己分析

自分の長所を発見する方法の1つが自己分析です。自己分析は自分一人で行うことが出来ます。過去の経験や行動について深掘りしていくことで、長所を明らかにします。これによって自分の行動の根幹になっている部分や、長所を見つけることができるでしょう。

自己分析の方法として、ひとつの行動に対して「なぜ?」という問いを繰り返すものがあります。例えば、「国際ボランティアに参加した」というエピソードがあったのであれば、「なぜ、国際ボランティアに参加しようと思ったのか?」と自分自身に問いかけ、ボランティアに参加した行動の理由を考えます。「人のためになりたい、社会に貢献したいと思ったかったから」という答えが出たとすれば、社会貢献への意欲や行動力があることが長所として挙げられるはずです。

他己分析

自分の長所を発見するもう1つの方法は他己分析です。自己分析はひとりでおこなうものですが、他己分析は自分以外の人が分析をおこないます。他人から見た、自分の長所を教えてもらいましょう。

他己分析をしてもらう相手は友人でもいいですし、社会経験の多い社会人の先輩や親などでも構いません。なるべく具体的に教えてもらえたほうが自分の長所としてアピールしやすいので、他己分析をしてもらう時はなぜそのような長所があると思うのかを具体的に聞きましょう。その時に長所に関わるエピソードなどがあれば、合わせて教えてもらうと自己PRに活かせます。

具体的なエピソードがあれば、自分で長所としてアピールする時も話がしやすくなるでしょう。他人からの評価なので、友人からこう言われましたという切り口で客観的な意見として話を展開することもできます。

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企業が求める人物像を把握する

自己PRは自身のことをアピールする場ですが、どれだけ魅力的なアピールをしてもそれが企業に評価されるものでなければ意味はありません。業界や企業によって求められる能力は違いますので、能力があってもそこで発揮することができなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。

能力は発揮できてこそ本当の価値を発揮しますので、企業研究を行い、求める人材を知ることが大切です。志望する業界や企業によって、必要な能力や求められる人材像は違います。志望する企業の研究を進め、その中で自分に当てはまる要素を探し、自己PRの題材にすることでより効果的なアピールをすることができます。

自己分析をしてもアピールすべき能力が見つからない場合は、企業に求められる能力から題材を探していきましょう。

自己PR作成ジェネレータを使ってみる

自己PRを考えるのが苦手だという人は、自己PR作成ジェネレータを使ってみましょう。穴埋めシートの質問に沿って短い文章を記入していくだけで、整った構成の自己PR文を作成することができます。

自己PRをする前に必要な自己分析についてもポイントをまとめていますので、参考にして自分の強みは何なのかよく考えてみましょう。自己PRは志望動機と異なり、ある程度は複数の企業で使いまわすことができます。自己PR作成ジェネレーターで一度自己PRを作成すれば、就活のあらゆる場面で役に立つでしょう。

無料で公開されている資料ですので、ぜひ利用してみてください。短時間で自己PRを完成させたい方や、就活において効率を高めたいという人にもおすすめです。

自己PRを書く時のポイント

エントリーシートを書くためのコツはさまざまあり、自己PRもポイントを抑えて書くことで効果的なアピールをすることができます。しかしそれらのコツやポイントを知ったとしても自己PRを作成することは難しいです。

自己PRは印象に残る魅力的なものを書くことも難しいですが、そもそも作成すること自体の難易度も高いです。自己PRを書けずに悩む人は多いですが、それにも対処法があります。自己PRが書けない人の対処法をさんこうに自己PRを考えていきましょう。

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①結論を最初に書く

自己PRは自分の長所をアピールすることが目的ですが、前置きが長くならないように結論を先に書きましょう。自己PRシートなどの書面や面接の場など、採用担当者は短い時間で就活生の人間性や長所を見ようとしています。

自己PRが結論までたどり着くのに長くなってしまうと、何を伝えたいのかが分からなくなってしまいます。話が長すぎたり、結論がよくわからないと興味を持ってもらえません。そのようなことを防ぐためにも、自己PRでは結論を先にいいましょう。

結論を述べてから、その理由を後述するように文章を組み立てましょう。採用担当者にどうすれば分かりやすく理解してもらえるのかをよく考えて、結論をわかってもらえるようにアピールすることが重要です。

②過去の経験を洗い出す

自己PRを作成するためにはアピールする題材も必要ですが、その結論を裏付ける根拠としてのエピソードも必要です。どれだけ魅力的な題材でアピールしてもそれが本当のことであると、採用担当者に認められなければ意味はありません。

自己PRに説得力を出すためにはエピソードが重要であり、題材があってもそれを裏付けるエピソードがなければ自己PRは進めることはできないでしょう。題材とエピソードはセットと考えてください。

アピールできる題材があってもエピソードが思い浮かばない場合は、今まで1番達成感があった事、1番諦めなかった事は何かなど、自分への問いかけ方を変えてみてください。これらの回答は一貫して自己PRに使用できる題材になりますので、エピソードの引き出し方を変え、エピソードからアピールする題材を見つけていきましょう。

③具体的なエピソードを伝える

自己PRを作り上げる過程において、過去の自分の経験を洗い出す作業は非常に有効的です。自分の経験から学んだことや身につけたことは、今の自分の糧となっているものです。過去をかえりみることで、自分の強みが何か分かってきます。それを仕事にどのように活かせるかを自己PRに盛り込むことで、内容に深みのあるアピールができるのです。

自己PRでは、まず最初に自分の強みや長所を述べ、次にその事柄をよく表している過去の経験上の具体的エピソードを盛り込みます。最後にそこから得たことを入社後にどのように活かせるか、またはどのように会社に貢献できるのかをアピールすることで説得力が増します。過去に何も経験していないという人はいません。自己PRの内容について悩んでいる人は、これまでの自分の経験を振り返ることから始めてみてください。

④印象に残るキャッチフレーズを考える

書類選考を通過するためには採用担当者の気を引き、面接で話を聞いてみたいと思わせることが大切です。エントリーシートでは全てを語らずに気を引くことも大切ですが、印象的なことを書くことも大切です。印象に残るためには平凡な内容ではいけません。

キャッチフレーズを書くなどして、面接の時に「あのエントリーシートの人だ」と分かるような内容にするようにしましょう。印象に残るキャッチフレーズで、会いたいと思わせることで書類選考を通過することができます。

⑤仕事での活かし方を伝える

自己分析や他己分析で自分の長所や得意なことを見つけたら、それが入社後にどのように活かせるのかを考えるようにします。例えば、事務職を希望している人であれば、自分自身を慎重な性格と分析した場合、几帳面で正確な処理ができるという点を、自己PRでアピールするのです。

ここで大切なことは、自分の就きたいと考えている職種や、業界が求めている人物像と、自分の強みを結びつけることです。企業に求められているスキルや資質が何かということを正しく知り、自分の性格で活かせる点はどこかを探すのです。その部分を自らの強みとしてアピールすることで、企業の求める人材とのマッチングが可能になります。

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人事に「面白い」と思わせるのは独自性のある自己PR

自己PRは自身の能力や人柄をアピールして、面接で話を聞きたいと思わせることが大切ですので、インパクトが必要です。素晴らしい能力や人柄を持っていてもそれがエントリーシートで充分にアピールされず、他の就活生に埋もれてしまっては書類選考を通過することはできません。

書類選考を通過するためには人事に面白いと思ってもらえる自己PRをする必要があります。人事に面白いと思わせるには、独自性のある自己PRをする必要があります。

教科書通りの自己PRでは響かない

自己PRで人事に面白いと思わせるには、教科書通りのアピールではいけません。ありきたりな文章では他の就活生のエントリーシートに埋もれる可能性が高いので、独自性を出すためにも自分らしさを重視してアピールしていきましょう。教科書通りのアピールでは人事の心に響きません。

教材やネットから自己PRの例文を丸々コピーするのでなく、独自性を出すために自分の言葉で、自己PRを作成することが大切です。拙い文章でも構いませんので必ず自分の言葉で書き、自分らしさを表現するようにしましょう。自己PRはただ上手に書けばいいものではなく、心に響くことが大切です。人事の印象に残ることを意識して、独自性とインパクトのある自己PRを考えましょう。

独自性を出すには主観を入れる

自己PRでは独自性が重要視されていますが、独自性を出すためにはコツがあります。独自性とは、言い換えれば自分らしさですので、自分の意見や主観を含めて自己PRを作成するようにしましょう。自己PRの中に一行でも良いので主観を入れる事で独自性が生まれます。

自己PRの題材選びには企業研究や他人の意見を参考にすることも大切ですが、アピールの内容には必ず主観を入れるようにしましょう。アピールする題材さえ企業に求められるものであれば、内容に主観が入っていても自分勝手な印象を与えることはありません。自分のことをより深くまで知ってもらうためにも、主観を含めて自己PRを行い効果的なアピールを行いましょう。

自分が担った役割などを具体的に伝える

自己PRでは、過去に経験した具体的なエピソードを盛り込みますが、その内容に独自性を持たせるためには、自分が集団の中で担ってきた役割を具体的に伝えることが有効です。例えば、「学生時代のサークル活動では、自分が中心になって話題を提供して盛り上げることが多く、ムードメーカー的な存在でした」などといったように、自分自身の人物像を表すような、集団でのポジションや役割を盛り込むのです。

そうすることで、自分自身に興味や好感を持ってもらえることに繋がります。数あるエントリーシートの中で、自分を光らせるためには、通り一遍の記述内容では通用しません。履歴書やエントリーシートに記入する自己PRは、いわば自分自身の売り込み文句です。企業に自分自身をセールスするのですから、アピールする内容はできるだけ採用担当者の目を引くように、オリジナリティのあるものにしましょう。

書類選考を通過できる自己PR例文

就活生の最初の難関である書類選考。書類選考を通過するには、企業に分かりやすく、結論から端的に根拠を持って、企業側の強みと自分の強みがマッチした最適な自己PRを書くことをオススメします。

そうすることで、企業側は「もし、この子がこのうちに入社したら活躍できるのか?」というようなイメージをすることができます。なので、相手目線に立って自分という人間をアピールすることが大切です。

書類選考は、企業側にとっては、何千何万のエントリーシートが届きます。普通の学生と似た様なことを書いても、あまり効果的ではありません。なので、自分が経験したオリジナリティーがあるエピソードを交え、企業側が目に止まる様な自己PRを書くことを意識することで、書類選考を突破することができるでしょう。

例文①

私はチャンスを逃がさない行動力があります。私は大学時代に野球部に所属していました。最後の大会では相手に1点リードされた状態で9回を迎え、ツーアウトで私はツーベースで塁に出ることができました。

2塁から3塁への盗塁は難しいですが、私は走力に自信がありましたし、ここで3塁に進めばチャンスになると思い、思い切って盗塁しました。盗塁には成功しツーアウト3塁となり、その後チームメイトがヒットを打ち点を取ることができ、最終的には逆転することができました。私は行動力を活かして貴社でも活躍し、大きなチャンスを引き寄せたいと思います。

自己PRの例文では行動力が、アピールの題材として挙げられています。単に行動力をアピールするだけではなく、チャンスを逃さない行動力とキャッチフレーズをつけることで印象深いアピールになってします。

また結論から語ることでアピールする内容を明確にし、内容を印象付けることができているのもポイントです。結論の次にそれを裏付けるものとして、部活のエピソードが語られており文章構成にも問題ありません。

エピソードの中でポイントとなるのは走力に自信があり、チャンスになると思い盗塁したところです。監督の指示ではなく、自分の意見や主観で語られており独自性がアピールできています。締めの文章でも自身の能力を活かして活躍したいとすることで、向上心の高さもアピールできています。

例文②

私は「相手の気持ちを察することで、優しさを表現することができる」人間です。というも、学生時代に四国八十八ヶ所の歩きお遍路にチャレンジしました。リュックサックを背負い、杖で2ヶ月間お寺を歩いたのですが、そこでは色々な人との出会いがありました。その経験で学んだことがあります。それは、「人の優しさに触れ、人間は支え合って生きている」ということを改めて自分の身体で感じ、学ぶことができました。

どこから来たかわからない人間をお寺の頂上から車で送ってくださったり、ホテル経営をしている人には無料で旅館に泊まらせて頂けたりと、見知らぬ私を優しく迎えてくれました。この経験から、「相手の気持ちを察することで、優しさを表現することの大切さ」を学びました。なので、この経験を糧に貴社に入社して活かすことができると思い志望しました。

上記の自己PRでは、大きく分けて二つの強みをアピールすることができています。一つ目のポイントは「好奇心旺盛でチャレンジ精神がある」ということです。2ヶ月間もの四国八十八箇所のお遍路をしている人間は少ないという点で、企業側は「この子面白い!もっと話してみたい!」というような、少なからず興味が出ると思います。

なので、この経験でしか得られない学びを手に入れたということは非常に重要だと思います。また、その経験から学んだことを自分の強みとしているのも2つ目のポイントです。「相手の気持ちを察することで、優しさを表現することができる」という文言は、お遍路の経験と、その場所で出会った人達との交流でしか得ることができない経験です。タイミングや運などの重なりがあり、とても希少性が高い説得力のある自己PRでしょう。

例文③

私は「チャンスを掴むためには感性を磨くことが大切」だと考えている人間です。というのも、学生時代に建築家の安藤忠雄さんとお話しした際に「一流大学、一流企業に行っていない人が多い中で、その人達にもチャンスがある時代です。そのチャンスを掴むためには感性を磨け!」と言われました。なので、学生時代は、感性を磨くために色々なことにチャレンジしました。

例えば、「カナダへの語学留学」「IT企業へのインターンシップ」「個人で稼ぐ力を養うためのメディア運営」「ゼミのリーダー」「東京マラソンへの出場」「クラブDJ」「浅草での人力車」など、多種多様な経験をしてきました。その経験で学んだことは、自分の知見を広げることで、様々な情報を敏感に捉えることができ、行動しながら考える習慣が身に付きました。

考えながら行動ができるということは、一歩二歩先を見越して活動できるので、チャンスの幅が広がることがわかりました。なのでこの経験を活かすためにも、貴社に入社しチャンスを掴みたいと思い志望しました。

まず、自己PR冒頭の「建築家の安藤忠雄さんに会って話している」という点だけでも稀なことなのに、その言葉を信じ、実行に移し、そこから学んでいる点は企業の視点からは大きなポイントになります。素直さや吸収力、行動力など、大学生の4年間という貴重な時間を理解し、自分にしっかりと知識や経験という投資ができていると思われます。

上記の自己PRは、ひとつのエピソードに絞るのではなく、色々な経験をしてきたことから学んだことを伝えているので、新しい自己PRの形として良い例だと思います。この自己 PRだと、面接の際に色々なことを聞かれるので、しっかりとした準備をしておきましょう。

例文④

私は「負けず嫌い」な人間です。常に「自分のライバルは昨日の自分」と考え、毎日何かひとつでも成長しようと毎日を過ごしています。大学1年の時に始めたテーマパークでのアルバイトでは、当初、接客が苦手で悔しい思いをしました。そこで、自宅で笑顔のトレーニングと、接客時の雑談力を鍛えるために毎日お風呂で1時間勉強しました。また、よりよい接客を目指してベストカードというお客様から接客のよい従業員に渡していただくカードを提案、作成しました。

こうした努力を重ねた結果、今では、チーフに昇格し、新人育成やメニュー提案もさせてもらえるようになりました。どんなことでも、一歩一歩少しづつ成長することで、必ずできるようになるという信念を持っています。この強みを活かして、御社でもどんな仕事にも前向きに取り組み、貢献していきたいと思います。

上記の例文でポイントなのが、上昇志向があり、現状に満足することなく成長していきたいという姿勢が出ているところがポイントです。この部分は企業側は特に重要視しています。どこの企業でもそうですが、上昇志向や成長意欲や素直さがある人間を好みます。

成長意欲がなく「勉強は学生時代で終わり」「安心や安泰が一番いい」と言っている人を時より見かけますが、それではどこの企業でも採用されません。上記の例文で、自分の努力の過程から結果として示せている点も、企業側がもっと聞きたくなるポイントになります。

上記の例文を参考にして、自分の今までの経験で得た強みを織り交ぜて自己PRを作成してみて下さい。

例文⑤

私は「問題解決能力がある」人間です。大学のゼミで、大学ラグビー部の集客しており、様々な大会で活動しました。大学のゼミでは、代替わりすると、一年の目標を新しく設定することになっており、私の学年が3年になった時は、「学内全体を巻き込むこと」を目標にしました。そのために、私たちは大学の購買に協力してもらい、応援団の活動紹介のチラシを貼らせてもらいました。

また、各研究室に案内を回しで大会の観戦を勧めたり、大学のホームページにゼミの活動を特集記事として掲載してもらいました。さらに、SNSでの宣伝にも取り組みました。成果はすぐに出ませんでしたが、各媒体に、各部活で活躍している人にインタービューした内容を載せるなどして、学生がラグビーに興味を持ちやすくなるような工夫を積み重ねたところ、観戦人数を、それまでの3倍にすることができました。この経験で培った「問題解決能力を」仕事に活かしていきたいと思い志望しました。

この自己PRでは、結論から端的に根拠を思って書かれています。企業側もこういった自己PRは丁寧で、分かりやすくて評価します。というのも、「学内全体を巻き込むこと」などというように、しっかりと目標を立てて、仲間と共に戦略を考えた上で活動しています。

そして、目標達成のために仲間と協力し合い、試行錯誤して、結果に結びついた経験を具体的に書かれています。目標を設定しそこから逆算することで、優先順位を決め、今この状況では何をしなければいけないのかをしっかりと把握し、 仮説検証を回して行動していることが分かります。

一見シンプルな自己PRですが、上記の例はどこの業界、どこの職種でも通用する万能な自己PRです。上記の自己PRの様に、自分の経験と強みを織り交ぜながら参考にしてみてください。

例文⑥

私は「調整力と交渉力がある」人間です。私は大学1年生から、ファーストフードのアルバイトをしています。ある時期にお客様から接客のスピードが遅いというクレームを何度か連続で受けました。その指導を受けて、店舗の業務を見直してみると、忙しい時間帯に接客担当が一人しかいないことに気がつきました。

そこで、シフト管理が比較的緩やかだったので、ここに課題があると感じました。私は接客スピードを上げるために、アルバイトスタッフの管理を担当スタッフから引き受けて検討することにしました。そして、他店のシフト管理の方法などを調査したうえで、他のスタッフと相談を重ね、お客様の多い時間帯に必ず2人の接客担当がいる様な、接客に比重を移したシフトを考案しました。

結果としては、クレームの減少につながり、この経験で、調整力や交渉力を身に付けることができました。なので、この経験を活かして貴社に貢献できると考え志望しました。

自己PRでは、独自性が一番のポイントになります。この自己PRの例文では、自分が置かれた環境で精一杯頑張っている気持ちが伝わってきます。そのため、「会社に入社しても、一生懸命頑張ってもらえる」などといったイメージを抱いてもらえます。

ファーストフードのアルバイトという誰でも経験したことがありそうなことでも、自分の経験をブラシュアップして、うまくまとめて、伝えることができれば評価は上がります。

また、「接客のスピードが遅い」という一つの問題点を、結果として、「クレームの減少につながり、調整力や交渉力を身に付ける」ことで、問題を解決して、自分が成長しているエピソードは、問題解決能力があると判断されます。なので、上記の例文を参考にして、オリジナルの自己PRを作成してみましょう。

自己PRのNG例文

自己PRのあまりよくない例文を紹介します。自己PRでは自分の長所を自己PRシートなどの書面に記載したり、面接の場で口頭で答えるものです。自己PRの目的は自分の長所をアピールすることですが、それと同時に「長所が会社でどう発揮できるか」を考えて伝えることも重要です。

採用担当者は就活生がどのような人なのかを理解し、その人を採用した後社内でどのような働き方をしてもらおうかを考えています。自分の長所を強調してアピールするだけではなく、その長所がどのような場面で活かせるかを十分に考えましょう。

企業によって扱っている業種や業務内容は異なるので、一般論だけではなくその会社それぞれにあったものでなければ上手くアピールできません。

NG例文①

私の長所は誰に対しても人見知りしないことです。大学ではテニスサークルに所属していました。このサークルでは他のサークルとの対外試合をよくやっていて、試合日程の調整などを率先してやっていました。

他のサークルの人はほとんどが初対面でしたが、気負いすることなく日程調整を進めることができました。このことから、私の長所は人見知りしないことだと思います。人見知りをしないことは、これからの社会生活において、大いに役立つことだと考えています。

この例文の良くない部分は、自分の長所を会社でどのように活かすことができるか、具体的なことを書いていないところです。人見知りしないということはコミュニケーション能力が高いということなので、「連携して業務をおこなうことが多い御社において、他の部署との調整が必要な場面で長所を発揮できます」などと会社で活かせることを加味して文章を考えましょう。

例文②

私は大学4年間を通して、喫茶店のホールのアルバイトをしてきました。アルバイトを始めたばかりのときは店の商品名を覚えるのがやっとで、何度もオーダーの取り間違えをしました。店長からもよく叱られていました。

しかし、2年目にもなるとうまく仕事がこなせるようになり、新人の指導係にも抜擢された実績があります。この経験は、仕事の専門性が高い御社でも活かせると思います。私の長所は努力家で仕事を効率的にこなせることです。この長所を活かして業務に生かしていこうと考えています。

この例文の良くないところは、結論が最後に来ていることです。この例文は約230字ですが、「努力家である」というPRをする部分まで170字ほどあります。文章の半分以上が前置きになっていて、最後まで読まないと結論がわかりません。結論は先に書いたほうが良いので、まず「私の長所は努力家です」と言い切り、理由を後述するようにしましょう。

例文③

仕事の順番は何が重要だと思いますか。私は一目見ればわかります。私の長所は「物事の本質を見抜く力」です。これまでアルバイトや部活などで色々なことをやってきました。

例えばスーパーでアルバイトしていたときのことです。マネージャーの指示で夏の季節商品の発注を任されました。その時、指示とは別に自分で発注したほうが売れると思ったものも発注しました。その結果、指示されたものよりも私が発注したものの方が倍近く売上がありました。私の選択は絶対に間違っていないと自負しています。

 

この例文の良くないところは、インパクトのある文章の度が過ぎていて不真面目な印象を与えてしまっていることです。一番最初のの問いかけで印象づけるのは良いと思いますが、「本質を見抜く力」がどのように会社で活かせるのか、見抜くために努力していることは何なのかなどを文章に入れる必要があります。主張を裏付ける論拠を明らかにするようにしましょう。

誰にでも必ず強みはある

書類選考を通過するためには魅力的なエントリーシートを書く必要があります。エントリーシートの項目は企業ごとによって違いますが、多くの場合で自己PRが求められ、どれだけ自身の強みをアピールできるかがポイントです。

アピールできる強みがないと悩む人は多いですが、誰にでも強みはあります。強みを見つけることができないのはその方法を間違えている可能性がありますので、さまざまな方法を試すようにしましょう。アピールできる題材を見つけることができれば、それをどのように伝えれば魅力的になるのかを考える必要があります。

企業によって求められる能力は違いますので、企業研究をしっかりと進めましょう。企業研究を正しく行い魅力的な自己PRを作成してください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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