筆記試験

【命令表テスト/CABの考え方】特徴やおすすめの解き方を紹介

CABの命令表テストにつまづく人は多い

就活でつまづきやすいのが適性検査であり、その理由は問題のバリエーションの多さ、種類ごとの難易度の違いにあります。メジャーなものでは「SPI」や「玉手箱」が挙げられますが、実はそれ以外にも種類は数多く存在します。これらメジャーなものも最初は難しいですが、問題の難易度自体はそれほど高くはないため、少し対策すると比較的スムーズに解き進められるでしょう。

しかし、適性検査の中でも「CAB」は非常に厄介で、とくに命令表テストの問題でつまづく人は少なくありません。命令表テストはCABで出題される問題の一部ではありますが、高得点を獲得するにはしっかり正解しなければならない重要な部分です。難関の命令表テストを解答するには何をすべきか、問題の基本的な特徴も踏まえて知っていきましょう。

CABの命令表テストとは

難関の問題をスムーズに解答するには、そもそもCABの命令表テストがどのような問題なのかを把握しておかなければなりません。実際に出題される問題はその時々で変わりますが、問題の形式自体はすべての企業で共通しています。そのため、問題の基本的な形、特徴を知ることが、対策の第一歩といえるでしょう。命令表テストがなぜ複雑で難解といわれているのか、基本的な特徴から理解を深めておくことが大切です。

指定された命令に従い表を完成させる

命令表テストとは、簡単にいえば指定された命令に従い表を完成させるものです。複数の図形がいくつかのマス目で区切られており、各マス目の横に記号が付随しています。問題文には各記号ごとの命令が記載されていて、それらの命令をすべて実行すると、表の記号がどのように変化するかを考える、いわば思考パズルのような問題です。

思考力だけで解ける問題のため学力は必要ありません。しかし、命令をみて頭の中で図形を動かし、次の命令も実行するというのを繰り返していくと、ややこしくなりやすいのが特徴です。命令は「図形の移動」「左右・上下反転」「命令の取り消し」といったものが挙げられ、その時々で内容や図形の配置が違うことが難しいと感じる理由でしょう。

命令表テストの設問数と実施時間

【筆記試験】
暗算      50問 10分
法則性     40問 15分
命令表     50問 20分
暗号      39問 20分
パーソナリティ 68問 約30分

【WEB版】
暗算      50問 9分
法則性     30問 12分
命令表     36問 15分
暗号      30問 16分
パーソナリティ 68問 約20分

CAB全体での設問数と実施時間をみてみると、命令表テストは他の科目よりもわずかに試験時間が長くなっていることが分かります。しかしその分、問題数自体も少し多くなっています。問題自体が異なるため、他の科目と比べようはありませんが、筆記試験の場合は20分で50問、WEB版では15分で36問を解かなければならないということを頭に入れて取り組みましょう。

対策をするときも、実際に時間をはかりながら問題を解いてみるとよいです。そうすることで、本番はどのくらいのスピードで解き進めればよいのかを把握することができます。やみくもに問題を解くのではなく、時間を意識して取り組むことが大切です。

プログラマ・SEの選考に多い

適性検査を実施する企業は多いため、選考を受けたことがある人なら実際に体験している場合もあるでしょう。しかし、複数社の適性検査を受けたにも関わらず、CABの命令表テストを経験したことがないという人も少なくありません。これは、命令表を含むCABの問題は、プログラマやSEの選考に多いためと考えましょう。

CABはその他の問題でも、学力よりは論理的な思考力を問うものが多く、職業適性があるかどうかを詳細にみるために使われることが多いです。営業や事務といった文系職種では、そもそもCAB自体経験しないまま就活を終えるということもあります。命令表テストは難しいですが、就活の方向性によっては経験しない場合があることは覚えておきましょう。

命令表テストをスムーズに解くには

複雑な思考を要求される命令表テストは難しく、CABでもここでつまづく人は少なくありません。命令表テストはただ命令通りに考えると難しいですが、少し工夫するだけで難易度は格段に下げられます。スムーズに解くにはどのように取り組むべきかを知り、複雑な命令表テストも上手に対策しましょう。

命令の優先順位を理解する

命令表テストでは、問題によって4〜5個程度の命令が出されますが、これらは必ずしも上から順場に考える必要はありません。まずは命令の種類をチェックして、どれがもっとも優先順位が高いかを考えましょう。優先順位を意識して考えることで、答えまでの道のりを簡略化できます。とくに優先して考えたいのが「命令の取り消し」と「図形の消去」です。

これらを先に実行し表の形を推測することで、考えるべき項目は大幅に減らせます。例えば命令が4つで「次の命令を消去」を最初に実行すると、「命令を消去という命令」と「消去に該当する命令」を一気に終わらせられます。ひとつひとつ考えて、後から命令や図形の消去を実行すると、二度手間になることもあるため注意が必要です。

消去法で選択肢を選ぶ

命令表テストは、命令をすべて実行した場合、最終的に表がどの形に変化したのかを選択肢から選びます。つまり、選択肢の中に1つは正解が入っているということであり、先にそれをチェックし、ひとつ命令を実行した段階で選択肢と比較すると、消去法で素早く解けます。

例えば一番上の図形に「図形の消去」という指示が出ていた場合、その次に「図形の入れ替え」がないなら、一番上の図形は完全に消去されます。つまり、選択肢で一番上に図形が入っているものは間違いとなり、場合によってはこの時点で正解がみつかることもあるでしょう。優先的な命令から実行し消去法で考えると、最後まで考えずとも答えはみつけられるため、よりスムーズに解答できます。

命令表テストの勉強方法

命令表テストの勉強方法

命令表テストでは思考力は問われているため、それを鍛えるためにも事前に勉強しておくことが大切です。短期間でも勉強すると、論理的思考力が鍛えられ、よりスムーズに解答できるようになります。命令表テストをスムーズに解答するには、効率的に勉強することが大切です。どのように勉強するとよりスムーズに解答できるようになるのか、上手な方法を知っておきましょう。

とにかく数をこなす

命令表テストは問題への慣れが重要であるため、とにかく数をこなすことが大切です。何問も問題を解いているうちに、問題のパターンや解答のポイントも把握でき、よりスムーズに答えを導けるようになります。何問も取り組むことで考え方のコツも掴めるでしょうし、実践的な練習をすることは大切です。

命令表テストは命令の難解さにつまづくことも多いですが、慣れると規則性がみえてきて、それほど複雑にも感じなくなります。他の思考パズルで論理的思考力を鍛えるという方法もありますが、効率のよさを求めるなら、実際の問題に触れたほうが早いでしょう。解く問題数の多さがそのまま正答率の上昇に繋がるため、何問でも取り組める限りやっておくことが大切です。

問題集や問題を扱うサイトを利用しよう

命令表テストの問題は、CABの問題集や適性検査の問題を扱うサイトでも公開されています。問題集ではCAB全体の出題になるため、命令表テストに限定されているわけではありませんが、そもそも命令表テストを受けるなら他の範囲の対策も必要です。問題集を使用するほうが、より包括的に適性検査の対策ができて、合格の確率も高められるでしょう。

サイトでは無料公開の問題もありますが、命令表テストの問題はそれほど数が多くありません。そのため、メインでの勉強なら問題集がおすすめです。サイトはスマホからでも利用できるため、移動中やちょっとした隙間時間を使ってこまめに問題に触れておくのも大切です。

解答スピードも意識する

高得点を獲得するには、確実に正解することはもちろん、全問解答することも大切です。命令表テストは1問あたりに時間をかけてしまい、最後まで到達できないことも多いため、勉強時から解答スピードも意識して取組みましょう。だらだら取り組むよりも時間を区切ってやったほうが集中でき、効率も上がります。

実際の適性検査では制限時間に追われながら考えなければならず、焦ってミスをすることも多いため、適切な時間感覚を身につけておくことも大切です。制限時間がある中で考えることに慣れていると、本番でも落ち着いて実力を発揮しやすいでしょう。焦って失敗することも多いため、より実践的な環境で勉強することが大切です。

命令表テストの問題を繰り返し解いて慣れよう

適性検査の中でもCABは難解な問題が多く、とくに命令表テストに苦しむ人は少なくありません。解答の選択肢も含め、図形が複数並ぶというビジュアルの複雑さからも挫折しやすい問題ですが、ひとつひとつ分解して考えるとそれほど難しくはないでしょう。スムーズに解答するには、何を優先して考えるべきか、消去法でどれが確実に正解、不正解かを見極めることが大切です。

優先順位と消去法というふたつのポイントを意識するだけでも、解答のスムーズさは格段に違い、複雑な問題も紐解いて単純化できます。プログラマやSEの選考に多いCABの命令表テストは複雑ですが、考え方次第で難易度は下げられます。何度も練習して解答のコツを身につけ、難しい問題でも正解を導き出しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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