就活のマナー
【会社訪問での挨拶のマナー】当日や事前メールの例文もご紹介
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目次
会社訪問ではしっかり挨拶しよう
就活イベントのひとつに会社訪問があります。会社訪問では、企業での仕事や職場の雰囲気を知ることができるため、就活生にとって重要なイベントのひとつでしょう。しかし、会社訪問の役割はそれだけではありません。会社訪問での印象が、選考での評価に加えられることがあります。そのため、振る舞いには注意が必要で、少しでも好印象を獲得するには、挨拶を意識的におこなうことが大切です。
挨拶は社会人としてというよりも、人として当たり前のマナーであり、これができているかどうかで印象は大きく変わります。また、同じ挨拶をする場合でも、内容や挨拶の仕方次第で与えられる印象は変わるでしょう。会社訪問を成功させるためにも、どのような点に気をつけて挨拶すべきか知っておくことが大切です。
会社訪問で挨拶が必要なシーン
挨拶から好印象を獲得するには、まずは会社訪問のどのシーンで挨拶が必要なのかを知ることが大切です。挨拶が必要なシーンは複数あり、どれかひとつでも気を抜いてしまうと途端に印象が悪くなる可能性があります。シーンによって態度を変えることなく一環して礼儀正しく挨拶をすることが、好印象の獲得に繋がるでしょう。その時々で挨拶が必要な瞬間は違いますが、大きく考えるとシーンは3つに分けられます。
受付
会社訪問では自分は来客であるため、最初に受付を通らなければなりません。受付では単に事務手続きをするだけではなく、しっかり挨拶をすることが大切です。受付での印象が悪いと、後でそのことが人事部の人に伝わってしまい、評価を下げられることも少なくありません。
受付では、自分から名乗るようにしましょう。「こんにちは。本日〇時からの面接に参りました、○○大学の○○と申します」というように、あいさつと用件、大学名、氏名が伝えられれば問題ありません。
仮に人事部の人の前では礼儀正しく振る舞っていても、受付できちんと挨拶ができていないと、場所や人によって態度を変えるという印象をもたれてしまいます。何事も最初が肝心であるため、受付でしっかり挨拶をしましょう。
担当者との対面
会社訪問では特定の担当者がついてくれることが多いですが、ここでの対面時にもしっかり挨拶をしなければなりません。担当者とは会社訪問中、常に行動を共にすることも多いため、最初の挨拶の段階で打ち解け、距離を縮めておくといいでしょう。また、場合によっては顔見知りのOBやOGが担当者につくこともありますが、その場合でも挨拶はしっかりしなければなりません。
顔見知りでプライベートでもフランクな付き合いがあるほど仲がよかったとしても、ビジネスとプライベートは分けて考える必要があります。フランクに接していると、その人はよくても、それを周囲からみている人はよく思わないこともあります。親しき中にも礼儀ありともいうため、相手が誰であろうとしっかり挨拶はしておきましょう。
紹介してもらうとき
会社訪問では、各部署を渡り歩くことも少なくありません。その時々で部署の人に紹介してもらえることもあり、その際にもしっかり挨拶をすることが大切です。紹介された際にきちんと挨拶ができていないと、自分の印象が悪くなるだけではなく、紹介した担当者もマイナスの印象を持たれかねません。
評価を下げられるだけではなく、他の人に迷惑がかかる可能性もあるため注意が必要です。また、時間を取って紹介してもらえる場合だけではなく、廊下ですれ違うだけといった短い時間での紹介となる場合もあります。このときも挨拶をしっかりおこなうことが大切です。正式に紹介されたかどうかに関係なく、初めて顔を合わせる人には挨拶はしておいたほうがいいでしょう。
あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
会社訪問での挨拶の基本マナー
好印象を与えるためには、出会う人たちに挨拶をすることはもちろん、どのように挨拶をするかまで考えなければなりません。単純に挨拶をしているなら、少なくともマイナスの印象を与えることはありませんが、大きくプラスにならない場合も多いです。少しでも選考でプラスに働かせるためには、会社訪問で印象をよくして高評価を獲得しなければなりません。好印象に繋がる挨拶をするには、どのような点を意識すべきか、基本のポイントを知っておきましょう。
大きな声で明るく挨拶する
挨拶の基本は大きな声で明るくおこなうことです。小さな声でぼそぼそと話さないよう注意しましょう。どのような内容で挨拶をするかも重要ですが、それ以上に声の調子や大きさは非常に大切です。明るくポジティブな内容でも、声が小さく暗い様子だとネガティブな印象を与えてしまいます。
とくに挨拶だけを交わす人にとっては、その時の印象がそのまま評価のすべてになるため、暗い印象を持たれると、評価自体もネガティブなものになりやすいでしょう。緊張すると声が小さくなったり、早口でしゃべって聞き取りづらくなったりしやすいため、落ち着いてゆっくり話すことを心がけるのがおすすめです。普段思っているよりもほんの少し大きな声を出すようにすると、緊張していても明るい調子で挨拶しやすいです。
笑顔も心がける
挨拶時の表情にも注目が必要で、基本的には笑顔が好印象と考えましょう。常に満面の笑みでいる必要はありませんが、挨拶時は意識してにこやかな表情をするのがおすすめです。笑顔に対してマイナスの印象を持つ人はおらず、ポジティブで明るい印象を与えられます。
声の大きさや表情をしっかり合わせることで、優しい、誠実、真面目といったポジティブなイメージもつきやすく、評価もされやすいでしょう。声が小さくなるのと同様に、緊張すると表情も硬くなり、笑顔が出づらいです。普段は笑顔の人でも、緊張していて笑顔が出ないということもあるため、意識してでも表情をつくることが大切です。口角を上げるよう意識していると、自然な笑顔にみえて印象はよくなります。
挨拶は短く簡潔にする
シーンごとにどの程度のボリュームで挨拶をするかは異なりますが、基本的には短く、簡潔に伝えなければなりません。挨拶はあくまでコミュニケーションの一部であり、形式的におこなわれるだけのことも多いです。社内で会う人全員に挨拶をしても、全員が長く時間を取れるわけではありません。
人によっては挨拶を聞いている時間も惜しいと感じるほど忙しい場合もあるでしょうし、相手に迷惑をかけないためにも簡潔性を意識することが大切です。短く簡潔に伝えることで、より印象的にもなりやすく、結果的に覚えてもらえてプラスに働くことも多いでしょう。挨拶はだらだらと長引くほどイメージが悪くなり、印象にも残りづらいため、ぱっとやって引き上げることが大切です。
「ながら挨拶」をしない
挨拶をするときは、焦って「ながら挨拶」にならないように注意しましょう。先に部屋に通されて待っているとき、相手が部屋へ入ってきたら、素早く立ち上がり挨拶をします。このとき、焦って立ち上がりながら挨拶をする人が多いです。相手よりも先に挨拶をすることは大切ですが、起立してから挨拶をするように注意しましょう。
お辞儀と挨拶も、一緒になりがちです。きちんと挨拶の言葉を述べてから、お辞儀をするようにしましょう。悪気はなくても、ながら挨拶をされて不愉快に感じてしまう人がいます。また、だらしがない印象を与えてしまうこともあるでしょう。挨拶と動作は別になるように意識することが大切です。
お辞儀のマナー
お辞儀は、礼の深さによって「会釈」「敬礼」「最敬礼」の3つに分類されます。場面によって、これらを使い分けられるようにしましょう。
会釈は、約15度のお辞儀です。廊下ですれ違うときは、立ち止まって会釈をすると印象がよくなります。敬礼は、約30度のお辞儀です。入退室のときや自己紹介のときなど、多くのシーンで使うでしょう。最敬礼は、約45度のお辞儀です。これは最も丁寧なお辞儀で、深い感謝や謝罪のときに使用します。
お辞儀をするとき、基本的に女性は体の前で右手の上に左手を重ねる形で組みます。男性は体の横に手をまっすぐ伸ばして添わせます。お辞儀が綺麗にできる人は、誠実な印象を与えられるでしょう。正しいお辞儀のマナーを身につけておくことが大切です。
適職診断を試してください。
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そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
会社訪問での挨拶例文
会社訪問での挨拶をより正しく理解するためにも、例文で全体像をさらに明確に把握しておきましょう。シーンによってどの程度の挨拶をするかは異なりますが、ここでは部署の人に紹介され、簡単なスピーチ程度まで求められた場合を想定した例文を提示しています。また、会社訪問はおこなう前にもメールで挨拶をしておくと、より好印象が得やすいです。メールでの挨拶の例文も挙げているため、そちらも参考にしてさらに理解を深めていきましょう。
当日の挨拶
はじめまして。○○大学経済学部から参りました、○○と申します。大学ではサッカー部に所属しており、ポジションはキーパーです。サッカーはやるのも観るのも好きなので、趣味が合う方はぜひお話したいです。
御社の職場環境や実際の仕事を見て、理解を深めて就活に役立てたいと思います。御社の良さを存分に吸収して選考に活かし、また皆様と今度は社員同士としてお会い出来たらと思いますので、本日は何卒よろしくお願いします。
当日の挨拶では、簡単な自己紹介と当日の意気込みを伝えることが大切です。自己紹介では名前と学歴以外にも、趣味や特技などを簡単に伝えても構いません。共通の話題があると社員との距離も縮めやすいため、アピールしてもいいでしょう。当日の意気込みはポジティブに、簡潔にまとめて伝えることが大切です。
訪問前のメールでの挨拶
件名:○月○日会社訪問について
○○株式会社 人事部 採用担当○○様
お世話になっております。○○大学経済学部の○○と申します。
この度は会社訪問の案内を頂き、誠にありがとうございます。
○月○日10時より開催されるものに、参加したいと考えております。
当日は貴社についてより理解を深めて参りたいと思いますので、何卒よろしくお願い致します。
署名
メールでの事前挨拶は必須ではありませんが、あったほうが好印象になりやすいでしょう。基本的には会社訪問に呼んでくれたことへのお礼、当日の意気込みの2つでまとめるのがおすすめです。また、確認の意味も込めて、参加の日付や時間帯も詳細に記しておくと間違いがなくていいでしょう。
会社訪問の挨拶は第一印象を決める重要な要素
会社訪問は単に企業や仕事を知るためだけのものではありません。そこでの評価は選考に影響します。少しでも有利に選考を進めるには、会社訪問で好印象、高評価を獲得することが大切で、そのためには、まずは第一印象をよくしなければなりません。第一印象は大きく変わることはなく、印象がついた時点で評価のほとんどは決定していると考えましょう。
第一印象をよくすることで評価もされやすく、就活でも有利に働きます。挨拶は第一印象をよくするもっとも効果的な手段であり、ポイントを踏まえておこなうことでより高い評価も狙えます。挨拶はただするだけではなく、ポイントを理解したうえで事前にどのような内容にするか考えておきましょう。上手な挨拶は、好印象を獲得することができます。