内定について

【内定辞退の理由で嘘をついてもいいのか】誠実な謝罪方法と注意点

内定辞退の理由には嘘は避けるべきか?

嘘も方便とは言うものの、基本的に何事も嘘はよくありません。もちろん、就職活動における内定辞退の理由でも嘘は避けるべきです。一人の学生が内定を獲得している傍では、誰かが選考に落ちてしまい、内定を得られていない事実があります。いくら第一志望の企業以外からの内定だといっても、適当に対処しないことです。

企業に内定辞退の連絡をした場合、理由を聞かれるかどうかは相手によります。ただ、内定辞退の理由を問われたならば、嘘は避けるようにましょう。極端な嘘は避け、誠実に対応すれば、後々困ることはありません。逆に嘘に嘘を重ねてしまうと、後で取り返しのつかないことにもなりかねません。リスクを避けるためにも嘘はNGです。

内定辞退の理由には嘘ではなく誠実に対応する

内定辞退は、企業に対してとても失礼なことです。採用意欲があるにもかかわらず、学生から一方的に内定を辞退される企業のダメージも少なくありません。内定を出すまでの時間、労力、コスト、すべてが水の泡になってしまいます。

内定の辞退の理由では嘘はつかず、真摯に誠実に対応することを心がけましょう。誠実に対応するためには、企業側に今までの選考及び内定について感謝の心を持つことです。くわえて、内定辞退の連絡の際には、丁寧な謝罪も求められます。

いいかげんな対応はしないようにしましょう。また、内定辞退の連絡をしないことは言語道断です。入社の意思がないと決まった場合は、迅速で誠実な対応をしましょう。

あなたが受けないほうがいい職業をスマホで確認してください

就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

内定辞退の理由に嘘がダメな理由

なぜ内定辞退の理由に嘘がダメなのでしょうか。理由は大きく分けて二つあります。第一に、理由の詳細を聞かれて返答に困る可能性があるということです。第二に、嘘には信頼を損なうリスクが伴うということです。

内定辞退の理由を全てさらけ出す必要はありませんが、嘘は避けましょう。一度嘘をついてしまうと、続けて嘘をつき続けなければならないことにもなりかねません。嘘の上塗りにならないためにも、内定辞退の理由には気を付けましょう。

理由の詳細を聞かれ返答に困る可能性がある

内定辞退の理由に嘘をついてしまった場合、企業側から詳細を求められることもあります。内定辞退は電話で済むこともありますが、企業から「なぜ辞退するのか」と呼び出されることもあります。

何も学生を糾弾するわけではありません。自社の今後の採用に関しての反省点や学生に選ばれなかった理由を明確にすることが目的です。去る者は追わず、という企業もあれば、今後の採用計画や方針を決定する際の判断材料にする企業もあります。

それだけ企業も採用に力をいれているということです。そのようなケースで嘘八百を並べ立てると、自分の首を絞めかねません。企業も真剣に採用をしています。返答に困るような極端な嘘はつかず、真摯に対応してください。

嘘には信頼を損なうリスクがある

嘘は信頼を損なうリスクがあることを知っておきましょう。新卒の採用の場では、基本的にお互い短期間しか関わりはありません。一度嘘つきだと思われてしまうと、短い時間で信頼を回復することは困難です。

同業他社の内定辞退であれば、今後顔を合わせることもありえます。あるいは、就職した企業の取引先だったということになる可能性も否定できません。一次面接ならいざしらず、内定を出した学生をすぐに忘れることはあまり考えられないでしょう。そうしたリスクを回避するためにも嘘は避けるべきです。

内定辞退の誠実な謝罪方法

内定辞退は誠実に対応することが大切です。嘘はつかずに真摯に謝罪しましょう。企業は、採用の意思がない学生を採用することはありません。だからといって、適当な対応は避けましょう。

企業も学生に内定を出すために、人員やコスト、貴重な時間を割いています。学生の採用のために、多大な労力を使っていることを忘れてはいけません。内定辞退する際には、誠実な謝罪が必須となります。

まずは電話で早急に対応する

内定辞退する場合は、速やかに電話で連絡しましょう。内定したあとには、通常、「内定承諾書」などが書面で渡されるか、もしくは郵送で届きます。期限までに提出することになりますが、提出しないことで内定辞退と捉えないでください。

内定辞退する場合は、まずは電話にて、その旨を早急に伝えましょう。まだ迷っている場合は、遅くとも書類の提出期限までには、内定を承諾するのか、辞退するのか明確にしましょう。電話で連絡した後は、企業からの指示に従います。

電話で理由を問われることもあれば、書面を提出する、あるいは、事情を聞かせてほしいと言われることもあります。メールで対応している企業もあるかもしれませんが、基本は電話で連絡するようにしましょう。

嘘はつかず辞退の理由を伝える

内定辞退の理由は、嘘はつかず明確に端的に伝えましょう。感情的にならずに、口頭で誠意をもって対応してください。人事採用担当者が感情的になることも考えられますが、冷静に対処すれば問題ありません。

入社意思がない学生に長い時間と労力を割くほど、企業も暇ではありません。誠意をもって、素直な気持ちで内定辞退の理由を伝えてください。誠意をもって対処すれば、内定辞退で問題が生じるケースはまずありません。

ただし、企業側に不快感を与えてしまわないように心がけることが大切です。辞退は学生側にとって言いにくいことですが、今までの選考や内定に対する感謝の気持ちを伝え、しっかりと辞退する旨を述べましょう。

内定辞退の理由の具体例

他社に採用された
・第一志望の企業に内定が決まった
・地元の企業に内定が決まった
進路変更
・大学院入学に進路が変更になった
・専門学校に行くことになった
家庭の事情
・家族会議で反対された
・転勤がない企業を選ばなければならなくなった
想定外の理由
・大学を留年してしまった
・病気や重篤なケガなどにより就業が困難になった

内定辞退の理由には、上記のようなものがあります。個人により、それぞれ内定辞退の理由は異なります。もっとも多いのは、「第一志望の企業に内定が決まった」という理由でしょう。内定辞退の理由を聞かれたら、嘘はつかずしっかり答えるようにしてください。

相手が気分を悪くするような理由は言わない

内定を辞退する際には、最低限の礼儀をもって対応することを心がけてください。その際に、礼を欠くことがないよう、伝え方に注意することが大切です。いくら嘘をつかないといっても、伝え方一つで印象は大きく異なります。

内定を辞退する際には、言わなくてもいいことをわざわざ伝える必要性はありません。例えば、「インターネットでの評判が芳しくなかった」「御社の社員と働くイメージがわかない」などの相手が気分を悪くするような理由を伝える必要はありません。ネガティブな理由の場合は、言わなければ済むことです。お互い気持ち良くとはいかないかもしれませんが、なるべく波風立てずに終わらせましょう。

適職診断を試してください。

適職診断はもう試しましたでしょうか?就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます

そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

診断スタート【無料】

内定辞退の理由を言いたくない場合

上記のようにネガティブな理由で内定を辞退する場合など、理由をいいたくない場合もあります。そうした場合、すべてを伝える必要はありません。そうした場合には、「進路を変更することにした」「親と相談した結果、了承を得られなかった」など、差し障りのない範囲で嘘の返答をしてもよいでしょう。

基本的に内定辞退の理由で嘘を付くのは避けるべきですが、やむを得ない場合もあります。企業が不快な思いをする可能性のある理由の場合は、嘘をついても仕方がないといえるでしょう。

内定辞退の理由は嘘を避けて誠実に対応しよう

大学生の新卒の就職活動では、複数の内定を獲得することも珍しくありません。頑張って内定を複数得ても、実際に入社できる企業は1社だけです。つまり、第一志望ではない企業には内定辞退を伝えなければなりません。内定の辞退をする場合、理由を求められることもあるでしょう。

内定を出した以上、企業はその学生に入社してもらいたいはずです。しかしながら、学生としては1社に絞り、他の内定については、辞退することになります。内定辞退をする際には、嘘を避けて誠実に対応するようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

記事についてのお問い合わせ