内定について
【内定ブルーの対処法】漠然とした不安や悩みを解消する方法
- 56486 views
内定ブルーに陥る人は多い
内定を貰ったあと、なんとなくその企業へ入社することに不安を抱いたり、就職して社会人になることに恐怖を感じたりする人もいるでしょう。このような悩みを抱えている状況を内定ブルーといいます。
内定ブルーに陥る人は案外多いです。マイナビの「2021年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」によると、入社予定企業を決めた後に「本当にこの会社でいいのか」不安になった人の割合は50.0%であることが分かっています。実に半数の学生が内定ブルーであるといえます。
自分が内定ブルーかもしれないと感じても、悩んだり落ち込んだりせずに、落ち着いて解決策を探ってみましょう。信頼できる周囲の人に相談してみるのもおすすめです。話を聞いてもらうだけでも、心は軽くなります。
内定ブルーになるのは、ネガティブな性格だからというわけではありません。就職先を決めることは、今後の人生を左右する決断です。そのため、悩むほど真剣に考えてしまうことは、悪いことではないと理解しておきましょう。本記事では、内定ブルーの原因、対処法について解説していきます。
内定ブルーの原因については、こちらの記事でも紹介しています。
内定ブルーに陥る状況
人によって、内定ブルーに陥る状況は異なります。内定ブルーになってしまったときの状況によって、その人の抱える悩みや解決策は変わってくるでしょう。そのため、まずは自分がどのような状況のときに内定ブルーになってしまったのかを理解しておく必要があります。
内定ブルーに陥る状況は、主に2つ考えられます。1つめは、「内定直後に不安を抱いたとき」です。2つめは、「就職間近に気分が沈んだとき」です。それぞれの詳しい状況や、どのような悩みから内定ブルーになってしまうのかを解説していきます。
内定で迷うときの対処法をまとめた記事はこちらです。ぜひ読んでみてください。
内定直後に不安を抱いたとき
内定直後に不安にかられてしまい、内定ブルーに陥ることがあります。このタイミングで内定ブルーになってしまう人は、内定先に不安を抱いている可能性が高いです。
内定をもらうと、忙しかった就職活動から一気に解放されます。そのため時間に余裕が生まれ、さまざまなことに思いを巡らせる人が多いです。その結果、数多くある企業の中から、その企業を選んで本当に良かったのか、自分の決定に不安を感じてしまうことがあります。
内定を貰って、時間的にも精神的にも余裕ができると、就活を振り返ったり就職先を調べ直したりする人もいるでしょう。これは悪いことではありません。しかし、そのために内定ブルーに陥ってしまったときは、ストレスを軽減させるために早急に解決策を検討する必要があります。
内定を複数貰ったときの対応については、こちらの記事を参考にしてみてください。
就職間近に気分が沈んだとき
就職を控えているとき、多くの人は不安な気持ちを抱えているでしょう。適度な不安や緊張があるのは、就職前の学生として自然なことです。しかし、就職に対する不安や恐怖が大きすぎて、気分が沈んでしまう状態はよくありません。気分が沈んでしまうと、社会人としてのスタートダッシュが遅れてしまうためです。
気分が沈んでいる状態では、入社後の研修やOJTに集中できない可能性が高いです。その結果、身につけるべき基本的な知識やスキルの習得がおろそかになってしまいます。
不安や恐怖がある人には、同じくらい楽しみなことや希望を見い出してみましょう。ポジティブな感情を持つことで、晴れやかな4月を迎えられます。
入社までにすることについては、こちらの記事を読んで確認しておきましょう。
※面接が苦手な25卒の方へ
厚生労働省の認可を受けた企業の就活アドバイザーと、面接をWebシミュレーションすることができます。
「就活を始めたばかりで、どう答えるべきか分からない」
「企業ごとの面接対策をして、内定率を少しでも上げたい」
面接に通ることができず悩んでいる方は、積極的に相談してみてください。
オンライン、しかも完全無料でサポートが受けられますので、面接ワンポイントアドバイスがほしい方にも、就活のすべてをサポートしてほしい方にもおすすめです。
内定ブルーになり辞退をする学生もいる
内定ブルーになってしまった学生の中には、内定ブルーから抜け出すことができずに内定辞退を申し出る学生もいます。さまざまな努力を重ねて手に入れた内定でも、気持ちが沈むと手放したくなってしまうことがあります。そうならないためにも、適切に自分の心をケアしていくことが大切です。
内定を辞退する瞬間は心が軽くなることもあるでしょうが、冷静になってから後悔の波が押し寄せてくるケースは多いです。そのときの感情で内定を辞退してしまうと、これまで重ねてきた努力が無駄になってしまう可能性もあるでしょう。ひとつの選択肢ではありますが、内定辞退をおすすめすることはできません。
努力してきた自分のためにも、内定ブルーの原因をよく知り、適切な心のケアをして健やかな社会人生活をスタートさせましょう。
こちらの記事で、内定辞退で後悔する理由を紹介しています。
内定ブルーになる原因
①他にも複数の内定をもらっていた
②学生から一気に変わる環境に不安がある
③企業の悪いところばかりを考える
④内定後に企業がイメージと違うと感じた
⑤内定先で活躍できる自信がない
内定ブルーになってしまう原因は、その人の性格によって変わります。複数の内定をもらっていた人は、本当にこの選択でよかったのか不安になることもあるでしょう。学生から社会人になることで生じる生活環境の変化に、不安を感じている人も多いです。
内定ブルーの原因はひとつとは限りません。複数の原因が重なっていることもあります。内定ブルーになった場合は、自分の状況や心理状態をよく振り返り、原因を探りましょう。また、内定ブルーになることは、人の心理としては自然な反応です。思いつめすぎないようにしましょう。
こちらの記事では、就職したくないと思う原因について解説しています。
①他にも複数の内定をもらっていた
就活を続けていると、複数の企業から内定を貰うことがあります。そのとき、他の内定を断って就職先を決めたことに不安を感じ、内定ブルーになる人は少なくありません。そもそも複数の企業からの内定を1件に絞るということは、大きなストレスにつながるでしょう。
また、返事をしたあとに「やっぱりあの企業の方がやりたい仕事をできるかもしれない」と改めて迷いだす人もいます。「隣の芝生は青く見える」という言葉があるように、人には、手に入らないものをうらやましく感じてしまう性質があります。
「内定はお見合いだ」という有名な比喩を聞いたことがある人は多いでしょう。選んだ企業とあなたは両想いだったということです。自信をもって働きましょう。
企業選びのポイントを確認したいときは、こちらの記事がおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
②学生から一気に変わる環境に不安がある
学生から社会人という大きな環境の変化から不安感を抱いてしまい、内定ブルーになることもあります。学ぶ立場から利益を生み出す立場になるため、不安を持ってしまうことも当然あるでしょう。とくに責任感の強い人は、このような不安を抱きやすい傾向にあります。
また、ワークライフバランスが取れないのではないかという不安を抱えている人もいるでしょう。インターネットで企業の口コミを検索し、マイナスな書き込みを発見してはそのような不安に襲われているケースも少なくありません。近年ではインターネットからさまざまな情報を得ることができますが、信ぴょう性に欠ける情報は鵜呑みにしないように注意しましょう。
環境の変化は、さまざまなストレスをもたらします。不安になりすぎたり、緊張し過ぎたりしないように、適度にリラックスしながら社会人になる準備を進めましょう。
社会人としての自覚について、下記の記事で解説しております。ぜひ参考にしてください。
③企業の悪いところばかりを考える
企業の悪いところばかりを考えてしまうと、モチベーションが下がり、内定ブルーになることがあります。近年では、ブラック企業や過労などといった、働くことに対するネガティブワードをよく聞くことも原因のひとつです。
就職活動している間は、志望動機を考えるために「その企業のよいところ」を重点的に探していた就活生も多いでしょう。内定後に改めて就職先企業を調べた結果、「これまで見えなかったネガティブな面」に気づき、不安を感じてしまうことがあります。
悪いところというのは強く印象に残ってしまいます。そのため、就活時に入社したいと思っていた企業の見え方が変わる恐れもあるでしょう。
ブラック企業の見極め方を知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
④内定後に企業がイメージと違うと感じた
内定をもらうまでに、志望する企業については十分に調べ尽くしていることでしょう。しかし、実際に企業と関わっていくうちに、イメージしていた姿と違うと感じてしまうことがあります。
このギャップの原因は、事前に調べていた情報の見方と、内定者としての情報の見方に違いにある可能性が高いです。先の見出しで述べたように、就活中は企業のよい部分を重点的にに見ていることが多いです。いざ自分がその企業に入社するとなると、就活生として調べていたときには見えなかった企業の姿がみえてくることがあります。
自分が想像していた企業の姿と、実際に内定を貰ったあとで感じる企業の姿にギャップが生じてしまうのは、学生にとって不安の要因となるでしょう。その結果、内定ブルーに陥ってしまうケースがあります。
⑤内定先で活躍できる自信がない
内定を受けると、それまでに抱いていた「早く働いてみたい」という気持ちが、急にしぼんでしまうこともあります。とくに「受かりはしたものの、今後企業で活躍できるのだろうか」と自信を喪失してしまうケースが多いです。
内定先で活躍できるかどうかは、実際に働いてみないと分かりません。しかし、学校に入学したときのような不安感を感じてしまうのは、ごく普通のことでもあります。
インターンシップのような仕事を体験できる機会があれば、参加しておくと、内定先で活躍できるかという不安も和らぐでしょう。また、就職してすぐは、思っていたように上手くはいかないものです。すぐに活躍できなかったとしても、気落ちする必要はありません。
【39点以下は危険度MAX】
あなたの就活偏差値を診断しておこう!
今年の就活はコロナの影響もあり、先が見えない状況が続いていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、内定を勝ち取れないのは同じです。
そこで活用したいのが、就活偏差値診断ツールの「就活力診断」です。
24の質問に答えるだけで自己分析や企業理解、就活マナーなどの中で、何が不足しているのかグラフで見る化できます。
ぜひ活用して自分の弱点を効率的に対策し、志望企業からの内定を勝ち取りましょう。
内定ブルーへの対処法
内定ブルーへの対処法は複数あり、原因によっておすすめの対処法は異なります。企業の悪いところが目についてしまった場合は、反対にメリットを見つけることで意識が高まるでしょう。
就職することに対して不安や恐怖を抱いてしまっているときは、周囲の人に相談することで心の負担が減ります。ここでは、ほかにも内定ブルーに有効な対処法を紹介していきます。自分に合った対処法を探して、実践してみてください。
企業との接触機会を増やす
内定先の企業に触れる機会が多いと、内定ブルーを軽減することができます。内定から入社までに期間に、内定式をおこなう企業は多いです。また、内定者同士の親睦を深めることを目的に、内定者懇親会という食事会を開く企業もあります。
このようなイベントに積極的に参加しておくことによって、社員や他の内定者と交流をすることができます。その結果、内定ブルーを予防することにつながるでしょう。内定式や内定者懇親会に参加する学生の中には、同様の不安を抱える人もいます。悩みを共有することで、心が軽くなるケースは多いです。
入社前に企業のイベントに参加することを面倒に感じている学生もいます。しかし、内定者同士の親睦を深めておくと、入社への不安が軽減されることもあると、理解しておきましょう。
内定者懇親会での自己紹介の例文をみたい場合は、下記の記事を見てみてください。
自分が志望した理由を思い出す
内定先企業を志望した理由を思い出すと、内定ブルーの軽減につながります。内定が貰えたということは、面接時の熱い志望理由が面接官に伝わったということです。その熱意を、今度は内定ブルーになってしまった自分にぶつけるとよいでしょう。
そうすることで、その企業から内定が欲しくて仕方がなかった就活時の気持ちを思い出すことができます。「入社に向けて勉強してみよう」などと、改めて意欲を高めるきっかけにもなります。このように、自分がその企業を志望した理由は、内定ブルーに陥っているときの励みになるでしょう。
内定が決まったら、内定者研修をおこなう企業もあります。内定者研修については、下記の記事で解説しています。
企業のよいところを見つける
内定先にネガティブなイメージを持ってしまったときは、「内定先に就職したとき自分が得られるメリット」を見つけるとよいでしょう。例えば、経営理念やサービス内容に惹かれた企業であったとしても、あらためて求人票を見ると、魅力的な福利厚生などを見つけられることがあります。
その他にもTVCMやその他の広告などを出している企業であれば、それらを見ることで内定先に自信を持つことができるケースもあるでしょう。また、その企業でのキャリアプランを作ってみるのもひとつの方法です。今後、自分がどのようなりたいか意識することで、意欲が高まる可能性があります。
簡単なことではありませんが、自分の未来や内定先と向き合う、よい機会となるでしょう。
サポート体制がよい会社の魅力をまとめた記事はこちらです。
社会人に相談してみる
自分だけで内定ブルーを対処できないときは、大学の先輩や先生など、既に社会人経験のある人に相談してみるのもよいでしょう。内定ブルーに陥ったことのない人でも、入社前の緊張や不安は経験するものです。仮に適切なアドバイスや支えになるような言葉をもらえなかったとしても、自分だけではないということが分かり、気持ちも楽になります。
また学校の先生であれば、学生から同じような相談を受ける機会が多いため、適切なアドバイスをもらえる可能性が高いです。
誰かが共感してくれたり、話を聞いてくれたりするだけでも随分と心の負担は軽くなります。ひとりで落ち込んでいるときは、周りに頼ってみてください。ちなみにこういったとき「素直に人に相談できるスキル」は、社会人になっても役に立つでしょう。
プロに相談してみるのも手
就活のプロ「就職エージェント」に相談してみるのも一つの手でしょう。学生は無料で相談をできるので、今抱えている不安を話してみると違った視点でアドバイスを貰えるかもしれません。
キャリアパーク!就職エージェントでは年間1,000名以上の学生と面談をし、内定へと導いたエージェントが非常に親身になって、サポートしてくれるのがメリットです。
就活のプロとも言えるエージェントが書類選考や面接はもちろん、内定後の相談や内定先企業の決定まで一貫してサポートしてくれます。また、厳選した企業を紹介してくれるので、多数の求人を抱える大手エージェントに比べて、一つ一つ企業との繋がりが強いのも特徴と言えるでしょう。
残りの学生生活を全力で楽しむ
どうしても内定ブルーが収まらない場合は、残りの学生生活を全力で楽しむことを考えてみるのもよいでしょう。後悔を残さないためにも、社会人になる前にやりたいことをやっておくのは大切なことです。
内定ブルーに陥る学生は、比較的真面目な性格をしていることが多いです。そのため、リフレッシュが必要とされるケースも少なくありません。社会人になると、仕事が生活の中心になります。時間を忘れて楽しむことができるのは、学生の特権と考えましょう。
しっかりと時間を確保して旅行をしてみるのもおすすめです。社会人になっても、ゴールデンウィークや夏季休暇などで旅行はできますが、平日の空いているときや宿泊費の安い時期には難しくなります。思いきり残りの学生時代を謳歌して、悔いなく4月を迎えられるようにしましょう。
下記の記事で、大学を卒業できない時の対処法を紹介しています。卒業できるか怪しいという人は、事前に確認しておきましょう。
内定ブルーを乗り越えよう
内定ブルーのときは気分が落ち込み、あらゆる思考がネガティブになります。孤独感を感じることもあるでしょう。しかし、内定ブルーという言葉が生まれるほどに、内定前に落ち込む人が多いことを忘れないでください。
同じ企業から内定をもらった学生にも、内定ブルーの人がいる可能性はあります。また、多くの先輩も内定ブルーを経験しています。悩んだときはひとりで考えこまずに、周囲に相談することをおすすめします。
内定先の企業に選ばれたという自信と、ひとりではないという気持ち、これまで積み上げてきた努力を糧に4月を迎えてください。よいスタートダッシュを切れれば、その後の仕事にもプラスの影響をもたらすでしょう。