自己PR

【自己PRの題材に観察力を使うには】アピール方法を例文付きで紹介

観察力は自己PRの題材に使える?

就活では自己PRは必須であり、選考の合否を決める上で重要視されることも多いです。自己PRではいかに自分を魅力的に伝えるかが重要で、何を題材にするか、またそれをどのように伝えるかを工夫して考えなければなりません。

アピールする題材が悪くてもいけませんし、題材が良くても伝える内容が悪いと高評価の獲得はできないため注意が必要です。観察力は題材のひとつとして考えられますが、これもアピール次第で印象は良くも悪くも変わります。

観察力は仕事で役立てられる能力ですが、伝え方によってはマイナスの印象を与えてしまうことは理解しておきましょう。上手に自己PRをするためにも、観察力をどのように伝えるべきか、ポイントを知っておくことが大切です。

自己PRで観察力をアピールする際の注意点

観察力は仕事でも重要な能力で、持っていると役立つことも多いでしょう。そのため、基本的には好意的に受け取ってもらえ、高評価を得られる場合も多いです。しかし、少し見方を変えると観察力にもマイナスの側面はあります。

加えて、アピールの内容次第では、そもそも魅力が上手く伝わらないこともあるでしょう。自己PRはいかにマイナスの印象を与えずに済むかも重要であるため、注意点も把握しておかなければなりません。

細かいと思われないよう注意

観察力があるのは大切なことですが、提示の仕方によっては細かいと思われる可能性があります。細部までこだわる職人気質、完璧主義といった、仕事への徹底ぶりを示せる細かさなら、あるいはプラスの評価になることもあるでしょう。

しかし、神経質、潔癖のような、マイナスイメージのある細かさを連想されると、自己PRから評価を下げられてしまう可能性もあるため、注意しなければなりません。細かいと思われないためには、他人への過剰な干渉はしないことをアピールする必要があります。

例えば人間観察が得意で、他の人の欠点を見つけ、指摘できるとアピールしても、神経質さを提示しているだけで印象は良くありません。仮に人間観察が得意でも、人の悪いところよりいいところを見つけられると提示したほうが、印象は良くなるでしょう。

どのような観察力かを明確に

ひとくちに観察力といっても、人によってどのような能力をイメージするかは異なります。観察力があると述べるだけでは、何に対しての観察力なのか、どのように役立つのかが分かりません。せっかく優れた能力が身についていても、それを採用担当者にうまく理解してもらえないと、高評価の獲得は難しいため注意が必要です。

観察力を提示するなら、どのような種類の観察力であるか、それを活かして何ができるかを明確にしましょう。能力をきちんと定義付けてからアピールすることで、自己PRはさらに魅力的に伝えられます。曖昧なまま提示しても上手く受け取ってもらえない可能性があるため、理解してもらいやすいよう、工夫して提示することを考えましょう。

「自己観察」と「状況観察」

観察力は大きく内側に向くもの、外側に向くものに分けられます。内側に向くのは自己観察、外側に向くのは状況観察と考え、どちらか一方でアピールするのもよいでしょう。

自己観察は自分を観察し、内省的に物事を考えられる能力です。自分を観察するというのは奇妙なことにも思えるでしょうが、実はこれは重要な作業です。就活の基本に自己分析があるように、自分を観察・分析することで得られるものは多く、問題解決能力や客観的な視野が備わっているとアピールできるでしょう。

状況観察は、その時々の周囲の状況、あるいは他人を観察する力です。一般的に観察力といってイメージされやすいのはこちらであり、これも評価される能力のひとつです。

洞察力との違いも明確にしよう

観察力に似た言葉として洞察力がありますが、この違いにも注意しなければなりません。観察力は表面的な情報収集の力、洞察力は物事の本質部分を見抜く力と考えましょう。表面的か深層的かという違いで考えてもよく、物事を深く考える力まで含めるなら、洞察力でアピールするのがおすすめです。

物事の本質を見抜ける点で考えるなら、一見洞察力のほうが優れているように感じる人も多いでしょう。しかし、実際には優劣はなく、それぞれ重要な能力として評価されます。そのため、無理に自身の能力を洞察力と置き換え、アピールする必要はありません。

観察力も洞察力も、それぞれ仕事で役立つ重要な能力のため、自己PRに使うなら自分の性質に合ったほうを選び、無理なくアピールしましょう。

観察力で上手に自己PRするには

注意点を守って提示することで、観察力は評価されます。しかし、注意点を守っているだけで、確実に高評価が得られるとは限りません。注意点を守るのは、いわば大前提の条件であり、それだけでは他の就活生との差別化ができないことも多いでしょう。

選考を勝ち抜くためには、いかに魅力的に自己PRするかを考えなければなりません。評価される観察力という能力を、さらに魅力的に伝えるためにも、上手なアピールの方法を知っておきましょう。

観察力を持って何ができるかを提示

自己PRでは最初に結論から述べることが大切で、能力を使って何ができるかということを明かさなければなりません。単に「自己観察力がある」「状況観察力がある」というだけでは漠然としていて、能力をイメージするのが難しいです。

自己・状況観察力があり、何ができるかという、プラスアルファの部分まで言及することで、より明確なアピールになり、伝わりやすくもなるでしょう。冒頭で結論を述べておくと、何を伝えたいかが明確になり、採用担当者にも先入観を与えることができます。最初の時点でアピールの大前提を伝えておかないと、結局何を伝えたいのか分からないと評価される場合もあるため、注意しなければなりません。

身につけた・発揮した根拠を明確に

自己PRはただ能力を提示して終わりではなく、それが本当に身についていることを証明しなければなりません。観察力を提示するなら、それをどのように身につけたのか、あるいはどのようなシーンで発揮したのかを伝えましょう。身につけた、発揮した経験を提示することで、能力が本当に身についていることの根拠になり、アピールの信頼性が増します。

能力があると言うだけなら誰でもでき、たとえ嘘であっても簡単にアピールできます。企業もこれは理解しているため、自己PRには信頼性が求められていることは理解しておきましょう。たとえ本当に能力が身についていても、根拠が明確に示せていないと、嘘をついていると判断される可能性もあるため、注意が必要です。

仕事の再現性に繋げよう

自己PRは自身の魅力を売り込むことが大切ですが、題材は何でも良いわけではありません。企業は単に就活生の魅力を聞きたがっているわけではなく、自社に合ったアピールができるかどうかを見ています。

そのため、最終的な着地点は能力を活かし、仕事でどのように活躍できるかというポイントに落とし込まなければなりません。観察力を提示するなら、仕事で観察力がどのように活かされ、活躍できるかを述べましょう。仕事での再現性を提示することで、自社に合った人材、採用メリットのある人材であることが分かり、より評価もされやすくなります。

仮に企業に合った能力を持っていても、再現性が提示できていないと、仕事のビジョンを持てていないと判断され、評価が下がる場合もあるため注意が必要です。

観察力の自己PR例文

自己PRの注意点や上手に伝えるポイントを知ったところで、実際に選考で使うアピールを考えてみましょう。例文を参考にしながら考えることで、どのような内容が使えるか、どのような構成でアピールすべきかが分かります。

全体像を把握することで、内容のイメージも膨らませやすいでしょう。自己観察力と状況観察力、それぞれの例文を参考にし、能力の違いも含めて、さらに理解を深めて自己PRの作成に役立てることが大切です。

自己観察力の例文

私は自己観察力があり、自分の考えを常に改めながら、その時々でベストの選択を下すことが出来ます。大学時代は居酒屋のキッチンでアルバイトをしていました。アルバイト先は忙しく、仕事は常に優先順位を考え、効率的にこなさなければなりませんでした。注文が溜まってくると、どうしても楽に出来るものから手を付けてしまうのが私の悪い癖で、それが原因でさらに悪循環に陥ると考え、行動を改めました。
嫌なことでも優先順位が高いならそれからやるべきと客観的に判断し、実践することで、よりスムーズに業務を遂行出来ました。御社でも自問自答しながら仕事に向き合い、優先順位を意識して取り組むことで、スムーズに仕事を成し遂げます。

自己観察力の例文では、自分の考えを常に改め、物事の選択ができると提示されています。観察力の種類を提示し、さらにどのようなことができるかまで、詳細にアピールできているため、何を伝えたいかが明確になっているでしょう。

また、過去の経験から自己観察力を発揮した根拠も提示できており、アピールの信頼性にも問題はありません。最終的には仕事でいかに能力を発揮するかにも繋げられており、自己観察力を活かした働き方を明確に提示できているのも評価されるポイントです。

状況観察力の例文

私は状況観察力があり、常に周囲に気を配りながら、集団の中で自分が何をすべきか考えて行動出来ます。大学時代はサッカー部に所属しており、副キャプテンを務めました。私は自分が前に出て物事を進めるのが好きでしたが、キャプテンも同じタイプでした。二人が前に出てお互い譲らなければ、チームは上手く機能しないと考え、私はサポートに回り、キャプテンがカバーしきれなかった細かい人間関係の調整を行いました。
結果、チームは最後まで誰一人欠けることもなく、全員が最後の大会までやり抜くことが出来ました。御社でも周囲を観察しながら関係を調整し、バランサーの役割を果たしてチーム全体の力を高めることで、目標の達成を目指します。

状況観察力の例文では、周囲に気を配り、自分が何をすべきか考えて行動できると提示されています。冒頭でアピールしたいことが明確にされており、何を伝えたいかを分かりやすく提示できているでしょう。また、過去の経験から能力を発揮したことも述べられており、根拠部分も問題ありません。仕事での活かし方にも言及されていて、集団の中でどのような役割を果たし、活躍できるかがよく分かり、働いている姿も上手くイメージしてもらえるでしょう。

観察力の自己PRは分かりやすく伝えよう

観察力は評価される自己PRの題材ですが、アピールの方法次第では失敗することもあるため注意しなければなりません。ひとくちに観察力といっても能力は幅広く、また性質上曖昧な力でえ分かりづらくもあります。ただ観察力があると伝えても、それがどのようなもので、いかなるシーンで役立つかは分かりません。

イメージできないものを提示しても、高評価には繋がらないため、観察力を自己PRの題材にするなら、「分かりやすさ」を意識することが大切です。観察力をいかに理解してもらえるか、仕事でどれだけ役立つと思ってもらえるかが、勝負のポイントです。明確性を意識しながらアピールの内容を考え、観察力を上手に提示して、高評価の獲得を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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