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【学業で力を注いだことのアピール方法】上手に伝えるコツとは

学業で力を注いだことはどう伝える?

就活では学業で力を注いだことを聞かれる場合が多いです。ひとくちに学業といっても、人によって何を学んだかは違うため正解はなく、何をアピールすべきか分からず悩む人は多いでしょう。

また、何をアピールするかだけではなく、それをどのように伝えるかも重要です。学んだ内容に関係なく、伝え方次第では高評価を得るのが難しい場合もあるため、注意しなければなりません。

学業で力を注いだことはアピールが難しいため、何を伝えるか事前にしっかり考えておくことが大切です。履歴書やESだけではなく、面接で問われることもしばしばあります。いつ聞かれてもスムーズに答え、高評価を獲得できるよう、何をどのように伝えるべきか知っておきましょう。

企業が学業で力を注いだことを聞く理由

学業で力を注いだことを上手にアピールするには、まずは企業がこの質問をする意図を知ることが大切です。選考で聞かれる質問には必ず意図があり、チェックされているポイントがあります。

何を見られているのか知ることで、アピールすべきポイントも把握しやすいでしょう。学業で力を注いだことを聞かれる理由は、大きく2つに分けられます。

学業自体ではなく取り組み方をみている

学業で力を注いだことといわれると、どのような勉強をしたかという、勉強の内容自体に注目してしまいがちです。何を学んだかが重要視される場合もありますが、基本的には勉強内容そのものではなく、学業への取り組み方がみられています。

学生にとって学業とは本業であり、やるべきことです。これにどのように取り組んだかによって、その人がやるべきことにどのように向き合うか、義務をどのように果たすかがみられていると考えましょう。

理系の研究職のように、勉強内容が仕事に直接反映される場合は例外ですが、それ以外は取り組み方が見られていると考えなければなりません。また、理系であっても取り組み方は見られるため、この点にも注意が必要です。

どのような人物であるかを知るため

そもそも選考でされる質問のすべては、「その人がどのような人物か」を知るためにおこなわれます。つまり、学業で力を注いだことでも、勉強内容や取り組み方から、人物像が見られていることは理解しておきましょう。

これは何を考え、どのように勉強してきたか、いかに成長してきたかが重要視されています。関連性のある勉強をし、基礎から応用と順序立てて勉強しているなら、「目的意識を明確に持っている」「真面目」といった人物像が浮かび上がるでしょう。反対に学んでいることもばらばら、特筆して真剣に取り組んだこともないとなると、怠惰な印象を与えてしまうため注意しなければなりません。

学業で力を注いだことを上手に伝えるには

学業で力を注いだことは、どのようにアピールするかが重要です。仮にしっかり勉強し、真面目に学業に取り組んでいたとしても、伝え方次第では魅力は半減してしまいます。

場合によっては上手く伝わらず、マイナスの印象を与えてしまう可能性すらあるでしょう。これまでに学んできた成果をしっかり伝え、評価してもらうためにも、上手な使え方のポイントを知っておくことが大切です。

何を勉強したか分かりやすく述べる

学業で力を注いだことを聞かれたなら、まずは勉強した内容を簡潔に伝えます。勉強の内容自体はそこまで深く話す必要はなく、どのような勉強・研究をしているのかが、ある程度伝わるなら問題はありません。

ポイントは勉強内容を述べるだけでアピールが終わらないように、分かりやすく伝えることです。何を勉強してきたかを説明するだけでは、やってきたことは分かっても、肝心の取り組み方や人物像の部分が伝わりません。

勉強内容は簡潔に、初心者でも分かるように伝えましょう。勉強内容によっては、専門外の人では分かりづらいこともあります。そもそも理解してもらえないと、評価の対象にすらなりません。まずは何を勉強しているか、分かってもらうことが重要です。

取り組んだ根拠と過程を提示

学業は学生の本分とはいえ、真剣にひとつのことを深堀りして学び続けるのは大変なことです。惰性で続けるのは難しいため、しっかり取り組んでいるなら明確な根拠、動機があるはずと企業は考えます。

なぜそれを学んだのか、研究したのかの動機が示せていないと、しっかり勉強していないとも思われかねないため注意しなければなりません。また、どのような過程をたどり、最終的にどのような結果が出たのかも述べましょう。

表彰されたり、高い評価を得る必要はありませんが、一定の結果を出せていることが大切です。ただし、卒論の内容に言及する場合は、例外として途中経過まででも構いません。

最終的に仕事に繋げる

どのアピールでもそうですが、最終的には仕事でいかに活かせるかに繋げることが大切です。これは、学んだ知識がそのまま仕事に反映できるかどうかだけに限りません。勉強する中での苦労を述べ、そこから何を得たのかを伝えて、それが仕事に活かせると主張してもよいでしょう。

大切なのは学業から成長し、仕事での活躍に繋げられるという点です。最終的な着地点が仕事での活躍にないと、高評価を得るのが難しいことは理解しておきましょう。仕事に繋げるためには、志望企業自体への理解も必要で、企業研究もしておかなければなりません。

志望先ごとに提示する内容を変えるか、アピールする内容に変化をつけて、その企業に合った内容で伝えましょう。

学業で力を注いだことのアピール例文

上手に伝えるポイントを理解したところで、実際に何をアピールするか、内容を考えてみましょう。アピール内容を考える際には、例文を参考にするのがおすすめです。どのような内容、構成で伝えるかに注目して、アピール全体のイメージを膨らませておくとよいでしょう。

また、NG例文も参考にし、どこで失敗しやすいか学ぶことも大切です。よい点、悪い点の両方を把握して、より評価される内容を考えましょう。

OK例文①

大学時代は地方創生について学びました。テレビで地方ではシャッター商店街が増えているというニュースをみて、私の地元でも同じような状態になっていたと思い、興味を持ったのがきっかけです。資料で学ぶだけではなく、実際のシャッター商店街へのフィールドワークを行い、実地調査も交えて地方再生の方法を提案しました。
商店街でお店を出している人にプレゼンもしましたが、理論と実際の仕事のすり合わせが難しく、何度も考え直して提案することで、私の案を採用して頂き、実際に少しだけですが集客も増えたようでした。御社でも顧客と寄り添う営業をし、相手に合わせた提案をすることで、信頼を勝ち取り、利益に貢献したいと考えています。

例文では、地方創生について学び、フィールドワークも実施したと学び方を詳細まで提示できています。実際の問題に向き合い、実践的に学んでいることで、問題解決力の高さや、バイタリティをアピールできています。仕事での再現性にも繋げられており、就職後の働き方もイメージさせられ、好印象でしょう。

OK例文②

大学ではアメリカ文化を研究し、主にニューヨークの文化を学びました。小学校の時に見た映画がきっかけでアメリカ文化に興味を持ち、より深く学びたいと思い、留学も経験しました。実際にニューヨークに行き、展覧会やイベントにも参加することで、人々の多様性を受け入れる意識の高さを感じ、その意識が多彩な文化の発展に繋がっていると分かりました。
ニューヨークの人々に接する中で、どのような意見でもまずは受け入れ、その後自分の意見をしっかり主張する姿勢を学びました。御社でも、異なる意見をまずは吸収し、集団の形に合った内容にして提案することで、多様性を受け入れながらチームとしての力を伸ばして活躍したいと考えています。

例文では、ニューヨークの文化を学んだと提示しています。学んだ内容はもちろん、留学した現地の人々の意見を取り入れるという吸収力の高さ、コミュニケーション能力が評価されるポイントでしょう。仕事でも協調性を活かして働くことが提示できており、これも好印象なポイントです。

OK例文③

大学ではマーケティング論を学び、市場の流行の成り立ちを研究しました。もともとファッションに興味があり、流行がどこから生まれるのかに興味を持ったのがきっかけです。研究を進める中で、流行は市場の潜在的な需要とほんの少しの拒絶反応で生まれることが分かりました。
流行を受け入れる意識と新しいものを拒絶する意識が混ざることで爆発的なトレンドに繋がると分かり、何でもまずは受け入れてみることの大切さを学びました。御社でも異なる意見が出ても対立せず、受け入れて自分なりの主張をすることで、お互いに高め合い、大きな力を生み出し、活躍したいと考えています。

マーケティング論を学び、流行の研究をしたと提示しています。学んだきっかけやどのような結果が出たかも述べられており、学業に力を注いだことをアピールできているでしょう。さらに、仕事での再現性にも言及できており、就職後の働き方を明確に提示できているのも評価されるポイントです。

NG例文①

大学時代は金融論を学び、お金がどのように生まれたかという歴史から、現在の社会における位置づけなどを学びました。そもそも貨幣制度が生まれたのが人類の歴史で見ると最近のことであり、私たちが当たり前に使っているお金は、それほど新しいものではありません。
もともとはお金以外の対価を支払い、物やサービスを得ており、それが時代の変化とともに簡略化され、現在のお金の形に変わりました。歴史的な移り変わりを見ても、お金は人類の成長とともにあり、お金があることで社会が成長したといっても過言ではありません。今後も金融論の研究を続け、さらに知識を深めていきたいと思います。

NG例文では、勉強したこと自体は述べられているものの、それにどのように取り組んだか、何を得たかが提示されていません。単に研究した内容を述べるだけで終わっており、それ以上のアピールができていない点がNGでしょう。研究への意欲はアピールできているものの、仕事にどのように活きるかが提示できていない点もNGです。

学業で力を注いだことは分かりやすく伝えよう

学業で力を入れたことは、何をどのようにアピールするかが重要です。勉強内容を伝えるだけでは不十分で、そこから何を得たのかを提示しなければなりません。また、勉強で培ったことが、仕事に活かせるかどうかも大切です。

勉強に真面目に取り組むのは大前提で、そこからいかにプラスで魅力を売り込めるかが重要でしょう。しっかり学業に取り組めていても、アピール部分で失敗すると、評価に繋がらず、選考では不利になってしまいます。学業で力を注いだことは、勉強自体ではなく、取り組み方やそこから得たことのアピールが重要であるという意識を持ち、上手に伝えて高評価の獲得を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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