自己PR

【自己PRのコツと例文】就活ですぐに役立つ作成のポイント

自己PRこそが就活の成否を分ける

就職活動は、応募先の企業に自分自身をどれだけアピールできるかによって決まるといっても過言ではないでしょう。つまり、魅力的な自己PRこそが内定獲得のカギとなるのです。履歴書やエントリーシート、面接など自己PRが必要な場面はさまざまですが、ありきたりの内容では数多のライバルに差をつけることは出来ません。

特に新卒採用では、中途採用のように職務に直結した経験をアピールするわけではないため、他の人と違う自己PRを作るのはなかなか難しいといえます。しかし魅力的な自己PRを作るのにはコツがあります。ここではアピールポイントの見つけ方や効果的なまとめ方、例文などを紹介しますので、それらをしっかりと研究して、ぜひ皆さんの就職活動に役立ててください。

なぜ自己PRが大事なのか

就活での採用試験は入学試験と違い、筆記試験だけで合否が決まることはありません。むしろ筆記試験は足切りとして実施し、エントリーシートや面接など応募者個人の評価を重視する企業がほとんどです。

それは、企業は単に頭の良い人を採用したいのではなく、その企業の採用基準にマッチした入社意欲が高い人を採用したいという思いがあるためです。

新卒採用は企業風土や求める人材像に合った人材を採用し、将来の幹部社員として育てるという目的がありますから、それに向けた自己PRが大事であるのはいうまでもありません。

自己分析ができているかを見られるため

自分自身をアピールするためには、自己分析がしっかりとできていなければ話になりません。自己分析をおこなった上で、自分の強みや弱みを理解しないと自己PRは出来ないのですが、自分を良く見せようと本当の自分とかけ離れたアピールをしてしまう人もいます。

それでは、企業も正しい判定ができません。人事担当者も応募者の自己PRを鵜呑みにしているわけではなく、エントリーシートの内容や適性検査の結果などと合わせてみています。そして、それらと自己PRの内容に矛盾が無ければ、この人は自己分析がしっかりできているという評価にもつながるのです。

面接で自分をよくみせたいという気持ちは当然ですが、自己分析をしっかりおこない、その上で企業にどうアピールするかということの方が重要になります。

社風や採用基準とマッチしているかを判断される

現在の新卒採用は従来と比較して、より即戦力型の人材を求める傾向にあります。もちろん中途採用ではないため職務経験はありませんから、人事担当者もその人のポテンシャルで判断することになります。

中でも、その企業で高い業績や成果を上げている人材の行動特性を基準とした採用を取り入れています。漠然とした優秀さではなく、明確な採用基準を持って選考をおこなっている企業が増えてきているといえるでしょう。

すなわち、ありきたりな自己PRでは企業の人事担当者にアピールできるかどうかは不明で、面接対策本の丸写しでは役に立たないことが分かります。むしろ、応募する企業の求める人材像などをしっかり研究して、自分の強みとどう重ねていくかを考える必要があるのです。

人事担当者に伝わる自己PRのコツ

エントリーシートや面接でもそうですが、自己PRには簡潔さが求められます。簡潔な内容で自分の強みと企業への思いをしっかりと伝えて、さらに他の人と違うオリジナリティを出そうとするとなかなか難しいものです。

しかし、人事担当者に伝わる自己PRとは決して奇をてらったものではなく、素直な表現の中に光るものであるのは間違いありません。すなわち、自己分析・企業研究をしっかりおこなって、アピールするポイントが何かをしっかりと掴んでおくことが最も重要になるのです。

自己分析でアピールポイントを探る

自己PRが苦手という人は、自己分析を疎かにしているケースがよく見受けられます。自己PRとは自分のアピールポイントを伝えるものだから、長所や強みを探せばいいと考えている人も多いのですが、それは違います。

自分の強みとあわせて弱みもしっかり把握しておかなければなりません。強みと弱みは表裏一体で、見方を変えれば強みは弱み、短所は長所と捉えることもできます。自分自身を深く知らなければ、アピールも薄い内容になりがちです。

自己分析のコツは、過去の成功や失敗の体験談を思い起こして、それらに至った過程や、その理由・思いなどを書き留めることです。それにより自分の行動特性を理解し、強みや弱みを知ることにつながります。

結論から述べる

エントリーシートや面接でもそうですが、短時間で人事担当者にあなたという人間を印象付けるには、自己PRもまず結論から述べるのが効果的です。いくら中身が素晴らしくても、ダラダラとした自己PRでは人事担当者の頭には残りません。

まず結論から先に述べることで、相手にどんなことを伝えようとしているのかが明確になります。ポイントが伝わって、人事担当者があなたという人間に共感できれば成功です。その後も好意的に受け止めてもらうことができるでしょう。

話の組み立て方としては、結論+それに至る理由+具体的なエピソードの順番がいいでしょう。結論でポイントを伝えたのちに、それに至る理由で内容に深みを持たせて、さらに具体的なエピソードで相手にその情景を印象付けることができます。

具体的なエピソード・数字で根拠を示す

ライバル達に差をつけるには、自己PRに具体的なエピソードや数字を盛り込まなければなりません。人事担当者の記憶に印象付けるには、具体的な情景として記憶してもらう必要があるからです。

また、採用試験においてはどんな人であるかということと同様に、どういうことができるかという点も重視されます。そのためには、過去の具体的なエピソードや成果としての数字は欠かせません。

エピソードや成果というと華々しいものを想像し、そんな体験談はないと考える人もいるでしょう。そうした華々しい経験が無ければいけないというわけではありません。学生時代の素晴らしい成果は誇るべきものですが、企業はそういうものを求めているのではありません。日々の努力の積み重ねやそれによって得られたものなど、あくまで実体験を素直に伝えることが大事です。

企業に合わせて自己PRの内容を変える

企業によって求める人材の要件は異なりますから、どこの会社でも同じ内容の自己PRを使っているようでは内定獲得はおぼつかないでしょう。もちろん、自分のアピールポイントはこれだ!と自信を持っている部分を、企業によって使い分けるのはなかなか難しいといえます。

しかし、自分が応募する企業の求める人材像は何かを研究し、それと自分自身のアピールポイントを照らし合わせる企業研究は必ずおこなわなくてはなりません。

なぜなら、それこそが、その企業に入社したいという自分の意欲を伝える鍵だからです。企業によって自己PRを丸ごと変えるのは難しいですが、表現の仕方や具体的なエピソードは企業ごとに一度見直してみるようにしましょう。

面接対策は練習も忘れずに

自己PRも、エントリーシートであればじっくりと考えて、別の紙に下書きしたのちに清書することができます。しかしながら面接はそうはいきません。用意した紙を見ながら話すわけにはいきませんから、事前の練習が必要になります。

自分のことを話すだけだからとあまり練習しない人もいますが、実際の面接では緊張して頭が真っ白になって話せなくなる人も少なくありません。練習も単に丸暗記では効果はさほど見込めません。

面接の際に、いかにも覚えてきましたみたいな話し方をする人もいますが、面接もあくまで会話の流れですから、自分の言葉で話せるようにならなくてはなりません。学校のキャリアセンターや家族・友人でも構いませんので、模擬面接形式で練習することが重要です。

自己PRの例文3つとNG例文

これまで魅力的な自己PRの作り方についてお伝えしてきました。ここでは具体的な例文を載せますので、ぜひ参考にしてください。話の組み立て方やNG例なども載せておきますが、一番注意してほしいのは自分のアピールポイントを見つけなければならないという点です。

そこに嘘や虚構があれば、いくらよさげな内容でも相手にはすぐにわかります。すごいエピソードや華々しい成果を無理に作り上げる必要はありません。それよりも、ここだけは人には負けないという自分の強みや、今まで強い思いを持って取り組んできたことを素直に伝えれば、人事担当者にはきっと伝わることでしょう。

例文①

私は、自分自身の継続力に特に自信があります。自分が決めたことは必ずやり遂げる性格だからです。大学入学時にラクロス部に入部し、未経験者でしたので皆に追いつくために絶対に練習を休まないことを決めました。
技術的にはそこまで上達できず、結局試合に出ることは叶いませんでしたが、ついには周りにその努力が認められて部長に推挙されました。御社に入社後もその継続力を発揮したいと思います。

話の組み立て方としては、結論+それに至る理由+具体的なエピソードの順番だとポイントが相手に伝わりやすくなります。特に、具体的なエピソードはどんな行動を取ったかに加えて、なぜその行動に至ったかということも重要です。この場合は未経験で始めた部活なので、上達を目指して練習を休まないという思いと行動が、継続力という強みの裏付けとなっています。

例文②

私の強みはリーダーシップであると考えます。特にアルバイトでの経験が、そのリーダーシップを磨いたと感じています。アルバイト先の飲食店は近年お客さんが減って、それが他のアルバイトのやる気を下げてしまい、接客態度に現れるという悪循環に陥っていました。
そこで私は具体的な接客マニュアルを作って、後輩とロープレするように努めました。すると接客内容も良くなり、徐々に常連のお客さんも増えて、店長からは今年の売り上げは前年の倍以上になったと聞きました。いまではその後輩が自主的にマニュアルで練習するようになっています。

具体的なエピソードについては、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)というPDCAサイクルに沿って説明するといいでしょう。相手に伝わり易いだけでなく、ビジネスシーンでどう活躍できるかといったイメージを持ってもらうことにも繋がり効果的です。

例文③

私のアピールポイントは、計画性や実行力です。私は大学入学後に将来どんな仕事に就きたいかと色々考え、インターンシップなどの経験から経理職で働きたいと思うようになりました。
しかし、私は文学部でスキルや知識が不足していますので、まずは簿記2級を取得しようと計画しました。就活まで時間もないので、短期間で取得するために、通学の電車の時間や学校の講座を活用し、無事に半年で簿記2級の試験に合格することが出来ました。

アピールポイントは派手な成果ではなく、相手の企業にどう伝わるかが重要になります。例えば経理職で応募するのであれば簿記資格は必須ですが、それだけでなくコツコツと努力できる真面目さや計画性も評価されるでしょう。

NG例文

私の強みはリーダーシップです。小さいころから生徒会の役員を務めたり、今のアルバイト先ではバイトリーダー、ゼミでもゼミ長を務めています。友人との付き合いでもそうですが、常にみんなを引っ張っていける性格ですので、入社後も同期を引っ張っていけるように頑張りたいと思います。

皆の先頭を切って頑張りたいという前向きさはいいのですが、例文②と比較してみると、抽象的な言葉ばかりでリーダーシップを示す具体的なエピソードが全く無い自己PRになっています。そのため、この人についてのイメージが湧きにくいのではないでしょうか。具体的なエピソードのために過去の体験を洗い出しておかなければなりませんが、その際に5W1Hを意識してまとめておくとよいでしょう。

魅力的な自己PRを就活の強力な武器にしよう

採用試験でライバルに打ち勝つには、魅力的な自己PRで企業の人事担当者にあなた自身を印象付けることが重要です。魅力的な自己PRとは自分自身の強みや弱みを具体的な過去のエピソードとともに洗い出し、それを希望する企業の求める人材像にどう当てはめていくかということになります。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉があります。敵と味方の両方の情勢を熟知していれば、百回戦っても負けることはないという意味です。現在は新卒採用でも活躍できる人材の要件を明確化して、それに合う人材を選んで採用する傾向にあります。

自分自身をしっかり理解し、入社後に活躍できる人材として企業にアピールできれば、それだけで内定に大きく近づけるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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