面接対策

面接の挨拶で気を付けるポイント|受付から退室までケース別に紹介

面接での挨拶は意外と見られている


面接でのあいさつは意外に見られているものであり、あいさつがしっかりとできていなければマイナスの印象を与えてしまいます。就活ではさまざまなマナーがありますが、あいさつは社会人としてではなく、人間として必要なマナーです。あいさつができないと常識が身に付いていないとして大幅にマイナスの評価になってしまいますので、きちんとあいさつをしておかなければなりません。

面接の最初で印象が悪くなってしまうと、そこから印象を挽回することは難しいですし、不合格になってしまう可能性も高くなります。面接を攻略するためには第一印象を良くすることが大切です。就活を上手に進めていくためにも、あいさつで気をつけるべきポイントを知っておきましょう。

挨拶する際の注意点

繰り返し述べますが、面接においての挨拶は意外と見られています。というのも、身だしなみはもちろん、「声」や「態度」などの「第一印象」にかかわる部分を面接官が最初に確認できるのが挨拶であるためです。そのため、挨拶ひとつとっても丁寧に行わなければなりません。

ここでは、挨拶における所作に関して、とくに注意しておくべきポイントを2点ご紹介いたします。第一印象が悪ければ、どんなに志望動機・自己PRが良くても、相手の心には刺さりづらくなってしまいますので、確認するようにしてください。

①ながら挨拶をしない

面接では挨拶をするタイミングが何回かありますから、まずはその一番最初のタイミングであろう、入室時の挨拶で気をつけたい点について紹介します。入室時には、ドアを少しだけあけて、そこで中を見ながら会釈をし、中に入ってから声をだし挨拶をするというのが入室時の挨拶のマナーです。

面接の入室時には一連の動作を止めつつするのが大事

①ドアを開き途中で止めて、中の面接官と目を合わせて会釈をする
②入室してドアを閉めてから面接官の方を向き直す
③「失礼します」と大きな声で言い、お辞儀をする
④椅子の方に向かって歩く

この一連の動作を流しながらやってしまうと、すごくマナーが悪く見えるので、しっかり落ち着いて行ってください。また、失礼しますといった後のお辞儀は深すぎると不自然になるので、だいたい30度くらいのお辞儀になるようにしましょう。

②声の大きさと表情に注意

入室時には「失礼します」と声をかけますが、この時の声の大きさには注意が必要です。最初のあいさつを小さな声でしてしまうと暗い印象を与えてしまい、第一印象が悪くなってしまいます。大きな声であいさつをすることで、明るい印象、元気な印象を与えることができ、第一印象も良くなりやすいです。

またあいさつをするときの表情にも注意が必要で、基本的には笑顔を心がける必要があります。大きな声であいさつをしていても、表情が固く強張っていれば怒っているような印象を与えてしまう場合があります。笑顔であいさつをすれば、第一印象も良くなりやすいですし、余計な誤解を与えることもありません。声の大きさと表情も意識して、第一印象を良くしていきましょう。

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面接の面接マナー

企業を訪問して面接試験を受ける場合、企業というフォーマルな場所においてのマナーや常識が求められます。面接試験は会場に入って実際の面談をする事がメインですが、実は会場に到着して受付をする段階から、すでに就活生のマナーが見られていると言っても過言ではありません。

第一関門となる受付でのやり取りやマナーを知っているかどうかは実はとても大事なポイントとなります。ここでは受付と面接会場に案内されるまで、一連の流れの中での留意事項に触れていきます。

予定時間の30分以上前に到着するのはNG

まず気を付けたい事は、会社に到着する時間についてです。遅刻をしたりぎりぎりの時間に到着するのはNGですが、ではどの位前に着いていれば良いのでしょうか?企業の採用担当側も面接試験の時間を各就活生に連絡した上で、社内の準備をしています。

そして、面接を行う人事担当者や場合によっては重役クラスの人もその日のその時間を空けてスケジュール調整をしていますので、時間厳守を徹底して訪問したい所です。目安は企業から指定された訪問時間の5~10分前には到着しておきましょう。

あまり早く到着し過ぎても、企業の準備がまだ済んでいなかったり前の試験者の対応をしていたりと、企業の方々にかえって迷惑になる事がありますので30分以上前に着く事は避けましょう。もし早めに着いた場合は、お手洗いなどで身だしなみチェックをしたり、ビル周辺のお店や銀行は何があるかなど簡単なリサーチしてもおく事なども良いでしょう。

「用件」「自分の名前」「採用担当者名」を伝える

受付を行う際に実際に何をどのようにお伝えしたらよいでしょうか?簡潔かつマナーに沿ってお伝えしたい所です。伝える内容の項目としては、「用件」「自分の名前」「採用担当者名」が必ず入っているようにしましょう。実例を下記に挙げてみます。

おはようございます。私は本日〇〇時より面接のお約束で参りました 〇〇大学の〇〇と申します。恐れ入りますが、〇〇部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか?

このように簡潔に要件を満たしている内容を意識してお伝えしてみましょう。採用担当の部署名や担当者が不明の場合は、特に担当者の名前は言わなくても大丈夫です。面接の為に訪問したという事はしっかりと伝えましょう。そして最初の「おはようございます」の挨拶の部分は朝の時間意外であれば、「こんにちは」や「失礼致します」など他の言葉に変えていきましょう。

携帯電話の電源を切っておく

当日緊張していると忘れがちですが、面接の時間に自分の携帯やスマートフォンなどの機器が突然鳴りださないように、必ず機器類の電源はOFFにしておきましょう。もし面接の会場に入る直前で切るとなると、緊張からつい忘れてしまったり携帯を取り出すタイミングを失くす可能性があります。このような切り忘れをなくすために、受付の直前の部屋に入る前に、電源は切っておくことが望ましいでしょう。

そして電源OFF以外にマナーモードなどにしておくことも、できれば避けたい所です。音が鳴らなくても、静かな会場ではマナーモードの振動も目立つことが考えられますので、その振動の音も周りの迷惑になってしまうリスクがあります。この場合就活生自身がマナー違反だと思われかねませんので気を付けたい点です。

39点以下は要注意!
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入室時の挨拶は一言「失礼します」のみ

入室時の挨拶は、基本的には「失礼します」の一言のみで十分です。詳しくはのちの見出しでも触れますが、自分の名前・所属などを伝えるのは入室後、席に着くときなので、できるだけ速やかに入るようにしてください。

というのも、ドア付近でずっと突っ立ったままでいるのは不格好です。また、集団面接の場合だと、「失礼します。私は○○大学の~」というのが人数分繰り返されるというのも、面接官にとっては迷惑に感じてしまうことでしょう。

席の横に立ってから自己紹介をする

入室したら、椅子の横に立って自己紹介や「よろしくお願いいたします」などの挨拶をし、着席を促す合図があってから座るのが基本です。なお、入室してすぐに「ご着席ください」と面接官に言われた場合には、自己紹介の過程を省いてすぐに着席するようにしてください。

この際、「椅子のどの位置に立てばよいのか」という疑問を抱えている就活生は多いのではないでしょうか。これについては、椅子の左右どちらかに立つのが無難で、とくに「入室したドアから一番近い位置」に立つとなおよいです。とはいえ、「必ずこちらに立たなければ不合格」というのはないので、意識しすぎなくてもよいでしょう。なお、集団面接の場合には、一番最初の人が立った位置に合わせるようにしてください。

椅子の横では入室時より深いお辞儀を

次に面接の中で挨拶をするべきポイントは、椅子の横まであるいていった後ですね。ここでは椅子の横にたち、鞄を下においてからから挨拶をします。鞄を置いたらしっかり面接官と目を合わせて、「本日は宜しくお願い致します。」と告げてから、お辞儀をするようにしましょう。

だいたい45度程度のしっかりとしたお辞儀をする

この際のお辞儀は入室時のお辞儀より深く、大体45度程度のしっかりしたお辞儀になるように行ってください。さらに、もちろんここで流しながらの挨拶にならないように注意してください。

面接で緊張していると、ついつい、「本日はよろしくお願い致します。」と告げながらお辞儀をしてしまったりするものなのですが、それもながら挨拶となり、印象がすごく悪いです。また、ついつい名乗ってもしまいたくなるようなタイミングですが、このタイミングではまだ先走って名乗らないようにしておきましょう。

「座って」といわれるまでは座らない

椅子の横での挨拶が終わると、次は名乗りの挨拶を行って、いよいよ面接が始まります。 「本日はお願いします」と告げてからお辞儀をしたら、面接官から「お名前をお願いします」といってもらえるでしょう。この段階ではじめて名乗りの挨拶をします。「○○大学○○学部○○学科の○○と申します。よろしくお願い致します。」と目をみて伝え、もう一度一礼しましょう。

必ず「着席ください」「お座りになってください」と言われたら座ること

最後の挨拶となるので、ついつい安心して、言い終えたら座ってしまったりもしますが、何も言われていないのに座るというのはとんでもなく失礼になるので、必ず面接官の言葉を聞いてから座るようにしましょう。また、座る際も無言で座るのではなく、「失礼いたします」といった後、会釈をしてから座るようにしてください。するとさらにマナーがよくなり、印象がよくなることでしょう。

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退室の挨拶も丁寧にする

面接であいさつが必要なのは入室時などのファーストコンタクトの際だけではなく、退室時にも必要になります。退室のあいさつがきちんとできていなければ、詰めが甘いとしてマイナスの評価になってしまいますので注意しなければなりません。

予定されていた質問が全て終わり、面接官から終了が告げられれば、まずはその場でお礼を言います。さらに立ち上がってあいさつをし、部屋を出る前にもう一度あいさつをします。退室時には計3回あいさつが必要になりますので、それも覚えておきましょう。退室のあいさつは入室時と同じで「失礼します」で問題ありません。「失礼しました」と言ってしまうと何かミスをしているのではないかと余計な印象を与えてしまいますので、「失礼します」と言って退室しましょう。

受付の人にも一礼して会社をでる

面接が終わって、会社もしくは会場を出る際には、「ありがとうございました」の意味を込めて、受付の方にも一礼してから退出するようにしてください。この際、受付の方に声をかける必要は必ずしもありませんが、これをしておくだけでも社内の人に好印象を与えることが期待できます。

逆に、受付をささっとスルーしてしまうと、「面接が終わってもう他のことはどうでもよいのだな」と思わせてしまうかもしれません。企業によっては、受付の人への対応などをはじめ、「面接官ではない人から聞いた、面接本番以外の印象」も実は評価に入れているというところもありますので、せめて最寄駅から離れるまでは、気を抜かずに対応するようにしておくとよいでしょう。

面接の挨拶は受付から退室後まで丁寧動する

面接の挨拶はこれらのことに気を付けて行うようにしていってください。すると面接が始まる前にいきなり印象が悪くなるということはまずなくなります。面接前に悪い印象を与えてしまうと、そこから逆転することはかなり難しくなるので、これらの点には気を付けていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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