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保育士として採用されるためには志望動機が重要
保育士になるためには、その他の職業と同様に履歴書を提出しなければなりませんので、志望動機は念入りに作成する必要があります。保育士になるためには、資格が必要ですが、資格を持っていれば誰もが保育士として働けるわけではありません。資格の取得は募集要項を満たす条件となり、資格を持っていれば保育士の仕事に応募できる状態になります。
資格を取っただけではスタートラインに立っているだけですので、志望動機をしっかりと練り上げ、仕事に対しての意欲の高さをアピールすることが大切です。志望動機の内容によって評価は大幅に変わりますので、しっかりと考えておかなければなりません。高評価を得るためにはどんな志望動機にすべきなのかを知り、保育士への就職を目指しましょう。
保育士とは
これまで自分自身が保育園に通った経験のある方が多いことから、保育士とは「子供のお世話をする職業」と思われがちです。しかし、これは保育士という職業のほんの一面でしかありません。
保育士は単純に家庭から子供を預かってお世話をするだけでなく、心身の発達を促し、社会性を養わせることまで求められることから、子供たちの成長にとって非常に重要な役割を担っています。こうした職業柄、子供を好きなだけでなく、一人ひとりの将来を担った責任感をかなり必要とされる職業ということができます。
保育士は多くの職場で求められている
保育士という名前から想像するに、保育園しか働き先がないように思えますが、そんなことはありません。保育士という資格を取る上で、児童の発達や成長過程まで多く知識・経験ともに必要とされることから、保育士は保育園の他にも、乳児院や児童保護施設で求められる非常に貴重な人材です。
さらに、日本の保育士人口は年々減少傾向にあり、各自治体における児童の割合からみても足りてない地域が数多くあります。この現状を見る限り、むしろ保育士は「求人先が非常に多い職業」ということができるでしょう。
保育士の現状
日本は現在、かつてないほどの少子化に直面しています。少子化だけでなく、高齢化も大きく関係しています。この問題を解決するには、高齢化に伴う労働力低下により、女性が社会に出て仕事をする必要性がありますが、その反面、これまで専業主婦として自宅で子供の面倒を見てきた母親が社会にでるということでもあります。
こうなることで、当然ながら母親がわりに子供の保育をおこなう保育園や保育士がもっと必要になってきます。こういった状況から、保育士が今の社会で非常に必要とされているのです。
保育士の志望動機の書き方ポイント
保育士の志望動機を書く際には、どういったことに気を付ければいいのでしょうか。志望動機の書き方には、いくつかのコツがあります。保育士として働きたいという熱意と、就職後も保育園に貢献できるということをアピールしなければなりません。
また、アピールする際には、その保育園でなければならないという点を印象付けなければなりません。保育士の志望動機の書き方について、詳しくみていきましょう。
①その保育園ならではの特徴も踏まえて志望動機を考える
保育士の志望動機では、保育士になりたい理由や保育士としていかに活躍できるかをアピールすることが大切です。自分がいかに保育士に向いているかをアピールすることで好印象を与えることができますが、さらに評価されるためには、その保育園ならではの特徴を踏まえる必要があります。
保育士の仕事への志望度の高さだけではなく、志望する保育園の特徴を踏まえて志望動機を語ることで、高評価を得ることができます。志望する保育園にはどのような特徴があるのか、しっかりと調べて志望動機に反映させることが大切です。
②他の保育園を志望する理由との差別化が必要
志望動機のアピール力を高めるためには、その保育園ならではの特徴を踏まえたアピールが必要であり、他の保育園を志望する理由と差別化することが大切です。
単に保育士として働きたいと伝えるだけでは、保育士になれれば他の保育園でもいいのではないかと思われてしまい、印象が悪くなります。保育士になりたい気持ちをアピールすることも大切ですが、それだけではなく、その保育園で保育士として働きたいことを伝えることが大切です。
他の保育園ではなく、その保育園だからこそ働きたい理由、その保育園でなければならない理由を伝えることで、志望動機を差別化することができます。その保育園にしかない特徴や強みなどを踏まえて、他の保育園ではダメな理由を明確に示して志望動機をアピールしていきましょう。
自己PRについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。
③保育園の特徴と将来のビジョンを絡める
他の保育園を志望する理由と差別化をするためには、保育園の特徴と将来のビジョンを絡めることも大切です。その保育園にしかない特徴を踏まえることで、他の保育園を志望する理由と差別化を図ることができますが、それだけでは志望動機としては少々弱い印象です。
特徴だけではなく、自身の将来のビジョンがどのようなものであるかを伝え、それを実現するためにはその保育園でなければならないということを伝えていきましょう。
将来のビジョンを達成するためには、その保育園の特徴や強みなどが必要不可欠であると述べることで、志望度の高さをアピールすることができます。他の保育園ではなく、その保育園でなければならない理由を伝えることができますし、将来のビジョンを伝える中で保育園の特徴も絡めてアピールしていきましょう。
④自分の強みをアピールする
志望動機は、ただ就職意欲を示すだけではなく、自分の強みをアピールすることも大切です。志望動機の大まかな構成としては、なぜその保育園に就職したいのか、その理由を詳細に述べ、そこで自分がどのように活躍できるかを提示するという流れになります。
つまり、志望動機であっても採用メリットを提示することが重要であり、強みをアピールできていないと、高評価になりづらくなることもあるため注意が必要です。自分にはどのような能力や個性があるのか、それが仕事でどのように活かせるのかに注目して、アピール内容を考えましょう。
また、志望先で求められている人物像に合わせて、自分の強みをアピールすることも大切なため、志望先ごとにアピール内容は変えるようにしましょう。
⑤保育方針の違いを理解する
ひとくちに保育園といっても、場所によって保育方針は異なります。評価される志望動機にするためには、志望先ならではの保育方針を知り、それに共感や理解を示すことが大切です。保育方針の違いを正しく理解できていないと、志望度が低い、保育園への興味関心が薄いなどと思われてしまい、マイナス評価になってしまう可能性があります。
また、アピールした内容が、保育園の保育方針と異なるものだと、就職しても活躍できないと思われてしまう危険性もあるでしょう。保育園の方針はそれぞれ違うため多種多様ですが、大きく考えると自由保育と一斉保育の2つがあげられます。自由保育と一斉保育はそれぞれどのような方針なのか、違いを把握して理解を深めておきましょう。
自由保育とは
自由保育は子どもの個性を重視する保育方針であり、一人ひとりと向き合って、その子に合わせた保育をおこないます。場合によっては、個人ごとに違ったカリキュラムを用意することもあり、決まった正解がないため、臨機応変な対応が求められるでしょう。
自由保育では子どもの自発的な行動を見守ることが保育士の役割であり、子どもたちをできるだけ自由に遊ばせて、個性を伸ばしていきます。もちろん、なんでも自由にさせるわけではなく、どこかで保育士がストッパーにならなければならないこともありますが、その線引きが難しくもあるでしょう。
臨機応変な対応が求められるだけに難易度は高い保育方針といえますが、個性を尊重した保育で、ひとりひとりと真摯に向き合える点が大きな魅力です。
一斉保育とは
一斉保育は集団で同じカリキュラムをおこない、全員が同じ行動ができるように保育していく方針です。いわば集団行動のルールを教えたり、他人を思いやる気持ちを育んだりする保育方針であり、子どもたちに社会性を教えることが大きな役割といえるでしょう。
自由保育とは違って、個人ではなく集団として保育をおこなうため、個性を伸ばす自由保育とは方針が大きく異なります。ただし、なんでも全員で同じことをするわけではなく、子どもの習熟度などに応じて、カリキュラムの難易度を少しずつ調整しなければなりません。
つまり、集団行動ができるようにする、あるいは集団で同じ課題に取り組みながらも、個人をみながら他の子どもたちに遅れてしまわないように、バランスを取る必要があります。
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保育士の志望動機でアピールすべき強み3つ
志望動機を作成する場合、志望する動機に加え、一緒に伝えるべき内容もあります。ここでは、志望動機で一緒に伝えるべき内容を3つ紹介します。3つとも保育士を目指す人であればどれも必要なことです。しかし3つ備わっていないといけない訳ではけっしてありません。どれか1つでも自分と当てはまっていれば、志望動機に盛り込み記載するようにしましょう。
①子どもが好き
保育士の志望動機で欠かせないポイントは、やはり子どもが好きであることです。ただし、「ただ子どもがかわいいから」では抽象的な志望動機になります。より具体的にどういったきっかけがあり好きなのか、エピソードや理由を説明しましょう。具体例は上記の通りです。
志望動機では、面接官がイメージしやすいような具体例を挙げることが大切です。もちろん保育士はただ子どもをかわいがり、一緒に遊ぶだけの仕事ではありません。そうはいっても笑顔に触れると嫌な気持ちも吹き飛ぶといった前向きな志望動機が必要です。
経験や学んだことを交えたプラスアルファの理由を伝えることも有効です。志望動機では子供好きであることはもちろん、経験や学んだことを交えたプラスアルファの理由を伝えることも大切です。保育士になるには子供好きは必須の理由のため、それだけは高評価を獲得することはできません。子供好きであることに加え、子供を好きになり、保育士になりたいと思ったプラスアルファの理由を伝えることで、他の応募者と差別化ができます。
ただ子供が好きだから保育士になりたいとアピールするのではなく、さらにアピールポイントを増やして志望動機を伝えていくことが大切です。子供に関わることができる仕事は、保育士以外にもたくさんあります。それらではなく、なぜ保育士なのか、保育士でなければならない理由は何かを伝えることが大切です。
②体力がある
保育士の志望動機に欠かせないポイントの1つに、体力があります。実際に、保育士の仕事は朝早くから夜近くまであります。仕事で預ける保護者に代わって、子どもと園庭で走り回ったり、トイレや食事、着替えのしつけを数十人分したりとその仕事内容はいたってハードです。
保育士の志望動機には、体力があることを積極的にアピールするのがポイントです。学生時代に部活動で運動部に所属していたのなら、それで培った体力と根気を志望動機に織り交ぜます。部活動で文化系なら、今は体力があることをアピールします。保育士は、想像以上に体力と根気が必要になる仕事です。ぜひ志望動機には子どもが好きなだけでなく、体力もあるということをアピールしましょう。
志望動機では、体力をアピールすると同時に、疲れているときでも笑顔でいられることをアピールすることが大切です。普段は笑顔でいられる人も、疲れてくると表情が暗くなってしまうことも多いです。疲れているときこそ笑顔でいることは大切ですし、それをアピールすることで好印象を与えることができます。
③人間関係について
保育士というと、子どもと関わることばかり考えがちですが、そもそもは保護者の大切なお子さんを預かっているというのを忘れてはいけません。そのため保育士の志望動機には大人との関わり合い、人間関係をうまくやっていけるかをアピールする必要もあるのです。もちろん保育士同士の連携があるため、協調性も必要ですし、送迎や面談では保護者と関わりますから言葉遣いや礼儀も必要です。
チームワークやマナーがあることををアピールするのは効果的です。とくに0才児のクラスは、1クラス3人ほどの保育士が担当するため自分勝手な保育はできません。チームワークが大切ですから、志望動機には学生時代でチームワークを発揮した経験を盛り込むと効果的です。また、保護者は自分より年上の場合がほとんどです。言葉遣いやマナーが身に付いていることを、面接を通じてアピールしましょう。
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保育士の志望動機の例文5選
ここでは、保育士に受かるための志望動機の例文を紹介します。上記で紹介した志望動機の書き方を踏まえて、どんな内容にするか考えていきましょう。
具体的なエピソードと共に、どう貢献したいのかも忘れずに書くことが大切です。それでは、保育士の志望動機の例文をみていきます。
その保育園ならではの特徴を踏まえた例文
私がこちらの保育園を希望する理由は、子供たちをのびにびと育てる保育園の方針に共感するためです。「保育園はお勉強するところ」という保育園もあります。しかし、私の考える保育園はみんなが楽しくのびのびと過ごせる園です。
子供が楽しめる場所を環境を提供し、保育園はお友達と会うことができる場所と思って欲しいのです。こちらの園はのびのび育てる北欧の保育園へ見学に行き、園に反映していると伺っております。私も一緒にその取り組みを行っていきたいと考え志望致しました。
保育園の特徴を踏まえた例文です。例文では、その保育園の子供をのびのび育てるという方針について共感していることをアピールしています。保育園ごとに方針が異なるため、その施設に合った志望動機となるように気を付けましょう。
世話好きアピールの例文
私は、人のお世話をするのが大好きです。とくに、乳幼児のお世話が好きで、私も一緒に成長していきたいと思い貴園を志望いたしました。私は、妹や親せきの子どもの面倒を見ていたことから、小さい子どものお世話が好きになりました。
昔から世話好きで、周りの友人からは「面倒見が良い」と言われたこともあります。高校の職場体験では保育園を選択し、実際に保育士の仕事を体験したこともあります。
実際に体験してみて、保育士の楽しさだけでなく、大変さ、難しさを学びました。もし貴園に入社いたしましたら、子どもと深く関わることで、保育士として、人として成長していきたいと思います。
まず、「世話好き」をアピールした例文です。ただし「世話好き」だけだと、「保育士じゃなくても」となってしまうため、子どもが好きだということもあわせてアピールしましょう。例文のように職場体験などで経験したことがある場合は、学んだことや感じたことを盛り込むと、より魅力的な志望動機になります。
体力をアピールした例文
私は、小学から大学まで運動部一筋だったので、体力と根気には人一倍自信があります。このスキルを仕事でも活かしたいと思い、貴園を志望致しました。保育士は、非常に体力がいる仕事だと伺っております。
疲れを顔に出すことは、園児も不安になりますししてはいけないことだと考えています。私ならそのようなことはありませんし、疲れが吹き飛ぶようなパワーを発信できます。
もし貴園に入社致しましたら、園児に負けない元気さで子どもたちと接し、少しでも園児の成長に貢献したいと思います。
体力があることをアピールした例文ですが、体力があることをアピールする場合、それだけで終わってはいけません。その体力があることが、どう活かせるのかまで書く必要があるのです。文章の流れを意識して、志望動機を書いていきましょう。
コミュニケーション能力をアピールした例文
私はどんな人ともよい人間関係を築けます。私は学生時代から保育園の先生を志望していましたので、保育補助として保育園にアルバイトに行っていました。その園ではどの先生よりも子供たちに人気だったと自負しております。
話しをする際は、子供の目線で一緒に悩み考えることや、遊ぶときは全力になっていたことが子供たちに伝わったのではないかと思います。また、就職活動が始まるため保育園でのアルバイトを辞めるときは、保護者の方からも「非常に残念だ」とお言葉をもらい、就職活動を応援する決起会まで開いていただきました。
このことからも、保護者の方からも信頼を得られたと感じました。子供から保護者まで上手に付き合える自身の強みを活かし、こちらの園でも頑張りたいです。
コミュニケーション能力の高さをアピールした例文となっています。保育園は子供意外にも先生や保護者との人間関係が発生しますので、円滑に仕事に取り組める人間性が求められています。ただし、コミュニケーション能力の高さは志望動機でアピールされやすい題材ですので、他の就活生と差別化した内容が求められるといえるでしょう。
憧れについて記載した例文
私は、幼いころから保育士に憧れていました。貴園なら、私がなりたい保育士に近づけ、さらに上を目指せると思い志望いたしました。私の両親は共働きだったので、保育園の迎えはいつも遅い時間でした。友達は家に帰り、ずっと一人で遊んでいたこともあります。
そんなときに優しく、そして暖かく一緒に迎えを待ってくれる保育士に何度救われたことでしょう。あのときの感動と感謝の気持ちは、今でも忘れません。貴園に入社致しましたら、あのときの保育士のように、園児の支えとなれるような存在になりたいと思います。
この例文のポイントは、「なぜ保育士に憧れるようになったのか」という理由が書いてあることです。この理由というのは非常に大事なもので、理由がないと説得力が無くなり漠然とした志望動機になってしまいます。「なぜ憧れているのか」「どういう保育士になりたいのか」を盛り込むようにしましょう。
保育士の志望動機を書く際の注意点
保育士の志望動機を書く際にはさまざまなポイントがあり、評価されるためのポイントだけではなく、マイナス評価を避けるための注意点もあります。注意点が把握できていないと、高評価の獲得ができないだけではなく、評価自体を下げられてしまう可能性があるため、注意しなければなりません。
選考で評価されるには、高評価を獲得することだけではなく、いかに評価を下げられないかも重要です。注意点は正しく把握して、マイナス要素を避けた志望動機を作成しましょう。
どの保育園でも使えるありきたりな内容はNG
志望動機の内容は、志望先の保育園ごとに変更することが大切です。どの保育園でも使いまわしができるような曖昧な内容はNGであり、必ず志望先ごとに細部は変更するようにしましょう。
どの保育園でも使える内容だと、志望度が低いと思われる可能性が高いです。志望動機は、その保育園だからこそ志望したという理由を伝える必要があり、使いまわしができるものだと、どこでもよいのではないかと思われかねません。
また、志望先ならではの魅力や特徴などが志望動機に含まれていないと、他の保育園を志望する理由との差別化ができず、これも志望度が低いと判断される要因です。保育士を目指した理由など、根本的な部分に触れる場合は使いまわしができる内容でも構いませんが、その保育園を志した理由は必ず差別化したものを用意しましょう。
待遇などを志望動機として伝えるのは避ける
志望動機として伝える内容は個人の自由ですが、選考で評価されたいなら待遇などを理由にするのはやめましょう。例えば福利厚生がよいから、就業時間の都合がよいから、給料がよいからなど、待遇や仕事の条件を理由に志望動機を作成すると、評価は下がりやすいです。
なぜなら、待遇を志望動機にしてしまうと、より好待遇の保育園があるなら、そちらに優先的に就職するのではないかと思われてしまうからです。条件面だけでみるなら、他の保育園でもよいと思われたり、そもそも保育士でなくてもよいのではないかと思われたりすることもあります。最終的に就職先を選ぶ際には待遇面を比較することも大切ですが、志望動機でアピールする内容には、別の理由を使用しましょう。
「成長したい」など受け身な内容は評価されにくい
志望動機ではその保育園に就職して、なにがしたいのかを明確にすることが大切です。ただし、理想的な環境で働き成長したいなど、受け身に思われる内容だと悪印象になってしまう可能性があるため注意しましょう。
成長したいと述べてしまうと、「ここで仕事をすれば自動的に成長できる」と思っているといった印象を与えてしまう場合があります。同じ成長について述べる場合でも、「○○をして自身の成長につなげ、それによって○○の目標を達成したい」などとしたほうが、意欲の高さは伝わります。
また、採用担当の目線で考えるなら、ただ成長する人ではなく、成長して活躍できる人を採用したいと考えている点にも注意が必要です。個人の成長はあくまで保育園の利益や子供たちの利益につながる必要があるため、漠然と成長したいと述べるのは避けましょう。
保育士の志望動機は保育園の特徴や方針を理解した上で作成しよう
保育士の志望動機を作成する際には、志望先ごとの特徴や保育方針を正しく理解しておくことが大切です。志望先の特徴を把握することで、他の園や施設となにが違うのか、志望先ならではの魅力はなになのかがわかります。志望先にしかない特徴や魅力を提示しながら志望動機を述べることで、他の園を志望する理由との差別化ができ、より志望度の高さがアピールできます。
また、保育方針は園によって違い、これを理解できていないと志望動機で失敗することも多いです。志望先の保育方針に適した内容で志望動機を考える必要があるため、これは事前に調べておく必要があります。志望先はどのような特徴があるのか、いかなる保育方針を掲げているのかをリサーチした上で、志望動機を作成しましょう。