職種研究

保育士に就職するための志望動機の書き方と例文5選

保育士として採用されるためには志望動機が重要


保育士になるためには、その他の職業と同様に履歴書を提出しなければなりませんので、志望動機は念入りに作成する必要があります。保育士になるためには、資格が必要ですが、資格を持っていれば誰もが保育士として働けるわけではありません。資格の取得は募集要項を満たす条件となり、資格を持っていれば保育士の仕事に応募できる状態になります。

資格を取っただけではスタートラインに立っているだけですので、志望動機をしっかりと練り上げ、仕事に対しての意欲の高さをアピールすることが大切です。志望動機の内容によって評価は大幅に変わりますので、しっかりと考えておかなければなりません。高評価を得るためにはどんな志望動機にすべきなのかを知り、保育士への就職を目指しましょう。

保育士とは

あなたは「保育士」といえばどのような職業のことを想像するでしょうか。これまで自分自身が保育園に通った経験のある方が多いことから、保育士とは「子供のお世話をする職業」と思われがちです。しかし、これは保育士という職業のほんの一面でしかありません。

保育士は単純に家庭から子供を預かって身のお世話をするだけでなく、心身の発達を促し、社会性を養わせることまで求められることから、子供たちの成長にとって非常に重要な役割を担っています。こうした職業柄、子供を好きなだけでなく、1人1人の将来を担った責任感をかなり必要とされる職業ということができます。

保育士は多くの職場で求められている

あなたは保育士がどのような職場で働いているかご存知しょうか。ほとんどの方は「保育士=保育園」と答えるはずです。確かに保育士という名前から想像するに、私たちの日常からは保育園しか働き先がないように思えますが、実はそんなことは一切ありません。

保育士という資格を取る上で、児童の発達や成長過程まで多く知識・経験ともに必要とされることから、保育士は保育園の他にも、乳児院や児童保護施設で求められる非常に貴重な人材です。さらに今、日本の保育士人口は年々減少傾向にあり、各自治体における児童の割合から見ても足りてない地域が数多くあります。この現状を見る限り、むしろ保育士は「求人先が非常に多い職業」と言うことができるでしょう。

保育士の現状

日本は現在、かつてないほどの少子化に直面しています。少子化だけでなく、高齢化も大きく関係しています。この問題を解決するには、高齢化に伴う労働力低下により、女性が社会に出て仕事をする必要性がありますが、その反面、これまで専業主婦として自宅で子供の面倒を見てきた母親が社会にでるということでもあります。

こうなることで、当然ながら母親がわりに子供の保育を行う保育園や保育士がもっと必要になってきます。こういった状況から、保育士が今の社会で非常に必要とされているのです。

保育士が必要ない「保育補助」もある

保育園で働く人のなかには、保育士だけでなく「保育補助」の立場の人もいます。この保育補助は、保育士と異なり資格がなくても働けます。保育補助は、保育士のサポートする立場ですが、部屋の片づけや掃除だけでなく、子供たちの食事のサポートや外での遊びなど子供たちと直接関わることもあり、普段の仕事内容は保育士と大きく変わることはありません。しかし保育補助の場合、正規雇用ではなくパート・アルバイトとして保育園に雇用されるケースが多いです。そのため、時間的にフルタイムで働くことのできない人や、これから保育士を目指す人が、保育補助として働く傾向にあります。

保育士の志望動機の書き方ポイント3つ

①その園ならではの特徴も踏まえて志望動機を考える

保育士の志望動機では、保育士になりたい理由や保育士としていかに活躍できるかをアピールすることが大切です。自分がいかに保育士に向いているかをアピールすることで好印象を与えることができますが、さらに評価されるためには、その園ならではの特徴を踏まえる必要があります。

保育士の仕事への志望度の高さだけではなく、志望する園の特徴を踏まえて志望動機を語ることで、高評価を得ることができます。志望する園にはどのような特徴があるのか、しっかりと調べて、志望動機に反映させることが大切です。

②他の園を志望する理由との差別化が必要

志望動機のアピール力を高めるためには、その園ならではの特徴を踏まえたアピールが必要であり、他の園を志望する理由と差別化をすることが大切です。単に保育士として働きたいと伝えるだけでは、保育士になれるのでは他の園でもいいのではないかと思われてしまい、印象が悪くなります。保育士になりたい気持ちをアピールすることも大切ですが、それだけではなく、その園で保育士として働きたいことを伝えることが大切です。

他の園ではなく、その園だからこそ働きたい理由、その園でなければならない理由を伝えることで、志望動機を差別化することができます。その園にしかない特徴や強みなどを踏まえて、他の園ではダメな理由を明確に示して志望動機をアピールしていきましょう。

③園の特徴と将来のビジョンを絡める

他の園を志望する理由と差別化をするためには、園の特徴と将来のビジョンを絡めることも大切です。その園にしかない特徴を踏まえることで、他の園を志望する理由と差別化を図ることができますが、それだけでは志望動機としては少々弱い印象です。特徴だけではなく、自身の将来のビジョンがどのようなものであるかを伝え、それを実現するためにはその園でなければならないということを伝えていきましょう。

将来のビジョンを達成するためには、その園の特徴や強みなどが必要不可欠であると述べることで、志望度の高さをアピールすることができます。他の園ではなく、その園でなければならない理由を伝えることができますし、将来のビジョンを伝える中で園の特徴も絡めてアピールしていきましょう。

質問に答えるだけで志望動機を完成させよう

保育士の志望動機を作成する際に、文章を考えるのが苦手な就活生も多いと思われます。「伝えたいことはたくさんあるけど、考えをまとめてわかりやすく伝えるのが難しい」という就活生は、「志望動機ジェネレーター」を活用しましょう。

志望動機ジェネレーターを使えば、用意された質問に答えるだけで理想的な流れの志望動機が完成します。面接での志望動機に関する質問にも対策が可能です。無料でダウンロードできるので、効率的に保育士の志望動機を完成させましょう。

保育士の志望動機でアピールすべきこと3つ

志望動機を作成する場合、志望する動機に加え、一緒に伝えるべき内容もあります。ここでは、志望動機で一緒に伝えるべき内容を3つご紹介します。3つとも保育士を目指す人であればどれも必要なことです。しかし3つ備わっていないといけない訳ではけっしてありません。どれか1つでも自分と当てはまっていれば、志望動機に盛り込み記載するようにしましょう。

①子どもが好き

保育士の志望動機で欠かせないポイントは、やはり子どもが好きであることです。ただし、「ただ子どもがかわいいから」では抽象的な志望動機になります。より具体的にどういったきっかけがあり好きなのか、エピソードや理由を説明しましょう。

具体例がこちらです。

志望動機では、面接官がイメージしやすいような具体例を挙げることが大切です。もちろん保育士はただ子どもをかわいがり、一緒に遊ぶだけの仕事ではありません。そうは言っても笑顔に触れると嫌な気持ちも吹き飛ぶといった前向きな志望動機が必要です。

経験や学んだ事を交えたプラスアルファの理由を伝えることも有効です。志望動機では子供好きであることはもちろん、経験や学んだ事を交えたプラスアルファの理由を伝えることも大切です。保育士になるには子供好きは必須の理由のため、それだけは高評価を獲得することはできません。子供好きであることに加え、子供を好きになり、保育士になりたいと思ったプラスアルファの理由を伝えることで、他の応募者と差別化ができます。

ただ子供が好きだから保育士になりたいとアピールするのではなく、さらにアピールポイントを増やして志望動機を伝えていくことが大切です。子供に関わることができる仕事は、保育士以外にもたくさんあります。それらではなく、なぜ保育士なのか、保育士でなければならない理由は何かを伝えることが大切です。

②体力がある

保育士の志望動機に欠かせないポイントの1つに、体力があります。実際に、保育士の仕事は朝早くから夜近くまであります。仕事で預ける保護者に代わって、子どもと園庭で走り回ったり、トイレや食事、着替えのしつけを数十人分したりとその仕事内容はいたってハードです。

保育士の志望動機には、体力があることを積極的にアピールするのがポイントです。学生時代に部活動で運動部に所属していたのなら、それで培った体力と根気を志望動機に織り交ぜます。部活動で文化系なら、今は体力があることをアピールします。

保育士は、想像以上に体力と根気が必要になる仕事です。ぜひ志望動機には子どもが好きなだけでなく、体力もあるということをアピールしましょう。以下で、体力があことをアピールできる例文をご紹介します。

疲れているときでも笑顔でいられることをアピールしてもいいでしょう。保育士は子供と接する仕事ですので、常に笑顔でいなければなりません。怒った表情や疲れた表情をしていると、子供は警戒してしまい、距離を縮めることができなくなります。保育士はただ子供の面倒を見るだけではなく、より近い距離で接し、子供の成長を促すことが大切です。子供の成長を促すためには、まずは距離を縮めて仲良くなることが大切であり、そのためには常に笑顔を意識する必要があります。

志望動機では、体力をアピールすると同時に、疲れているときでも笑顔でいられることをアピールすることが大切です。普段は笑顔でいられる人も、疲れてくると表情が暗くなってしまうことも多いです。疲れているときこそ笑顔でいることは大切ですし、それをアピールすることで好印象を与えることができます。

③人間関係について

保育士というと、子どもと関わることばかり考えがちですが、そもそもは保護者の大切なお子さんを預かっているというのを忘れてはいけません。そのため保育士の志望動機には大人との関わり合い、人間関係をうまくやっていけるかをアピールする必要もあるのです。もちろん保育士同士の連携があるので、協調性も必要ですし、送迎や面談では保護者と関わりますから言葉遣いや礼儀も必要です。

チームワークやマナーがあることををアピールするのは効果的です。とくに0才児のクラスでは、1クラスに3人ほどの保育士が担当するので自分勝手な保育はできません。チームワークが大切ですから、志望動機には学生時代でチームワークを発揮した経験を盛り込むと効果的です。また、保護者は自分より年上の場合がほとんどです。言葉遣いやマナーが身に付いていることを、面接を通じてアピールしましょう。

また、大人と子供両方に対応できることが大切です。保育士は子供と接するだけではなく、保護者ともコミュニケーションが取れなければなりません。大人と子供、両方に対応できることが大切ですので、それぞれの人間関係を円滑に進められることもアピールしていきましょう。大人と上手に接することができても、子供と仲良くなれなければ意味はありませんし、その逆でも同じことが言えます。

どちらか一方と良好な関係が築けるだけでは保育士としては活躍できませんので、大人とも子供とも上手にコミュニケーションが取れることが大切です。誰にでも分け隔てなく接し、礼儀を守ってコミュニケーションが取れることをアピールしていきましょう。大人だから、子供だからと態度を変えず、礼儀を尽くせることをアピールすれば、好印象を与えることができます。

保育士の志望動機の例文5選

ここでは、保育士に受かるための志望動機の例文をご紹介します。参考にしてください。押さえておくべき点は、上記でご紹介した5つです。具体的なエピソードと共に、どう貢献したいのかも忘れずに書きましょう。それでは、例文を見ていきます。

その園ならではの特徴を踏まえた例文

私がこちらの園を希望する理由は、子供たちをのびにびと育てる園の方針に共感するためです。「保育園はお勉強するところ」という保育園もあります。しかし、私の考える保育園はみんなが楽しくのびのびと過ごせる園です。
子供が楽しめる場所を環境を提供し、保育園はお友達と会うことができる場所と思って欲しいのです。こちらの園はのびのび育てる北欧の保育園へ見学に行き、園に反映していると伺っております。私も一緒にその取り組みを行っていきたいと考え志望致しました。

世話好きアピールの例文

私は、人のお世話をするのが大好きです。とくに、乳幼児のお世話が好きで、私も一緒に成長していきたいと思い貴園を志望いたしました。私は、妹や親せきの子どもの面倒を見ていたことから、小さい子どものお世話が好きになりました。
昔から世話好きで、周りの友人からは「面倒見が良い」と言われたこともあります。高校の職場体験では保育園を選択し、実際に保育士の仕事を体験したこともあります。
実際に体験してみて、保育士の楽しさだけでなく、大変さ、難しさを学びました。もし貴園に入社いたしましたら、子どもと深く関わることで、保育士として、人として成長していきたいと思います。

まず、「世話好き」をアピールした例文です。ただし「世話好き」だけだと、「保育士じゃなくても」となってしまうので、子どもが好きだということもあわせてアピールしましょう。例文のように職場体験などで経験したことがある場合は、学んだことや感じたことを盛り込むと、より魅力的な志望動機になります。

体力をアピールした例文

私は、小学から大学まで運動部一筋だったので、体力と根気には人一倍自信があります。このスキルを仕事でも活かしたいと思い、貴園を志望致しました。保育士は、非常に体力がいる仕事だと伺っております。
疲れを顔に出すことは、園児も不安になりますし絶対にしてはいけないことだと私は思っています。私なら絶対にそのようなことはありませんし、疲れが吹き飛ぶようなパワーを発信できます。
もし貴園に入社致しましたら、園児に負けない元気さで子どもたちと接し、少しでも園児の成長に貢献したいと思います。

体力があることをアピールした例文ですが、体力があることをアピールする場合、それだけで終わってはいけません。その体力があることが、どう活かせるのかまで書く必要があるのです。文章の流れを意識して、志望動機を書いていきましょう。

人間関係の良さをアピールした例文

私はどんな人とも良い人間関係を築けます。私は学生時代から保育園の先生を志望していましたので、保育補助として保育園にアルバイトに行っていました。その園ではどの先生よりも子供たちに人気だったと自負しております。
話しをする際は、子供の目線で一緒に悩み考えることや、遊ぶときは全力になっていたことが子供たちに伝わったのではないかと思います。また、就職活動が始まるため保育園でのアルバイトを辞めるときは、保護者の方からも「非常に残念だ」とお言葉をもらい、就職活動を応援する決起会まで開いていただきました。
このことからも、保護者の方からも信頼を得られたと感じました。子供から保護者まで上手に付き合える自身の強みを活かし、こちらの園でも頑張りたいです。

憧れについて記載した例文

私は、幼いころから保育士に憧れていました。貴園なら、私がなりたい保育士に近づけ、さらに上を目指せると思い志望いたしました。私の両親は共働きだったので、保育園の迎えはいつも遅い時間でした。友達は家に帰り、ずっと一人で遊んでいたこともあります。
そんなときに優しく、そして暖かく一緒に迎えを待ってくれる保育士に何度救われたことでしょう。あのときの感動と感謝の気持ちは、今でも忘れません。貴園に入社致しましたら、あのときの保育士のように、園児の支えとなれるような存在になりたいと思います。

この例文のポイントは、「なぜ保育士に憧れるようになったのか」という理由が書いてあることです。この理由というのは非常に大事なもので、理由がないと説得力が無くなり漠然とした志望動機になってしまいます。「なぜ憧れているのか」「どういう保育士になりたいのか」を盛り込むようにしましょう。

保育士の志望動機では子どもが好き意外のポイントもアピールしましょう

保育士の志望動機では、「子どもが好きである」「体力に自信がある」「協調性がある」「一般的なマナーが身についている」というのがポイントです。そして保育士を通じて、待機児童を少しでも減らすといった社会貢献をしたいという点もアピールするとより魅力的な志望動機になります。例文を参考に、担当者の印象に残るような志望動機を考えてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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