職種研究
【栄養士の就職先一覧】活躍するために知っておくべき職場の探し方
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目次
栄養士に就職したい人が知っておくべきこと
栄養士というのは人間が活動していく上で重要な栄養についてのスペシャリストということで、仕事のやりがいとしては非常に大きいものがあるでしょう。栄養士としての就職先には色々な場所があり自分がどういう目的で栄養士を目指していくのかを鮮明にしながら、このページを見てもらえると希望就職先が見えてくるはずです。
栄養士という立派な職業で社会に貢献していくために色々な情報が必要なので、わかりやすく説明していきますので最後までご覧になってください。
栄養士の就職先の選び方
ひとくちに「栄養士」と言っても、活躍する場所は多岐にわたるため、「どのような業界で働く栄養士になりたいのか」ということを明らかにしておく必要があります。そうしなければ、せっかく「栄養士」にはなれたとしても、やりたいこととのギャップに苦しむことになるかもしれません。
ここでは、栄養士としての就職先を選ぶ際にやっておいてほしいことを4つご紹介していきます。とくに、まだ「栄養士になりたい」と漠然とした考えしか持っていない方はぜひ参考にしてください。
①活躍したい分野を明確にする
栄養士とは、食事を管理する仕事よりも、病院、福祉施設、学校、保育園、社員食堂など、食事を提供する施設で活躍しています。また、少し変わったところになると、自衛隊などで働く栄養士もいます。最近増えているのが、委託給食会社に所属する栄養士です。
給食会社の栄養士は、各施設に派遣され、給食業務にあたります。給食会社によって、介護分野が得意、社員食堂に力を入れている、医療分野に強いなど様々な特色があります。様々な就職先を選ぶ際、多くの分野の中から自分が活躍したい場を、明確に選ぶ必要があります。
栄養士として活躍したい、という漠然とした志望動機ではESが通過することはありません。なぜ応募する分野の栄養士になりたいのかを深堀しましょう。
②先輩や先生に相談してみる
栄養士としての就職先を選ぶにあたっては、学校の先生やすでに卒業した先輩に話を聞くというのも効果的です。他者からの評価や相談の中から出た話をまとめると、自分が「どのようなことに喜びを感じるのか」や、「どのようなことをやりたくないのか」が分かり、そこからどのような業界に進むべきなのかが導き出せます。
もちろん、行きたいところが具体的に決まっているという場合にも、第三者の意見は聞いておきましょう。これについては、自分の理想と現実的にできることは違っているということが少なくないためです。入社後にそのギャップに苦しみ、結果的に辞職することになってはもったいないですから、誰かに相談するという課程を経るようにしてください。
③待遇について調べる
・給与
・ボーナス
・休み
・残業
・退職金
・福利厚生
自分の活躍したい場所を決定したら、次は「待遇面」を見ていきます。待遇面は、しっかりと確認しておかなければ、のちのちトラブルの原因にもなります。求人広告などを見る際、待遇に関して確認しておくべき項目は、上記の6点です。
お金に関してとくに注目しておくべき点が、「ボーナスの有無」と「残業手当の有無」です。企業によっては、一見給与が高いように見えても、実はこれらのお金が事前に含まれたうえでそうなっているというケースも少なくありません。
休みについては、「年間休日数」や「週休」などの文言を確認するとよいでしょう。ちなみに、毎週2回必ず休みがあるのは「完全週休二日制」です。
福利厚生については、住宅手当、厚生年金、企業年金、確定拠出年金などのお金が絡むものや、保養所など各種施設の使用権利など現物給付のものまで多岐にわたります。
④委託か直営か確認する
待遇面を気にしておくほか、働く施設が「直営施設」であるのか、それとも「委託事業」であるのかということはしっかりと確認しておいたほうが良いです。
「直営」の社員食堂であれば、その施設を持つ企業の社員として雇用されて働くことになります。
一方で「委託」であった場合には、企業の依頼を受けた事業者に雇用されて働くことになります。つまりは、その施設を持っている企業の社員ではないということです。
後者の場合の弊害は、契約が打ち切られたり、継続しないということになった場合には、もうそこで働けなくなってしまうということです。そうなってしまうと、最悪の場合やりたいことができなくなってしまうわけですから、企業選びでは委託か直営かも注視するようにしましょう。
あなたが栄養士に向いているか、確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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栄養士の就職先
栄養士の就職先は幅広く、病院や学校給食から食堂やフードコーディネーターまで多種多様な職場があります。実際に調理をすることもあれば栄養の管理をする仕事、それ以外にはレシピ本の出版やテレビ番組などの食品監修など非常に多いのでしっかり理解して選んでいきましょう。
栄養士の花形は病院
栄養士としてまず最初に思い浮かぶのが病院です。病院の栄養士として働くには管理栄養士という資格が必要なのですが、業務内容は栄養士としての能力を十分に発揮でき、やりがいも非常に感じられる職場です。
業務内容は入院患者の食事面の管理なのですが、年齢や術前、術後などの状態や生活習慣病などによって必要な栄養素も変わっていくので仕事量は膨大です。それ以外にも患者さんの検査値によって食事を変える必要もあり、医療行為に一番近いところで働くためそれ相当の責任も架かってきます。病院の栄養士として求人数も少なく狭き門ですがやりがいのあるおすすめしたい職業のひとつです。
自衛隊栄養士も人気
あまり知られていない自衛隊栄養士もおすすめです。自衛官の食事面の管理をする仕事なので決められた費用の中でより栄養が多い献立を考えて調理するという業務になります。実際に自衛官のような激しく体を動かす仕事なので、より炭水化物の多い献立を考えて作っているようです。
自衛官の数が非常に多いので一回に作る食事の量が多いため非常に重たい機材で作る必要があります。そのため実際に働いている栄養士は男性が多いようです。勤務地も自衛官と同様に転勤がありますので、転勤があってもかまわないという方にとっては最適です。
給食管理センター
学校の子供達の為に提供する給食の管理のお仕事になります。実際の業務に関しては役場にいる管理栄養士の指示に従って給食センターの栄養士が衛星管理と調理管理をするということになります。
実際に献立を考えてとかの業務になると希望する都道府県にもよって有り無しがありますが、子供と触れ合いながら栄養指導やホームルームの時間を利用しての食育という事を教えることもあるので子供が好きな方にとってはやりがいのある職場になるでしょう。子供達に食事の重要性や栄養についての知識を教えるというのは、子供達の将来に関わることなので非常に重要なことと言えます。
介護施設
高齢化社会でますますニーズが拡大し、より専門的な食事が求められているのが介護施設の栄養士です。介護施設といっても、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、軽費老人ホーム、老人福祉センターと、個人の経済状況、身体状況に合った施設の種類があります。
食事を楽しむデイケアサービスや食事を高齢者に代わって作るお弁当サービスも実施されています。彩りや飽きのこないメニュー作りも、栄養士の仕事です。お弁当サービスを含め、入居者の食事は、食べやすさも工夫しなくてはなりません。飲み込む力が弱い人や歯のない方には、流動食やキザミ食、極キザミ、ふつう食と、個人の段階に分けた対応をします。
食品会社
食品会社やメーカーで働く栄養士は、商品の企画・開発を主な仕事としています。近年の健康志向の高まりにより、健康に良い商品のニーズが高まっています。そういった状況において、商品の企画・開発にも、健康に関する知識を持った栄養士の視点が求められるのです。
企画や開発以外には、市場調査や広報などの業務を行うこともあります。どの業務においても、栄養士の広い栄養知識を活かすことが可能です。また、食品メーカーだけではなく、医薬品や化粧品メーカーなどでも働くことができます。いずれのメーカーでも、新商品の開発や研究に携われることがほとんどです。
社員食堂
企業内にある社員食堂の職員として働き、社員に栄養バランスの良い食事を届けるのが仕事になります。
「栄養バランスを考える」のが栄養士にとっての使命であるといえますが、これは社員食堂の場合難しい点でもあるのです。というのも、セルフサービス方式やカフェテリア形式、ビュッフェスタイルなど、なかには自分で好きなだけ食べたいものを食べられるというのを売りにしているところもあるためです。そういった場合は、必要な栄養がしっかり取れるように工夫をしなくてはなりません。
社員食堂で働く場合には、毎日顔を突き合わせるぶん顔なじみが増えるというメリットがあります。そのような方々のおいしい笑顔を見られるというのも、仕事を続けていくうえでのモチベーションアップの要因になるでしょう。
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あなたと栄養士の適性を確認してください
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適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
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栄養士として働く職場の探し方
このように、一口に栄養士と言っても様々な職場に活躍の場所が用意されています。そして、管理栄養士として働くか否か、または商品の開発・病人職の提供といった多様な仕事の中から、どのジャンルのものを生業としていきたいのかなど、仕事の専門性や難易度も大きく変化します。
これらの中から自分に最適な職場を探す必要があります。以下に栄養士として働く場合の職場の探し方をいくつかまとめているので、これらを活用して自身の能力を存分に発揮できる職場を見つけてみて下さい。
各都道府県の栄養士会のHPを見る
職場探しの方法の内1つ目は、各都道府県が設けている栄養士会のHPを利用することです。これらのサイトを利用する最大の利点は、随時更新されている栄養士を対象とした求職者情報を無料で閲覧できる点です。病院での管理栄養士や非常勤職員・さらには駐屯地業務隊での仕事など、募集内容も多岐に渡ります。
雇用期間や業務内容などの詳細も記載されているので、応募に特別な資格が必要かどうかも事前に調べることができる、栄養士として働く方にとって非常に使い勝手の良いサイトとなっています。求職者情報の他にも、各都道府県ごとに開催している研修会への参加予約フォームの設置や、栄養不足を予防する料理のレシピを公開するなど、地域毎の様々な取り組みが紹介されています。
学校の就職支援室に行く
2つ目の方法は、栄養大学等が求職者用に設置している「就職支援室」を利用することです。栄養士を目指す方と、その働き先を長年マッチングしてきた就職支援室には、公務員やサービス業などの資格免許を活かした専門職から一般企業による求人まで、様々な情報が日々蓄積されています。
支援室の職員は、相談に訪れた学生を含む在学生全体との間での意見交換を行い、面接や就活プランの作成等を通してまさに大学一丸となっての力強い就職サポートを行ってくれます。また、ガイダンスによる就職資料室の用途説明を行ったり、外部講師を招いてのプレゼンテーション能力強化を目的とした講座を開催したりなど、各大学ごとに独自の取り組みを行っているケースも多く見受けられます。
求人サイトに登録する
3つ目の職場探しの方法は、求人サイトへの登録です。「マイナビ転職」を始めとする大手転職サイトには、「管理栄養士の資格保有者求む!」「栄養士の経験を活かして働こう!」といった栄養士を対象とした求人情報も多く存在します。興味が湧いたものに応募して自分に適した職場を探すというオーソドックスな方法ですが、一度に多数の案件に関する情報を得られるのでその効果は十分にあります。
勤務地や給与面での待遇に加え、福利厚生や業務の具体的な流れなどの多様な情報を、一目で確認できるのもこの方法を利用する際の強みです。ただし、就職支援室を利用する場合ほど応募から面接対策に至るまでのサポート体制は充実していないので、自身の力で入念な情報収集・勉強をする必要があります。
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職業によって必要な資格が変わる
多岐に渡る栄養士の仕事ですが働く職場によって取得しなければならない資格が変わってきます。栄養士といっても栄養士の資格と管理栄養士という資格があり、管理栄養士でなければ病院栄養士や保健所などで働くことができないのが原状です。
栄養士自体は短期大学や四年制大学を卒業するだけで取得できますが、責任の重い職場に関しては国家資格である管理栄養士が必須になってきます。学校などで働く栄養教諭は管理栄養士に加えて教員免許も必要なため、希望する職場にはどの栄養士資格がいるのかと付随する資格で何がいるのかを確認しておいてくださいね。
新卒でも栄養士になれる
まず最初に新卒の栄養士採用は積極的に行われています。栄養士として学校卒業から働くことは可能ですが希望する職場によっては管理栄養士が必須だったりなどはありますが、他の資格が必要な就職と同様に門は広くなってきています。
就職者の平均年齢は28.6歳
他の仕事に比べて非常に若いです。それには栄養士の大半が女性であり、結婚して出産し退職するという事が多いなどが考えられます。このように平均年齢が低いということは新卒者の採用が必須であり、比較的就職しやすい資格の分類になるでしょう。
しかし、病院や自衛隊栄養士などは欠員が出てからの採用になるので学校を卒業するタイミングで求人出ていない可能性もあるのでタイミングが重要です。病院などの求人が無く、どうしても働きたいとの事であれば、他のところで栄養士として働いて求人を待つしかないようです。
しっかりとした事前準備が必要
就職する際の事前準備としては資格を取得していくのが最優先です。実際に管理栄養士として採用されているのであれば管理栄養士の合格が絶対になってしまうので、国家資格の受験対策をしっかり行い、絶対に合格を目指しましょう。
その他栄養士として働く内容に関しては、学校で最低限の事しか教えていない事を職場の先輩達もわかっているので、専門的な知識については働き始めてから身に付けても問題ないです。準備としては資格試験の対策をしっかりするのと社会人としての心構えをしっかり持っていきましょう。
栄養士の就職試験は企業によって異なる
栄養士としての就職試験ですが就職先によって試験方法が全く違うのが現状です。筆記試験に関しては一般常識などの科目は必須ですが、それに加えてSPI試験、臨床栄養問題、給食間理論(HACCP)など色々なパターンが考えられます。
学校に在籍しているときに就職試験を受ける場合であれば当然栄養士の勉強をしているわけですので、そこまで難しく考える必要はありません。筆記試験の後は必ず面接がありますので、緊張せず元気よくみなさんが胸に秘めている栄養士に対しての熱い思いをぶつければ問題ないので頑張ってくださいね。
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必要な資格をしっかり準備しておこう!
栄養士という職業への理解、資格の種類などは事前に把握しておくことが重要です。学校在籍中で目指す希望の就職先を決めてからそれに向かって就職試験対策をして、卒業すると同時に管理栄養士の国家試験に挑む方が大半でしょう。
管理栄養士が受験できる方なら絶対に管理栄養士は合格して社会に羽ばたいて欲しいですし、受験資格が無い栄養士の方も職場で3年の実務経験を積めば管理栄養士も受験できます。生活習慣病などが多いこの時代で、栄養や食事の重要性がまた見直されているので、高い志を持ってこれからも頑張っていってください。