職種研究

【SEの志望動機の書き方】新卒で目指す場合のポイントと例文

SEにおいて志望動機は選考結果を左右する重要な項目

SE(システムエンジニア)において志望動機は選考結果を左右する重要な項目です。しかし以下のような疑問を持っている就活生は多いでしょう。

「SEに漠然とした憧れはあるが明確な志望動機がない」
「志望動機の例を参考に作成を始めたい」
「SEの志望動機例を参考に自分の志望動機をアップデートしたい」

この記事ではSEを志望する就活生に向けて、企業が志望動機で見ているポイントから、作成方法や志望動機例まで詳しく解説しています。ぜひ参考に、皆さんの志望動機作成やアップデートに活用してみてください。

そもそもSEとはなにか

そもそもSEとは、システムエンジニアの頭文字を取った略称です。コトバンクによると「システムエンジニアとは、コンピューターシステムの設計や構築に従事する技術者。一般に企業の情報システムを開発する技術者を指し、顧客の要求に応じて各種ハードウェアやソフトウェアを調達し、コンピューターシステムの構築・管理を行う。」とあります。

システムエンジニアとは、依頼されたシステムを開発するために必要な資源・期限・金額などを管理する職業だと覚えておくと良いでしょう。

システム開発と聞くと多くの人は、自社のシステムを開発するのだろうと考えるでしょう。しかしSEは基本的に自社システムではなく、顧客から依頼されたシステム開発を行います。

SEの主な仕事内容はシステム開発工程の管理です。システム開発には7つの工程があります。以下の通りです。

システムの設計から構築

SEはシステムの設計から構築までをおこなう職業であり、顧客から依頼を受けてシステムの設計、構築をおこないます。顧客と相談しながらシステムの設計を考えますので、コミュニケーション能力が必要な仕事であり、相手の望むものを引き出す力が求められます。

どんなシステムが求められているのか、それをどのように構築していくのかを考える仕事であり、システムの設計図を作る役割を担う仕事です。

また基本的にはシステムの設計図を作ることがSEの仕事ですが、場合によっては設計だけではなく、実際にシステムの構築をおこなうこともあります。

システムを一から作り上げますので、基礎的なパソコンのスキルだけではなく、プログラミングのスキルなども必要です。

システム開発の工程 

1.要件ヒアリング 
2.要件定義 
3.基本設計 
4.詳細設計 
5.プログラミング
6.テスト
7.実装

そしてSEは開発工程すべての管理を行います。SEの具体的な仕事内容については以下の記事で詳しく解説しています。

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プログラマーとの違い

そもそもプログラマーとは、プログラミングに関わり実際にコーディングをする仕事に従事する人だと認識しておきましょう。

コーディングとはプログラミングという工程を達成するために行う、コード入力作業のことをコーディングと言います。

そしてSEとプログラマーの違いは、コーディングするかしないかにあります。SEはシステム開発工程の管理が主な仕事です。そのためコーディングは行いません。

しかしプログラマーはプログラミングの工程を担う職種です。そのためコーディングします。ここがSEとプログラマーの一番の違いです。

違いを認識して、自分に合う働き方を実現できる職種かどうかを確認しておきましょう。

PM(プロジェクトマネージャー)との違い

PMとは「プロジェクトマネージャー」の略称で、プロジェクトの責任者のことです。

そしてSEのキャリアアップとしてPMになることが一般的です。そのためPMとSEは一見すると似たような職種に感じられるでしょう。しかし実際には異なります。一番の違いは責任範囲にあります。

SEはシステム開発工程の管理が主な責任範囲になります。しかしPMはシステム開発工程はもちろんのこと、SEの判断やプログラマーの仕事などシステム開発におけるすべての工程に責任を持ちます。

このように責任範囲がSEと比較するとPMは広いことが違いです。そのためお客様からのシステム開発依頼に対して、SEの誰をそのプロジェクトの開発工程責任者にするのかを選ぶのがPMということです。

PMは一般的にSEの上司に当たるポジションだと覚えておくと良いでしょう。

企業が志望動機で見ているポイントは3つ

ここからは企業が志望動機で見ているポイントをご紹介します。志望動機で見ているポイントを理解し対策を講じることで、内定につながりやすい志望動機を作成できます。

内定するためにも、まずは企業が志望動機で見ているポイントを理解しておきましょう。

1.なぜIT業界なのか

まずはなぜIT業界なのかを企業は見ています。これは業界研究がきちんとできているかを判断するため重要視されています。業界研究が進んでいると業界で働きたいという熱意が高いと判断できます。

世の中には大きく90もの業界があると言われています。そして業界にはそれぞれ特徴と違いがあります。そのため業界研究では、それぞれの業界の特徴と違いを理解し、自分の特徴と比較することで適性のある業界を絞ります。

そしてこの工程には、手間と時間がかかります。そして手間と時間のかかる業界研究を進めるには、それなりの熱意がないと難しいでしょう。このように業界研究が進んでいると業界で働きたいという熱意が高いと判断できるのです。

そして熱意の高い就活生は、入社後に活躍できる可能性が高いと企業は捉えます。そのため業界研究がきちんとできているかを判断するために、なぜIT業界を志望しているのかを企業は見ているのです。

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2.なぜSEになりたいのか

次に企業が見ているポイントはなぜSEになりたいと考えているのかです。これは自己分析がきちんとできているかを判断するために重要視されています。

一般的に志望動機は自己分析の結果をもとに、志望する理由とそれを裏付けるエピソードを伝えます。志望する理由だけでなく、それを裏付けるエピソードを伝えることで志望理由に説得力が増し選考を突破しやすくなるのです。

そして志望する理由だけでなく、それを裏付けるエピソードを伝えるには自己分析ができている必要があります。つまり、なぜSEになりたいと考えているのかを端的に志望動機で伝えられていると、自己分析がきちんとできていると判断できるのです。

そもそも自己分析ができていると好印象につながる理由は、志望動機に説得力が生まれるだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐことができるからです。自己に対する理解が深まっていると、自分に合わない企業を判断できます。

しかし自己分析が不十分だと、自分に合わない企業を判断できないためミスマッチを起こす可能性が高くなります。自己分析が不十分な場合、例えば熱血という社風の企業に冷静な性格の就活生が入社してしまう可能性があるのです。

ミスマッチの就活生は入社後に活躍できる可能性が低いことや、離職につながるため企業にとってデメリットが多いのです。このデメリットを最小化するために企業は、なぜSEになりたいのかに注目し、自己分析がきちんとできているかを判断しているのです。

3.なぜ自社のSEになりたいのか

最後はなぜ自社のSEを志望しているのかです。

これは企業研究がきちんとできているかを判断するために重要視されています。上で、業界研究が進んでいると業界で働きたいという熱意が高いと判断できるとお伝えしました。しかしこれはあくまで業界に対する熱意が高いのであり、企業への志望度が高いことにはつながりません。

つまりIT業界への熱意が高い=企業への志望度が高いと企業は捉えていません。そのためなぜ自社のSEを志望するのかという、企業への志望度の高さを伝える必要があるのです。

そして企業への志望度の高さを伝えるためには、企業研究を進めておく必要があります。企業研究ではそれぞれの企業の特徴と違いを理解し、自分の特徴と比較することで活躍可能性の高い企業を絞ります。すると、その企業のSEで無ければいけない理由が明確になります。その結果おのずと活躍可能性の高い企業への志望度が高くなるでしょう。

このように自社のSEを志望する理由を企業に伝えることで、志望度の高さを企業研究結果に基づき伝えられるため、企業は活躍可能性の高い就活生だと判断できるのです。是非参考にしてみてください。

SEに内定できる志望動機を作成する3ステップ

ここからは上でお伝えしたSE職を募集している企業が、志望動機で見ているポイントを基準に、その基準を満たす志望動機の作成方法について解説します。

企業が見ているポイントをおさえた志望動機を作成することで、活躍する可能性が高い就活生という好印象を企業は抱くため、内定につながりやすいでしょう。是非参考にしてみてください。

1.業界・企業研究を進める

まずは志望動機を作成するための事前ステップです。これは上の見出しでお伝えしたように、なぜIT業界なのか・なぜ自社のSEになりたいのかを伝えるために必要なステップです。

そもそも業界研究とは、業界の特徴と違いを理解し、自分の特徴と比較することで適性のある業界を絞ることです。また企業研究とは、特定業界の中の企業の特徴と違いを理解し、自分の特徴と比較することで志望する企業を絞ることです。

業界・企業研究の進め方は「業界研究 マイナビ」と検索することがおすすめです。様々な業界の特徴や違いについてわかりやすく解説されています。

また業界についての知識を得られるのみならず、その業界に属する企業も一覧で表示されます。そのため業界について理解を深め、その後すぐに企業研究のステップに進めるため効率的に業界・企業研究を進められます。

2.自己分析を進める

次に自己分析を進めることです。このステップも志望動機を作成するための事前ステップです。これは上の見出しでお伝えしたように、なぜSEになりたいのかを伝えるために必要なステップです。

そもそも就活における自己分析とは、採用担当者にとって採用したいと思える魅力的な志望動機・自己PRを作成したり、企業選びの自分なりの基準を明確化するために、自分のことを客観的に理解することです。

例えば、サッカー部に所属している人がいたとします。「高校生の頃は全国一位を目指して積極的に取り組んでいた。しかし大学生の頃は特に目標がなく消極的だった」この場合、その人は目標を立てることで積極的に物事に取り組める人だと分析できます。

そしてこれを企業選びに当てはめると、明確な目標を立てないで仕事を進める企業より、目標を立てて仕事を進める企業の方が、長期的に活躍できる可能性が高いと導き出せるのです。

このように自己分析により客観的に自己を理解できれば、他者と比較した時に強みとなりえる性格的特徴や価値観を知ることができます。そのため自己分析は重要なのです。

自己分析を進める方法は、自分史を書くことや、モチベーショングラフを書くことが挙げられます。しかしこれらは精度高く自己分析ができる一方で時間と手間がかかります。そのためまずは手軽に自己分析を進められる、自己分析ツールを用いることがおすすめです。

そもそも自己分析ツールとは、自分の性格や特徴を知るための診断テストです。診断テストの設問に回答することで、自分の性格や強みが算出されます。

つまり手軽に自己分析を進められるのです。おすすめの自己分析ツールは「My analytics」です。「My analytics」は36の質問に答えるだけで、自分の強み・弱みの分析やそれに基づく適職を診断できます。

あまり時間をかけたくない方、強み・弱みや適職を知りたい方は使ってみてください。

3.志望動機を結論から書く

上記2つのステップは志望動機を書き始める事前ステップでした。ここからは志望動機の書き方です。

業界・企業研究や自己分析から明らかになった、なぜIT業界なのか・なぜSEにないたいのか・なぜ自社のSEになりたいのかを志望動機に落とし込んでいく工程です。そしてその際には結論から記載することが最重要です。

結論から志望動機を書き出すことで、企業は就活生の伝えたいことを理解しやすくなるため「話しがわかりやすく」なるのです。話しがわかりにくい志望動機と、比較すると「話しがわかりやすい」志望動機の方が企業からの好印象を獲得できるでしょう。そのため志望動機を結論から伝えることが重要なのです。

志望動機を結論から伝える方法は「PREP法」を用いると良いでしょう。PREP法とは結論・理由・具体例・結論の順に文章を作成する方法です。志望動機に直すと、志望動機・理由・自己分析から導き出した過去の経験・志望動機という構成になります。

この構成にすると「話しがわかりやすく」なります。是非志望動機はPREP法を用いて結論から伝えるように作成をしましょう。

SEの場合別の志望動機例文10選

ここからはSEの場合別の志望動機例文をご紹介します。自分の場面にあうOK例文を参考に志望動機の作成やアップデートをしてみてください。またOK例文のみならずNG例文も載せています。

NG例文を見ることで、自分の志望動機に不備が無いかを確認できます。不備のない志望動機を作成するためにもNG例文も確認してみてください。

紹介する場面一覧

志望動機別の例文5選

オンラインサービスを展開している会社の場合
スマートフォンのアプリを開発している企業の場合
クライアントが様々な業界にいる企業の場合
アルバイト先のSE職の新卒採用に応募している場合
高度な技術を持つ企業の場合

企業が志望動機で見ているポイントをおさえた志望動機例5選

インターンでの経験を活かす場合
具体的なエピソードを伝える場合
なぜこの企業なのかを伝える場合
事業への理解を伝える場合
入社後やりたいことが明確な場合

志望動機別の例文5選

ここからは志望動機別の例文をご紹介します。是非参考にしてみてください。

・オンラインサービスを展開している会社の場合

御社を志望した理由は、【英会話とIT】をモットーに、最先端テクノロジーを日本中に事業展開したスピード感に魅力を感じたからです。
御社の力で、英会話は講師から直接学ぶという常識が、インターネットを使い在宅でも受講可能なサービスにまで成り代わりました。いち早く英会話のオンラインサービスを手掛けたことに感銘を受けました。
私は英語を5年間独学で勉強した身ですが、実際に御社のサービスを利用して感じたことは、最先端テクノロジーの宝庫であったことです。
講師と対面しなくても、対面しているかのように軽やかにコミュニケーションが取れるサービスは、まさに英会話そのものでした。私はプログラミングは未経験ではありますが、学生時代の学びを活かしつつ、御社の成長スピードに負けないSEになりたいです。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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上記はオンラインサービスを展開している会社の志望動機の例です。

事業のどんなところに魅力を感じて応募したのかを端的に伝えられているため、会社理解が深いものとなっています。また実際にサービスを利用していることを伝えることで、積極的に企業研究に取り組んでいる姿勢が面接官に伝わるため好印象を獲得できるでしょう。

・スマートフォンのアプリを開発している企業の場合

私は世の中に何かを創出できる人物になりたいです。学生時代はIT企業でSEのインターンをしました。その時に、自分が構築したシステムが、誰かのためになるというやりがいがとても私を充実させてくれました。
夢のきっかけはインターンでしたが、今では資格取得に励み、一人でスマートフォンのアプリ開発までできるようになりました。
アイデアを創出する楽しさは格別です。御社はスマートフォンの●●分野のアプリにおける最先端企業であり、数々の賞を受賞しています。私も自分が作ったアプリを世に出し、世界中の人に愛されるアプリを創出したいと思い御社を志望しました。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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上記は、スマートフォンのアプリを開発している企業への志望動機の例です。

なぜSEになりたいと思ったのかのきっかけを端的に伝えつつ、インターン経験があることもアピール着ているため良いでしょう。

インターン経験を伝えることで、即戦力となれる知識・経験があるという評価につながる可能性が高いため好印象を獲得できるでしょう。

・クライアントが様々な業界にいる企業の場合

私は様々な業界で使用されるシステムを開発したく御社に応募しました。
私は大学でプログラミングを学び、サークルではプログラミング部に所属していました。
サークル活動の一環で、地域の商店街を紹介するWEBサイトとアプリの開発をしました。その時に、商店街の方々だけではなく、地域の皆さまからわかりやすいアプリだと褒められ達成感を味わいました。
これをきっかけに、多様なクライアントに貢献できるSEとして働きたいと強く思うようになりました。そして地域だけではなく世界を股に掛けるような開発をしたいと思い、御社のように、クライアントが多岐に渡る業界にいて、●●サービスをグローバル展開している大きなフィールドで活躍したいと思い志望しました。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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上記は、クライアントが様々な業界にいる企業への志望例です。そもそも「クライアントが多岐に渡る業界にいて」と企業に対する理解が深いことを伝えられているため、企業理解が進んでいると好印象を獲得できるでしょう。

また例え別の企業でシステムを開発をしたとしても、販売先がひとつの業界である可能性は低いです。多様なクライアントに通用するSEになりたいという言葉は、柔軟性のある意欲的なSEと捉えられるため好印象です。

・アルバイト先のSE職の新卒採用に応募している場合

私は御社のSE部門でアルバイトをしていました。
SEアシスタントとして、クライアントが求めるシステム開発に携わり、プロジェクトが進行する様を目の当たりにしてきました。
IT業界はスピーディーに物事が進み、効率的に業務が進みます。クライアントのために真っすぐに働く社員の方が、とても実直に感じました。
アルバイトのときのように、ただ指示通りに仕事をするのではなく、クライアントと問題を解決しながら、伴走できるようなSEを目指します。アルバイトの延長ではなく、一社会人として御社に貢献したいです。

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上記は、アルバイト先のSE職の新卒採用に応募している場合の志望動機例です。

この例文ではまず「御社のSE部門でアルバイトをしていました」と前提を伝えた後、「クライアントのために真っすぐに働く社員の方が、とても実直に感じました。」と伝えています。

前提を整理した後に、自分が伝えたいことを端的に記載すると採用担当者は話しを理解しやすいでしょう。また捉え方によっては企業理解のみならず、社風まで理解できていると捉えることができるため好印象を獲得できるでしょう。

・高度な技術を持つ企業の場合

私が貴社を志望したのは、貴社がクラウドや最新のAI、顧客に密着したアプリケーションなどを幅広く扱っており、高度な技術力を持つ点に魅力を感じたためです。大学時代にプログラミングの講義を受講したことがきっかけで、IT分野の仕事やSE職に興味を持ちました。現在は、基本情報技術者の試験を受験するために、独学で勉強しています。
また、学生時代に経験した飲食店でのアルバイトでは、様々な年代の顧客に柔軟に対応するように心がけていました。貴社に入社した際は、アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、顧客の目線に立つことを忘れずに業務に取り組みたいです。

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上記は、高度な技術を持つ企業の志望動機例文です。

特筆すべきは、志望理由が具体的に記載されていることです。上記例文ではそもそもなぜSEを目指すようになったのかというきっかけまで詳しく志望理由に書かれています。

志望理由を具体的に記載していると、採用担当者はなぜSEを志望しているのかを理解しやすくなります。是非参考にしてみてください。

企業が志望動機で見ているポイントをおさえた志望動機例5選

・インターンでの経験を活かす場合

私は、社内SEとして、これまでの知識を活かして会社を支える一員になりたいと考えています。
大学時代にインターンで社内システムの構築をしていました。その経験から、すぐそばに利用者がいる達成感や充実感は大変強いと感じました。
人の役に立っていると感じることがやりがいとなりました。そこで貴社の社内SEという職種に興味を持ちました。貴社の○○というシステムに関心があり、貴社で社内SEという立場から会社を支えるメンバーになりたいと思っています。

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上記は、インターンでの経験を活かした志望動機の例です。

この例文では全体を通して、志望動機作成のポイントを抑えられていることです。

例えば「貴社で社内SEという立場から会社を支えるメンバーになりたいと思っています」と伝えることで、入社後どのように活躍しようと考えているのかを伝えられています。

そのほかにも、「なぜその企業を選んだのか」などもしっかり伝えられています。そのため全体的に要点がバランス良く押さえられた志望動機となっています。

・具体的なエピソードを伝える場合

私は、社内SEとして、一緒に働く仲間をサポートしたいと考えています。
小学校の頃から大学まで、バスケットボールをやっていました。しかし、大学2年次のときに膝を痛めてしまい、マネージャーになりました。
はじめは悔しさが強かったのですが、次第にメンバーをサポートする充実感を感じるようになり、誰かをサポートすることが自分に向いていると気がつきました。
「チームを改善するためには練習メニューをどうするべきか」といったことを考えるのが楽しく、結果が出たときは嬉しかったです。
私は、社内SEも似たような面が多くあると考えています。IT企業の中でも貴社の○○開発事業という日本初のプロジェクトをおこなっており、業界最先端です。貴社の事業を支えるSEになりたいと考え、志望いたしました。貴社のために微力ながら貢献したいと思っています。

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上記は、サークルや部活動を頑張ってきた方がその旨を採用担当者にアピールする際の志望動機の例です。

「大学2年次」など数値的に具体的なイメージができる内容となっており、採用担当者に伝わりやすくなっています。

・なぜこの企業なのかを伝える場合

貴社の「テクノロジーで世の中を便利に」という理念に惹かれて志望しました。
社内SEとして働き、貴社の蓄積されたノウハウを吸収することができると思っております。
大学ではサッカーをやっているのでチームプレーは得意で、チームで何かを達成することが好きです。サッカーでは、積極的に声掛けを行い、どんなに負けそうでも士気を上げるために周りに働きかけてサポートしました。
社内SEは、縁の下の力持ちとして社員をサポートできる点に魅力を感じています。
そのため、通常のSEと違い、社内のメンバーを支えるポジションである社内SEという環境で成長したいと考えています。日々学び続け、周囲と協力して成長し続けることで、貴社に最大限貢献したいと考えています。

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上記例文では、なぜその企業の社内SEなのかが、論理的に伝えられています。

SEの志望動機では「なぜIT業界なのか・なぜSEなのか・数ある企業の中からなぜ自社のSEになりたいのか」を具体的に伝える必要があります。

是非参考に志望動機を作成してみてください。

・事業への理解を伝える場合

私は、貴社で人々の生活を豊かにするサポートがしたいため志望しました。中学生の頃からプログラムやインフラについて独学で学び、大学で専攻しました。
プログラム好きが高じて、在学中はアルバイトで総務兼ヘルプデスクを3年間やりました。
総務として他部署のサポートや、ヘルプデスクとしてパソコンのセットアップなどをしていました。
直接ありがとうといってもらえる機会が多く、大変やりがいのある仕事だと感じました。
貴社のスマホ事業は通信業界では最先端であり、生活空間をサポートしています。
私は、その姿勢に共感し、貴社で社内SEとして、その事業をサポートしたいと思いました。自分が学んできたスキルやアルバイトでの経験を活かして、社内SEとして貴社に貢献いたします。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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上記は、事業への理解を伝える場合の志望動機の例です。前提、社内SEは総務を兼任しているケースが多いです。そのため時に、備品の発注や福利厚生の担当を同時に担っていることがあります。

そしてこのような総務の仕事について知っている姿勢を志望動機に入れることで、面接官に即戦力だとアピールできるのです。

また事業内容への理解を伝えることは、志望度の高さもアピールできます。是非事業内容への理解を伝えてみてください。

・入社後やりたいことが明確な場合

社内の人をサポートしながら、実務にも携われる点に魅力を感じました。
私はパソコンスクールでアルバイトをしています。初級の生徒にはタイピングを教え、上級クラスではプログラミングなどを教えています。
生徒たちから教えてくれてありがとうといってもらえることが多く、この仕事にやりがいや達成感を覚えました。貴社の社内SE職では、ヘルプデスクを兼ねたシステム運用職を募集されています。
パソコンのことで悩んでいる社員を解決に導きながら、実際にシステム運用の業務もできる素晴らしいポジションです。
貴社のように○○業界でインフラを整備している企業の一員として、私も貴社の社内インフラの開発や運用をしたいです。そして社内のニーズをしっかりくみ取ることができる社内SEになり、貴社に貢献します。

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上記は入社後やりたいことが明確な場合です。

「貴社の社内インフラの開発や運用をしたいです」と端的に入社後やりたいことを伝えられています。そもそもヘルプデスクとは、従業員のパソコンにまつわる悩みを聞き、問題を解決する役割の仕事です。

そしてヘルプデスクとSEを兼任で実務を任されると、実務に集中したい人にとってはなかなか円滑に業務が進まないケースもあります。

しかしこの例文では、ヘルプデスクという仕事に対してポジティブに取り組める姿勢のみならず、SEの実務についても入社後やりたいことを端的に伝えられているため。好印象でしょう。

NG例文

ここからはNG例文をご紹介します。

・志望動機が利己的

私は、プログラミングが大好きで趣味でアプリを作成しているほどです。好きなプログラミングを仕事にしたいと思い、今回貴社の社内SEに応募させて頂きました。貴社の○○というシステムはよく利用させていただいております。どうせ働くのならば好きなシステムに携わり、忙しすぎずに働きたいと思っています。コツコツ努力することは得意です。プログラミングも大学の中ではできるほうで教授からも褒められました。

最もNGなところは「なぜ社内SEなのか」という点が一切述べられていないことです。全体的に具体性に欠けており、熱意が伝わりづらい文章となってしまっています。

この例文のNGポイントは「なぜ社内SEとして働きたいのか」が明確に記載されていないことです。また本文も全体的にエピソードが具体性に乏しいため、熱意が採用担当者に伝わりづらい志望動機になっていることです。

また「忙しすぎずに働きたい」という文も、仕事に対するやる気を無駄に疑われてしまいかねない表現でしょう。

そのため「成果を出すことはもちろんですが、ワークライフバランスも重要視している」などの表現で伝えると良いでしょう。

・なぜその企業なのかがない

私はパソコンが好きで、パソコンにまつわる本をよく読んでいました。
そして大学では情報システム学科を専攻しました。在学中はパソコンに関して知識を蓄積したいと強く思い、資格取得に励み、MOS、ITパスポート、CCNA、基本情報処理技術者試験を取得しました。
この資格を活かし、御社では社内システムの保守や運用だけではなく、ネットワークの構築やセキュリティ対策にも挑戦したいです。そして御社の業務を円滑にサポートできるような社内SEとして活躍したいです。

この例文のNGポイントは「数あるIT企業のSE職のなかでなぜその企業で働きたいのか」が明確に記載されていないことです。

理由としては、入社後どのように活躍したいと考えているのかを伝える際に、具体的な言及がないことが挙げられます。

その企業のどの事業でどのように貢献したいのかが抜けているため、社内SEになりたいという思いしか伝わりません。

必ず、数あるIT企業のSE職のなかでなぜその企業で働きたいのかを明確に伝えるようにしましょう。

・人間性が疑われる

私はヘルプデスクのアルバイトをしていました。
シフトインする度に、従業員の皆さんからパソコンについての質問が飛んできました。パソコン周りのことや、ソフトウエアのダウンロードの仕方などを教えていました。
感謝されることが多く、こんなことで頼ってもらえるのだと嬉しくなり、就職するなら社内SEとして働きたいと強く思うようになりました。
御社の社内SEとなり、どんな質問にも答えられる縁の下の力持ちとして活躍したいです。

大前提として、どんな場合でも他人を見下すような志望動機はNGです。

しかしこの例文では「こんなことで頼ってもらえるのだ」など他人を見下していると捉えられかねない表現を使用しています。

たとえ意図してなくとも、相手が馬鹿にされたと受け取りかねない表現を使用する人は、社内SEとしてサポートデスクの業務の適性はないでしょう。そのため内定を獲得する可能性は非常に低くなりなります。

例文を参考に企業にとって魅力的な志望動機を作成しよう!

この記事では以下のような疑問をお持ちの方に向けて解説をしてきました。

「SEに漠然とした憧れはあるが明確な志望動機がない」
「志望動機の例を参考に作成を始めたい」
「SEの志望動機例を参考に自分の志望動機をアップデートしたい」

企業が志望動機で見ているポイントを基準にそこから、その基準を満たす志望動機を作成する方法や志望動機例文をご紹介しました。

是非参考に志望動機を作成・アップデートしてみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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