就活その他

ブラック企業における新人研修の実態と意図|過酷な研修内容の裏側を徹底解明します

ブラック企業といえば、研修がすごくツラいことでもお馴染みですよね。実際にブラック企業では、どういった内容の新人研修が行われているのでしょうか。ここではそういったブラック企業の新人研修の実態と意図について紹介します。

 ブラック企業の研修: 大声を出す

ブラック企業の研修では、ひたすらに大声を出したり出されたりするというのが恒例となっています。何年か前に話題になった某ブラック企業では、ひたすらに大声で「自分はダメな人間です」というような内容のことを言わせ、声が小さいとすぐに怒鳴られるというのを延々繰り返すというような研修がありました。

会社のために頑張ろうと思わせる

大声で叫ぶというのは大人になると恥ずかしいものです。また叫ぶ内容も内容です。すぐに怒鳴らるということも、恥ずかしい思いをして自尊心を傷つけ、「自分はなんてダメな人間なんだ」と思わせるところに意図があるのでしょう。

自分をダメな人間だと思い込めば、そんな自分を雇ってくれている会社のために頑張ろうと思うようになります。ブラック企業のこうした研修の意図は、自分をダメな人間だと洗脳するところにあります。

 ブラック企業の研修: 肉体的な負荷を強制される

ブラック企業の研修は、自分はダメな人間だとメンタル的に傷つけて自尊心を破壊するという方法だけではありません。ブラック企業の中には、肉体的に耐え切れないような負荷を与える研修を用意しているところも多くあります。

修行のような負荷を与えられる場合もある

たとえば、朝は5時に起きてそこから何時間も体操をさせられたり、朝4時から1時間以上のランニングを強制されたりして、肉体的にかなり厳しい修行のような負荷を与えられたりします。また、その後に何時間も座禅をさせられたりもします。

みんなが頑張っていると思って耐えてしまう

ブラック企業のこうした肉体的にキツい研修では、チームワークを深めようという表向きの意図もあるので、そのせいで余計に洗脳にかかりやすくなります。みんなで渡れば怖くないではないですが、「みんなが頑張っているから頑張ろう」と耐えてしまうようになります。

その結果このくらい頑張ることは当たり前なんだと、余計に洗脳されやすくなるのです。ブラック企業の研修担当は負荷を与えればみんなが頑張ることも知ってやっているのでしょう。

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ブラック企業の研修:仕事で競争させる

ブラック企業の研修には、一見きちんとしているように見えるものもあります。たとえば営業の成績などで競わせて、その結果が悪いものは食事を抜きにされたりするというタイプの研修です。これはある意味ではきちんとしているように見えます。

実際に仕事での成績の話なので、食事を抜きにされても仕方ないと考えてしまう方も多いでしょう。そのため、必死に頑張っていくようになります。すると他の研修のように、洗脳されやすい状況が完成します。

会社のために頑張るといいことがあると思わせる

営業成績がいい方も下を見て、食事抜きにされたくないと必死に頑張り、会社のために必死に頑張るといいことがあると植え付けられていくのです。ブラック企業の研修には仕事で競争させるタイプの研修もありますが、それらの意図は会社のために頑張らせるというところにあるのを覚えておいてください。

ブラック企業の研修:長期間の泊まり込み

ブラック企業には、内定直後に長期間の泊まり込みでの研修をするところがあります。研修所も携帯電話の電波のとどかない、圏外の山奥に連れて行かれるところもあるようです。内定直後の研修だと、就活生はまだ学生です。

そのため「他社と違って、無料で研修を受けられ、4月から業務に取り組める」などと言い、まだ社員ではないので、当然ながら給料が発生することがありません。また、その研修中に怪我をしても労災扱いにもならないのです。

長期間の泊まり込みの研修に参加してしまうと、他の企業を受けることもできなくなり、嫌でもそのブラック企業に4月から勤めなければならない状況を作ってしまいます。これは、長期間ブラック企業に拘束され、他社を受けさせないための妨害をされているといっても過言ではありません。

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洗脳のような研修をする場合はブラック企業の可能性が高い

ブラック企業の研修について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。こうした研修は一種の洗脳のようなもので、会社のために頑張らせるような精神を植え付ける目的がある場合が多いでしょう。会社の仕事がよほど好きであるという以外は、上記のようなブラック企業は避けるようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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