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留年をすると就活に不利になるのか
大学生の留年率は国立大学で約5~6%、私立大学では10%以上ともいわれており、女子学生より男子学生の留年率が高いことも特徴です。いずれにせよ、高校生の留年率が0.5%であることと比較すると圧倒的に多くの人が既定年次(4年)で卒業できていないことがわかります。また、留年を経験した大学生の多くは「就活で不利にならないか?」という懸念を抱いています。
就活開始が同学年の学生より1年、あるいは2年遅くなった学生にとっては不安が大きいものと思われます。では、企業は留年した学生に対してどのように考えているのでしょうか?ここでは企業側の見方をふまえて、留年経験者が就活に臨む際の対策なども見ていきましょう。
留年が就活に与える影響
大学生が留年する理由は、下記のようなものがあります。
・学外での学びのため自ら選択して留年する(留学など)
・病気や経済的な事情等による休学のため
・学位認定試験に落ちて、卒業に必要な単位が取れなかったため
それぞれ事情はありますが、既定年次を超えて大学に在学することとなった場合、就活にとってどのような影響があるのでしょうか?
留年について質問する企業は少ない
就職先が決まらないまま卒業シーズンとなり、留年を選択した場合、留年について企業からマイナスの印象を受け、選考で不利になることはあるのでしょうか。もちろん留年した理由が単に「内定が全然決まらなかったから」「単位が取り切れなかったから」など自身の能力にかかわるものであった場合には、マイナスの評価を受けてしまうこともあることでしょう。
しかし、そもそも面接において企業は留年についてあまり触れてくることはありません。それよりも、志望動機や自己PRなどに力を入れて質問してきます。留年したことでマイナスの評価を与えてしまうことを心配し、自信を失う必要はないのです。とは言っても質問を受ける可能性がある以上、準備を怠ってはいけません。面接において聞かれた際に、相手が納得できる理由を示すことが出来るよう、事前準備はしっかりとおこなうようにしましょう。
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留年をしても内定はもらえる
留年をしていれば就活で不利になると考える人は多いですが、実際にはそうとは限らず、留年していても内定をもらうことはできます。就活で大切なのはしっかりと準備をしてから選考に臨むことであり、念入りな対策と準備をして選考に臨めば内定を勝ち取ることは可能です。企業では留年しているかどうかに関係なく、やる気のある人材、企業で活躍できる人材を採用したいと考えています。
企業が求める人材像に合致し、志望度の高さを示すことができれば高く評価されますし、留年していても関係なく評価されることが多いです。もちろん留年していたことが全く関係しないわけではないので、留年の理由などはきちんと伝えられるようにしておくことが大切です。
面接で留年について聞かれた際の答え方
留年したことに負い目を感じて、面接で理由などを聞かれたらどう答えたらいいか悩んでいる就活生も多いと思われます。マイナスにならない答え方はあるのでしょうか?ここからは、そのポイントを解説していきます。
理由について明確な答えを用意する
留年は物理的には1歳年を取るだけであり、大学受験を失敗して1年浪人した人と変わりません。20代前半の1年齢差など職務遂行にはほとんど影響はないため、企業にとって大した問題ではありません。しかし、留年した理由に答えられない人が採用されることはまずありません。
「頑張りが足りなかった」「弱さが出た」といった答えも禁物です。自分が留年に至った理由を客観的、論理的な分析をおこない、具体的、明確に答えられるように準備しておきましょう。
失敗の反省と克服の過程を伝える
多くの学生が保護者の経済的支援で通学している以上、既定年次を超えて在学し、経済的負担を増やしてしまったことに対する反省は必要です。また、失敗を克服した過程について伝える必要もあります。誰にでも失敗はありますが、反省に終わらせることなく克服してきた事実や過程は企業にとって評価するポイントになります。
例えば、苦手な教科の理解を深めるために図書館に週2日通った、教授にアポイントを取り週1回質問に通ったなど、具体的な施策を講じて克服してきた過程は、入社後の仕事の進め方をイメージさせることもできます。
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留年から学んだことを伝える
留年は経済面などマイナスの面もあるため、理由を明確にして反省しなければなりません。しかし、克服した経験や、その過程で獲得した社会性など、社会人になってから役に立つものも多くあります。それらを効果的に伝えることができれば、企業が留年に対してマイナスの印象を受けることはありません。
社会人になると、学生時代には経験したことがないような苦境に立たされることもあります。壁にぶつかることも失敗をすることもあります。しかしながら、それらを克服して社会的に成長し、会社に貢献してくれる人物こそ企業が求める人材なのです。
留年は就活で不利にならないが伝え方が大切
留年した人がその事実を消すことはできません。例えばアルバイトに没頭して勉強する時間が確保できずに留年した人は、就活においてその理由を隠すことも得策ではありません。しかしながら、同じ事実を話しても話し方によって面接官が受ける印象は様々です。
人間が他人に与える印象は視覚的印象が55%、聴覚的印象が38%、言語的印象が7%といわれています。つまり話す表情(視覚)、声のトーン(聴覚)に気を付けることで、マイナスイメージを9割以上払しょくすることができるという考え方もあります。
さらに、表現方法(言語)においても、留年の明確な理由、反省と克服の過程、留年から学んだことを交えながら未来志向で話すことで、留年を「有利に」とはいかないまでも「不利に」ならないように伝えられるでしょう。
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